僕は、頸髄損傷なもので、体が全く動かず寝たきり状態なので介護を受けています。
それも結構重度なので、尿などは体に穴を開けて管を通し、以下のような尿バッグに排出しています。
尿バッグは、2週間に1回の管交換のときに交換しています。
この尿バッグ、基本的にほとんど臭いはしないのですが、交換直前となると、どうしても少しニオイが出るケースもあります。
他の方からは、「匂いはしないよ」と言っていただけるのですが、やはり気を使っていただいているのではないかと。
なので
たとえ少しのニオイでも排除したい
ということで、そういう「介護にまつわる気になる臭い」を少しでも排除したくて、オゾン発生器の購入を検討していました。
検討中、ちょうど歯医者にかかったのですが、お世話になっている歯科医の先生が「うちのクリニックでもオゾン発生器を利用しているよ」とのこと。
しばしオゾン発生器談話で盛り上がりました。
その後、
先生はどこのメーカーのものを使っているんですか?
と聞いたら、
日本メーカーのタムラテコ製
とのこと。
先生曰く、「知り合いの医師も除菌目的で導入したけど消臭器としても優秀と言っていた」とのこと。
先生自身も、その意見に異論はなく「本当に優秀なオゾン発生器だ」と言っておられたので「タムラテコ製の小型のオゾン発生器」を購入することにしました。
で、注文したのがこちら。
目次
届いたオゾン発生器
実際に届いたオゾン発生器の箱がこちら。
無地すぎて驚いた。そしてすごく小さい。
小さめのスマホ(iPhone 5Cサイズ)と比較しても、かなり小さいことがわかる。
中身を取り出すと、全部でこれだけ。
- オゾン発生器本体
- 電源アダプター
- 取り付け用のネジ(壁などに取り付けない場合は不要)
- 取り扱い説明書
この中で基本的に利用するのは「本体」と「電源」だけなので、使い方は以下のように簡単。
- 本体と電源アダプターを接続する
- 電源をコンセントに挿す
- 本体の電源をオンにする
たったこれだけだから、「家電とかが苦手」という人でも、苦もなく使えると思う。
「必要なパーツも少なく操作も簡単なもの」っていいよね。
オゾン発生器本体
本体を箱から取り出したとき、以下のような注意書きが貼り付けてありました。
- 点灯中の紫外線ランプを直視しないでください。
- 運転スイッチ「ON」後ランプの点灯が多少遅れる場合があります。ランプの特性によるもので故障ではございません。
「紫外線ランプはじっと見ちゃダメよ」ということ。
その他については、さほど気になることではない。
注意書きを剥がした本体がこちら。
大きさは、縦:7cm × 横:11cm × 高さ:18cm。iPhoneと比較してもこんなに小さい。
正直、もっと大きなものと思っていました。
裏面には吸気口があります。
電源は、上部のこちら。
スイッチを押すだけでランプが点いて利用可能になります。
使い方も非常に簡単。
ちなみに、オゾンはこの部分から発生している模様。
鼻を近づけて匂いを嗅いでみると「新しい電化製品」ぽい匂いがします(※説明書にここの匂いを嗅ぐのはNGと書いてあります)。
空気の流れはこんな感じになります。
背面から取り入れた空気を紫外線に通して排出している感じ。
使ってみた感想
購入して1ヶ月ほど「タムラテコ Lyon」を使用してみました。
実際に使ってみて感じた利点・難点を思いつく限り挙げます。
タムラテコ Lyonの利点
良かった点はこちら。
- 実際、消臭効果が高い
- 除菌・ウイルスの不活化効果
- 花粉などのアレルゲンも不活化
- 全国500台以上の救急車に搭載されている安心感
- オゾンの匂いは特に感じない
- コンパクトで場所をとらない
- 小型でも結構大きな場所をカバーしてくれる
- 電気代もほぼほぼかからないに等しい
- 医療施設に多数納入実績がある日本メーカーという安心感
実際、消臭効果が高い
僕がこのオゾン発生器を購入した1番の目的が、消臭機能です。
