前回、e-Tax用のICカードリーダーをセットアップする方法を紹介しました。
今回はそのICカードリーダーを利用して、e-Taxを行う前に必要となる事前準備について手順を追って紹介したいと思います。
目次
事前準備で行う主な手順
今回、e-Taxを行う前にWindows上で行う事前準備の手順はこちら。
- Internet Explorerの起動
- 認証局用証明書のインストール
- e-Tax開始届出書の作成&提出
まず、いくつか証明書をインストールして、「e-Taxページに接続できるPC環境」を作る必要があります。
この作業が地味に面倒くさいのですが、「単にインストールするだけ」ともいえるので、一つ一つこなしていけば、難しい作業というわけではないかと思います。
あとは、住所氏名等をInternet Explorerから入力して「e-Tax開始届出書」を作成し、ブラウザ上から提出します。
ブラウザの起動
e-Taxで確定申告をするには、Windows10の場合はMicrosoft EdgeとInternet Explorer11で行うことができます。
しかしながら、Windows8.1以下の環境ではInternet Explorer11でしか行えません。
それぞれの環境での起動方法はこちら。
Windows10の場合、Edgeの起動
Windows10を利用している場合は、Microsoft Edgeブラウザーの利用が可能です。
スタートボタンからEdgeを起動してください。
Windows10の場合のInternet Explorerの起動
Windows10でInternet Explorerを起動するには、コルタナを起動します。
入力欄に「Internet Explorer」と入力し、出力結果から「Internet Explorer」を選択します。
Windows8.1の場合、Internet Explorerの起動
使用OSがWindows 8.1の場合、e-Taxに対応したブラウザは、Internet Explorerしかないので渋々でも開きます。
認証局用証明書のインストール
Internet Explorerを起動したら、以下のページを開きます。
以下のURLをアドレスバーに貼り付けて移動してもOKです。
URL http://www.e-tax.nta.go.jp/topics/topics_191207_idpwonline.htm
もし上記のURLで表示されない場合は「e-Tax オンライン 利用者識別番号」で検索してみてください。
すると「利用者識別番号等のオンライン発行について」というページが表示されると思うので「開始届出書をオンラインで提出する方はこちらへ」と書かれたリンクをクリックしてください。
- 手順① 利用規約の確認
- 手順② 利用環境の確認
- 手順③ ルート証明書・中間証明書のダウンロード及びインストール
- 手順④ 信頼済みサイト及びポップアップブロックの許可サイトへの登録
- 手順⑤ 届出書の選択
以降は、これらの手順に従って届出書を作成し、提出まで行います。
手順1:利用規約の確認
まずは、手順1から利用規約を確認してください。
手順2:利用環境の確認
手順2を開くと、e-Taxを行う上で必要となる利用環境が表示されます。
Windows10の場合は「Edge or IE11」。Windows8.1の場合は「IE11」が必要になります。
Macの場合は「Safari 12.1以上」が必要となります。
手順3:ルート証明書・中間証明書のダウンロード及びインストール
手順3を選択し「ルート証明書・中間証明書インストーラ(exe形式:約4.4MB)」をクリックしてください。
ブラウザ下部に以下のような案内が表示されるので「実行」ボタンを押してください。
ダウンロードを表示される「ユーザーアカウント制御」ダイアログは「はい」を押してください。
すると以下のような「電子証明書登録」ダイアログが表示されるので「インストール」ボタンを押してください。
インストールに成功すると以下のようなメッセージが表示されるのでエンターキーを押して閉じてください。
ルート証明書のインストールは正常に終了しました。エンターキーを押して画面を閉じてください。
手順4:信頼済みサイト及びポップアップブロックの許可サイトへの登録
手順4を開いて「信頼済みサイト登録ツール(exe形式:約4.5MB)」をクリックしてください。
先程のインストールと同様「実行」ボタンを押してください。
ユーザーアカウント制御ダイアログが表示されたら「はい」を押してください。
ダウンロードを終えると「信頼済みサイト登録ツール」ダイアログが表示されるので「登録する」ボタンを押してください。
