僕が、Amazonプライム会員になってから1年以上が経ちました。
この1年、僕はAmazonプライムを以下のような主目的で利用してきました。
- 荷物が早く届いて2000円未満でも送料無料
- 暇な時プライムビデオで動画を見る
- 作業用BGMとしてプライムラジオで曲を流す
正直、これだけでも十分すぎるくらい元は取れているのですが、「Amazonプライム会員は月に1冊無料で本を読めるオーナーライブラリー」というのも非常に魅力的です。
ただ、そのオーナーライブラリー特典を得るには、AmazonのKindle端末を持っていないといけません。けれど、Amazonプライム会員であれば、Kindle端末購入時にクーポンがもらえて4000円オフになるというじゃないですか。
せっかくなので、その特典クーポンを利用させてもらって、以下の方法でKindle端末を手に入れてみました。
僕が購入したのは、Kindle端末の中でも、最も安価な以下の端末です。
これが、クーポンを利用して5000弱で購入したにしては、かなり使い勝手も良かったので、レビューがてら紹介したいと思います。
目次
Kindle端末を欲しかった理由
プライム会員の場合、Kindle端末を持っていると、「オーナーライブラリーから毎月無料で1冊読める」ということで前々から気になってはいました。
そういったこともあるのですが、もう一つKindle端末が欲しかった理由があります。
というのも、僕は昔の怪我の後遺症で、指に障害が残っていて、ページをめくることができず紙の本を読むことができないからです。
なので現在は、何とか操作出来るパソコンから、Kindle for PCという無料アプリを利用して、電子書籍を読んでいます(クリックとかなら何とかできるので)。
ただ、Kindle for PCで読む場合、パソコンがないと読めません。なので、どこでも手軽に読めそうな、Kindle端末が欲しかったというのがあります。
けれど、Kindle端末を購入するに当たって、以下のような不安はありました。
- 指が動かせなくても画面を触って操作できるか?
- 指(肌)でなく自助具(装具)についている棒やゴムなどでも操作できるか?
- 途中で投げ出したくなるほど初期設定が面倒臭くないか?
- インターフェースは使いやすいか?
結局、ここら辺の操作性は自分で購入して試してみるしかありません。なので、「割引クーポンで半額近くになってるし、失敗してもいいや!」と半ば勢いで「エイヤ!」と購入してみました。
結論から先に書くと、「障害で指が動かない僕にでも十分に使うことができる端末」でした。
もちろん、「指が動かせないので、二本指を使ってズーム」みたいなことはできないのですが、それを抜きにしても、障害のある自分にでも十分に実用に足るデバイスでした。
少なくとも、指が使えない自分にとって「紙の本をめくる」よりは遥かに読書が捗りました。
そんなわけで、「Kindle端末を購入してどんなところがよかったか?(難点とかも)」や「かなり簡単だった初期設定方法」などについて書いていきたいと思います。
実際に届いたKindle Wi-Fi端末
それで、実際にAmazonで注文して届いたのが以下のKindle端末(最安機種)です。
クーポンを利用して、4980円で購入しました。
Kindle端末パッケージ
パッケージ正面はこんな感じです。
裏面はこんな感じでほぼ英語です。
おそらく、労働賃金の低い工場で大量に作って出荷できるように、マルチ言語に対応した物が出荷されているようです。もちろん、端末を使う時には、「日本語」を選択できて日本語環境で利用できます。
パッケージが英語なのは、「それぞれの国の言語に合わせたパッケージを作る」といったコストをできる限り削減して、Kindle端末自身を安くするためと思われます。
そういった企業努力の結果、今回僕も四千円台(クーポン利用)で購入できているのだと思います。
パッケージを外すと、中にはAmazonロゴの入った黒い箱が入っていました。
箱の蓋をパカッと開けると、中には以下のようなKindle端末本体が収納されていました。
説明書や充電用のUSBケーブルは、本体の裏側に以下のように収納されていました。
Kindle端末の付属品
箱の中に入っていたもの全てを出してみると、入っていたもの全部が以下。
- Kindle端末本体
- 充電用のUSBケーブル
- 取り扱い説明書(保証の案内等)
