エックスサーバー vs mixhost vs スターサーバー徹底比較。

僕は現在、エックスサーバーが1つ、mixhostと3つサーバー契約をしてサイト運営を行っています。

で、先日新たなサイトを立ち上げることにしました。

それで、「次のサイトは、サーバーをどうしよう?」となりました。エックスサーバーもmixhostも双方とも素晴らしいサーバーです。

どちらかを使用しておけば、まず間違いないでしょう。

ただ、両サーバーとも、結構な期間使ってきたので使う側としては、目新しさはありません。

なので、「どうせ新しくサイトを始めるなら使ったことがないサーバーでやってみよう!」という考えに至りました。

新しいサーバーは、「前から安いので気になっていたスターサーバーを使おう」ということで、サイトで書かれているスペックを比較して、採用を検討しました。

結果、スターサーバーの採用はやめて、今まで通りmixhostにすることにしました。

以下では、「スターサーバーを採用しないでmixhostにした理由」について、サーバー同士を比較する形で説明したいと思います。

サーバースペック比較表

それぞれサーバーの同スペック帯プランで比較します。

エックスサーバーは「スタンダードプラン」。mixhostも「スタンダードプラン」。スターサーバーも「スタンダードプラン」での比較になります。価格はすべて税別料金として表示しています。

色別評価の違いは以下のようになっています。

  • 緑色:勝(まさ)っている
  • 黒色:変わらない
  • 赤色:明らかに劣っている
エックスサーバー
スタンダード
mixhost
スタンダード
スターサーバー
スタンダード
初期費用0円0円1,650円
月額料金(1年契約)1,100円1,650円550円
月額料金(3年契約)990円1,320円550円
無料お試し期間10日間30日間返金保証14日間
商用利用
再販△(一定条件を満たせば)×
アダルトサイト××
出会い系サイト××
プランアップグレード月単位即時即時
プランダウングレード契約終了時即時(差額は返金)変更可
※要問い合わせ
最上位プラン能力基本、転送量とディスク容量のみ増加スペックアップ可能。超大規模サイトでも運用可能。スペックアップ可能
サーバー引っ越しオプション×○(有料だけど割安、転入のみ)×
支払方法クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、Pay-easyクレジットカード、PayPal、銀行振込(楽天銀行)クレジットカード、PayPal、銀行振込、コンビニ決済
サーバーソフトnginxLiteSpeedApache
HTTP/2
QUIC(新高速化技術)××
HTTP/3××
使用ディスク完全SSD完全SSD完全SSD
ディスク容量300GB300GB100GB
CPU6コア6コア3コア
メモリー8GB8GB?(見つからず)
転送量目安無制限無制限4.5TB/月(平均:150GB/日)月区切り
SSD RAID10構成?(見つからず)
自動DBバックアップ14日分
※自動復元機能あり
14日分
※自動復元機能あり
×(過去データ情報が見当たらず)
自動ファイルバックアップ14日分
※自動復元機能あり
14日分
※要手動復元
×(過去データ情報が見当たらず)
遠隔バックアップ?サイトに記述なし○(北海道)?サイトに記述なし
バックアップ復元コスト無料
※自動復元機能あり
無料
※要ファイル手動復元
過去データの取得方法が見つからず
ドメイン取得同サービスで可能同サービスで可能同サービスで可能
マルチドメイン無制限無制限無制限
サブドメイン無制限無制限3000個
MySQL無制限無制限(MariaDB)20個まで
MySQL管理ツールphpMyAdminphpMyAdminphpMyAdmin
SQLite
PostgreSQL×××
独自SSL
無料SSL
管理パネル独自パネルcPanel独自パネル
CPU使用率表示×
メモリー使用率表示×
ディスク使用量表示
転送量表示
オリジナルCGI利用
SSI利用
PHP8.1、7.4、5.68.1、7.4、5.67.4、5.6
Ruby2.02.02.0
Python3.6、2.72.73.6、2.7
Perl5.165.165.16
Cron無制限(負荷による)無制限(負荷による)10個
SSH利用×
FTP利用
FTP追加アカウント無制限無制限5個
ファイルマネージャー
.htaccess編集
WEBフォント利用機能○(2万5000PVまで無料)××
メールアカウント無制限無制限1000個
メーリングリスト?記載なし
メールマガジン×?記載なし
メール転送
メール自動返信?記載なし
WEBメール
メールボックス容量設定?記載なし
アンチウィルス
スパムフィルター
メール暗号化?記載なし
ブログシステム(簡単インストール)WordPress : ◯
Drupal : ◯
Joomla : ◯
concrete5 : ◯
Movable Type : ◯
WordPress : ◯
Drupal : ◯
Joomla : ◯
concrete5 : ◯
Movable Type : ◯
WordPress : ◯
Drupal : ×
Joomla : ×
concrete5 : ×
Movable Type : ◯
※サイトに案内のないものは×
サポート電話、メールメールメール
サポート対応良い良い?まだ使っていない
質問のしやすさ電話で聞きたい場合はしやすい文章で質問する場合はプライベートなフォーラム形式かつ画像をアップロードできるので書きやすい(書くハードルが低い)?まだ使っていない

