先日、リビングの扇風機を「DCモーター式」にしました。
このDCモーター式扇風機が思っていた以上に静かで、衝撃を受けました。
こうなってくると、他で使っている「ACモーター扇風機」が俄然うるさく、苦痛に感じるようになってしまいました。
DCモーター扇風機は直流で羽根を回します。通常のAC(交流)モーター扇風機と比較して、プラスとマイナスが入れ替わることがないので、細かく安定した回転を設定できる。
特にベッド上にあって、夏場寝る前に点けている壁掛け扇風機は、毎日使うものなので
すぐに取り替えて静かなものにしたい!!
という衝動が。
で、結局「静かな扇風機を使いたい欲求」に抗いきれず、結局3日後に「DCモーター式の壁掛け扇風機」を購入してしまいました。
目次
届いた壁掛け扇風機
で、実際に届いた扇風機がこちら。
同梱物をすべて取り出すとこんな感じ。
- 扇風機ガード(前後)
- 扇風機の羽根
- 赤外線リモコン
- 扇風機本体
- 取り扱い説明書
同梱物は「必要最低限のものだけ」といった感じです。
各部分のパーツ
扇風機パーツをそれぞれ特徴とともに見ていきます。
前ガード・後ガード
まずは、扇風機の羽根から手を守るガード。
以下のように、前面がフラットになっています。
ガードの直径は35cm。
扇風機の羽根
boltz壁掛け扇風機の羽根は7枚式です。
昔の扇風機だと、3枚羽根が多かったのですが、7枚羽根の方が遠くまで柔らかな風を届けることができます。
3枚羽根だと中心に風が寄ってしまい、対象物(自分)に風が集中しすぎて寒くなりすぎることもあるかと思います。
7枚羽根だと大きな面に届くので、寒くなりにくいというのはあると思います。
扇風機本体
本体はこんな感じ。
本体操作パネルはこんな感じで、直感的に操作できて分かりやすい。
操作パネル上からでも以下のような操作が行えます。
- 電源オン/オフ
- 風量変更(1~9段階)
- タイマー設定
- 首振り設定
- モード設定(自然風モード、おやすみモード)
僕がこの「壁掛け扇風機」を選んだのは「表示パネルが大きくて見やすい」というのも理由の一つです。
特にこの、「風量」の見やすさが気に入りました。これだけ大きいと、ベッドに寝ながらリモコン操作したとしても、現在の設定状態がまる分かりです。
リモコン
リモコンも以下のように、おしゃれさと、使いやすさを兼ね備えた良いデザイン。
ちょっと光の反射で見づらかったので、リモコンのカタログ写真と機能がこちら。
「本体首の上下角度変更」以外は、このリモコンがあればすべての機能を利用できます。
リモコンには、「設定状態を保存&呼出できるメモリ機能」があるので、本体の操作パネルより、機能がプラスされています。
そして、もちろんリモコンは赤外線式です。
赤外線式なので当然、学習リモコンにも登録して利用できます。僕はiRemoconに登録して利用しています。
学習リモコンへの登録もすんなりと終わりました。
取り付け
この扇風機の取り付けは簡単で、以下のようなフックを壁にネジで留めて、扇風機のフックを引っかけるだけです。
組み立てて取り付けた状態がこちら。
右側。
左側。
こんな感じで、風量が滅茶苦茶見やすいです。
現在の風の強さが一目瞭然。
これは、この扇風機のお気に入りポイント。
扇風機のサイズ
あと、壁掛け扇風機の購入を考えているのであれば、以下のサイズはしっかりと把握しておく必要はあると思います。
「取り付けを想定している場所」に、しっかりとスペースがあるかは、事前に確認しておく必要があります。
使ってみて良かった点
今回「LOWYA boltz 壁掛け型DCモーター扇風機」を購入し、1ヶ月程度使ってみて良かった点はこちら。
- 非常に静か
- 首振りも静か
- 自然風モード(リズム風)がシームレスで静か
- 節電効果が高い
- 風量を9段階と細かく設定できる
- 微弱風に設定できるので寒くなりにくい(体にやさしい)
- 状態表示パネルが大きくて見やすい
- 状態を保存して呼び出せるメモリ機能が便利
- おしゃれな外観
- 壁掛けなのでスペースをとらない
以下はそれぞれ特徴ごとに見ていきます。
