僕は複数サイトを運営しており、カラフルボックスと、ConoHa WINGサーバー双方とも利用しています。
現時点では、「初心者が利用するサーバー」として、「カラフルボックス」と「ConoHa WING」が、1、2を争うサーバーになっていると僕は思っています。
とにかくどちらのサーバーとも、「コスパ」がよく、「サーバー速度」を重視しています
WordPressの個人サイト運営であれば、
どちらを選んでも正解
といっていいほど、甲乙は付けがたいです。
けれど、「双方とも良いサーバー」であるのは間違いないのですが、全く同じサービスではありません。
比較してみると、違う部分も見えてきます。
そういった違いを見比べるために、一覧表を作成してみました。
性能を見比べてみることで「何が、どう違うのか?」や「自分に合ったサーバーとは?」が分かりやすくなっているかと思います。
目次
サーバースペック比較表
それぞれサーバーの同価格帯プランで比較します。
カラフルボックスは「BOX2」プラン。ConoHa WINGの「WINGパック ベーシック」プランでの比較になります。
価格はすべて税込料金として表示しています。
色別評価の違いは以下のようになっています。
- 緑色:勝(まさ)っている
- 黒色:変わらない
- 赤色:明らかに劣っている
カラフルボックス BOX2 | ConoHa WING WINGパック ベーシック | |
---|---|---|
運営歴 | 8年 | 6年 |
初期費用 | 0円 | 0円 |
月額料金(1年契約) | 1,166円 ※下位プランは638円~ | 941円 |
月額料金(3年契約) | 968円 ※下位プランは528円~ | 687円 |
無料お試し期間 | 30日間無料 | なし |
商用利用 | ○ | ○ |
再販 | ○ | ○ |
リージョン選択 | ○(東京・大阪) | × |
アダルトサイト | ○ | × |
出会い系サイト | ○ | × |
プランアップグレード | 即時 | 即時 |
プランダウングレード | 即時(差額は返金) | 即時 |
最上位プラン能力 | スペックアップ可能。 超大規模サイトでも運用可能。 | スペックアップ可能。 超大規模サイトでも運用可能。 |
サーバー引っ越し オプション (SSLサイト移転) | 移行ツール有(無料) 移転代行:14,080円~ | 移行ツール有(無料) 移転代行:10,978円~ |
支払方法 | クレジットカード PayPal 銀行振込 | クレジットカード ConoHaチャージ ConoHaカード |
サーバーソフト | LiteSpeed | nginx |
HTTP/2 | ○ | ○ |
HTTP/3 | ○ | × |
QUIC (新高速化技術) | ○ | × |
KUSANAGI (WP高速化) | × | × |
使用ディスク | SATA SSD | SATA SSD |
ディスク容量 | 300GB | 300GB |
CPU | 6コア | 6コア |
メモリー | 8GB | 8GB |
転送量目安 | 無制限 | 無制限 |
RAID構成 | RAID 10 | RAID 10 |
自動DBバックアップ | 14日分 ※自動復元機能あり | 14日分 ※自動復元機能あり |
自動ファイルバックアップ | 14日分 ※自動復元機能あり | 14日分 ※自動復元機能あり |
遠隔バックアップ | ○(東京 or 大阪) | ?サイトに記述なし |
バックアップ 復元コスト | 無料 ※自動復元機能あり | 無料 ※自動復元機能あり |
ドメイン取得 | 同一サービス | 同一サービス |
ドメイン料金 | 1つ無料 | 2つ無料 |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 |
サブドメイン | 無制限 | 無制限 |
MySQL(DB作成) | 無制限(MariaDB) | 無制限(MariaDB) |
MySQL管理ツール | phpMyAdmin | phpMyAdmin |
SQLite | ○ | ○ |
PostgreSQL | × | × |
独自SSL | ○ | ○ |
無料SSL | ○ | ○ |
管理パネル | cPanel | 独自パネル |
CPU使用率表示 | ○ | ○ |
メモリー使用率表示 | ○ | ○ |
ディスク使用量表示 | ○ | ○ |
転送量表示 | ○ | ○ |
オリジナルCGI利用 | ○ | ○ |
SSI利用 | ○ | ○ |
PHP | 8.0、7.4、5.6 | 8.1、7.4、5.6 |
Ruby | 2.5、1.9 | 2.5、1.9 |
Python | 3.6、2.7 | 3.6、2.7 |
Perl | 5.16 | 5.16 |
Cron | ○ | ○ |
SSH利用 | ○ | ○ |
FTP利用 | ○ | ○ |
FTP追加アカウント | 無制限 | 無制限 |
ファイルマネージャー | ○ | ○ |
.htaccess編集 | ○ | ○ |
WEBフォント利用機能 | × | × |
メールアカウント | 無制限 | 無制限 |
メーリングリスト | ○ | ○ |
メールマガジン | × | × |
メール転送 | ○ | ○ |
メール自動返信 | ○ | ○ |
WEBメール | ○ | ○ |
メールボックス容量設定 | ○ | ○ |
アンチウィルス | ○ | ○ |
スパムフィルター | ○ | ○ |
メール暗号化 | ○ | ○ |
簡単インストール | ○ | ○ |
サポート | メール、個別フォーラム、チャット、電話(上位プラン) | メール、チャット、電話 |
サポート対応 | 良い | 良い |
カラフルボックスの強み
