e-Tax確定申告を実際にやって思ったメリットとデメリットまとめ

先日、e-Taxによる電子申告を終えました。

個人事業主となり、確定申告をするようになってから今年で3年目になりました。 僕の場合、初年度はまず「白色申告」を行いました。 ...

パソコンに慣れていて、どちらかといえばインドア派な僕にとって、e-Taxは非常に確定申告を楽にしてくれるツールでした。

けれど、実際にe-Tax手続きを行ってみて「e-Taxが便利かどうかは人にもよるな…」とも感じました。

キツイ人には結構キツイと思います。

ということで以下では、「e-Taxを利用するメリットとデメリット」を思いつく限り列挙した後、「どういった人がe-Taxに向いているか」について書きたいと思います。

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e-Taxの利点(メリット)

まずは、今回e-Taxで確定申告を行ってみて感じたメリットを挙げてみたいと思います。

  • 自宅からネットで申告出来る
  • 添付書類の提出を省略出来る
  • 早めに申告出来る(24時間受け付け)
  • 還付がスピーディー
  • 確定申告ソフトと合わせれば簡単にできる

実際利用してみて個人的に思ったメリットはこんな感じです。

上記の詳細については以下に詳しく書きたいと思います。

自宅からネットで申告出来る

家にいながらネットで申告出来るというのは、やはり大きな利点だと思います。

「2月~3月の寒い季節に、わざわざ税務署に出向かなくて良い」と考えられるのは、精神的負担は少ないです。

もちろん、書類申告でも投函を依頼したり、郵送したりすれば家にいながら確定申告は可能です。ただ、他の方にお願いしたり、郵送する手間を考えれば、やはりネット申告の方が気分的に楽です。

添付書類の提出を省略出来る

個人的に、e-taxの最大の利点は添付書類提出を省略出来ることだと思います。

例えば、「マイナンバーカードの添付」や「源泉徴収票」、「医療費の領収書」など添付して提出する必要はありません。

確定申告書Bでいうところの、以下の添付書類が必要なくなるということです。

確定申告書Bの添付書類台紙の例

この作業が必要なくなるだけでも地味に楽です。

国税庁のサイトによると以下の添付書類(第三者作成書類)の提出を省略することが可能です。

  • 給与所得者の特定支出の控除の特例に係る支出の証明書
  • 個人の外国税額控除に係る証明書
  • 雑損控除の証明書
  • 医療費の領収書、セルフメディケーション税制の医薬品購入の領収書、一定の取組を明らかにする書類(明細書類の提出は必要)
  • 社会保険料控除の証明書
  • 小規模企業共済等掛金控除の証明書
  • 生命保険料控除の証明書
  • 地震保険料控除の証明書
  • 寄附金控除の証明書
  • 勤労学生控除の証明書
  • 給与所得、退職所得及び公的年金等の源泉徴収票
  • オープン型の証券投資信託の収益の分配の支払通知書、配当等とみなされる金額の支払通知書、上場株式配当等の支払通知書
  • 住宅借入金等特別控除に係る借入金年末残高証明書(適用2年目以降のもの)
  • バリアフリー改修特別控除に係る借入金年末残高証明書(適用2年目以降のもの)
  • 省エネ改修特別控除に係る借入金年末残高証明書(適用2年目以降のもの)
  • 特定口座年間取引報告書
  • 政党等寄附金特別控除の証明書
  • 認定NPO法人寄附金特別控除の証明書
  • 公益社団法人等寄附金特別控除の証明書
  • 特定震災指定寄附金特別控除の証明書

これだけもの添付書類が不要になります。

ただし、入力内容を確認するため、必要があるときは、原則として法定申告期限から5年間、税務署等からこれらの書類の提示又は提出を求められることがあります。

求めに応じなかった場合は、これらの書類については、確定申告書に添付又は提示がなかったものとして取り扱われるので注意が必要です。

ですので、添付書類の提出を省略出来るからといって、領収書などを捨ててはいけません。必ず、保存しておきましょう。

詳しくは以下の国税庁のページを参照してください。

e-Taxを利用して所得税の確定申告書を提出する場合の「源泉徴収票」や「医療費の領収書」などの第三者作成書類の添付省略の制度について教えてください。
「医療費控除」や「セルフメディケーション控除」を申請する場合は、「明細書」の提出が必要になります。僕の場合は、明細書を作成し印刷し、「利用者識別番号」と「(e-Tax)受付番号」を書いて所轄の税務署に郵送し別途提出しました。税務署に電話で問い合わせたのですが、e-Taxソフトの添付書類機能では、「医療控除(セルフメディケーション)明細書」は受け付られないそうで、郵送する必要があるようです。※「作成済みデータの利用」を使用せずe-Taxソフトで手入力した際は不要です。また、医療費(セルフメディケーション)控除を申請しない場合も不要です。