静か
風量9ある内の4か5あたりまでは、かなり静かです。エアコンを点けていると、本当に羽が回っているのか、回っていないのかすら分かりません。
そして、首振り音もほとんどありません。僕は間違ってリモコンで「首振り」機能をオンにしていたことがあるのですが、実際の扇風機を見るまで「首振りモード」だったことに気づきませんでした。
また、自然風モード(いわゆるリズム風)は「風力の切り替えの切れ目」もなくスムーズで静かです。
一般的なリズム風と比べて、確かに自然風に近いものを感じます(もちろん自然の風にはかなわないけど)。
旧AC扇風機では、こんな感じでうるさかったので使うのがためらわれたけど
ヴゥーーーーーーーン、ヴゥーーーーーーーン、ヴゥーーーーーーーン、ヴゥーーーーーーーン、ヴゥーーーーーーーン、ヴゥーーーーーーーン、……
今回購入した扇風機では、音を気にする必要はほぼなくなりました。
節電効果が高い
DC扇風機は、構造からいって、AC扇風機よりも節電効果が高いです。
5月~9月の5ヶ月間、1日5時間使用したとしたら平均の電気料金は以下のようになるようです。
- ACモーター扇風機:2464円
- DCモーター扇風機: 986円
※1シーズンあたりの平均電気料
上記のように結構節電できます。
とは言っても、所詮は扇風機なのでACでもDCでも安いのは安いのですが。
風力を細かく設定できる
あと、微妙な風力設定が出来るのもありがたいです。
旧式のAC扇風機だと、風力調整機能が3段階しかないので、暑くて1段階上げると今度は「風が強すぎる!」なんてことも結構あるので(しかもうるさい)。
特に、「超微風」を設定できるのは健康的にもありがたい
季節の変わり目だと、旧扇風機の場合だとこんなことが結構あるので。
ちょっと暑いので弱風で扇風機を点けたんだけど、今度は寒い…
DCモーター扇風機の場合は、弱風は本当に微弱なので「ちょっとした熱を飛ばす」といった用途にピタリとハマります。
風量表示パネルが大きい
あと、ベッドに寝ながら使っていて「ナイスだな」と思ったのはやっぱり表示パネルの大きさ。
寝ながら見ようが、右から見ようが左から見ようが、どの角度からも非常に見やすいです。
その他の状態表示も、緑のランプが灯って、比較的楽に把握できます。
状態ランプの表示は少し覚える必要があるけど、覚えてしまうと状態がよく分かります。
リモコンのメモリ機能が地味に便利
あと、boltz扇風機は結構機能が多いので、「最適な状態」に合わるのに少し手間がかかる場合もあります。
風量を5にして…、あとは「自然風モード」にして……
みたいな感じで。
そういった場合は、リモコンに点いている「メモリー」で最適状態を記憶しておけば、後から手軽に呼び出せるようになっています。
僕は寝る前に、「風量を5にしておやすみモード(だんだん風が弱くなるモード)」という状態を登録して、寝る準備をワンタッチで終わらせています。
おしゃれでスペースをとらない
あと、この扇風機は元々、家具やインテリアを販売するLOWYA(ロウヤ)製なだけあって、白一色でおしゃれ。
壁掛け式なので、余計なスペースを必要としないのも日本の住宅事情に合うと思います。
使ってみて気になった点
1ヶ月も使ってみれば、良いところもあれば「ここはもう少し」といった難点もあります。
- 強い風だと流石にうるさい
- 全体的に風は弱めに感じる
- タイマーの設定が地味に面倒
- 羽根のシールははがしやすくして欲しい
- ACモーター式より多少値は張る
強風にするともちろん音はする
上の方で、さんざん静かだと書きましたが、強い風にすれば、それなりに音はします。
僕の感覚ではこんな感じ。
- 風量1~4:ほとんど音がしない
- 風量5~6:エアコン弱風よりは静か
- 風量7~8:エアコン弱風と同等以上の音
- 風量9:エアコン強風に近い音
風量6程度であればテレビを点けていれば、気にならない程度ですが、風量7以上になると「テレビを見ていてちょっと邪魔かな」くらいの音にはなると思います。
なので
DCモーター扇風機なので強い風でも静かなんでしょ?
