iRemoconは、基本的にスマホ用の統合リモコンではありますが、Windowsで利用することもできます。
Windowsで利用する場合は、僕の場合、拙作のリモコンソフトを利用しています。
サイト ルームリモコン Kotoshiro 配布ページ (iRemocon用音声認識アプリ)
ただ、Windows利用するためには、IPアドレスを取得する必要があります。スマホ等のモバイル端末があれば、以下の手順でIPを取得することはできます。
参考 【FAQ】アプリからiRemocon機器に突然接続できなくなった
けれど、Windowsパソコンしか持っていない場合は、自前でiRemoconのIPを調べる必要があります。
僕は以前、IPの取得方法を記事には書いています。
参考 【Kotoshiroヘルプ】iRemoconのIP確認方法
ただ、上記の内容が古くなってしまったため、今に合わせたおすすめの取得方法を紹介したいと思います。
目次
iRemoconのローカルIPの取得方法
iRemoconのローカルIPを取得するには、方法はいろいろあるのですが、主なものとしては、以下の2方法があります。
- ネットワーク上のローカルIPをスキャンする
- ルーターの設定からローカルIPを取得する
慣れてしまえば、数分もかからない取得方法なので、それほど難しくはないかと思います。
ネットワーク上のローカルIPをスキャンする方法
Windows上で、iRemoconのローカルIPを取得したければ、最も手軽なのがネットワークをスキャンして、LAN上にある端末を全てリスト化してその中からiRemocon端末を特定する方法です。
ネットワークをスキャンするソフトは、僕の個人的なおすすめとしては、Advanced IP Scannerがおすすめです。
ダウンロードや、インストール方法については以下を参照してください。
iRemoconローカルIPの取得方法
iRemoconのローカルIPを取得するには、Advanced IP Scannerを起動して、「スキャン」ボタンを押すだけです。
Advanced IP Scannerを起動した時点で、ネットワーク上のスキャン範囲は適切なものが設定されています。なので、よほど変則的なネットワーク設定をしている場合以外は自前で設定する必要はないかと思います。
「スキャン」を終えると、以下のような検索結果が表示されます。
ちなみに、iRemoconのスキャン結果には、コンピューター名が表示されず、IPのみが表示されています。
あと、検索結果から、iRemoconのローカルIPを特定するには、「製造社」を見ると特定しやすいかと思います。
以下では、僕が保有している、型番IRM-01Lと、IRM-03WLAの特定方法を紹介したいと思います。
iRemocon IRM-01L の場合
iRemoconの初号機であるIRM-01LをLANに接続している場合は、「製造社」のところに「Wiznet」と出ます。
iRemocon Wi-Fi IRM-03WLA
一方、WiFiにも対応した、IRM-03WLAでは、僕の環境では、「製造社」のところに「IEEE REGISTRATION AUTHORITY = Please see MAM public listing for more information.」と出ました。
あとは、iRemocoをtelnet操作するときに、取得したIPを利用します。ソフトを利用時には、設定時にIPを指定します。
ルーターの設定からローカルIPを取得する方法
あと、ルーターを利用している場合は、ルーターの設定から「iRemoconぽいIPの目星をつける」なんてこともできます。
ルーターのIPを取得
まずは、お使いのルーターのIPを取得。
設定画面は、使用しているルーターの設定ガイド(もしくは仕様書)に掲載されている、出荷時のルーターIPアドレスを利用すればよいかと思います。
ルーターの設定画面を開く
ルーターのIPがわかったら、そのIPをブラウザに入力して開きます。
大抵の場合は、以下のようなユーザー名と、パスワードを入力する画面が表示されると思います。
ルーターのデフォルト状態から変更していない場合は、ルーターのセットアップカードなどに書かれていると思います。
すると、ルーターの設定画面が表示されます。
DHCP関係の設定からIPを見る
あとは、ルーター設定内のDHCP関係の設定を見ます。
すると以下のように、DHCPによって自動で割り振られたIPリストが取得できます。
DHCPとはDynamic Host Configuration Protocolの略で、インターネットに接続しようとするパソコンや周辺機器などに対し、インターネットの住所ともいえるIPアドレス、またそれに付随するサブネットマスクなど、必要な情報を自動的に割り当てる仕組みのことです。
DHCP – インターネット用語辞典 – | OCN
これは、Advanced IP Scannerを利用した方法とは違って、IPのみしか表示されません。
なので、自分の身に覚えのないIPがないかが分かるようでないと利用できないかもしれません。
コマンドでコンピューター名を調べる
ローカルIPからコンピューター名はWindowsのコマンドプロンプトでも調べることができます。
例えば、以下のようなコマンドを打つとコンピューター名を取得することができます。
ping -a [IPアドレス]
通常のPC端末の場合
例として、「ping -a 192.168.11.3」といったように入力すると以下のような結果を返します。
C:\>ping -a 192.168.11.3 PC_NAME [192.168.11.3]に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 192.168.11.3 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128 192.168.11.3 からの応答: バイト数 =32 時間 =2ms TTL=128 192.168.11.3 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128 192.168.11.3 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128 192.168.11.3 の ping 統計: パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、 ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒): 最小 = 0ms、最大 = 2ms、平均 = 0ms
IPが通常の、PC端末などであれば上記のように、コンピューター名を返します。
iRemoconの場合
けれど、iRemoconは、「ping -a」コマンドを打っても、コンピューター名は返しません。
例えば、以下のような結果になります。
C:\>ping -a 192.168.11.4 192.168.11.4 に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 192.168.11.4 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128 192.168.11.4 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128 192.168.11.4 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128 192.168.11.4 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128 192.168.11.4 の ping 統計: パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、 ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒): 最小 = 0ms、最大 = 0ms、平均 = 0ms
上記のように、iRemoconに「ping -a」コマンドを打っても、コンピューター名は取得できません。
このようにして、「コンピューター名の出ないローカルIP」を見つければ、iRemoconである可能性は高くなります。
まとめ
こんな感じで、iRemoconのローカルIPアドレスをある程度特定することはできます。
「DHCPの設定が変わったので、以前のIPではiRemoconを操作できなくなった」とか、「ルーターを買いかえたので、IPの設定が大きく変わってしまった」なんて時に、iRemoconのIPを取得したい時には、試してみてください。