先日、税務署に行って青色申告をしてきました。
で、僕が使用した申告書類には、本人確認書類としてマイナンバーカードの写しを添付する必要がありました。
けれど、僕はマイナンバーカードを持っていません。
なので代わりとして、「マイナンバー通知カード」+「免許証・パスポート・保険証・身体障害者手帳」といった、2つの書類を提示する必要がありました。
最近、何かと書類を書くことがあるのですが、こういった「マイナンバーカード1枚あれば済む書類(手続き)」も多くなってきました。
なので、「マイナンバーカードを所持していないせいで他の身分証を複数用意する必要がある」という状態が、段々と面倒くさくなってきたため、「この際、マイナンバーカードを作ってしまおう!」と思い立ち作成することにしました。
あと、僕は免許証を持っていないのでマイナンバーカードを作れば、免許証同様「顔写真入りの身分証明書」としても利用できるというのも魅力です。
そんなわけでいろいろ調べてみたら、ネットから結構簡単に作れたので、マイナンバーカードの交付申請方法の紹介です。
目次
マイナンバーカードとは
マイナンバーカードとは、マイナンバー(個人番号)が記載された顔写真付きのカードです。
マイナンバーカードは、プラスチック製のICチップ付きカードで券面に氏名、住所、生年月日、性別、マイナンバー(個人番号)と本人の顔写真等が表示されます。
ちなみに、勘違いされている方もおられるかもしれないので一応書いておくと、裏面にあるICチップには、個人情報は残りません。ですので当然所得・税情報・年金情報・病歴なども記憶されているわけではないです。
これを作成する一番の利点は、やっぱり「本人確認のための写真入り身分証明書として利用できる」ということにあると思います。
マイナンバーカードができること
一応、マイナンバーカードで出来ることをまとめると以下のようになります。
- 本人確認のための(免許証と同様の)身分証明書として利用できる
- マイナンバー(個人番号)を証明するものとして利用できる
- コンビニなどで住民票、戸籍・印鑑登録証明書などの公的な証明書を取得できる
- 役所手続きのために用意する書類が減る
- 市区町村や国等のサービス毎に必要だった複数カードをマイナンバーカードに統合できる
- アルバイト先や就職先からマイナンバーを求められた時カード1枚で済む
- 確定申告等でマイナンバーを求められたらカード1枚で済む
将来的には、以下のようなことが、できるようになる予定だそうです。
- 各種行政手続きのオンライン申請ができる(平成29年1月~)
- オンラインバンキングをはじめ各種の民間のオンライン取引に利用できる
- キャッシュカード・クレジットカードとしての機能がつく
- 保険証としても使える
- 映画やライブのチケットにもなる
- 引っ越しの時、電気、ガス、水道の面倒な住所変更をスマホで一括で出来る
「オンラインバンキングとか映画チケットとか、本当かよ!」と思いましたが、内閣官房・内閣府のページの動画で紹介されていました。
セキュリティーについて思ったこと
僕も、マイナンバーが始まった当初は、「セキュリティー的にどうなの?」と思うことはありました。
けれど、個人事業主として生活する上で、取引先や関係各所にマイナンバーを伝える必要があるケースが結構出てきました。もちろん、「必要なこと」なので毎回伝えています(もう数ヶ所の取引先に伝えてあります)。
けれどそうなってくると、もう自分が注意出来る範囲を超えてしまっていいます。だって、取引先で番号が漏れるリスクヘッジを僕が行うことはできませんので。
なので、「僕が今更マイナンバーカードを作った程度ではセキュリティーは変わらないだろう」ということで、マイナンバーカードの交付申請を行った次第です。
少なくともマイナンバーカードは、自ら管理するため、己の責任の範囲内でしっかりと管理はできます。
ネットでマイナンバーカードを作成する主な手順
それで、ネットでマイナンバーカード交付申請をする主な手順は以下になります。
- デジカメ(スマホのカメラ)で顔写真を撮影する
- 交付申請用のWEBサイトにアクセス
- マイナンバーカードは交付申請を行う
手順は、自分が想像していた以上に簡単でした。
ネットからは、パソコンによる申請と
スマホによる申請に対応しています。
僕は今回、パソコンから申請を行ったので、その方法を例に紹介します。
デジカメ(スマホのカメラ)で顔写真を撮影する
まず僕は、所持しているデジカメで顔写真を撮影しました。スマホで申請する場合は、スマホで写真を撮ってもOKです。
顔写真は、無背景となる場所で以下のような写真を撮影します。
主なチェックポイントとしては以下です。
- 最近6ヶ月以内に撮影
- 正面
- 無帽
- 無背景
詳しくは以下のページを参照してください。
参考 マイナンバーカード総合サイト/顔写真のチェックポイント
交付申請用のWEBサイトにアクセス
