昨日、近くの税務署まで確定申告に行ってきました。
確定申告が始まって、すぐに行っては混んでいるだろうと、開始から1週間後に行ったわけですが、思っていたより空いていました。
で、僕の場合は今回、白色申告だったのですが、会計ソフトのMFクラウド確定申告のおかげで、
思っていた以上に簡単にあっさりと終わってしまいました。
会計ソフト様様です。
ということで以下では、「MFクラウド確定申告で白色申告をした全手順」をざっとまとめてみたいと思います。
目次
白色申告書類提出までの主な手順
今回僕が、MFクラウド確定申告(以下、MFクラウド)を利用して白色申告を終えるまでの主な手順は以下になります。
- MFクラウドへの登録
- MFクラウドで金融機関やクレジットカードを登録
- MFクラウドで仕訳を行う
- MFクラウドで名前等基本事項の入力
- MFクラウドで控除額などの入力
- MFクラウドで確定申告書の印刷
- MFクラウドで収支内訳書の印刷
- 税務署の相談窓口でチェックしてもらう
- 確定申告書類を提出
上の手順を見てもわかるように、確定申告書類作成に必要なことのほとんどは、会計ソフト(MFクラウド確定申告)が行ってくれました。
大ざっぱなこと言えば、「MFクラウドで必要書類を作って、税務署に提出してきただけ」です。
以下では、それら個別の手順について紹介したいと思います。
MFクラウドへの登録
まずは、MFクラウド確定申告に登録していない場合は、登録する必要があります。
MFクラウド確定申告については、以下で詳しく書いています。
登録の際の初期費用や、基本料金(年間50件の仕訳まで)は無料です。もし少し使ってみて合わなければ、そのまま使用を中止すれば料金はかかりません。
無料利用の範囲を超えて利用する場合でも、30日間はフル機能を無料で利用できます。
なので、確定申告期間が始まってから急いで行う場合でも、確定申告書類提出までは無料で行うことができます。
とにかく最初は無料で利用できます。
参考 フリープランについて
MFクラウドで金融機関やクレジットカードを登録

photo by Fatima
MFクラウドへの登録が済んだら、まず最初に金融機関などを登録すると、その後いろいろと楽になります。
金融機関登録は、MFクラウドのメニューから「データ連携 → 新規登録」を選択します。
拡大するとこんな感じ。
すると、以下のような金融機関登録画面が表示されます。
あとは、登録したい金融機関、クレジットカード、ネット通販サイトなどを検索し、登録してくだけです。
僕の場合は、以下の金融機関登録を行っています。
- 利用銀行×2
- Amazonカード
- 楽天カード
- Amazon
- 楽天市場
- アフィリエイトサービスプロバイダー(ASP)×2
とりあえず、取引明細の自動取得だけするのであれば完全無料で行うことができます。
「自分の収入では確定申告をする必要がない」という人でも、登録して取引明細の自動取得だけは行っておいても、損はないと思います(領収書やレシートも保存しておく必要あり)。
そうすると、いざ何かの拍子に確定申告が必要になっても、スムーズに書類を作成できます。逆に確定申告が必要ない場合でも、帳簿と領収書があることで、「確定申告が不要の証拠」になります。
中には、以下のような赤字事業でも税務調査が入ったケースもあるので怖いです。
とりあえず、取引情報は無料で取得させておくと吉。
MFクラウドで仕訳を行う
金融機関登録が済んだら、自動仕訳を行います。
仕訳を行うには、「自動で仕訳 → 連携サービスから入力」メニューを選択します。
自動仕訳画面はこんな感じです。
基本的に、勘定科目を設定して「登録」ボタンを押していくだけです。
これで、売上や経費などを次々と仕訳していきます。
勘定科目などがわからないときは、「勘定科目 電話代」のように「勘定科目 〇〇」というキーワードで検索すれば、どういった勘定科目で分類されるのか、ある程度わかるかと思います。
取引の入力や、仕訳については以下のガイドページにも詳しい説明があります。
参考 仕訳ガイド