ConoHa WINGと比較して、カラフルボックスの方が優れていると思う点はこちら。
- 無料お試し期間が長い
- 東京と大阪からリージョン(データ場所)を選べる
- アダルト・出会い系サイト運営が可能
- HTTP/3の高速通信技術採用
無料お試し期間が30日と長い
カラフルボックスの無料体験期間は30日と非常に長いです。
この無料での試用期間の長さは日本のレンタルサーバー業界でも随一です。
このおかげで、存分にサーバー動作を確認することが可能になっています。
こんなに長く無料期間を設定できるのは、カラフルボックスが自身のサービスに「絶対的な自信」を持っているからだと思います。
存分に試せばカラフルボックスがNo.1と分かってもらえる
という自信の表れとでも言いましょうか。
やはり30日間も試用期間があるとインパクトがありますね。
リージョンを選択できる
カラフルボックスを利用しようとして驚いたのが、契約時にリージョン選択が出来ることです。
リージョンとは、地理的に独立したサーバーの設置エリア(データセンター)のことを指します。簡単に言うと「サイトデータの置き場所・取り出し場所」といった感じでしょうか。
カラフルボックスの場合、「東日本リージョン(東京)」と「西日本リージョン(大阪)」から選択することが可能です。
これは、基本的にリージョンが近いと、物理的な距離も近いので、接続時間も極わずかではありますが短くなります(通信状態によっても変わりますが一般論として)。
なので、日本全国に向けたサイトであれば、人口が多い「東日本(東京)」にリージョンを設置した方が接続時間は短くなる傾向にあります。
なので一般的なサイトであれば、「東日本(東京)リージョン」を選べばよいでしょう。
けれど、関西などの地域密着型サイトを運営している場合は、見込み読者が「西日本(大阪)」の人が多いかと思います。
そういった場合は、「西日本リージョン(大阪)」を選ぶことで、読者に対して接続速度のパフォーマンスが上がることになります。
この「契約時に東西のリージョンが選べる」という格安レンタルサーバーは、今のところ他にはないのではないかと思います。
アダルト・出会い系サイト運営が可能
カラフルボックスは、最もコストをかけずにアダルトサイトや出会い系サイトを運営できるレンタルサーバーだと思います。
他にもアダルトサイトを運営できるサーバーはあるにはあるのですが、オプション料金が必要だったり、基本料金が高かったりします。
カラフルボックスの場合は、アダルト運営するには比較的値段の安い「BOX2プラン(月額880円~:税別)」からアダルトサイトを運営することができます。
ConoHa WINGは、アダルト・出会い系サイト双方とも禁止と明記されています。
なのでアダルトサイトをやるのであれば、カラフルボックスを選択することになると思います。
サイト カラフルボックス
カラフルボックスで無料体験する方法はこちら。
ConoHa WINGの強み
カラフルボックスと比較して、ConoHa WINGの方が優れていると思う点はこちら。
- 同性能プラン(3年契約)なら上コストが安い
- スピードに特化している
- 無料引っ越しツールがある
- 有料引っ越しオプションも安い
- 独自ドメインが2つまで無料
同性能プラン(3年契約)なら運営コストが安い
ConoHa WINGで3年契約した場合は、月額が687円です。
対してカラフルボックスで3年契約した場合は、月額が968円です。
上記のように、3年契約した場合はカラフルボックスに対して半分近い運営コストになります。
スピードに特化している
とにかくサイトの表示スピードが速くなるように徹底的にチューニングされたサーバーになっています。
公開ページはもちろん、管理画面でもサクサクと快適操作を望むならConoHa WINGと良い選択です。
サイト運営者が最も自分のサイトを閲覧します。その操作がサクサクなのは、サイト運営者にとっても嬉しいです。
管理画面も軽い
無料引っ越しツールがある
ConoHa WINGでは、無料で利用できる「WordPressサイト引っ越しツール」が提供されています。
WordPressのアカウント情報を入力すれば、ワンクリックでサイト移転が行えるツールになっています。
有料引っ越しオプションも安い
無料の引っ越しツールでサイト移転がうまくいかない場合、ConoHa WINGには「WordPress 移行」も用意されています。
この値段も、サーバー業界内ではかなり安い10,978円(税込)~利用できます(※SSL対応サイト移転の場合)
。
この値段でプロに丸投げできるのは美味しい
サイト ConoHa WING
ConoHa WINGでサイト運営を開始する方法はこちら。
まとめ
「で、どちらのサーバーが良いの?」ということに答えるならば、以下のようなことが言えるかと思います。
- 良質なサーバーを安く借りたい(コスパ重視) → カラフルボックス
- スペックを追求するなら → ConoHa WING
ただ、いずれのサーバーを選んだとしても、双方とも速度は十分速いです。
加えて双方のサーバーとも、以下の利点は備えているので、どっちを使っても優秀なのは間違いないです。
- 1ヶ月1,000円未満で運営できる安さ
- 無料の自動バックアップ・復元機能を使える
- ディスク容量十分
- 転送量も十分
- マルチドメイン可能
- WordPress移転を依頼できる
個人サイト運営であれば、
どちらのサーバーを選んでも正解
というのは間違いないと思います。
いずれのサーバーを選んでも「100万PV/月 規模のサイト」であれば余裕で運営する能力があります。
正直、両サーバーは甲乙つけがたい。
※カラフルボックスで「BOX1プラン」を選択した場合は「50万PV/月 規模のサイト」が目安になると思います。PVが50万を超えるようなら「BOX2プラン」に変更するだけでOKです。