3年前、シン・レンタルサーバーと言うコスパの良いレンタルサーバーが登場しました。
一方、低価格レンタルサーバーといえばロリポップも有名です。
シン・レンタルサーバーは、新しい技術を積極的に取り入れて速度ナンバーワンサーバーを目指している鯖です。
一方、ロリポップもハイスピードプランという高性能プランを出してきています。
どちらも個人サイトを運営するのに十分な能力のあるサーバーではあります。
とはいえ両者には結構な違いがあり、自分の目的に合ったサーバーを選ぶ必要があるかと思います。
そうなると
どっちが良いだろう??
と大いに迷う方もおられるかと思います。
そういった場合は、それぞれのサーバーのスペック表を見て「自分の使用目的にあったサーバー」を選べば良いと思います。
ただしその場合、「それぞれのサイトを往復しながらの比較」となるので結構面倒くさい作業になります。
そんな手間を省くためにも、「手軽に両サーバーを比較できるような一覧表」を作成してみました。
双方のサーバーの、「何が、どう優れているのか?」が分かりやすくなっているかと思います。
目次
サーバースペック比較表
それぞれサーバーの近いスペック帯プランで比較します。
シン・レンタルサーバーは「ベーシックプラン」。ロリポップは「ハイスピードプラン」での比較になります。価格はすべて税込料金として表示しています。
色別評価の違いは以下のようになっています。
- 緑色:勝(まさ)っている
- 黒色:変わらない
- 赤色:明らかに劣っている
シン・レンタルサーバー ベーシック | ロリポップ ハイスピード | |
---|---|---|
運営歴 | 3年 | 23年 |
初期費用 | 0円 | 0円 |
月額料金(1年契約) | 880円 | 990円 |
月額料金(3年契約) | 770円 | 550円 |
無料お試し期間 | 10日間 | 10日間 |
商用利用 | ○ | ○ |
再販 | △(一定条件を満たせば) | ○ |
アダルトサイト | × | × |
出会い系サイト | × | × |
プラン アップグレード | 月単位 | 即時(基本数分~1日) |
プラン ダウングレード | 利用期限単位 | 不可 |
最上位プラン能力 | スペックアップ可能。 大規模サイトでも運用可能。 | スペックアップ可能。 大規模サイトでも運用可能。 |
サーバー引っ越し オプション (SSLサイト移転) | 移行ツール有(無料) 移転代行:33,000円 | 移行ツール有(無料) 移転代行:なし |
支払方法 | クレジットカード 銀行振込 コンビニ決済 Pay-easy | クレジットカード コンビニ決済 おさいぽ!決済 銀行振込 ゆうちょ振込 |
サーバーソフト | nginx | LiteSpeed |
HTTP/2 | ○ | ○ |
HTTP/3 | × | × |
QUIC (新高速化技術) | × | × |
KUSANAGI (WP高速化) | ○ | × |
使用ディスク | NVMe SSD | SATA SSD |
ディスク容量 | 300GB | 400GB |
CPU | 6コア | 非公開 |
メモリー | 8GB | 非公開 |
転送量目安 | 無制限 | 無制限 |
RAID構成 | RAID 10 | RAID 10 |
自動DBバックアップ | 14日分 ※自動復元機能あり | あり(日数は非公開) ※要手動復元 |
自動ファイルバックアップ | 14日分 ※自動復元機能あり | あり(日数は非公開) ※要手動復元 |
遠隔バックアップ | ?サイトに記述なし | ?サイトに記述なし |
バックアップ 復元コスト | 無料 ※自動復元機能あり | 11,000円 ※要手動復元 |
ドメイン取得 | 同一サービスで可能 | 同社サービスから取得 |
ドメイン料金 | 1つ無料 | 1つ無料 |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 |
サブドメイン | 無制限 | 無制限 |
MySQL(DB作成) | 無制限(MariaDB) | 無制限 |
MySQL 管理ツール | phpMyAdmin | phpMyAdmin |
SQLite | ○ | ○ |
PostgreSQL | × | × |
独自SSL | ○ | ○ |
無料SSL | ○ | ○ |
管理パネル | 独自パネル | 独自パネル |
CPU使用率表示 | ○ | × |
メモリー使用率表示 | ○ | × |
ディスク使用量表示 | ○ | ○ |
転送量表示 | ○ | × |
オリジナルCGI利用 | ○ | ○ |
SSI利用 | ○ | ○ |
PHP | 8.1、7.4 | 8.1、7.4 |
Ruby | 2.0 | 2.6 |
Python | 3.6、2.7 | 3.7 |
Perl | 5.16 | 5.30 |
