人間誰しもいつかは死にます。
僕自身は、基本的に不健康な生活をしているため、死亡時期は前倒しになる可能性もなきにしもあらず。
サーバーへの登録者本人が死亡した時、当然クレジットカードは凍結されます。
カードが凍結されれば、サーバーへの支払いは行われず、いずれサイトは凍結。そしてデータ削除となるでしょう。
そうしたら当然、サイトで得ていた収益も0になります。
せっかくコツコツ作ってきたサイトが死亡したらなくなってしまうのはもったいない(経済的にも)。
そしてこう思いました。
可能ならば誰かに相続して、その後一定期間は入るであろう収益を有効に使って欲しい。
ということで、僕が使っている以下のサーバーに質問してみました。
これらのサーバーは、ブログやアフィリエイト等でも人気のサーバーなので、多くの人が使っているかと思われます。
目次
3つのサーバーの相続・名義変更対応状況
結論を先に書いてしまうと、僕が使っている3つのサーバーの対応状況はこんな感じ。
個人間相続 | 法人への名義変更 | |
---|---|---|
mixhost | ○(生前譲渡は◎) | ◎(譲渡可) |
エックスサーバー | ○ | ○ |
カラフルボックス | ○(生前譲渡は◎) | ◎(譲渡可) |
どのサーバーでも、個人間の相続は所定の手続きを行えば可能でした。
また、個人が法人成りした際に行う必要がある「法人への名義変更」も可能でした。
ただ、それぞれのサーバーによって、細かな手続きは違います。
ということで、以下ではそれぞれのサーバーでの手続きについてまとめたいと思います。
本人死亡後、何もしない場合の想定経過
ちなみに、3つのサーバーどれでも、契約者本人死亡により支払いが滞った時には、以下のような経緯をたどるようです。
- 本人死亡
- 支払いが確認できない
- 一定期間のサイト凍結(この間に支払いが行われれば復帰可能)
- 一定期間支払いが確認できない場合はサイトデータの削除(復帰不可能)
それぞれのサーバーで、猶予期間は違うもののだいたい上記のようなフローになるようです。
サイトである程度の収益を得ていて、誰かしら相続させたい人がいるのであれば、何かしらの手続きは必須でしょう。
mixhost
mixhostの対応状況はこちら。
個人間の相続
mixhostの場合は、運営会社の基本規約の9条1項に以下の記述があります。
第9条(相続)
1. 利用者であった個人が死亡した場合、利用契約は終了するものとします。ただし、相続の開始から14日以内にその利用契約上の地位を単独で承継するとして相続人が当社所定の書類を届け出た場合、当該相続人は利用契約上の地位を承継できるものとします。
相続者がアズポケット社所定の書類を提出すれば、アカウントの継承を行えるようです。
ちなみに「相続の開始から」という文言がいつになるのか曖昧だったので「何をもって相続の開始となるのか?」も追加で質問してみました。
サポートからの返答によると、「相続の開始=本人の死亡」とのことです。
ですので、契約者本人の死亡から14日以内に相続に関する書類を提出する必要があります。
法人への名義変更
mixhostの場合、サービスの譲渡は禁止されていません。
なので法人(第三者)に対してアカウント情報開示して名義を変更すればサービス譲渡になるかと思います。
具体的な名義変更の方法はヘルプの契約者情報の変更方法の案内通りに行えば良いようです。
個人間の相続も、生前に行うのであれば、この「サービス譲渡」で行った方が簡単かと思われます。
詳細
mixhostでの契約者死亡時対応の詳細については以下を参照してください。
mixhostのレビューはこちら。
エックスサーバー
エックスサーバーの対応状況はこちら。
個人間の相続
エックスサーバーで個人への相続を行う場合は、「エックスサーバー社指定の書面」と「続柄が確認できる公的な書面」を提出する必要があります。
またその際には、エックスサーバーで契約があることを特定できる情報(会員IDや登録メールアドレス等)を知らせる必要があります。
法人への名義変更
エックスサーバーで法人への名義変更を行うには「個人の印鑑証明書」と「法人の印鑑証明書」を用意して、エックスサーバー社の書面での手続きを行う必要があるようです。
名義変更手続きを行う際には、詳細を案内してもらえるようなので、「サポートに連絡をください」とのことです。
詳細
エックスサーバーでの契約者死亡時対応の詳細については以下を参照してください。
カラフルボックス
カラフルボックスの対応状況はこちら。
個人間の相続
カラフルボックスも個人間の相続は親族間に限り可能です。
ただ、相続の際には以下の書類の提出が必要になります。
- 契約者が死亡したという証明書(死亡診断書、葬儀招待状など)
- 契約者と連絡者の関係を明確にする書類(住民票など)
- 連絡者の写真付き身分証明書(運転免許証など)
サポートの方曰く、相続者と確認されれば、かなり柔軟に対応していただけるようです。
法人への名義変更
法人への名義変更は、サーバーのコントロールパネルから名義変更を行うだけでOKのようです。
ユーザー登録情報(要ログイン)へアクセスし、「契約タイプ」を「個人」から「会社・組織」に変更。
その後、契約者情報を会社名義に書き換えれば変更可能です。
詳細
カラフルボックスでの契約者死亡時対応の詳細については以下を参照してください。
まとめ
このように、ブログやアフィリエイトでの利用者が多い以下の3社に限っては、「個人間の相続」も「法人への名義変更」も可能です。
それぞれ、多少の手続きは違うものの、対応していただけるようです。
このように調べた結果、僕は個人事業を法人化して、会社名義で登録することにしました。
というのも、どちらかというと「会社への名義変更」の方が手続き的に簡単というのがありました。
加えて、個人の場合は死亡時に、支払いが滞る前に名義変更する必要があり慌ただしいです。加えて必要書類も多くて手続きも煩雑になります。
それだったら、
法人名義にしてしまって運営者本人が死亡しても、自動的に会社名義で契約続行になってくれた方が楽だ。
ということで、法人化した次第です。
あと、サーバーの名義変更も大事ですが、ドメインの名義変更もさらに大事です。
詳しくは以下を参照してください(※ムームードメインにしか聞いてない)。
こんにちは。cocoon使わせて頂いています。
つい先頃、地元の個人の業者さんが急逝されてしまい、残されたご家族が苦労されているのを身近で見ています。自分自身も少しばかりサイト作りをしていますのでこのような情報大変助かります。ありがとうございます。