僕は毎年、e-Taxで確定申告を行っています。
e-Taxは、初期設定を済ませてしまえば非常に手軽に確定申告をすることができます。
何より、1月初旬から確定申告することもできます。僕の場合、こういう面倒事は出来る限り早く終わらせておきたいタイプ。
僕は去年まで、個人事業主だったので、以下の方法でe-Taxを用いて青色申告をしていました。
ただ、今年から僕は会社から給料をもらう立場になりました。
一般的に、会社員(給与所得者)ならば、給料から源泉徴収として税金が差し引かれています。ですので副業等の利益がない限りは、確定申告はする必要はありません。
しかし会社員であっても、以下のような場合は「税金の控除申告」を行えば、支払いすぎていた税金が還付される場合もあります。
- 高額な医療費を払っている
- 会社以外の社会保険料を払っている
- 生命保険を払っている
- 地震保険を払っている
- 配偶者がいる
- 寄付(ふるさと納税)を行った
- 他、詳細は国税庁ページで
上記のような控除申告を行わないと、税金を余計に支払っていることになり、正直言って損します。
申告しないとお金が返ってこないというシステムはどうにかならんのか?
とかは思わないでもないですが、そういう仕組みなのですから、従うしかありません。
ということで以下では、会社員がe-Taxを用いて「確定申告(控除申告)」を行うまでの全手順をまとめてみたいと思います。
目次
e-Taxで確定申告を行うのに必要な主な手順
e-Taxで確定申告処理自体は、そこまで難しくないのですが、準備段階は面倒といっていいかもしれません。
当記事では、以下のステップごとに「e-Taxでの確定申告方法」を詳しく説明していきたいと思います。
- マイナンバーカードの作成
- ICカードリーダーの初期設定
- e-Tax開始届出書の作成(利用者識別番号の取得)
- 電子証明書の登録
- e-Taxソフトで申告データの送信(確定申告)
主な手順のみを言えば、上記の5手順となります。
その内、確定申告作業は⑤のみとなります。残りの4つは、確定申告のための下準備となります。これが実に面倒くさい。
ただ逆を言えば、下準備さえ行ってしまえば、翌年からは非常に手順を簡略化して「e-Tax申告」が行えるようになります。
パソコンの使用に慣れている人であれば、確定申告が非常に楽になるので、「e-Tax利用を利用するかどうかを検討する判断材料」にでもなれば幸いです。
マイナンバーカードの作成
まず、e-Taxで確定申告を行うには、マイナンバーカードが必要です。
マイナンバーカードを作成する方法はこちら。
詳細はこちら。
ただ、マイナンバーカードを作成するには、数週間の時間を要します(もっと時間がかかる場合も)。
ですので、1月~2月になってから以下のようになっても、間に合わない可能性があります。
そろそろ確定申告の季節だな。
今年はe-Taxでやってみようと思うのでマイナンバーカードを作ろう!
もう、確定申告期間が差し迫った頃に申請しても、確実に間に合わないと思います。
ですので「いずれe-Taxをやってみたい」という方は、今からでもマイナンバーカードを作成しておくことをおすすめします。
マイナンバーカードの作成はお早めに。
ID・パスワード方式も利用可能に
平成31年1月から「ID・パスワード方式」も利用可能になりました。ただし、前もって税務署に行って職員との対面による本人確認をした上で作成する必要があります。
ID・パスワード方式は税務署での申請が必要です。
詳しくはこちら。
マイナンバーカードの作成には多少時間がかかるので、余裕がない場合は税務署にて作成すると良いかもしれません。
ただし、以下ではマイナンバーカード方式を例として説明します。
「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」との違いは、マイナンバーカードでログインするか、パスワードでログインするかの違いになるかと思います。
「ID・パスワード方式」をご利用の場合は、そこらへんを差し替えてお読みいただければ幸いです。
ICカードリーダーの初期設定
次に、マイナンバーカードと通信を行うためのICカードリーダー(正式名、ICカードリーダライタ)の設定をする必要があります。
僕は、e-TaxをするためのICカードリーダーとして、非接触型の「SONY PasoRi RC-S380」を採用しました。
初期設定方法はこちら。
上記機種を採用した理由としては、「SONYのICカードリーダーを利用した解説サイトが多かったから」です。
SONYのカードリーダーは、手軽に使えて情報も多いので無難です。
国税庁がおすすめする、ICカードリーダー情報は以下を参照してください。
e-Tax開始届出書の作成(利用者識別番号の取得)
次に、パソコンからe-Taxで確定申告をする上での準備作業を行います。
事前準備を行うには、Windowsの場合はMicrosoft Edgeもしくは、Internet Explorer 11から行う必要があったり、いろいろパソコンにインストールする必要があったりで、ちょっと面倒です。
いまどきChromeやFirefoxが使えないのは…。と思いますがしょうがありません。
詳細については、国税庁のページを参照してください。
電子証明書の登録
次も、e-Tax事前準備の一環です。
ICカードリーダーにマイナンバーカードをセットして電子証明書登録する必要があります。
電子証明書を登録することで、本人確認を行うことができ、「確定申告データが利用者本人の作成したもので改ざんがない」ということの確認を速やかに行うことができます。
電子上で利用者本人を特定するための印鑑みたいなものです。
e-Taxソフトで申告データの作成・送信(確定申告)
最後に、e-Taxソフト(以下、ツール)で確定申告データを作成して送信します。
今回使用するツールは、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」です。
このツールを使用して、確定申告(控除申告)の作成と提出を行う方法はこちら。
基本的にツールの案内に従って、値を入力していくだけとなっています。
基本、源泉徴収票の値を入力して、控除の入力をするだけです。
まとめ
今年から給与所得となったことで、個人事業主時代よりは、個人の確定申告は楽になりました。
そして来年からは、今年のやり方を踏襲して行えば良いだけなので、より楽になるかと思います。
ということで、e-Taxで電子申告することの特典はこちら。
- わざわざ税務署に行かなくても家で出来る
- 1月初旬から申告出来る
- 1月中旬からは24時間受け付け
- 添付書類(領収書等)の提出を省略出来る(医療費控除等は明細提出)
- 還付がある場合は手続きが早い
- 準備さえしてしまえば翌年から申告がより楽に
とりあえず、2月~3月の寒い中、混みまくっている税務署に行かなくていいだけでも、僕にとっては嬉しすぎます。
新年早々、面倒事を早く済ますことが出来て清々しました。
e-Taxで確定申告を行ってみて、感じた利点と難点をまとめたものはこちら