Cron | ○ | ○ |
SSH利用 | ○ | ○ |
FTP利用 | ○ | ○ |
FTP追加アカウント | 無制限 | 無制限 |
ファイルマネージャー | ○ | ○ |
.htaccess編集 | ○ | ○ |
WEBフォント 利用機能 | モリサワ 75,000PVまで無料 | Google日本語フォント等 ※要有料オプション |
メールアカウント | 無制限 | 無制限 |
メーリングリスト | ○ | ○ |
メールマガジン | ○ | ○ |
メール転送 | ○ | ○ |
メール自動返信 | ○ | ○ |
WEBメール | ○ | ○ |
メールボックス容量設定 | ○ | × |
アンチウィルス | ○ | ○ |
スパムフィルター | ○ | ○ |
メール暗号化 | ○ | ○ |
簡単インストール | ○ | ○ |
サポート | 電話、メール | 電話、チャット、メール |
サポート対応 | 良い | 良い |
ロリポップには、低機能だけどさらに安価なプランが存在しています。
シン・レンタルサーバーの強み
比較してみた結果、シン・レンタルサーバーの強みはこちら。
- コスパが高い
- サーバーの速さ
- 自動バックアップ・復元機能がある
コスパが高い
全体的なサーバー性能と月額利用料金を見た場合、コストパフォーマンスの良さはシン・レンタルサーバーに分があると思います。
シン・レンタルサーバーは、KUSANAGI(WordPress高速化)も搭載されていますし、CPUやメモリ等、割り当てられているリソースのスペックも明示されています。
そして何より自動バックアップ・復元機能が無料で利用できるということだけにおいても、この程度の価格差であればシン・レンタルサーバーを使った方が良いかと思います。
サーバーが速い
シン・レンタルサーバーは、WordPress高速化技術のKUSANAGIが標準装備です。加えてディスクには高速化技術のNVMe SSDを採用しています。
なのでサーバーの速度もシン・レンタルサーバーの方に分があると思います。
加えてシン・レンタルサーバーは、最新技術をとにかく積極的に取り入れていくと公言しているサーバーです。最新の高速化技術に対しても対応してくれる可能性も高いです。
バックアップ・復元が無料で利用できる
シン・レンタルサーバーはバックアップも復元もすべて無料です。
ロリポップのハイスピードプランはバックアップデータから復元しようとすると11,000円かかります。
加えて、シン・レンタルサーバーの場合はサーバの管理画面からクリック操作のみで手軽に復元できます。これは初心者にとって本当にありがたい機能。
反面、ロリポップの場合はデータをダウンロードしてFTPやデータベースを駆使して運営する必要があります。
初心者に「FTPを使って復旧して」となっても「???」となるのは必須。まずは調べるところから始めなくてはいけません。
復元の手軽さで言えば、圧倒的にレンタルサーバーの方が初心者にも扱いやすいといえるでしょう。
サイトを運営していると、ちょこちょこトラブルが起きて
サイト以前の状態に戻したいな…
みたいなことも結構あるので、手軽にできる復元機能はサイト運営者にとって重要です。
サイト シン・レンタルサーバー
シン・レンタルサーバーでサイト運営を開始する方法はこちら。
ロリポップの強み
シン・レンタルサーバーと比較して、ロリポップの方が優れていると思う点はこちら。
- 安いプランがある
今回、近いスペックということでロリポップのハイスピードプランと比較しました。しかし、ロリポップにはさらに格安のプランが存在しています。
とにかく安ければ安いほど良い
ということであればロリポップが適任でしょう。
WordPressを使って趣味のブログを1つだけやるということであればライトプランあたりでも良いでしょう(※ライトプランの場合WordPressは1つしかインストールできません)。
趣味のブログを何個もやるということであれば、スタンダードプラン以上という選択肢になるでしょう。
サイト ロリポップ
ロリポップでサイト運営を開始する方法はこちら。
まとめ
「で、どちらのサーバーが良いの?」ということに一言で答えるならば、以下のようなことが言えるかと思います。
- コスパも良く保守性の高いサーバーを求めるなら→シン・レンタルサーバー
- とにかく安さを求めるなら→ロリポップ
個人的には、サイトの自動バックアップと簡単復旧機能は必須だと思います。なので、収益化サイトを本気で運営したいならシン・レンタルサーバーにならざるを得ないかなと。
バックアップからの自動復旧機能があった方が、サイトにトラブルがあった時の復旧のしやすさ段違いです。多少コストがかかったとしてもこの機能は押さえておきたいです。
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