4年前に「異所性骨化」という骨の病気が原因で大腿骨を骨折しました。
その後、大腿骨のプレート設置手術を経て、異所性骨化の手術を終えるまでの約1年間、僕は全く風呂に入れませんでした。
というのも異所性骨化により、股関節の隙間に必要のない骨が形成され「ヘタに動かすと再び大腿骨を骨折する」なんてこともあり得たからです。
現在は、異所性骨化の手術を終えて風呂にも入れるようになりました。
風呂に入れない間は、お湯に浸したタオルで身体を拭く(清拭)だけ。
しかしながら、毎日丁寧に清拭したとしても、汗が残ってなんだかベトベトしているような気がして、気持ち悪い日々が続きました。
そこで
なんか身体がサッパリする清拭剤はないだろうか?
ということで使い始めたのは、泡で出てくる清拭・洗浄剤の「ベーテルF」でした。
この「ベーテルF」、入浴が出来ない時の清拭に使うと、ベトベト感を取り除いてくれて効果的だったので紹介。
目次
ベーテルFとは
ベーテルFは弱酸性の泡を使うことにより、布拭きでも体を出来る限り清潔にしてくれる清拭剤です。
無香料・無着色・弱酸性・保湿成分(セラミド)配合と肌にやさしい要素を使いながらも、肌を綺麗にしてくれます。
主に、以下のようなシーンで活躍する清拭剤です。
- 入浴できないときの全身清拭に
- デリケートゾーンやおしりの洗浄に
- 傷口周囲の皮膚洗浄に
- ストーマ周囲の洗浄ケアに
- 洗い流しが困難な時の部分洗浄に
- 低刺激なので敏感肌の洗浄に
- 災害対策に
怪我や寝たきりなどで入浴ができない方の清拭や、ストーマの洗浄など幅広い用途で利用可能です。
泡で軽く擦った後は、ガーゼ等で拭きとるだけでOK。
ですので、水の入手が困難な災害対策での利用も推奨されています。
ベーテルFボトル裏面の詳細な説明はこちら。
使用方法としては、
と書かれています。
ベーテルには、上の写真の500mlボトルに加え、150mlボトルもあります。
値段は150mlボトルの方が安いです。
とはいえ、500mlボトルは1mlあたり約4円に対し、150mlボトルは1mlあたり約10円(執筆時点)。
写真、左側の500mlボトルの方が明らかにコスパは良いです。
使ってみた感想
大腿骨を骨折してから、回復手術をするまでの1年強、このベーテルFを使って身体を清拭しました。
このベーテルFをボトルから出すと、こんな感じで泡状になっています。
この泡を、汗の出やすい所につけて軽くこすった後、ティッシュで拭き取り、濡れた手ぬぐい等で清拭すると、汚れが落ちてサッパリします。
使用する前は、
拭き取るだけじゃ清拭剤が残って肌にツッパリが残るんじゃないの?
と思ったのですが、そういうこともありませんでした。
きちんと拭き取ればつっぱらない。
非常に低刺激な清拭剤でありながら、汚れもそれなりに落ちるので、風呂に入れない間は大変重宝しました。
まとめ
今回の「ベーテルF」は、もともと家に来ている訪問看護師さんに紹介していただきました。
訪問看護師さんによると、僕の住んでいる地域の訪問看護では、大抵この「ベーテルF」を使用しているとのこと。
なので、あくまで僕の住んでいる地域に限ってのことかもしれませんが、寝たきりの人のケアに「ベーテルF」は鉄板の介護グッズなんだと思います。
訪問看護師さんいわく「陰部洗浄」や「胃ろうのカテーテル周り」も「ベーテルF」で洗うと言っておられました。
ということで「ベーテルF」は、僕の「1年以上の風呂に入れない生活」にはなくてはならない介護ケアグッズでした。
薬液を付けても、肌がつっぱらずサッパリとする非常に使っていて気持ちの良い清拭・洗浄剤だと思います。
「家族に寝たきりで風呂に入らず単に清拭だけしている」なんて方がおられる場合は是非。