で、実際に消臭効果もかなりあると思います。
尿バッグから尿を捨てるときは、どうしても多少のニオイがある場合もあったのですが、それがしなくなりました。
ちなみに、僕の鼻と尿バッグまでは、1.3mくらいあります。
けれど、そのくらい離れていれば、尿を捨てるために排出したとしても、こちらまでニオイは届いてきません。
以前は、たまに到達することがあったのですが、オゾン発生器を使用してから1ヶ月、今のところはないです。
もちろん、極端に近づけば多少ニオイはします。けれど、それも弱まったように思います。
この消臭効果だけでも購入する価値アリかと。
除菌・ウイルスの不活化効果
新型コロナウイルスが未だ沈静化していない現在(執筆時点)、「除菌・ウイルスの不活化効果」も購入した理由の一つです。
僕は寝たきりで体が弱いので、やっぱりこの機能もかなり気になる部分ではあります。
このオゾン発生器で、多少なりとも病原菌や、ウイルスの活動を弱めることができれば、病気の感染リスクが減るので、それも当然期待したいところ。
で実際、感染予防に効果があるのかは、僕には全くわかりません。
とはいえ、タムラテコはれっきとした日本の医療機器メーカーです。その医療機器メーカーがサイトにしっかりと以下の効果を明記しています。
医療機器メーカーが作る本当のオゾン除菌・消臭器
オゾンは薬剤に代わる消毒機として医療機関における利用が進んでいます。
※オゾンガス機器BT-088M医療承認(クラスⅡ)空気中に浮遊する菌・ウイルス・花粉などアレルゲンをオゾンと紫外線が不活化 さらに、ドアノブや床・家具などに付着する菌やウイルスなども除菌が可能。 タムラテコのエンジニアが目指したのは最も使える除菌・消臭機器です。
もちろん、医療機器メーカーなので薬機法(正式名称:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)も熟知のうえの明記だと思います。
効果もないのに「効果がある」と書くと、薬機法違反。であるにもかかわらず、サイトにこのように明記してあるということは、やはりそれなりに効果は証明されているのだと推測できます。
このように、ちゃんとしたメーカーが明記していることが大事。
このような機器を利用することで
除菌・ウイルス不活化効果があるものを使っているんだ!
と思い込むことも大切。
花粉などのアレルゲンも不活化
消臭や除菌に加えて、花粉アレルゲンの不活化効果も公式ページに明記されています。
紫外線の効果で、花粉の力を弱めてくれるので、花粉症の方にも嬉しい効果かと思います。
全国500台以上の救急車に搭載されている安心感
僕は、オゾン発生器を購入する前、
オゾンって人体に悪影響とかないの?
と思って、購入を躊躇していました。
テレビか何かの影響かは知らないのですが、「オゾン=毒」といういうイメージがあったからです。
とはいえ、日本産業衛生学会によると、健康に問題がない濃度基準は0.1ppmとのこと。
タムラテコもその濃度管理には細心の注意を払っているようです。
当社オゾン機器は、オゾン除菌消臭をご存じない不特定多数の方が来られる環境においても安全にご使用いただく為に、濃度管理には細心の注意を払って開発・ご提供しております。
参考 有人環境/無人環境のオゾン機器使用法(より安全に除菌・消臭をご利用) | タムラテコ
人体に問題ない証左として、このタムラテコの小型オゾン発生器は国内納入実績2万件以上、大阪消防局の救急車にも搭載されています。
救急車の車内といえば、人命を守るための大切な空間です。
時には、瀕死の方も乗ることが想定されています。そんな瀕死の方が乗る救急車に人体に悪影響のあるものを採用しないでしょう。常識的に言って。
感染症予防などで、オゾン発生器を搭載するメリットが上回るからこそ、そんな大事な空間に採用されているのは間違いないです。
オゾンの匂いは特に感じない
あと、購入前
オゾンってなんか独特なニオイがするんじゃない?
