メディカルムートンの「シープスキン」を買ってベッドに敷いてみた。床ずれ(褥瘡)にも効果あるし、意外にも夏涼しいしで、もっと早くに使っとけば良かった。

羊の毛皮

介護用のメディカルムートンを買ってみました。

というのも、僕は一日の大半をベッドの上で過ごすので、ベッド上の環境を良くしておかないと、床ずれ(褥瘡)になる恐れもあるからです。

褥瘡というのは、小学校のとき木の椅子に長い時間座っていたら尾てい骨のところが痛くなったことってないでしょうか?あれがもっと進んで傷になってしまう状態のことです。

で、ベッドでそんなことにならないように「シープスキン」という1匹もののメディカルムートンを買ってみました。ムートンというのは羊の毛皮のことです。

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これまでベッドに敷いていたもの

僕は、15年以上前にリハビリ病院から退院してきたんですけど、その時に病院に紹介されて購入したものを、これまでずっと使ってきました。

多分素材はポリエステルと何かの合成繊維で、フワフワしたボアマットです。

ボアマット

値段も、この大きさなら3000円くらいと手頃でずっと使ってきたんですが、もう10年以上も使っているとフワフワ感も無くなってきて、だいぶヘタってきました。そのせいか最近は軽い褥瘡状態に。

で、また購入しようと思ったんですが、これがもうどこにも売っていません。業者や、病院などでも聞いてみたんですけど知っている人すらいない状態です。ということで、しょうがないので新しいものを購入することにしました。

ということで、訪問看護師さん、ヘルパーさんなど、いろいろな人に褥瘡予防マットについて聞いたらほとんどの人が「ムートンがいいよ」と教えてくれました。

ムートンが良いというのは前々から小耳に挟んでいたことなんですが、ムートンと言ったら高級品で滅茶苦茶値段が高いものと思っていて二の足を踏んでいました。けれど、実際に値段を調べてみたら思っていたよりも安かったです。そして、ネットで購入するとさらに値段が安かったので、中でも最も値段の安かった「シープスキン」というところのムートンマットを1つ購入してみました。

ムートンを購入

で、実際に注文して届いたのがこれです。

メディカルムートン一匹物

滅茶苦茶フサフサしてます。なんでも、1cm四方に3,000本もの毛が密集していて、天然のスプリング効果により体圧を分散してくれるそうです。

実際に、以前使っていた化学合成繊維のものと比べてみても、密度とコシが全然違います。

裏面はこんな感じです。

メディカルムートン裏面

白い部分は、おそらく皮の部分だと思います。ニオイを嗅ぐと少し獣のニオイを感じました。ただ、上に寝ていて感じるほどのニオイではないです。

横から見た毛足はこんな感じです。

メディカルムートン横から見た毛足

アップにするとこんな感じです。

細い毛が沢山密集しているのがわかります。

メディカルムートンアップ

めくってみるとよくわかるのですが、これだけの毛足の長さがあります。

メディカルムートン毛足の長さ

実際に使ってみて

で、もう1週間以上使用しているのですが、これがものすごく良いです。

軽い褥瘡は、かなり快方に向かいましたし、何より驚いたのが、この夏場に使っているのに涼しいということです。初めて使用したときなどは、今まで暑すぎたせいか、何だか寒く感じたほどです。

で、今更ながら商品の説明を見てみると、以下のような効果があるようです。

  • 天然のスプリングで体圧を分散し心地よい弾力性を実現(空気のスペースを確保)
  • 優れた除湿性と放質性、汗を吸い取り夏でも快適
  • 夏涼しく、冬暖かい、通気性と断熱性に優れています

なるほど、動物などが一年中毛に覆われているのに暑くて倒れないのと(暑すぎると倒れるけど)同じ効果みたいなもんですかね。僕が使ってみた感覚では、ほとんど背中が熱くなりません。特に、この梅雨の時期に湿気て熱がこもらないのがありがたいです。多分、羊毛や皮の部分が余分な湿気を吸収してくれているのではないかと思います。

この何日か使用してきましたが、「もっと早くから使ってれば良かった…」と思うくらいに良いものでした。

「なるほど、こりゃみんなが勧めるわけだわ」と妙に納得しました。

ムートンの日頃の手入れ

僕が購入するときに、値段の次に気になっていたのが洗濯方法です。

毛皮なので、クリーニングに出さなければいけないのかと思っていたんですがそんなこともなく、自宅の洗濯機で簡単に洗濯できるようです。いくら、ムートンを安く購入できても、洗濯するたびにクリーニング店に出していたら、コストがかかって結局高い買い物になってしまいます。けれど、そんな事はないようです。

品物に付いてきたシープスキンのパンフレットには以下のように書かれています。

シープスキンパンフレットお手入れ方法

書いてあることを要約すると以下のようになります。

日頃の手入れ
普段はホコリを払い陰干しにする程度手入れで十分。普通に使っているなら、1年に1回程度の洗濯でOK。

洗剤
洗剤にはウールが洗える中性洗剤(羊毛専用)の使用を推奨。

手洗いでの洗濯
浸け置きして汚れを浮かせ、数分間押し洗い、これを2回行えばOK。

洗濯機での洗濯
家庭の洗濯機で丸洗いOK。他のウール製品と同様の扱いで大丈夫。

乾燥
直射日光を避けて陰干し。

洋服で言えば、毛糸のセーターよりも手間がかからないのではないかと思います。洗濯も毛糸のセーターと同様の扱いで大丈夫そうです。こういう、普段の手入れの簡単さは重要です。

まとめ

まだ使い始めて10日ほどですけど、褥瘡にも効果はあるし、体感的にかなり涼しくなるしで、これは良い買い物でした。

あえて、悪いところを言うと、毛が滑らかなせいか、ベッドなどで頭を起こすと体がずり下がりやすいです。あと、購入したてのとき、鼻をつけてにおうと獣くさい(革製品のニオイ)と言うことぐらいです。ニオイは、うつ伏せになって使用しない限りは全く気にならないと思います。

というか、何度も言うけど、「もっと前から使っていれば、夏場のベッド上の暑さが軽減できていたのではないか?」と思うと、ちょっと損した気分になりました。僕は今回、初めて使用しましたが、「伊達に昔から介護の現場で使用されていたわけではないな」と実感した次第です。

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