前回、e-Taxで青色申告を行う事前準備として、以下の作業を行いました。
- パソコンに申告準備用のソフトをインストール
- e-Tax開始届出書の提出
- 利用者識別番号の取得
今回は、e-Tax準備で取得した「利用者識別番号」と「マイナンバーカード」を用いて電子証明書を登録する手順を紹介します。
電子証明書の発行が終わると、「e-Taxの事前準備」がようやく終わります。
目次
電子証明書登録のための主な手順
今回電子証明書を登録するために必要な手順はこちら。
- 事前準備セットアップのインストール
- ICカードリーダーでマイナンバーカード設定
- 電子証明書の登録
これらの作業自体は、一つ一つやっていけば、それほど難しいものではないと思います。けれど手順を全く知らないで行おうとすると「何をしたら良いのかわからない」状態になりそう。
事前準備セットアップのインストール
まずは、e-Taxで利用することが出来るブラウザを起動します。
Windows10の場合、Edgeの起動
Windows10を利用している場合は、Microsoft Edgeブラウザーの利用が可能です。
スタートボタンからEdgeを起動してください。
Windows10の場合のInternet Explorerの起動
Windows10でInternet Explorerを起動するには、コルタナを起動します。
入力欄に「Internet Explorer」と入力し、出力結果から「Internet Explorer」を選択します。
Windows8.1の場合、Internet Explorerの起動
使用OSがWindows 8.1の場合、e-Taxに対応したブラウザは、Internet Explorerしかないので渋々でも開きます。
e-Taxの事前セットアップ
ブラウザを起動したら【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)サイトを開いてください。
そして、「個人で電子申告をするには」ボタンを押してください。
次に「確定申告書を作成する」ボタンを押してください。
「確定申告書作成コーナー」が表示されるので「電子証明の登録・再申請のみを行う方」を選択してください。
下の方にスクロールしていくと「事前準備セットアップファイルのダウンロードはこちら」と書かれているボタンがあるのでクリックします。
ダウンロード画面が表示されるので「〇〇年分事前準備セットアップ」ボタンをクリックします。
するとブラウザ下部に案内が表示されるので「実行」ボタンを押してください。
以下のようなユーザーアカウント制御ダイアログが表示されたら「はい」を選択してください。
すると「作成コーナー 事前準備セットアップ」ダイアログが表示されるので「インストール」ボタンを押してください。
しばらくすると「JPKI(公的個人認証サービス)利用者ソフトセットアップ」ダイアログが表示されるので「次へ」ボタンを押してください。
次にインストール場所の選択です。特に変更する必要はないと思うので「次へ」ボタンを押してください。
次にプログラムフォルダの選択画面になりますが、これも「次へ」でOKかと思います。
内容に問題なければ「次へ」ボタンを押してください。
すると以下の内容の「更新通知設定」ダイアログが表示されるので「はい」を選択します。
電子証明書の更新通知機能を有効にすると有効期限の満了日が近づいている電子証明書を通知させることができます。
更新通知機能を有効にしますか?
以下の内容のダイアログが表示されるので「OK」ボタンを押してください。
JPKI利用者ソフトメニュー画面の[自分の証明書(U)]ボタンを押して表示した以下の証明書が通知の対象となります。
個人番号カードに格納された署名用電子証明書
個人番号カードに格納された利用者証明用電子証明書
「JPKI利用者ソフトセットアップ」を完了してください。
「作成コーナー 事前準備セットアップ」もそのまま「完了」ボタンを押してください。
ICカードリーダーでマイナンバーカード設定
次に、マイナンバーカードをICカードリーダーにセットします。
僕は以下の、SONY RC-S380を利用しています。
次に、スタートメニュー等から先程インストールした「JPKI(公的個人認証サービス)利用者ソフトセットアップ」の「ICカードリーダライタ設定」を起動してください。
「ICカードリーダライタ設定」ダイアログが表示されるので「設定」ボタンを押してください。
以下のように「ICカードリーダライタの設定が変更されました。」と表示されたら「OK」ボタンを押してください。
電子証明書の登録
上記までの作業が終わったら、Internet Explorerから「電子証明書の登録・再登録のみを行う方」を選択してください。
確認項目にチェックを入れます。
画面をスクロールさせて下の方にある「入力終了(次へ)」ボタンを選択します。
基本情報を入力後、「入力終了(次へ)」ボタンを押します。
次に電子証明書の登録作業を行います。
入力内容に問題がなければ、ICカードリーダにマイナンバーカードをセットした状態で「次へ」ボタンを押してください。
「ICカードの準備」画面が表示されるので「認証局サービス名」に「公的個人認証(マイナンバーカード)」を選択して「次へ」ボタンを押してください。
すると、以下の内容のダイアログが表示されるので、一読した後「OK」ボタンを押してください。
この時に必要となるパスワードは、マイナンバーカード申請時に登録した英数字6文字以上16文字以下のパスワードになります。
手続きを進めると「個人番号カード ログイン」ダイアログが表示されるので「パスワード」を入力後、「OK」ボタンを押してください。
認証に成功すると「電子証明書の内容確認」画面が表示されるので「次へ」ボタンを押してください。
電子証明書の有効期間は約5年のようです(※5年より1ヶ月ほど短い)。
「電子証明書の登録(再登録)」画面が表示されたら「暗証番号」を入力後、「次へ」ボタンを押してください。
すると「即時通知」画面が表示されるので「受信通知確認」ボタンを押してください。
すると、「受信通知」画面が表示されます。
内容を確認後、「トップ画面へ戻る」ボタンをクリックしてください。
これで「電子証明書の登録」作業は終了です。
まとめ
これにてようやく、e-Taxで確定申告(青色申告)をするための準備が整いました。
e-Tax確定申告を行う上で、何が一番面倒くさいかというと、ここまでの事前準備作業かと思います。
作業全体を覚えるのは大変ですが、上で書かれているように作業行っていけば、1つ1つの手順自体はそこまで難しいものではないと思います。
また、1度電子証明書を発行しておけば約5年間有効なので、翌年からは作業自体は大幅に軽減できるかと思います。
今回紹介したように、電子証明書を登録しておけば、次年度のe-Tax確定申告作業が大幅に楽になるでしょう。
次回でようやく、e-Taxでの確定申告方法になります。