確定申告書類を作成するのに、最も大変なのはこの仕訳作業だと思います。
なので、仕訳さえ行ってしまえば、終わったも同然ともいえるかもしれません。
ちなみに、無料だと「仕訳は年50件まで」となっています。
こういう面倒なものは、地味にコツコツとやっておくに限ります。
仕訳は面倒。だけど負担を軽減する機能が多々あります。
MFクラウドで名前等基本事項の入力
MFクラウドで仕訳を終えたら、名前や住所などの基本情報を入力します。
基本事項を入力するには、「各種設定 → 事務所」メニューを選択します。
事業所入力画面は以下のようになっており、必須な入力項目はたったこれだけです。
- 事業所名:屋号もしくは個人名を記入。僕は個人事業主と記入している。
- 申告区分(提出書類):不動産所得がある場合を除けばデフォルトの「一般」でOK。
- 申告区分:白色申告と選択。
- 業種区分(複数選択可能):ここで選択した業種によって各機能が使いやすくにカスタマイズされます。
- 都道府県:事業所(もしくは自宅)がある都道府県を入力します。デフォルトで登録時の入力値が反映されている。
- 会計期間:会計期間を入力します。個人事業主の場合はデフォルトの1/1から12/31で固定となります。
- 課税形式:前々年度の課税売上高が1,000万円以下の場合には原則として免税事業者になります。事業を始めたばかりの場合は当然デフォルトの「免税事業者」になります。
デフォルト状態で、多くのユーザーに最適化される設定になっているので、ほとんどの人は「事業所名」、「申告区分:白色申告」だけを設定するだけで十分かと思います。
ほぼ基本情報の入力です。
MFクラウドで控除額などの入力
基本情報の入力を終えたら、次に控除額の入力を行います。
一般的に、入力が必要になることが多いのは、医療費とか、社会保険料(国民健康保険料など)とか、生命保険料、寄付金、扶養控除などでしょうか。
控除額を入力するには、「決算・申告 → 確定申告書」メニューを選択します。
すると、以下のような5つのサブメニューが表示されます。
- 基本事項
- 収入・所得
- 所得から差し引かれる金額
- 税金の計算
- 決算書入力(一般用)
この中から控除などを入力するには、「所得から差し引かれる金額」を選択します。
例えば、医療費控除や、社会保険料控除を入力した例は以下のようになります。
僕の家の場合は、去年父が入院したので、高額医療費を適用したとしても医療費がかなり高くなっています。こういった控除額を入れると入れないでは、納税額がかなり違ってくるので、しっかりと「自分に適用できる控除額はないか?」をチェックしておく必要があると思います。
控除額については、以下の中から自分に適用できそうなものを検索して詳細を調べるのが最も手っ取り早いような気がします。
- 雑損控除
- 医療費控除
- 社会保険料控除
- 小規模企業共済等掛金控除
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 寄附金控除
- 寡婦、寡夫控除
- 勤労学生、障害者控除
- 配偶者(特別)控除
- 扶養控除
ちなみに、MFクラウドでは、入力項目にマウスオーバーすると、以下のようにポップアップでわかりやすく補足情報を表示してくれます。
この機能、かなり助かります。
控除情報を適切に入力することで節税になります。
MFクラウドで確定申告書の印刷
ここまで、入力を終えるとあとは申告書類を印刷するだけです。
まずは、確定申告書Bを印刷します。
確定申告書Bを印刷するには、「決算・申告 → 確定申告書」メニューを選択し「確定申告書」画面を表示させます。
「確定申告書」画面が表示されたら、下の方にある「確定申告書B」のリンクを開いてください。
確定申告書Bの印刷
「確定申告書B」を選択したら、以下のようなPDF画面が表示されるので、プリンターなどで印刷します。
仕訳さえ、ちゃんと行っておけば申告書を書くために計算などは、全く必要がありません。すべてMFクラウドが勝手に計算して出力してくれます。楽すぎ。
