個人事業主となり、確定申告をするようになってから今年で3年目になりました。
僕の場合、初年度はまず「白色申告」を行いました。
2年目は、「青色申告」になりました。
そして確定申告3年目の今年は、「e-Taxで青色申告」をすることにしました。
それで、e-Tax申告を行ってみた感想としては、「e-Taxで確定申告自体はそこまで難しくないな」ということです。
e-Tax自体は簡単。
ただし、確定申告自体は簡単といってもいいのですが、e-Taxをするための事前準備は結構面倒です。これには多少なりとも苦労するかも。
事前準備は面倒…。
ということで以下では、「面倒なe-Tax事前準備を含めた、e-Taxによる確定申告方法」を詳しく書き記しておこうと思います。
目次
e-Taxで確定申告を行うのに必要な主な手順
e-Taxで確定申告処理自体は、そこまで難しくないのですが、準備段階は面倒といっていいかもしれません。
当記事では、以下のステップごとに「e-Taxでの確定申告方法」を詳しく説明していきたいと思います。
- マイナンバーカードの作成
- ICカードリーダーの初期設定
- e-Tax開始届出書の作成(利用者識別番号の取得)
- 電子証明書の登録
- e-Taxソフトで申告データの送信(確定申告)
主な手順のみを言えば、上記の5手順となります。
その内、確定申告作業は⑤のみとなります。残りの4つは、確定申告のための下準備となります。これが実に面倒くさい。
ただ逆を言えば、下準備さえ行ってしまえば、翌年からは非常に手順を簡略化して「e-Tax申告」が行えるようになります。
パソコンの使用に慣れている人であれば、確定申告が非常に楽になるので、「e-Tax利用を利用するかどうかを検討する判断材料」にでもなれば幸いです。
マイナンバーカードの作成
まず、e-Taxで確定申告を行うには、マイナンバーカードが必要です。
マイナンバーカードを作成する方法はこちら。
詳細はこちら。
ただ、マイナンバーカードを作成するには、数週間の時間を要します(もっと時間がかかる場合も)。
ですので、1月~2月になってから以下のようになっても、間に合わない可能性があります。
そろそろ確定申告の季節だな。
今年はe-Taxでやってみようと思うのでマイナンバーカードを作ろう!
もう、確定申告期間が差し迫った頃に申請しても、確実に間に合わないと思います。
ですので「いずれe-Taxをやってみたい」という方は、今からでもマイナンバーカードを作成しておくことをおすすめします。
マイナンバーカードの作成はお早めに。
ID・パスワード方式も利用可能に
平成31年1月から「ID・パスワード方式」も利用可能になりました。ただし、前もって税務署に行って職員との対面による本人確認をした上で作成する必要があります。
ID・パスワード方式は税務署での申請が必要です。
詳しくはこちら。
マイナンバーカードの作成には多少時間がかかるので、余裕がない場合は税務署にて作成すると良いかもしれません。
ただし、以下ではマイナンバーカード方式を例として説明します。
「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」との違いは、マイナンバーカードでログインするか、パスワードでログインするかの違いになるかと思います。
「ID・パスワード方式」をご利用の場合は、そこらへんを差し替えてお読みいただければ幸いです。
ICカードリーダーの初期設定
次に、マイナンバーカードと通信を行うためのICカードリーダー(正式名、ICカードリーダライタ)の設定をする必要があります。
僕は、e-TaxをするためのICカードリーダーとして、非接触型の「SONY PasoRi RC-S380」を採用しました。
初期設定方法はこちら。
上記機種を採用した理由としては、「SONYのICカードリーダーを利用した解説サイトが多かったから」です。
SONYのカードリーダーは、手軽に使えて情報も多いので無難です。
国税庁がおすすめする、ICカードリーダー情報は以下を参照してください。
e-Tax開始届出書の作成(利用者識別番号の取得)
次に、パソコンからe-Taxで確定申告をする上での準備作業を行います。
事前準備を行うには、Windowsの場合はMicrosoft Edgeもしくは、Internet Explorer 11から行う必要があったり、いろいろパソコンにインストールする必要があったりで、ちょっと面倒です。
いまどきChromeやFirefoxが使えないのは…。と思いますがしょうがありません。
詳細については、国税庁のページを参照してください。
電子証明書の登録
次も、e-Tax事前準備の一環です。
ICカードリーダーにマイナンバーカードをセットして電子証明書登録する必要があります。
電子証明書を登録することで、本人確認を行うことができ、「確定申告データが利用者本人の作成したもので改ざんがない」ということの確認を速やかに行うことができます。
電子上で利用者本人を特定するための印鑑みたいなものです。
e-Taxソフトで申告データの送信(確定申告)
最後に、e-Taxソフトで確定申告データを送信します。
この手順が「確定申告」手順になります。
前述した事前準備を行っていて、確定申告ソフトでデータ入力が済んでいるのであれば、申告作業自体はさほど難しい作業ではないと思います。
ちなみに僕は、MFクラウド確定申告で帳簿付けを行いe-Taxデータを出力しました。
事前準備は、翌年には必要なくなるので、次年度のe-Tax申告からは、かなり楽ができるかと思います。
MFクラウド確定申告を使うと、経理の手間をかなり軽減できます。
まとめ
僕も去年までは、書面で確定申告書類を提出していました。そして今年はe-Tax。
正直言うと、書面での確定申告に慣れている場合は「書面申告」の方が、「e-Tax開始初年度手続き」よりも楽かもしれません。
けれど、翌年からは面倒な事前準備は必要なくなるので、e-Tax申告の方が楽になるように思います。
何せ、以下のような特典もありますし。
- わざわざ税務署に行かなくても家で出来る
- 1月初旬から申告出来る
- 1月中旬からは24時間受け付け
- 添付書類(領収書等)の提出を省略出来る(医療費控除等は明細提出)
- 還付がある場合は手続きが早い
とりあえず、2月~3月の寒い中、税務署に行かなくていいだけでも、僕にとっては嬉しすぎます。
今回、e-Taxで確定申告を行ってみて、感じた利点と難点をまとめたものはこちら。
使用した会計ソフトはこちら。
サイト MFクラウド確定申告
無料から使えます。