ベッドで頭を洗うための介護用洗髪グッズまとめ。寝たきりの要介護者向け

僕は、昔に怪我をして要介護者となりました。

いわば、「(言葉悪いですが)寝たきりになって20年選手」といった感じです。

僕は普段、洗髪は車椅子に乗って風呂場にある洗面台でヘルパーさんに洗っていただいています。

ただ、体調が優れない時は、ベッドに乗ったまま頭を洗ったりすることもあるわけで。以前、体調不良が続いた時は、1ヶ月以上をベッド上で頭を洗っていたこともありました。

その、20年の寝たきり経験から、いろいろな「ベッド上で頭を洗う方法」を試してきたので、「ベッド上洗髪グッズ」についてまとめたいと思います。

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洗髪器(洗髪槽)

ベッド上で頭を洗うには、洗髪した後の水(お湯)を受けるものが必要になります。その、「水受けとなる洗髪槽」として使えるものを以下で紹介したいと思います。

樹脂製洗髪槽

洗面器タイプの樹脂製の洗髪槽です。

空気を入れたり抜いたりする必要はなく、洗面器のように手軽に持ち運びできるのが特徴です。僕は、こんな感じのを使用しています。

樹脂製の洗髪槽

プラスチックのように硬いので、水が流れていかなかったら、持ち上げて傾けることによって、強制的に排水することができます。

ただ、難点としては、やはり硬いということです。プラスチック素材なので、頭や首などに当たるとやはり硬く感じてしまいます。また冬場などは、寒い部屋に置いていると、冷えてしまって「うひゃっ!冷た!」となります。あと、収納時に、多少場所をとります。

慣れると、準備に手間がかからないので、かなり楽は楽です。

オカモト洗髪器 サッパリさん

折りたたんでコンパクトに持ち運びができるポータブルタイプの洗髪器です。

ベッドを濡らさないための防水シートや、エプロンも付属しています。

ヘルパーさんなどは、訪問宅へ持ち運ぶ必要があるので、こちらを使用しておられます。中身が空気なので、首や頭などへの当たりは柔らかく、要介護者には優しいです。

ただ、これを使用する前に、空気を入れて膨らませるのが結構大変です。ハンドポンプでどんどん空気を入れて膨らませる必要があります。あと、ベッドのたわみなどに、水がたまって流れにくい時もあります。そういった時は、排水するのに一苦労します。

あと、長年使っているとヘタってきて何処からか空気が抜けてしまうことがあるので、定期的に買い替えは必要かも。

寝たままでも洗髪できる洗髪器

こちらは、よりシンプルなタイプの空気式洗髪器です。

防水シートなどはなく、洗髪槽と空気入れのみと、なっています。この洗髪器の特徴は、排水ホースが首の付近に付いていることです。頭を洗うとき洗髪器の首の部分に最も体重がかかります。それにより、ベッドがその分たわみ、首の部分に水が溜まります。

ですので、首の部分に排水ホースが付いているというのは、水の流れ上、かなり理にかなっていました。前述した2つの洗髪器は、首の部分に排水ホースがないので、水の流れが悪かったりもしますが、これなら他のものより流れやすいかと思います(ただこの洗髪器は排水ホースが細い)。

こちらも空気式なので、準備などは大変です。ただ、本人しか使わないのであれば、空気を入れたまま倉庫などに置いておいても良いでしょう。

寝たままシャンプー台 空気式.シャワー付

こちらは、前述した洗髪器に、シャワーや、防水エプロンが付いたものです。

以下のようバッグ(5L)に水をためて、頭を流すことができるシャワーが付いています。

寝たままシャンプー台 空気式.シャワー付

ただ、このシャワー袋を立てておくものは、自前で用意する必要があると思います。

ベッド上洗髪をする上で、必要な道具は一通り揃うセットになっています。

パッドタイプの介護用おむつ

簡易的な洗髪であれば、介護用おむつを頭の下に敷いて、頭を洗い流すということもできます。

もちろん、介護用おむつは、使用前のものなので、全く問題はありません。強力タイプのパッドであれば、かなりの水分を吸収しても漏れてきません。

サラサラっと頭を洗ってペットボトルなどで、ちょこっと流す程度であれば、こういった吸収パッドでも十分かもしれません。

頭を洗い流すアイテム

シャンプーをしたら、当然洗い流す必要があります。

キヨタ 洗髪シャワー

バケツなどに水を溜めておいて、電気ポンプで吸い上げて頭を流しやすい手軽なシャワーです。

キヨタ 洗髪シャワーの使用例

手のひらサイズのシャワーヘッドでしかも飛び散らないので、ベッドを濡らしにくい設計になっていると思います。操作も、スイッチのオン/オフくらいで特に迷うこともないかと思います。

ベッド上で頭を洗う機会が多い場合は、こういったシャワーを利用すると、費用以上に介護負担を減らせるかもしれません。

こういった、ポータブルシャワーはアウトドア用などで安いものも売っています。けれど、介護の観点で言えば、これが専用で作られているということもあって最も「ベッド上で頭洗う」ということに特化していて使いやすいと思います。

僕は、要介護者なもので普段は、風呂場の洗面台でヘルパーさんに頭を洗ってもらっています。ただ、体調不良などで起き上がって車椅子...

