先日、サーバーをmixhostに移転しました。
このとき、サイトデータを「移転元サーバー」から「mixhost」に全て移動しました。
データを移動した後に、ネームサーバーを変更(ドメインの紐付けをエックスサーバーからmixhostに変更)すれば、完全にサーバー移転が完了します。
ただ、ネームサーバー変更をして完全移行する前に「ちゃんとWordPressで記事が表示されるか?」は必ずチェックしておきたいところです。というか必須です。
なにせ、ネームサーバーを変更してしまうと、反映されるまでに最大3日間かかります。もし、ネームサーバーが反映した後、問題が発覚し、元に戻すのもまた最大3日かかってしまいます。
そういったことがないよう、ネームサーバー設定前に「自分のパソコンのhostsファイルを編集して移行先のサーバーの動作チェック」を行うことをお勧めします。
というわけで以下では、「Windowsでhostsファイルを編集してmixhostに移設したサーバーデータの動作確認をする方法」について書きたいと思います。
目次
まずはサーバーでサイトデータの移設
hostsファイルを編集する前に、古いサーバーから新しいサーバにサイトデータが移設されている必要があります。
WordPressサイトであれば、以下のデータ移設は必須です。
- MySQLデータベース
- WordPressのファイル
これらのデータの移行方法は、以下を参照してください。
mixhostに移転する場合は、「WordPress移転代行サービス」に頼むこともできます。
当サイト、mixhostに依頼してWordPressを移転してもらいました。
Windowsでのhostsファイルの編集方法
Windowsでhostsファイルを編集するにはまずメモ帳を管理者権限で開いて設定情報を入力する必要があります。
主な手順
主な手順としては以下のようになります。
- メモ帳を管理者権限で開く
- hostsファイルを開く
- サーバーのIPを入手する
- hostsファイルに設定情報を書き込む
- ブラウザで動作確認
特に難しいことはする必要がなく、3~5分程度で行える作業です。
メモ帳を管理者権限で開く
以下では、Windowsを使った方法を紹介します。Macでの編集方法はhostsファイルの設定方法を参照してください。
Windows10環境でメモ帳を開くにはまず、スタートメニューから以下のようにメニューをたどります。
スタートメニュー → 全てのプログラム → Windows アクセサリ → メモ帳
そして、メモ帳が表示されたら右クリックメニューから「管理者として実行」を選択します。
メモ帳を管理者として開いたときに以下のようなダイアログが表示されたら「はい」を選択してください。
これでメモ帳が管理者権限で起動します。
hostsファイルを開く
メモ帳が起動したら、「ファイル→開く」メニューを選択してください。
ファイルを開くためのダイアログが表示されたら「C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts」と入力して「開く」ボタンを押してください。
すると、以下のようにhostsファイルが開きます。
サーバーのIPを入手する
次に、移転先のサーバーのIPを入手します。
今回は、mixhostに移転した際の例を紹介します。
まずは、mixhostの管理画面からcPanelを表示させてください。
cPanelに入ったら、右サイドバーの上部にある「一般情報」を見ます。
「一般情報」項目にある「サーバー情報」をクリックします。
「サーバー情報」にある「共有IPアドレス」を確認しておいてください。
hostsファイルに設定情報を書き込む
あとは、先程hostsファイルを開いたメモ帳で設定を以下のように書き込みます。
サーバーのIPアドレス [半角スペース] ドメイン名
当サイトnelog.jpで設定した場合を例にすると、以下のように設定します。
180.222.178.168 nelog.jp
設定を書き込んだら「ファイル」から「上書き保存」を行ってください。
これで、hostsファイルの設定は完了です。
ブラウザで動作確認
あとはブラウザで、設定したドメインのサイトを表示して動作をチェックしてください。
「元のサイト」なのか「移設先」が表示されているのかわからない
hostsファイルを編集すると、Chromeであろうが、FirefoxであろうがIE、Edgeであろうが設定情報が反映されて表示されます。
ただ、移籍先のサーバーデータを表示させたとしても、見た目は全く変わらないので「元のサーバーが表示されているのか、hostsで設定したサーバが表示されているのか分からない」なんて思われるかもしれません。
そういった場合は、FirefoxとFlagfoxアドオンを利用して確認することをおすすめします。
Flagfoxとは
現在のWebサイトのサーバーの場所を表す国旗を表示し、サイトの安全性確認やWHOIS、翻訳、似ているサイト、妥当性の確認、URL短縮といったツール群を提供します。
Flagfoxを利用すると、アドレスバーの右に国旗が表示されます。
このときに、マウスカーソルを乗せると「サーバーのIP」が表示されるので、どちらのサーバのIPが表示されているかによって判断することができます。
ちなみに、hostsファイルを設定する前は、こんな感じで表示されました。
以前は、CloudFlare経由で表示させていたので、アメリカ国旗が表示されて違いが一目瞭然です。
ただ、同じ日本のサーバー同士でサーバー移転した場合は、国旗の違いはないので、IPで判断する必要があると思います。
まとめ
こんな感じで、ネームサーバーを移転してしまう前に、hostsファイルを編集して動作確認することで、「ちゃんとサイトが動作している」ということを確認してから、移設を完了させることができます。
動作確認の前に、ネームサーバーを変更してしまうと、設定が反映されるまでに時間がかかりますし、後から問題が発覚した時に、かなり面倒くさいことになります。
なので、サーバー移転をした際は、「hostsファイルの編集によるサイト動作確認」は必ずしておくことに越したことはないと思います。
サイト mixhost
参考 hostsファイルの設定方法 – mixhostサポートサイト
参考 サーバーのIPアドレスの確認方法 – mixhostサポートサイト