あと、印鑑を押す場所に、認印で良いので捺印しておきます。
MFクラウドで収支内訳書の印刷
収支内訳書の印刷も「決算・申告 → 確定申告書」メニューを選択し「確定申告書」画面を表示させます。
収支内訳書(一般用)の印刷
画面下部にある「収支内訳書(一般用)」を選択してください。
すると、以下のようなPDFが表示されるのでプリンターなどで印刷します。
こちらも印鑑を押す場所に、認印で良いので捺印しておきます。
あとは印刷したものを提出するだけ。
税務署の相談窓口でチェックしてもらう
あとは、確定申告書類を税務署に提出するだけです。
郵送や税務署の投函口で提出する方法もあるのですが、初めての場合や、自信のないうちは税務署に持っていって、相談窓口で不備がないかチェックしてもらう方が楽かと思います。
税務署に持っていったもの
とりあえず、税務署に行く前に持っていったものは以下。
- 確定申告書類
- 印鑑(押し忘れたとき用)
- 身分証明書(特に必要なわけではないけど一応)
- 必要な領収書(医療費のリスト&領収書など)
印鑑は、僕の場合は相談員の方にチェックしてもらったあと押すために持って行きました。
確定申告会場に向かう
というわけで、近所の税務署に行ってきました。
税務署に行くと、案内板があったので、導かれるまま、確定申告会場に向かいます。
そこで、おじさんが整理券を配布していたのでもらって、しばし待機。
僕の行った税務署では、こんな紙をもらって待ちました。
僕が行った、確定申告開始日から1週間後の12:30分時点で、15分待ちほどでした。昼休み時間ではありましたが、職員の方が交代で対応されていました。
これで、かなり空いている方だそうです。ただ、これは行く税務署によって全然変わってくるかと思います。
で、しばらく待つと対応窓口に呼ばれたので、確定申告書類の内容に不備がないか見てもらいました。
このとき、内容に不備などがあれば、手書きで書き込んだりするつもりでしたが、今回は特にありませんでした。
言われたことといえば、「経費がかなり少ないけど、こんなに少なくていいの?」みたいなことだけでした。ここら辺に関しては、ネット収入ならではなのかもしれません。
あとは、医療費控除のための領収書のチェックをしてもらって、問題がなかったようなので、チェック済みのハンコを押してもらって、相談員さんとの面談は終了です。
チェックにかかった時間は、5分ぐらいでしょうか。あとは良い機会だったので、税に関する不明な点をいくつか質問したぐらいです。
税務署員さんも丁寧に教えてくれます。
確定申告書類を提出
最後に、確定申告会場にあった、申告書収受箱に書類を投函して終了です。
(※これは外の申告書収受箱です。僕は会場内にあった収受箱に投函しました)
相談を受ける必要がなければ、待つ必要もなく投函するだけで終わります。
あとは後日、所得税を払うだけです。
2018年度分の所得税の納付期間は、2019年2月18日(月)~3月15日(金)となります。
まとめ
こんな感じで、自分が想像していた以上に確定申告書類提出はあっさりと終わりました。
自分が思っていたのとしては、「チミチミ-、ここはもっとちゃんと書いてもらわなくては困るよー」的なやりとりあるのかとも思っていたのですが、そういったことは特になく、本当にあっさりとOKが出ました。
税務署といえば、怖いイメージがあったのですが、相談員の方も、とても親切に対応してくれます。
なので日々、MFクラウド確定申告で仕訳さえ行っておけば、基本的に印刷して提出するだけで、やすやすと確定申告が終わってしまいます。
加えて僕は、今のところまだ無料プランで利用中です。無料で、ここまで使わせてくれるクラウド会計ソフトは他にないです(追記:3年間無料で利用した後、有料プランに移行しました)。
というわけで、「確定申告は難しすぎて何から手をつけていいかわからない」とか「確定申告書に書き込むときに計算が面倒くさい」なんて場合は、クラウド会計ツールは負担をかなり軽減してくれるかと思います。
サイト MFクラウド確定申告
まずは無料体験。
