e-Taxで会計ソフトが出力した「e-Taxデータ(.xtx)」で確定申告した際に医療費控除明細書を添付書類として提出する方法

先日、会計ソフトからe-Taxデータを出力し、「e-Taxソフト(WEB版)」で確定申告を行いました。

個人事業主となり、確定申告をするようになってから今年で3年目になりました。 僕の場合、初年度はまず「白色申告」を行いました。 ...

特に、医療費控除や、セルフメディケーション控除を申請しない場合は、上記手順のみでOKです。

通常、e-Taxで電子申告をする場合は、添付書類を省略することが可能です。

ただ、「医療費・セルフメディケーションの控除」を申請する場合は、「明細書」の提出が必要です。

国税電子申告・納税システム(e-Tax)の概要や手続の流れ、法令等に規定する事項など、e-Taxを利用して申告、納税及び申請・届出等を行うために必要な情報やe-Taxについてのお知らせを掲載しています。

ただ、e-Taxソフトで「会計ソフトが出力したe-Taxデータ」を取り込んだ場合、医療費(セルフメディケーション)控除申請は少しややこしいです。

以下では、これらについて説明します。

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e-Taxデータを取り込む形でのe-Tax申告の問題点

僕は今年、会計ソフトの「MFクラウド確定申告」が出力したe-Taxデータを、国税庁の「e-Taxソフト」に取り込む以下の方法で電子申告行いました。

前回、e-Tax申告を行う上での前準備となる「電子証明書の発行」まで、ようやくこぎつけました。 これでようやくe-Ta...

ただ僕が使用している「MFクラウド確定申告」の場合、医療費明細書の出力には対応していません。

MFクラウド確定申告の医療費明細書に関する問い合わせ

参考 医療費の明細書の出力方法を教えて欲しい | MFクラウド確定申告

なので、医療費(セルフメディケーション)明細書の入力は、「e-Taxソフト」側で行う必要があります。

けれど、「e-Taxソフト」の「作成済みデータの利用」でe-Taxデータを取り込んだ場合は、医療費の明細を入力する手続きがありません(2018年2月時点、e-taxサポートダイヤルでも確認)。

e-Taxデータを送信した

僕はその場合、国税庁のe-Taxソフト自体に「添付書類(PDF)の送信」という機能があるので、そこから提出すれば良いと思っていました。

e-Taxソフトで添付書類(PDF)の送信

ただ、e-Tax相談ダイヤルや、所轄の税務署に電話で相談してみたところ、どうやらe-Taxソフトの添付書類機能では「医療費(セルフメディケーション)明細書」の添付は受付られていないようです(ややこしい!)。

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そうなると当然こう思います。

e-Taxソフトで.xtxデータを取り込んで確定申告した場合「医療費(セルフメディケーション)明細書」はどうやって提出したら良いの?

所轄の税務署の担当者さんがおっしゃるには、郵送で提出するしかないようです。

国税庁のページにも、以下のように書かれていました。

電子的に提出できない添付書類は、どのように提出することになるのですか。

申告等データの送信後に利用者の方のメッセージボックスにご利用になられた手続の受付結果の通知が格納されますので、「申告書等送信票(兼送付書)」を印刷の上、添付書類と共に所轄の税務署に提出していただくことになります。

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そんなわけで、以下では、「会計ソフトが出力したe-Taxデータで、e-Tax申告をした場合の医療費(セルフメディケーション)明細書を提出する方法」について説明します。

僕が医療費明細書を提出した方法

以下は、あくまで僕が所轄の税務署に電話で相談をして案内された方法に過ぎません。もしかしたら、管轄によってはNGな可能性もあるかもしれないので、必ず事前に所轄の税務署で電話確認を行ってください。

僕が、税務署に電話で聞いた限りでは、医療費明細書は、所轄の税務署に郵送すれば良いようです。

担当者さんがおっしゃるには、必要なものは以下の2点の書類。

  1. e-Tax受付番号が記載された書類(利用者識別番号もあれば尚良し)
  2. 医療費(セルフメディケーション)明細書

「e-Tax受付番号が記載された書類」は、受付番号でe-Tax申請と紐付けるためのものと思われます。

これに医療費明細書を合わせたものを封筒に入れて、所轄の税務署に郵送で提出すればOKだそうです。

e-Tax受付番号が記載された書類

僕はまず、e-Tax受付番号が記載された書類として、「受付通知」を印刷して出力しました。

「受付通知」を出力する方法としてまず、「e-Taxソフト(WEB版)」を表示してください。以下の文字等で、検索してください。

e-Taxソフト WEB版
検索

ログイン後、「送信結果・お知らせ」メニューを選択します。

e-Taxソフトメニューの確認を選択

「送信結果・お知らせ」画面が表示されるので「メッセージボックス一覧」項目の「操作に進む」ボタンを押してください。

e-Taxソフト送信結果一覧を表示

すると「メッセージボックス一覧」が表示されるので、今年電子申告した「所得税及び復興特別所得税申告」を選択します。

所得税及び復興特別所得税申告項目を選択

すると以下のような「受付通知」画面が表示されるので、この以下の部分を印刷します。

e-Taxソフトの受付通知画面を印刷

この画面に、「利用者識別番号」も「受付番号」も両方書かれているので、申告者の紐付けにはちょうど良いかと思います。

もちろん、この「受付通知」画面は、e-Taxによる電子申告が済んでないと表示されません。
調べたところ、申告書等送信票(兼送付書)とともに医療費明細を提出する方法も案内されていました。ただ、この方法だと記載が面倒そうなので、僕は税務署員の方の案内通りに提出することにしました。ただ、当ページのやり方が正しいとは保証できません。必ず所轄税務署にご確認ください。

医療費明細書と合わせて所轄税務署に郵送

あとは、「受付通知を印刷したもの」と「医療費(セルフメディケーション)明細書」を同じ封筒に入れて所轄の税務署に郵送すればOKです。

医療費明細書と受付通知

一応、受付通知の方に「〇〇年の医療費明細を添付させていただきます。名前」と、手書きで記入して封筒に入れました。

医療費明細書の記入方法については以下を参照してください。

あと、送付先については、「所轄の税務署名」で検索をすれば、国税庁のページに住所が掲載されています。

所轄の税務署名
検索

あとは宛名を書いて送付するだけです。

まとめ

外部会計ソフトでe-Taxデータを作成し、国税庁のe-Taxソフトに取り込んで電子申告を行う際、このように「医療費(セルフメディケーション)明細書」の提出は少し手間がかかります。

この「e-Taxデータ取り込み時の医療費明細書添付問題」は、僕が使用している「MFクラウド確定申告」側でも、「国税庁のe-Taxソフト」側でも対応していないようなので郵送するしかないようです。

国税庁側がe-Taxで医療費明細書の添付書類も受け付けてくれれば済む話なんですが、システム的に難しいとか、何かあるのかもしれません。

僕は、指示されるまま、必要な書類を提出するのみです。