僕は、手に障害があり「書類を持って見る」なんてことができません。
なので、一旦書類をスキャンしてからパソコン上で読んでいます。
僕が以前使用していたのは、こういったフラットベッドタイプのスキャナーです。
僕の場合は、プリンターにもスキャナがついていたので、こちらを主に利用していました。
しかし、フラットベッドタイプのスキャナーは、以下の点において結構使いづらかった。
- 一枚一枚紙をセットする必要がある
- 紙のセットがずれるとスキャン自体もずれる
- とにかくスキャンに時間がかかる
先日、とうとうスキャンの面倒くささに耐えられなくなりました。
それで、プリンターのように書類をセットして次々とスキャンできるScanSnapを購入しました。
これを購入して使ってみたとたん「何で最初からこれを購入しなかったんだろう…」と激しく後悔したくらい。
そのくらい簡単で素早くスキャンできる代物でした。
正にスキャン革命!
と思えるほど(今更ですが)。
以下では、そう思った理由を「フラットベッド型スキャナー」と比較する形で、詳しく書きたいと思います。
目次
購入したScanSnap
まず僕が購入したのは、ScanSnapのiX500です。
箱の中に入っていたのは、全部でこれだけ。
- ScanSnap本体
- ACアダプター(電源)
- 接続用のUSBケーブル
- 取り扱い説明書
本当に必要なものだけが入っていて、「何に使うんだこれ?」というものはなく、混乱せずにセッティングできます。
ScanSnap本体
スキャンを行う本体がこれ。
折りたたんだ状態での大きさは横幅29.2cm×高さ15.2cm×奥行き16.1cmのコンパクトなものです。
書類トレイ(正式名称:エクステンション)
本体上部がパカッと開きます。
この部分にスキャン対象の書類を乗せて利用します。
排出紙受け(正式名称:スタッカー)
本体下部には排出した紙を受ける部位もあり、スキャン後の紙をしっかりと受け取ってくれます。
上部のトレイに紙を置いて、本体でスキャンした後、下部の「排出紙受け」で受け止めるといった感じです。
これは、カタログ写真の使用イメージを見ると分かりやすい。
横から見るとこんな感じ。1度に20枚以上でも余裕でスキャン可能です。
ここがスゴイよScanSnap
実際にScanSnapを利用してみて、良かった部分がこちら。
- 1度に何枚もまとめてスキャンできる
- スキャン速度が桁違いに速い
- 両面まとめてスキャンできる
- 紙の上下を気にする必要はない
- 正確にスキャンしてくれる
これまでフラットベッド型スキャナーで、一枚一枚チマチマとスキャンしていた自分としては、もう感動以外の何物でもなかったです。
こんなにスキャンが楽になるのか…
と、何回も口にしました。
以下でそれぞれ詳しく説明します。
1度に何枚もまとめてスキャンできる
ScanSnapの場合、紙をトレイにおいてボタンを押すだけです。
これまで、フラットベッド型スキャナーだと以下の手順を行っていました。
- スキャナーの蓋を開ける
- 紙を正確に置く(正しくおかないとずれるため)
- スキャナーの蓋を閉める
- スキャンボタンを押す
- とにかく待つ
- スキャナーの蓋を開ける
- 紙を取り出して別の紙をセットする
この無駄な作業が、全て不要になりました。
スキャン速度が桁違いに速い
フラットベッド型スキャナーと比較して、スキャンスピードも段違いでした。
フラットベッド型スキャナーの場合、概ね以下のような時間がかかっていました。
- 光を当ててスキャン開始(30秒)
- スキャン処理(30秒以上)
- スキャンからパソコンへの取り込み(20~30秒)
下手をすると1枚あたり2分以上かかっていたと思います。
しかしScanSnapだと、1枚あたりのスキャン時間は1秒とかかりません。おそらく、1枚あたりゼロコンマ何秒程度で、スキャンできます。
それも複数まとめて次々と。
僕はこれまでどれだけ無駄に待つ時間を浪費していたのか…。
両面まとめてスキャンできる
ScanSnapは、スキャンのスピードが速いことも便利なんですが、両面一度にまとめてスキャンできます。しかもゼロコンマ何秒で。
これまで、フラットベッド型スキャナーだと、表をスキャンしたら、ひっくり返して裏面もスキャンする必要がありました。
両面一度にスキャンできると手間が半分なんてもんじゃないです。
紙の上下を気にする必要はない
仮にScanSnapに書類の上下を間違えてセットしても大丈夫です。
ScanSnap自体が書面の上下を勝手に判断して、パソコンに出力してくれます。
僕が使用していたフラットベッド型スキャナーだと、「スキャンを行った向きそのまま」で出力されるので、画像編集ソフトで向きを直す作業が必要でした。
ScanSnapを利用した場合、画像ソフトによる修正も不要になりました。
正確にスキャンしてくれる
以前フラットベッド型スキャナーを利用していた際には、少しでも紙の向きがずれると、以下のように曲がってスキャンされていました。
以前のスキャナーでは
こちらは、フラットベッド型スキャナーで2分かけてスキャンしたもの。
文字を読むだけなら、曲がっていても問題ないのですが、この微妙な傾きが地味に気持ち悪い。スキャンし直すと、さらに2分かかりますし、画像編集ソフトで直すにしても面倒です。
ScanSnapでは
けれど、ScanSnapの場合は紙をトレイにのせてスキャンするだけで、綺麗にスキャンできます。
こちらはScanSnapで1秒でスキャンしたもの。
水平、気持ちいいです。
ScanSnapの弱点
これまで、ScanSnapの良い部分を書いてきましたが、もちろん弱点もあります。
それがこちら。
- 定形の紙以外は苦手
- 紙づまりがある
これら弱点部分は、フラットベッド型スキャナーが得意とするところなので、併用する必要があります。
定形の紙以外は苦手
ScanSnapの得意とする用紙は、「オフィス用紙、はがき、名刺」となっています。
例えば、僕の場合「クレジットカードが届いたので、番号を控えておきたい」とScanSnapでやろうと思っても難しいです。
その他にも、「分厚いもの」、「書類の厚さに違いがあるもの」、「粘着物が付いているもの」、「まとめられていてバラせないもの」とかに関してはフラットベッド型スキャナーに分があると思います。
紙づまりがある
あと、ScanSnapの場合例えば、以下のような場合に、紙づまりを起こしてしまうことがあります。
- 紙でないものをスキャンしようとしたとき
- 定形以外の紙をスキャンしようとしたとき
- 紙にテープの糊などが残っていたとき
- 紙がホチキスなどでまとめられていたとき
こういう場合もどうしようもないので、フラットベッド型スキャナーに頼った方が良いでしょう。
まとめ
今回、ScanSnapを初めて利用してみて真剣にこう思いました。
何でもっと早く買っておかなかったんだろう…
ScanSnapが便利とは、風の噂で聞いてはいたのですが、まさかここまで便利とは。
ほんと今まで、「スキャンに無駄な時間を取られていたな…」とすら思いました。
例えば、「20枚のA4用紙の書類」があったとして、ScanSnapだと1分もかかりません。
しかし、以前使用していたフラットベッド型スキャナならば、1時間はかかっていたと思います。
1時間もあれば、他に何ができたか…。
本当に、「人生の貴重な時間をどれだけスキャンに取られていたんだ…」感がハンパなかったです。
機関銃に対して火縄銃で挑んでいたとでも言いましょうか。
それぐらい、ScanSnapは定形紙をスキャンする上で鬼のような威力を発揮します。
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