介護用のナースコールに!タッチセンサー式の「ELTD ワイヤレスドアチャイム」は有能

先日、家庭内ナースコール環境を作る方法を紹介しました。

寝たきりの方が家族におられる場合、呼び出しボタンは結構役に立ちます。というのも、寝たきりの人の場合、大きな声を出すことができ...

この方法は、安価かつ増設も簡単で、手っ取り早く「呼び出しチャイム環境」を作りたければ、かなり良い手段だと思います。

ただ、僕は頸髄損傷により指にも障害があって、以下のような「カチッと押すタイプの押しボタン式の送信機」はちょっと使い勝手が悪いです。

リーベックスチャイムの押しボタン送信機

僕は、指が動かないので、拳で押し込むようにグリッと無理やり押していました。

ただ、もう1年以上を毎回無理やり押していると、成功率も良くないし、少し面倒になっていました。

なので、「タッチセンサー式で触れればチャイムが鳴るような呼び鈴はないものか?」と思い、ネットで調べてみたら、ありました。

それで見つけたのが、「ELTD ワイヤレスドアチャイム」です。

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実際に届いたもの

で、実際に届いたのが以下のワイヤレスドアチャイムです。

ELTDドアチャイムの箱

箱を開けてすべて出してみると、以下のようなものが入っていました。

ELTDドアチャイムの内包物全部

内訳はこんな感じです。

  • チャイム受信機(大きな正方形型のもの)
  • チャイム送信機×2(小さな長方形型のもの)
  • 送信機を貼り付ける両面テープ×2
  • 送信機固定用のネジなど×2
  • ワイヤレスドアチャイムの説明書(英語)

送信機設置用の小物などもすべてそろっています。もちろん、電池もデフォルトでついてくるので、何かを買い足す必要もなくそのまますぐに利用できます。

一応、それぞれのパーツの大きさをスマホ(iPhone5C)と比較したものが以下になります。

ELTDドアチャイム部品とスマホの大きさを比較

購入前に想像していたよりは、かなりコンパクトでした。

受信機も手のひらサイズですし、送信機は手のひらにすっぽりと収まるサイズで、電波を送信してチャイムを鳴らすのにちょうど良い大きさだと思います。

受信機本体

チャイムが鳴る受信機は、以下のように美しいシンプルなスクエア型です。じっと見ていると何だか美味しそうに見えてくる不思議。

ELTDドアチャイム受信機(おもて面)

ひっくり返すと以下のようになっており、コンセントにそのままプラグを挿してすぐに利用できるようになっています。

ELTDドアチャイム受信機(裏面)

コンセントプラグの下にある穴が開いている部分は、スピーカーで、ここから呼び出しチャイムが鳴ります。

受信機の側面には以下のように二つのボタンがついています。

ELTDドアチャイム受信機側面のボタン

それぞれの機能は以下です。

  • 音量調節ボタン:音量の4段階調節(25~110dB)
  • メロディー変更ボタン:52種類のチャイム・メロディの中から選択可能

個人的に、音量が4段階も調節できるのはありがたいですね。最大音量の110dBと言ったら、電車のガード下よりもうるさい音です(車の警笛くらいの音)。これらの音が、部屋の使用状況などによって変更できるのは助かります。

メロディーは、52種類もあります。個人的には、こんなに多い必要はなくて10種類ぐらいで良いのではと思います。というのも、全部の音を試し聞きするだけで結構大変だったので。けれど、呼び出し音にこだわりのある人は、多くの中から選べるということは良いことなのではないでしょうか。

送信機

チャイムを鳴らすための送信機は以下のようになっています。

ELTDドアチャイム送信機(表面)

ちょっと見えづらいかもしれませんが、真ん中の「ベルマーク」付近を指などでタッチするだけで、チャイムが鳴るようになっています。

真ん中のベルマークをさわるとタッチセンサーで動作する

これは、障害などで握力がない人には、とてもありがたい仕様だと思います。

加えて、このドアチャイムセットは、280m~300m離れた場所でも電波が届く仕様になっています。ここらへんは流石海外向けに作られているだけあって到達距離が半端ないです。

裏面

裏面は以下のようになっています。

ELTDドアチャイム送信機(裏面)