信頼済みサイトが登録されると、以下の画面が表示されるので「完了」ボタンを押してください。
手順5:届出書の選択
最後に手順5を選択し、「【届出書の選択】へ」をクリックしてください。
これで認証局用証明書のインストールは完了です。
e-Taxの開始届出書の作成&提出
すると「e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー【届出書の選択】」画面が表示されるので「個人の方」をクリックしてください。
「開始届出(個人の方用)新規」画面が表示されるので「次へ」ボタンを押してください。
氏名等の入力
すると以下のような入力画面が表示されるので、必須項目に入力後、「次へ」ボタンを押してください。
納税地及び提出先税務署の入力
事務所の住所と、提出先税務署を入力して「次へ」ボタンを押します。
提出先税務署の確認ダイアログが表示されるので「はい」を押してください。
暗証番号等の入力
e-Tax時に利用する、暗証番号(パスワード)や納税用番号を作成します。
暗証番号の入力
まずは暗証番号を半角英数字8桁以上で入力してください(最大50文字までの暗証番号を作れます)。
納税用確認番号の入力
次に納税用確認番号を半角数字6桁で入力します。その後、納税用カナ氏名・名称を半角カナ24文字以内で入力します。
メールアドレスの入力
これは必須の入力項目ではないのですが、メールアドレスも入力しておいた方が良いでしょう。
何か税務署側からの連絡がある場合、お知らせメールが届きます。
確認ボタンを押す
その他にも、入力項目はあるのですが、任意入力項目なので、僕は入力しませんでした。
全ての入力を終えたら、「確認」ボタンを押してください。
すると以下のように「新たな利用者識別番号を発行してよろしいですか?」というダイアログが表示されるので、「OK」ボタンを押してください。
内容はこちら。
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Web ページからのメッセージ
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新たな利用者識別番号を発行してよろしいですか?
【既に利用者識別番号を取得されている方へ】
新たな利用者識別番号の発行を希望された方は、今までの利用者識別番号はご利用できなくなりますので、申告書等の送信結果をお知らせしている「メッセージボックス」の内容確認等もできなくなります。
今までの利用者識別番号、または暗証番号が分からない方は、「キャンセル」ボタンをクリックし、「変更等届出」の手続を行ってください。後日、税務署から利用者識別番号等の通知書を郵送いたします(提出期限が間近の場合は、書面による申告書等の提出をご検討ください。)。※ このメッセージは確認のため、すべての方に表示しています。
入力内容の確認
すると、以下のように入力した内容が表示されます。
入力内容に問題がない場合は、「送信」の前にとりあえず「保存」ボタンを押してください。こうすることで、送信に失敗したとしても、入力内容が保存されます(※HTML形式)。
あらためて入力内容を確認して、「送信」ボタンを押してください。
「送信」ボタンを押すと確認ダイアログが表示されるので「はい」を押してください。
利用者識別番号等の通知
送信を終えると、利用者識別番号の通知画面が表示されるので、「受付番号」と「利用者識別番号」をメモしておいてください。
これで、e-Taxの開始届出書の提出&利用者識別番号の取得が完了しました。
まとめ
これにて、e-Taxを行う前に必要となる利用者識別番号の取得が終わりました。
以降のe-Tax手続きで今回取得した「利用者識別番号」と「暗証番号」等を用いて作業を進めていくことになります。
これで、e-Tax前の事前準備は終わりと言いたいところですが、まだまだ準備は続きます。
次は、マイナンバーカードを用いた電子証明書の登録作業が必要となります。
続きはこちら。
わいひら様
いつもCocoonでお世話になっております。
私も今年はe-Taxにしようと今、準備中です。
わいひら様のe-Tax記事を参考として詠ませていただきました。
2018年の記事時点では、
「Microsoft Edge」は使えなかったようですが、
今は、e-Taxの申請として、
「Microsoft Edge」は使えるようです。
※以下国税庁のサイトです。
https://www.keisan.nta.go.jp/r1yokuaru/cat1/cat11/cid532.html