- 充電方法の説明(黒いカード)
これらの中で、実際に多用するのは「端末本体」と、「USBケーブル」の2つだけです。
正直、いろいろな部品が多く入っていると、管理に困ったり、「あれ?この部品、何に使うんだっけ?」となりがちなので、これだけシンプルな構成だと、迷いようがありません。
Kindle端末本体
で、実際に電子書籍を読むときに、使うことになる端末本体はこんな感じです。
最初、ディスプレイにイラストが出ているのは、「シールか何かを貼り付けてあるんだろう」と思っていました。けれど、普通にディスプレイ上に表示されていました。
Kindle端末が対応している言語の「電源の入れ方」が書かれています。
裏面は、以下のようにAmazonロゴがうっすら入っている程度で、特に何もありません。
これぐらいだったら、外で読んでいても、「Amazonロゴが自己主張しすぎる」ということもないです。
スマホと大きさを比較してみると以下のように、手のひらより少し大きいくらいです。
Kindle端末の初期設定方法
Kindle端末の電源を入れると、以下のような起動画面が表示されます。
言語設定
すると、まず最初に以下のような「使用言語選択」画面が表示されます。
僕は基本的に日本語しかわからないので、「日本語」を選択して「次へ」をタップします。
すると、言語用の初期化が始まるのでしばらく放置して待ちます(数十秒程度)。
ネット接続設定(Wi-Fi設定)
すると、以下のように日本語で初期画面が表示されるので「はじめましょう」をタップします。
すると以下のように「WiFiの設定」画面が表示されるので「WiFiに接続」をタップします。
すると以下のように、Wi-Fiネットワークの中から接続できる機器が表示されるので、Wi-Fi接続機器を選択します。
すると以下のように、「Wi-Fiパスワード」の入力が促されるので、画面上のキーボードを利用してWi-Fiパスワード(機種によっては暗号化キー)を入力します。
ちなみに、僕の環境では、以下のようなバッファローのWi-Fi無線ルーターを利用しています。
BUFFALOの場合は、本体などに以下のような情報カードが差し込まれていると思うので、「暗号化キー」部分の文字列を入力します。
Amazonアカウントの設定
「Wi-Fiパスワード」の入力を終えると、何と!既に僕の「Amazonアカウント」と「Kindle端末」の紐付けが終了しています。
この手軽さには、かなり驚かされました。
何せ、一番面倒そうであった、「メールアドレスとパスワードを入力してAmazonアカウントにログイン」作業が自動化されていて、全く行わなくてよかったからです。
アカウント情報でのログインで、何が面倒くさいって、「長たらしいEメールアドレスの入力」と「不規則な英数字パスワードの入力」じゃないですか。
特に僕の場合、セキュリティー強化のため、Amazonパスワードに長めの文字列を入力しています。そのため「Kindle端末初期設定時に、マジ、パスワードを打ち込むのが面倒で嫌だな…」思いつつ初期設定を始めたので、この作業が不要になったのは、「うわ~、楽~♪」といった感じ。
おそらく、出荷時に設定されて送られてくる(?)のだと思います。セキュリティー性はさておき、この設定の簡単さには僕のような「面倒臭がり」には、単純に嬉しいです。
Amazonアカウントログイン後
それはさておき、アカウント登録の手順に戻ります。
通常、Amazonアカウントを1つしか持っていないと思うので「設定を続ける」を選択します。
すると「ソーシャルネットワーク」設定が表示されます。ただ、僕の場合Kindle端末からソーシャルサービスを利用することはないと思ったので、「後で接続」ボタンをタップしました。
簡単なチュートリアルの表示
アカウント登録が終了すると以下のように、簡単なチュートリアルが始まります。まずはツールバーの説明。
Kindleの操作
画面の一番上にあるツールバーからKindleの様々な機能にアクセスできます。
次に「ホーム」ボタンと「戻る」ボタンの説明です。
「ホーム」と「戻る」
ライブラリを開いたり、おすすめの本を見るには、「ホーム」をタップします。「戻る」で前の画面に戻ります。
次は「クリック操作」に関する説明。
クイック操作
ホーム画面のアップデート中です。数秒で完了します。
「最近開いた本」機能についての説明です。
最近開いた本