ルームシャンプー(洗髪装置)

ベッドに寝たまま洗髪したり、体を洗ったり出来る洗浄装置。

家庭用の掃除機に接続して、簡単5分でセット出来る手軽さが売り。

使用するお湯は1リットル。たったそれだけの水で、頭皮を洗浄し排水まで行ってくれる優れものです。

文章で説明するより、動画を見ると一発でイメージがつかめるかと思います。

Roomshampoo – Anywhere Hair Wash –

実際に使ってみた感想はこちら。

僕は、車椅子生活をしています。体調の良い日は毎日、風呂場にある洗髪台でヘルパーさんに頭を洗ってもらっています。ただ、...

ペットボトル

シャワーの購入費が負担であれば、ペットボトル何本かにお湯を汲んでおいて、すすぎに使うと便利です。僕も、10数年は、この方法を利用していました。

洗髪するヘルパーさん曰く、一番扱いやすいのは、四角形で滑りにくく、大きすぎず(重すぎず)、小さすぎない(すぐ水がなくならない)「900mlのコーヒーのペットボトル」が最も流しやすいそうです。

人によっては、「500mlのペットボトルが軽くて流しやすい」とか「1.5リットルのペットボトルは何回もお湯を汲みに行かなくて良い」とかで使いやすい方もおられるかもしれませんので、あくまで参考程度に。

いろいろなペットボトルの大きさを試して一番使いやすいものを使うのが良いかと思います。

ちなみに、僕の場合は、1回に10本ぐらい汲み貯めしておいて、洗髪後に一度に洗い流していました。

その他の洗髪グッズ

以下では、その他に必要というかあったら良いアイテムの紹介です。

バケツ

とりあえず、洗髪するには、頭を洗い流した後の排水を受けとめる容器が必要となります。

容器であれば何でも良いのですが、持ち手もあって水を運ぶということに特化した、バケツが最も使い勝手がよいであろうと思います。

個人的にバケツのサイズは、13リットル~15リットルであれば、十分かと思います。それだけの水量で頭をしっかり流せば、風呂場の洗面台で洗ったのとほぼ変わらないくらいに、ベッド上でも、さっぱりと頭を洗うことができます。

カウブランド 無添加シャンプー

個人的におすすめなシャンプーは「カウブランドの無添加シャンプー」です。

このシャンプーの良いところは、リンス不要これ1本で、しっとりと頭を洗い上げることができることです。

また、無添加なので余計な成分で頭を刺激することがなく、頭が痒くなりにくいというのも気に入って利用しています(効果は個人差があると思います)。

それでいて、値段も安価で手軽にネットで購入できるため、僕の場合は毎度毎度詰め替え用の袋を買いだめしています。

僕は、かれこれ7年ぐらい同じシャンプーを使っています。そのシャンプーというのは、「カウブランド無添加シャンプー」です。 ...

まとめ

寝たきり生活になって、何が辛いかというと「頭を洗っていないときの痒み」だったりします。

ですので僕は、毎日頭を洗わないと、「頭が痒くて落ち着かない」といった状態になり仕事が手に付きません。

これは、あくまで僕の感想ではありますが、やはり「頭を洗う」ということは、かなり重要な行為だと思います。普通なら、何気なく毎日行っていたことですが、いざ自分で満足に頭が掻けなくなると、その重要さに気づかされました。これほど、その日の生活の質を大きく変化させる行為だったとは(ヘルパーさん曰く、高齢の方は新陳代謝の関係上、何日も頭を洗わなくても平気な方も多いそうですが)。

ですので、家族の方の中に、「主にベッド上で生活をされている」方がおられて、「普段から頭が痒そうにしている」という方がおられましたら、前述した洗髪グッズを用いてお湯で頭を洗ってあげると喜ばれると思います。

以前、ドライシャンプーも何度も使ったことはあります。けれど、ドライシャンプーだと痒みは経験上ほとんど取れないです(取れたとしても、ドライシャンプー直後くらい。後からまた痒くなってくる)。やはり、お湯で頭を洗うと全然違います。

個人的におすすめのベッド上洗髪セットは以下。

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