次に、交付申請用のWEBサイトにアクセスします。
そして、「パソコンによる申請」もしくは「スマートフォンによる申請」かを選択します。
以下では、「パソコンによる申請」を例に紹介したいと思います。
マイナンバーカード交付申請を行う
まずは、申請用をWEBサイトにメールアドレスを登録します。
「オンライン申請用サイトはこちら」というリンクを選択してください。
すると、以下のような申請ページが開きます。
交付申請の主な流れは以下のようになります。
- 利用規約の確認
- メールアドレス登録
- メールアドレス登録完了
- 顔写真登録
- 申請情報登録
- 申請情報登録完了
それぞれの手順については、以下で書いていきたいと思います。
利用規約の確認
利用規約を読んだら、チェック項目にチェックをつけて「確認」ボタンを押してください。
メールアドレス登録
次に「メールアドレス情報」の入力を行います。
申請書ID入力
まずは、「申請書ID」を入力します。
「申請書ID」は自治体から送られてきた「マイナンバー通知カード」に「個人番号カード交付申請書 兼 電子証明書発行申請書」として付属しています(僕の自治体ではそうでした)。
この「申請書ID」を入力します。
メール情報入力
次に、「メール連絡用氏名」と「メールアドレス」を入力します。
画像認証
最後に、プログラム等から申請が行われていないかを判別するために、画像認証を行います。
表示されている半角英数字を入力して「更新」ボタンを押してください。
全ての入力が終わったら、「確認」ボタンを押してください。
メールアドレス情報の確認
最後に、以下のような確認画面が表示されるので、「登録」ボタンを押します。
メールアドレス登録完了
登録が済むと、以下のような画面が表示されます。
登録いただいたメールアドレスにメールを送信しました。
メールの案内に従ってお手続きを進めてください。
ということで、メーラーを起動したら以下のようなメールが届いていました。
本文中にあるURLを開いて申請情報登録を行います。
顔写真登録
メールにあるURLをクリックしたら、ブラウザで顔写真登録画面が開きます。
この際に、準備段階で撮影した顔写真を登録します。
注意事項として以下のような条件があります。
■顔写真規格
・6ヶ月以内に撮影した写真(正面、無帽、無背景)
・明るく鮮明な写真
※顔写真規格の詳細については、こちらをご確認ください。
■アップロードファイル
・ファイル形式 :jpeg
・カラーモード :RGBカラー(CMYKカラー等は不可)
・ファイルサイズ:20KB~7MB
・ピクセルサイズ:幅480~6000ピクセル、高さ480~6000ピクセル
※画像編集ソフトで加工された画像などは、受付できない場合があります。
僕の場合は、デジカメで撮影した写真をアップロードしました。
写真のアップロードが済んだら、「確認」ボタンを押してください。
申請情報登録
すると、「顔写真登録確認」画面が表示されるので「アップロードされた写真に間違いがないか?」をまずは確認してください。その後、チェック項目をチェックして問題なければ「登録」ボタンを押してください。
申請情報入力
次に生年月日などを入力します。
生年月日を入力したら「確認」ボタンを押してください。
申請情報確認
最後に、申請情報に問題がないかをもう一度確認します。
問題なければ「登録」ボタンを押して手続きを完了させてください。
申請情報登録完了
全ての申請が完了したら、以下のような画面が表示されて手続きは完了です。
申請情報を登録しました。
登録いただいたメールアドレスに、申請受付完了のお知らせメールを送信しましたのでご確認ください。発行手続きにはしばらくお時間がかかりますのでご了承ください。
発行手続きが完了しましたら、お住まいの市区町村より交付通知書が発送されます。
不備があった場合はメールにて再度ご案内させていただきます。
上記のメッセージを確認したら、登録したメールアドレスに「個人番号カード交付申請書受付センター」から「【個人番号カード】申請受付完了のお知らせ」という件名で以下の内容が届いているのを確認してください。
〇〇 様
個人番号カード交付申請書受付センターです。
申請受付が完了しました。
申請内容を確認後、発行手続きを行います。
発行手続きにはしばらくお時間がかかりますのでご了承ください。
発行手続きが完了しましたら、お住まいの市区町村より交付通知書が郵送されます。※申請内容に不備があった場合、一週間程度でメールにて再度ご案内させていただきます。
■本メールは個人番号カード交付申請書受付センターより自動配信しています。
■本メールは配信専用になっております。
ご返信いただきましても対応いたしかねますので、あらかじめご了承ください。
■本メールにお心当たりがない場合は、メールを削除いただきますようお願いいたします。◇お問合せ先
個人番号カード交付申請書受付センター