スターサーバーの利点

上記比較を踏まえた上で、スターサーバーの利点はこちら。

  • 1年契約の月額料金が他の半値近い550円となっておりランニングコストが安い
  • 安価なサーバーながらディスク容量も100GBとそれなりに多い
  • 安価ながらCPUが仮想3コア使える
  • プランのアップグレードは即時反映される

スターサーバーが他と比べて、取り立ててよい部分はこれくらいです。

スターサーバーの難点

他2サーバと比較したスターサーバーの難点は以下。

  • プランのダウングレードができない
  • バックアップ体制に不安あり(自動バックアップ機能は欲しいけどサイトに記載が見つからないので無いと判断しました)
  • MySQLが20個まで(それでも十分な気はするけど他と比べると少ない)
  • SSHが使用できない(ターミナル操作ができない)
  • Cron(ジョブ自動実行)が10個まで(これだとCronを使用するプラグインだと直ぐに制限に引っかかりそう)

他と比べて、制限関係で劣る部分が目立ちます。

スターサーバーを採用しなかった理由

スターサーバは、CPUが仮想3コアが使える上に、値段もひと月550円(税込)と非常に安価なサーバーで、ランニングコストは低いと思います。

ただ、転送量制限目安が「300GB/月(10GB/日)」と非常に厳しく、この制限だと、それなりにアクセスのあるサイトならすぐに到達してしまうと思います。他の制限も地味にキツイですし。

細々としたサイトを長く運営するのであれば、スターサーバーのスタンダードプランはそれなりに良い選択肢かもしれません。

けれど、この転送量だと、ちょっとした人気サイトであれば上位プラン(1,650円税込)に変更する必要が出てくるでしょう。それだったら、他の1,000円程度で使えるサーバーを使っといた方が、後々楽だと思いました。

また、上位プランに変更すると、下位プランにダウングレードできないのも地味に痛いです。これだと、一時的にアクセスが急増した時に、上位プランに変更したら、その後は戻せず、ずっと高い料金を支払う必要が出できます。

あと、バックアップ体制もやや不安です。

スターサーバーで「自動バックアップ機能」を調べても、以下のページしか出てきません。

無料レンタルサーバー「スターサーバーフリー」のご利用マニュアル | 各種手続きの方法や管理ツールの使い方、FTPソフトの設定方法などを対象のプランまたはキーワードから探すことができます。

上記は、「手動で行えばバックアップ・復元できるよ」という内容です。この作業が面倒でない人なら、良いでしょうが、ほぼほぼ大抵の人には面倒な作業だと思います。

やはり、バックアップは自動でしてもらって、「復元したい時に過去データを引っ張ってきてレストア」なんてことができないと、運営面での不安が残ります。

まとめ

上記の理由から、今回新しく作るサイトにスターサーバーは採用しませんでした。

ただ、スターサーバーは以下のような方には良いサーバーになり得ます。

  • とにかく安くサイトを運営したい
  • あまり将来的にアクセスアップとかを考えていない
  • 細々とサイトを運営していければいい

上記のような運用目安ではなく、「多くのアクセスにでも耐えられる安定したサーバーでサイト運営をしたい」なんて場合は、個人的にはエックスサーバーがおすすめです。

これを選んでおけば、まず間違いないでしょう。

サイト エックスサーバー