と思っている場合は、「風を強くすれば、それなりの音はするよ」とだけは伝えたい。
ただ、「風量9で音がうるさい」とは言っても「ACモーター扇風機の強風運転」より静かなのは確かです。
全体的に風量は少なめ
あと使っていて思ったのが、DCモーター扇風機はどうしても風の力が弱く感じてしまうと思います。
例えば、「DCモーターの風量9」と「ACモーターの強運転」を比較すると、明らかにAC扇風機の方が強い風が出ます(騒音も出るけど)。
それは、先程も提示した風量図を見ても分かるかと思います。
風の量は、この図のイメージで大体合ってると思います。
ただ僕は、「季節の変わり目の微風運転目的」で購入した部分もあるので、これはそこまで難点とも感じませんでした。
以前使っていた、AC扇風機も「風量の中・強」はうるさすぎるのが不快で、使ってなかったですし。
僕の使用用途に限って言えば、弱い風さえ安定的かつ静かに出てくれれば購入目的を果たしたことになります。
タイマー設定が地味に面倒
この扇風機で唯一「使いづらいな」と思ったのが、タイマー機能です。
例えば、「3時間でオフタイマーをかける」という操作をするとき、以下のような段階を踏む必要があります。
まず30分。
1時間。
1時間30分。
2時間。
2時間30分。
3時間。
3時間のオフタイマーを設定するのに、6回もボタンを押す必要があります。
そして、表示も2進数的でパッと見、分かりづらい…。
細かな時間を設定できるのは良いですが、ここは普通の扇風機のように、「1時間 → 2時間 → 3時間」のように増えていくタイプで良いのではないかと思いました。
羽根のシールははがしやすくして欲しい
あと、パナソニックDC扇風機の時も書いたのですが、羽根のシールは回ると非常に気になります。
もちろん、小児用のためにあるのは分かるのですが、壁掛け扇風機で手の届かないところにあるのでいいだろうと。
壁掛け扇風機に手が届くほどの身長になるのは、中学生ぐらいだと思うので、そうなったらもう自己責任だろうと。
ただ、とりあえず注意喚起のため貼ってあるのは良しとして、不要な場合は手軽にはがせるシールにしておいて欲しいです。
なぜかこの手のシールは、剥がすと薄皮が残るタイプみたいなので非常に剥がしにくい。出来れば、サクッと剥がせるシールにしておいて欲しい。
この赤いシール、羽が回るとクルクルと目ざわりで、正面にあると気が散るんですよね…。
多少値が張る
あと、AC扇風機と比較して、DC扇風機は値段が高いです。
これは、使っている部品、作成工程等いろいろ理由はあるのでしょう。
ただ、壁掛け扇風機に限って言えば、ACもDCもそこまで値段は変わらなかったです。僕が購入を検討した扇風機平均で言えば2,000円程度の差でしょう(記事執筆時)。
僕は、例え10,000円高かったとしても静かな空間を選びたいです。
それよりも快適な空間で過ごして、それ以上の収益、もしくはメリットを得られれば良いだけの話です。
まとめ
こんな感じで、「boltz DCモーター扇風機」には、利点も難点もあります。
ただ、僕も購入前に「これを買えば圧倒的にメリットが上回る」というのをカタログ上で確認して購入しています。そして結果的に、僕の生活の質を1段階上げてくれました。
やっぱり、扇風機は静かなものに限ります。
そして、「弱風でゆっくりと体を冷やせる」というのも体の負担になりにくいです。
この扇風機は、パナソニックDC扇風機に感動して、3日後に衝動買いした割には、非常に良い買い物だったと思います。
買った自分を褒めてあげたいタイプの買い物。
特に「弱い風で静かに使いたい」なんて用途の方には、とても有能な扇風機となってくれるでしょう。