僕は、首の骨を折って頸髄損傷となり現在寝たきりです。
なので、首から下が動かず四肢麻痺の状態となっています。体が自由に動かせず、手の自由も利かない場合に困るのが、「手指間が蒸れて臭くなってしまうこと」だったりします。
というのも、手が動かないので、指と指同士がくっつきあって、その間に汗がたまり、雑菌が繁殖するからです。
例えば、病気や怪我で手に障害が残っていたりすると、以下の赤色部分のように指同士が常にくっついたままになるので、蒸れてしまいます。
これを回避するために、僕は「介護用のハンドクッション」を利用しています。
ただ、「介護用のハンドクッション」といっても、いろいろな種類があります。僕は、とりあえずネットで購入できるものはすべて購入して、試すことにしました。
その結果、「手指間の悪臭予防に効果的だった順」に「介護用のハンドクッション」を紹介したいと思います。
僕は、頸髄損傷なので利用していますが、脳梗塞などによる半身麻痺の方の手のケアにも有効かと思います。
目次
ミラクルグリップ
指同士がしっかりと開くように設計されているため悪臭予防効果の高いハンドクッションです。
通気性の良い素材ということもあり、非常に指と指の間が蒸れにくいので悪臭が発生しづらくなる構造だと思います。
利点
- 指と指の間のクッション(フィン)が長く、指がくっつかないので蒸れない
- リングに指を通すことにより、クッション自体が手から外れにくくなっている
- 通気性の良いポリエステル素材(表面)により通気性が良く蒸れにくい
- 抗菌消臭剤が利用されていて防菌・消臭効果がある
- 洗濯して何度も洗える
- 洗濯後はすぐ乾く
- 日本製
難点
- 日本製でしかも手製である(であろう)ことから値段が高い
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ユニケア ディスポにぎにぎ 手用
使い捨てタイプの指クッションです。
緑茶の消臭効果と、ゼオライトの調湿効果で、手指間の雑菌の繁殖を防ぎます。中材のクッション具合も、ちょうど良いクッション具合で、指同士がしっかりと開く。
利点
- 適度なクッションの硬さなので指の間が綺麗に開いて通気性を保てる
- それでいて長くつけていても手に負担が少ない(褥瘡になりづらい)
- 中材が乾燥緑茶なので非常に軽くて外れにくい
- 中材が乾燥緑茶なので干し草のような良い香りがする
- 中材の緑茶効果により雑菌の繁殖を防ぐ(制菌効果)
- ゼオライトによる調湿効果により蒸れにくい
- 使い捨てなので清潔を保てる(1週間で交換推奨)
難点
- 1週間で使い捨てになるので利用コストが高い
- ちょくちょく購入する必要がある
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ハビナース ビーズプチハンド
中材がビーズの指クッション。
洗濯可能なので、何度でも使用することができます。指と指の間に通すだけなので装着しやすい。
利点
- 突起部分を指の間に通すだけと装着が非常に簡単
- 指の第二関節部分にクッションが当たるので蒸れの緩和にある程度効果的
- タオル生地素材で通気性が良い
- クッション自体が軽いので指から外れにくい
- 指を無理に穴に通したりしないので手に負担はほとんどかからない
- 洗濯して何度も使える
難点
- クッション中のビーズの配分が少ないので厚みがなく指間の開きは少ない
- 柔らかめのクッションなので指間の挟む力が強いと第一関節部分は密着して蒸れる可能性も
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エンゼル 通気ビーズスティック
指の間に挟むのではなく、紐状のリングの中に指を通すタイプの指クッションです。
利点
- リングに通すタイプなので外れにくい
- クッション自体も軽いので外れにくい
- 3サイズ用意されているので小さめから大きめと手に合うものを選択できる
- 洗濯して何度も使える
- 速乾性の生地とビーズで乾きやすい
難点
- 指を通すひも状のリング幅が小さいので嵌めていても指同士がくっつくことがある
ふかふか手のまくら
厚みのあるクッションで、指の間がよく開く。親指用の穴があるので、しっかりと嵌めることは可能。大きめなので、手の拘縮予防には良いかも。
利点
- 生地の肌触りが良い
- 突起を指に通すだけなので装着しやすい
- ビーズクッションは少し固め(ふにゃふにゃではない)
- 指の間に通す部分にボリュームがあるので、しっかりと指の間が開きくっつかない
- 親指も固定されることで安定して持つことができる
- 洗濯して何度も使える
難点
- サイズも大きめでしっかりとクッションが入っているため少し重い
- 親指を通さないと重いので外れやすい
- 親指を穴に通すので親指に圧迫感がある
- 穴に通した親指が褥瘡になる可能性(※指が全く動かない人の場合)
- 親指を穴に入れないと商品自体の重さで取れやすい
指を全く動かせない人は、親指部分が圧迫されて褥瘡になる可能性があるので注意。
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ハンドクッション
手の悪臭予防というよりは、拘縮予防向き。大きさも4段階あるので、少しずつ指の拘縮を和らげる目的には向いているかも。
利点
- 手の指が固まる拘縮予防向け
- 押してもあまり凹まないような硬さ(硬いのが好きな人には良いかも)
- 洗濯して何度も使える
難点
- クッションが硬く重いので握力0の場合は外れやすい
- リング上の紐自体も硬いので褥瘡になる可能性もある(※指が全く動かない人は)
まとめ
とりあえず、僕がこれまで購入して1週間以上使用したことがあるのはこれだけです。
個人的には、使い捨てで多少コストはかかりますが、「ミラクルグリップ」がパフォーマンス最強だと考えます。
次点で「緑茶の消臭効果」「ゼオライトの調湿効果」「固すぎず柔らかすぎず適度なクッション素材」といった利点の多い「ディスポにぎにぎ」がおすすめです。抗菌・除湿効果があるのはこれだけなので。
ここらへんはタイプも違うので、実際に使ってみて、自分の手に合うものを利用するのが良いかもしれません。
僕の場合は、怪我の後遺症による手の障害のために利用していますが、ほとんどの方は、脳梗塞の後遺症によるケアのために利用されているようです。
その他にも、「何らかの原因で指が思うように動かせず指の間が蒸れて臭い」なんて場合は、何もしないよりは、悪臭予防効果を発揮してくれると思います。