とも思っていたのですが、今回購入したオゾン発生器を利用する限り、全くニオイは感じません。
というのも、カタログを見る限り「オゾンを直接放出しない紫外線ランプ方式」だからだそうです。
使用していても濃度は0.1ppm未満となるようになっていると思うので、ニオイを感じるほどのものにはならないと思います。
とはいえ、先程も書きましたが、オゾン発生器本体のこの部分に鼻を近づけると、ほんのり「家電臭」ぽいニオイはします(※説明書ではNG行為になっています)。
ただ、普通に使っている限りはこんなところに鼻を近づける事はないです。
コンパクトで場所をとらない
このオゾン発生器は本当にコンパクトです。
僕は購入前、このカタログ写真を見る限りでは、一般的な空気清浄機くらいの大きさを想像していました。
しかしながら、実際のサイズはこんなもんです(※iPhone比較)。
これだけのサイズであれば、どんなに狭い部屋でも、どこかに置くことは可能かと思います。
スペースが限られている救急車内にも設置されているくらいなので、通常の部屋なら普通置けないことはないでしょう。
小型でも結構大きな場所をカバーしてくれる
今回購入したオゾン発生器は、このコンパクトさながら、結構なスペースをカバーしてくれます。
6畳間であれば、5分で部屋の空気を綺麗に。
16畳間であっても、15分で空気を綺麗にすることができます。十分すぎる。
僕の部屋は、13畳なので問題なくカバー。
16畳の部屋で問題なく使えるのであれば、日本の一般的な家屋ならば、大抵の部屋は問題なくカバーできるのではないかと思います。
電気代もほぼほぼかからないに等しい
このタムラテコの空気清浄機は基本的に24時間点けっ放しになります。
とはいえ、電気代はほとんどかかりません。
それもそのはずで、電力で動作させているのは、吸気口のファンと、紫外線ランプだけです。
こちらのタムラテコ製業務用オゾン脱臭装置(最大30畳)であっても、1日の電気消費量が5円と明記されています。
これで5円なのであれば、今回のオゾン発生器(Lyon)ならば、1日当たり2~3円もかからないのではないかと思われます。
医療施設に多数納入実績がある日本メーカーという安心感
タムラテコ Lyonは、これまで国内で2万件以上の納入実績があります。
加えて、タムラテコ社全体では5万件以上の納入実績があるようです。
主な納入実績はこちら。
参考 https://teco.co.jp/pdf/donyu/nonyu-jisseki.pdf
有名どころでは、JR東日本の新幹線、東京大学医学部、筑波大学付属病院、自衛隊などにも導入しているとのこと。
JRも使っているなら安心
と思えることも大事ですね。
タムラテコ Lyonの難点
利点がある半面、難点もあります。
- 値段が高い
- 1年に1回程度紫外線ランプを交換する必要がある
値段が高い
このタムラテコ製のオゾン発生器の難点は、値段が高いことでしょう。
僕が購入した2020年4月時点で6万円弱しました。
とはいえ、日本製の医療機器メーカーが作っているものなので、ある程度そのお値段にも納得感があります。
やっぱ、こういった健康に関わるものを利用するなら、ちゃんとしたものを使いたいじゃないですか。
救急車の車内で利用されているものと同機種を自分も使っている!
と思えば、プラシーボ効果マシマシ。
その性能に見合った効果はあると個人的には思っています。
なので、「品質よりも安いものの方が良い」という方には向いていないと思います。
1年に1回程度紫外線ランプを交換する必要がある
あと、気をつけなければいけないのは、中に設置してある紫外線ランプは消耗品です。
ランプ交換目安は使用開始から9000時間となっています。
これは、1日24時間毎日利用したとして、375日分になります。
なので、約1年に1度はランプ交換が必要ということになります。
紫外線ランプ交換のような消耗品の注文はこちらから行えます。
交換用のランプは1万円とのことなので、ランニングコストが結構かかります。
このランニングコストが、今回のオゾン発生器の最大の難点でしょう。
購入の際は、1年に約1万円(ランプ代)というランニングコストをしっかりと踏まえた上で購入を検討する必要があると思います。
まとめ
今回、「タムラテコ オゾン発生器 Lyon」を購入して僕にとって非常に有益でした。
特によかった点がこちら。
- 強力な消臭機能
- 除菌・ウイルス不活性化効果
- コンパクトで場所をとらない
家に被介護者がいる場合は、どうしてもニオイが気になるケースもあるでしょう。
加えて、僕のような被介護者は、体が弱いケースも多々あるので、そういう場合除菌・ウイルス不活性化で感染症予防ができれば、病気のリスクも軽減できます。
実感として消臭効果しか感じられない(除菌効果で病気にかかりづらくなったとはならない)のですが、その消臭効果だけでも購入してよかったと思っています。
非常に良い買い物でした。