両面テープで貼り付けても、適度に接着されるような土台になっています。

ちなみに、左側に附属している丸いものは、電池が使用状態になるのを防ぐ絶縁テープみたいなものです。使用時には、これを引っ張って電池を有効化して使用します。

送信機は、以下のようになるべく継ぎ目のない作りになっています。

送信機はIP33級の防水タイプ防滴仕様

このため、この送信機はIP33級の防水タイプ、防滴仕様なので、屋外や浴室などにも使用できる作りになっています。

ちなみに、防水規格の「IP規格・防水保護構造及び保護等級(PDF)」によると、この送信機は、以下のような等級になっています。

IP規格・防水保護構造及び保護等級

標準的な保護構造の組合せ

思ったよりガッチリガードしてくれるようです。

使用説明書

このワイヤレスドアチャイムの説明書は、英語で書かれています。

けれど、使ってるのは簡単な英語ですし、図などを眺めているだけでも、ある程度書いてあることは把握できるので、説明書のスキャナー画像も掲載しておきます(クリックで拡大)。

ELTDドアチャイム説明書1

ELTDドアチャイム説明書2

メロディー変更方法

ちなみに、以下の手順を行うことでメロディー変更を行うことができます。

  1. メロディー変更ボタンを押してメロディーを選択
  2. メロディが決まったら「メロディーボタン」と「音量ボタン」を同時に押す

電波の同期方法

同じX-FlashBox社製のドアチャイムなら、電波を同期して送信機と受信機を増設することもできます。

  1. 好みなメロディーを選択する
  2. 送信機のボタンを押しっ放しにする(LEDが点滅し続けるまで)
  3. 送信機のボタンを押したまま受信機の「音量ボタン」を5秒以上押す(「メロディーボタン」と「音量ボタン」の同時押しでも可)
  4. チャイム(メロディー)が鳴ってLEDが点滅したら設定完了
  5. その他にも送信機の電波を同期するには2~4の動作を繰り返す

僕は、いろいろ試行錯誤の上、上記の方法で設定できました。

購入した機種やバージョンによっては、上記方法でうまくいかない可能性もあるので、お手持ちの説明書を参照してください。

使ってみた感想

ここしばらく介護用のナースコールとして実際に使用してみました。

すると、このドアチャイムは、以下の点が便利だと感じました。

  • タッチセンサー式なので呼び出し時に力は必要ない(障害があると握力0の人もいるので)
  • 音を4段階に調節できる
  • 好きなメロディーを選べる(選択肢が多すぎな気もする)
  • コンセントにプラグを挿したらすぐに使用できる(電源用のACアダプタが必要ない)
  • 防水がしっかりしていて屋外や風呂場でも使える
  • 送信機と受信機が300m近く離れていても利用することができる
  • コンパクトでシンプルなデザイン(コンセントに挿していても邪魔にならない)

個人的には、ボタン式のようにカチッと押す必要がなく、本当にちょっと触れるだけでもチャイムが鳴るのは、嬉しいです。

指がしっかり動く人は、ボタン式とかでも十分能力を発揮してくると思います。

難点を言うなら、マニュアルが英語しかないということでしょうか。なので、電波の同期作業を行うときは、手間どるかもしれません。

ただ、そんな時のために、前項の「使用説明書」には、やり方を書いておいたので、よかったら参考にしていただければ幸いです。

まとめ

今回購入した「ELTD ワイヤレスドアチャイム」は、僕個人的には「介護用の呼び出しチャイム(ナースコール)」として非常に優れていると思いました。

ナースコールとして優れている点としては以下のようなものが挙げられます。

  • 指に力がない人でも押せるタッチセンサー式
  • 防水性が高い
  • 電波の到達距離が長い
  • 家庭用電源から電力を得るのにACアダプターが不要
  • 何台でも増設可能
  • それでいて値段が安価

これだけの製品が、これだけの価格で手に入るのは、消費者にとっては非常にありがたいです。

僕の環境だと、もう少し送信機と受信機が必要なので、あとで増設用としてまた購入したいと思います。

というわけで「指が不自由な人向けの家庭用ナースコールを探している」とか「安価で増設可能なドアチャイムが欲しい」なんて方は、今回紹介したドアチャイムはおすすめです。