0120-897-887 (通話料 無料)
受付時間 9:00~17:30(土日祝日年末年始を除く)
あとはただ、マイナンバーカードが届くのを待つだけです。
マイナンバーカードの受け取り
マイナンバーカード申請をしてからしばらくすると、はがきで「交付通知書」が送られてきます。
僕のケースで言えば、1ヶ月強待ちました。
あと、「個人番号カード交付申請のご案内」というパンフレットも届くので、これに受け取り方法も詳しく書かれています。
「個人番号カード交付通知書」の表面はこんな感じ。
裏面はこんな感じ。
マイナンバーカード受け取り手順(本人が受け取り)
パンフレットによるとカードの受け取り手順は以下のように書かれています。
- カード交付場所を知らせる「交付通知書(はがき)」が届く
- 「必要な持ち物(身分証明証等)」を持って「交付通知書(はがき)」に書かれた場所に期限までに取りに行く
- カード交付窓口で本人確認の後、暗証番号を設定したらカードを受け取る
1.交付通知書が届く
交付通知書とは、届いたはがきのことです。
自分でマイナンバーカードを取りに行く場合は、交付通知書の以下の部分のみに署名を行って捺印する必要があります。
2.マイナンバーカードを期限内に取りに行く
マイナンバー交付場所は、はがきに以下のようなシールで隠されているので確認します。
剥がすと、こんな感じ(自治体によっては書式が違うかも)。
ちなみに、カード交付期限もはがきに書かれているので、しっかりと確認しておきましょう。
僕の場合は、はがきが届いた日の「ちょうど1ヶ月後」が交付期限となっていました。つまり、約1ヶ月以内に交付手続きを行う必要があるようです。
ちなみに、「本人が直接取りに行く場合」は、必要な持ち物は以下になります。
- 交付通知書(はがき)
- マイナンバー通知カード
- 本人確認書類
詳しくは以下を参照してください。
ちなみに、「必要な持ち物」に「住民基本台帳カード」と書かれていますが、僕は持っていなかったので不要でした。あと、15歳未満の場合は、「代理権の確認書類」が必要です。
3.交付場所で暗証番号の設定
「必要な持ち物」をもって、カード交付場所へ行ったら「4つの暗証番号」を設定する必要があります。
交付場所で考えるのもアレなんで、あらかじめ以下のような暗証番号を考えていくことをおすすめします。
①のみ英数字6文字以上16文字以下のパスワードみたいなもの。
②③④は数字4桁です。②③④は同じ暗証番号でもOKです。
交付場所で、暗証番号の設定を行ったら、マイナンバーカードを受け取ることができます。
病気や障害などでカード受け取りを委任する場合
病気や、身体の障害などで、本人が交付場所に受け取りに行けない場合は、少し確認書類が増えます。
詳しくは以下を参照してください。
ちなみに、もっていく「交付通知書(はがき)」には、以下の入力欄全て書き込む必要があります。
「委任状となる署名(捺印)」、「代理人情報(捺印)」、を書いて、あらかじめはがきの方に「暗証番号4つ」も書き込んでもっていく必要があります。
参考 マイナンバーカード総合サイト/マイナンバーカードの受け取り
交付してもらったマイナンバーカード
僕が住んでいる自治体の場合は、交付場所は市役所だったので、必要書類をすべて持ってカードを交付して貰ってきました。
で、交付してもらったマイナンバーカード(個人番号カード)の表面は以下のような感じ。
期限は、10年後の誕生日までです(e-Tax等の署名用電子証明書として利用する場合は5年が期限です)。
裏面には、個人番号(マイナンバー)が表示されていて、ICチップも埋め込まれています。
ちなみに、カード交付時にもらった「カード保存用の袋」にカードを収納すると、以下のように個人番号(マイナンバー)部分が目隠しされ、周りから見えないような工夫がなされています。
まとめ
こんな感じで、ネットから結構簡単に、マイナンバーカード交付申請を行うことができます。
申請時に必要なものといえば、たったこれだけ。
- ネットに接続できるパソコン・モバイル端末
- 証明写真用の顔写真(デジカメやスマホなどで撮影してOK)
- 個人番号通知カードに書かれている申請用ID
パソコン・スマホ操作に慣れている人であれば、5分もあればできる簡単な手続きだと思います(※申請後の受け取りは多少面倒でした)。
あと、おそらく、本人じゃなくてもサイトからマイナンバーカード申請できると思います。ですので、「個人番号通知カード」に付属している「申請用をID」は、マイナンバーカードを作成するまでは、絶対他人に見せないよう大事に保管しておく必要はあると思いました。
僕は、免許証のような「写真入りの身分証明書」を持っていなかったので、これでようやく手に入れることができました。
来年の確定申告でも、もしマイナンバーの提示が必要になれば、今回取得したマイナンバーカードの写しだけで済むので、書類作成の手間を多少減らすことが出来るようになりました。