早めに申告出来る(24時間受け付け)

あと、e-taxで申告する場合は1月初旬から確定申告を行うことが可能です。

2018年の確定申告では、以下のスケジュールで申告可能です。

1月4日~1月12日 08:30~24:00まで
1月15日~3月15日 24時間受け付け

僕の場合、会計ソフトでこまめに仕訳をしているので、1月初旬には確定申告準備が整ってしまいます。

そして、準備が整ってから2月中旬まで待つのが非常に億劫だったりします。その間、待たされることによって、やる気もかなりそがれます。

e-taxを利用することで、1月に確定申告準備が出来た場合は、すぐさま申告出来るのは、やる気スイッチ的にもありがたいです。

還付がスピーディー

通常の、書類申告を行った場合は、還付処理まで1ヶ月~1ヶ月半はかかります。

けれど、e-Taxによる電子申告を行った場合は、以下のスケジュールで還付を受けることが可能です。

1月・2月に申告した場合 2~3週間
それ以外 3週間

少しでも、還付を早く受けたい場合は、e-taxで申告するという手もあると思います。

詳しくは以下を参照してください。

確定申告ソフトと合わせれば簡単にできる

僕の場合は、MFクラウド確定申告という会計ソフトを利用しています。

これと組み合わせることによって、基本的に「データを出力して、e-Taxソフトに取り込むだけ」でe-tax申告を終えることが可能です(※初年度の事前準備除く)。

e-tax2年目以降の確定申告の場合、会計ソフトでデータ入力が終わっていれば、10分もかからず作業を終えることができると思います。

作業の概要はこちら。

前回、e-Tax申告を行う上での前準備となる「電子証明書の発行」まで、ようやくこぎつけました。 これでようやくe-Ta...

参考 MFクラウド確定申告

e-Taxの難点(デメリット)

上記まではメリットについて書いてきましたが、もちろんe-Taxにもデメリットはあります。

以下は、e-Taxによる確定申告を行ってみて思った難点です。

  • 事前準備が面倒臭い
  • マイナンバーカードを作る必要がある
  • ICカードリーダーを購入する必要がある
  • Internet Explorerとかを使う必要がある

以下では、それぞれについて詳しく説明します。

事前準備が面倒臭い

e-taxによる電子申告の場合、一番面倒くさいのが事前準備です。

後述しますが、マイナンバーの作成、ICカードリーダーの購入&設置、各種インストール、電子署名登録などなど、結構ガッツリと準備する必要があります。

パソコンに慣れた人でも、作業時間で言えば30分。かかる人ならば、1時間~2時間も準備に時間を要するのではないかと思います。

もう一度言いますが、これがまぁ面倒くさいです。

事前準備の手順は、以下を見ると概要がつかめると思います。

e-Taxで確定申告をするためには、ICカードリーダーが必要です。 ただ、「ICカードリーダーのe-Tax設定」は機器になれな...
前回、e-Tax用のICカードリーダーをセットアップする方法を紹介しました。 今回はそのICカードリーダーを利用して、...
前回、e-Taxで青色申告を行う事前準備として、以下の作業を行いました。 パソコンに申告準備用のソフトをインストール ...

ただ、逆に初年度の事前準備さえ行ってしまえば、翌年からは「e-Taxによる電子申告をするだけ」になります。

これだけだったら、かなり手軽です。

なので、「e-tax事前準備は、翌年から楽をするための先行投資」と割り切って、歯を食いしばってやってしまうことをおすすめします。

マイナンバーカードを作る必要がある

e-tax申告を行う上で、まず最初に現れる難関がマイナンバーカード申請です。

先日、税務署に行って青色申告をしてきました。 で、僕が使用した申告書類には、本人確認書類としてマイナンバーカードの写しを添付する必要があり...

実際、手続き自体は仮想通貨口座を作るのと似たような手順で、比較的簡単に行えます。

問題なのは、申請を行ってから発行までは数週間(場合によってはそれ以上)を要するということです。

なので、1月、2月に「今年はe-taxで電子申告をしよう!」とマイナンバーカードの作成行っても、間に合わない可能性があるということです。

e-tax申告を希望する場合は、確定申告時期よりも前に余裕をもって、マイナンバーカード申請をしてしまいましょう。

住民基本台帳カードでもe-tax申告することは可能です。ただし、有効期限が切れ次第利用できなくなるので、マイナンバーカードの作成をお勧めします。既に持っている場合は、台帳カードで手続きをしてもOKです。

ICカードリーダーを購入する必要がある

e-tax申告を行う場合、「ICカードリーダーを購入する必要がある」というのも金銭的なデメリットの1つです。

ICカードリーダーを購入するには、安いものなら2000円強。高いものであれば、4000円弱ぐらい費用がかかります。

国税庁がお勧めする、ICカードリーダーは以下に掲載されています。

公的個人認証サービスとは、電子証明書などの安全性が高い技術を利用し、他人によるなりすまし申請や電子データが通信途中で改ざんされることを防ぐための機能を、安い費用で提供するものです。

僕は、ソニーのICカードリーダーを購入しました。

e-Taxで確定申告をするためには、ICカードリーダーが必要です。 ただ、「ICカードリーダーのe-Tax設定」は機器になれな...

この金額が「e-Tax申告するメリットより高い」と感じる場合は、やめておいた方が良いかと思います。

僕は、「3、4000円で楽できるなら」とメリットを感じて購入した次第です。

ちなみに、ICカードリーダーは消耗品費で経費計上しました。

Internet Explorerとかを使う必要がある

あと、e-tax申告は、Windowsの場合Internet Explorer 11からしか行うことができません(Macの場合はSafari 10.1)。

この、ChromeやFirefoxといったモダンブラウザが、多くの人に利用されているご時世にかかわらずです。

もちろん、マイクロソフトの最新ブラウザEdgeにも対応していません。

Windows10を利用している場合は、IE11の初期起動も地味に面倒なので、これはちょっとしたデメリットといえると思います。

あと、国が作ったものなので、お世辞にもソフトの利便性も高くないです。わざわざ書かなくてもIE11を利用している時点で容易に想像が付くでしょうが。

e-Taxに向いている人はこんな人

これらを総合して、e-taxによる電子申告に向いている人は、こんな人だと思いました。

  • 家からネットだけで確定申告をしてしまいたい人
  • 少しでも添付書類を減らして楽をしたい人
  • 年度が変わったらすぐにでも確定申告を行いたい人
  • 少しでも還付金を早く返して欲しい人
  • 普段からパソコンに慣れている人
  • 多少コストがかかってもe-tax申告したい人
  • 既にマイナンバーカードを持っている人(1月、2月の場合)

逆に言えば、以下のような人はe-taxに向いていないと思います。

  • 税務署で職員に聞きながら確定申告を行いたい人
  • 普段パソコンはあまり利用していない人
  • 金銭コストをかけてまでやりたくない人
  • 2月時点でマイナンバーカードを持っていない人
  • しょっちゅう引っ越しをする人(移転ごとにマイナンバーカードの修正が必要)

僕は完全に前者だったので、e-tax申請を行いました。

けれど、「確定申告は書面提出で十分」という人は、無理にe-taxを利用する必要もないと思います。

まとめ

そんなわけで今年は、e-taxを利用して、確定申告を1月中に終えることができて、清々しています。

僕の場合、「面倒なことは後に回せば回すほどやりたくなくなるタイプ」なので、1月初旬から確定申告を行えるe-taxは性に合っているようです。

加えて、初年度の初期設定さえ行ってしまえば、次年度からは大幅に楽ができます。

そんなわけで「来年、今年以上に楽ができる」と考えると、なんか今からでも嬉しいです。

全ての手順のまとめはこちら。

個人事業主となり、確定申告をするようになってから今年で3年目になりました。 僕の場合、初年度はまず「白色申告」を行いました。 ...