ホーム画面の左側には、最近ダウンロードした本や最近開いた本が表示されます。
次に「読書リスト」の説明です。
読書リスト
ホーム画面の右側には、Amazonの欲しい物リストの本と、手持ちの無料サンプルが表示されます。
チュートリアル最後は、「おすすめ」設定の説明です。
おすすめ
ホーム画面の一番下には、おすすめの本やベストセラーなどが表示されます。
「完了」ボタンを押せばチュートリアルが終わり、設定完了です。
Kindle端末のホーム画面
Kindle端末のホーム画面が表示されます。
操作パネル(ツールバー)の機能を簡単に説明しておくと、左から「ホーム(画面に戻る)」、「一つ前の操作に戻る」、「設定」、「ストアで購入」、「電子書籍の検索」、「その他設定」となっています。
アイコンを見ただけで、ある程度の動作は推測できるかと思います。
使い方の簡単な説明
Kindle端末を利用するには、以下の端末下部右側にある電源ボタンを押すと起動します。
通常の、電子書籍(小説)を表示するとこんな感じです。
漫画だとこんな感じに表示されます。
以下のようなイラスト入りの本でも、くっきりと鮮明に見えて読みやすいです。
読み終えたあとは
起動している状態で電源ボタンを押すと、スリープ状態になります。
起動している状態で、電源ボタンを長押しすると以下のようなダイアログが表示されます。
「画面オフ」を選択すれば、電源をオフにすることができます。
使ってみた感想
使ってみた感想として、まず最初に思ったのが「初期設定が簡単で操作も簡単」ということです。
僕はあまりこういった端末操作は慣れていないのですが、インターフェースを見ただけで、ある程度直感的に操作はできました。
ここらへんは、普段パソコンを利用している人であれば、問題なく利用できるかと思います。
それと、冒頭でも触れた、以下の懸念点もありました。
- 指が動かせなくても画面を触って操作できるか?
- 指(肌)でなく自助具についている棒やゴムなどでも操作できるか?
- 途中で投げ出したくなるほど初期設定が面倒臭くないか?
- インターフェースは使いやすいか?
これについては、以下で詳しく書きたいと思います(指に障害等がない場合は、特に読まなくていいかも)。
指が動かせなくても画面を触って操作できるか?
僕は、指の曲げ伸ばしが出来なくて、「人差し指で操作する」といった事ができません。ですので、拳で(グーを押し当てて)操作することになるのですが、それでも全く問題なく動作します。
ページを送る場合は、ページをめくる方向側の画面をタッチすれば良いだけです。戻る場合も、進む方向と反対方向の画面を触るだけで戻ります。これが本当に簡単。
ただ、僕の障害状態だと2本指を使って画面をズーム(ピンチアウト)するような「二本指を使うような操作」はできません(もちろん普通に指が動く方であれば問題なくズームできます)。
けれど、Kindle端末の解像度は思いのほか高く、コントラストもくっきりついています。
なので、以下のような小さな文字もしっかり表示されるため、特にズームの必要性は感じませんでした。
というか、画面をタップするだけでページをめくれるので、以前の「動かない指でやっとこさ紙のページをめくっていた状態」と比べれば、段違いに読書が楽です。
ポンポンと次から次へとページを読み進むことができます。
指(肌)でなく自助具についている棒やゴムなどでも操作できるか?
僕は普段、以下のような自助具(装具)を使っています。
なので、「自助具につけた棒の先とか、滑りどめのゴムの先などで操作できるか?」についても試してみました。
結果、「棒の先(削っていない鉛筆など)」でも、上の写真のような「ゴム先(編み棒のキャップ)」でも問題なく操作することができました。
どうやら、Kindle端末は「わずかな圧力を感知して操作するタイプの画面」のようです。タッチパネルなどに、よく使われている「指から流れる微細な電流を感知して操作するタイプ画面」ではないようです。
これにより、「四肢麻痺などで重度障害のある方が操作するための口にくわえる棒」でも、軽いタッチで十分操作できると僕は思いました(端末を固定してセッティングする必要はあるけど)。
このように「指先以外でも操作できる」という仕様は、僕のような障害のある者にとって、できることの幅が広がるので、非常にありがたいです。
Amazonは、アメリカの会社なので、障害者向けの利便性も、ちゃんと考慮されているのかもしれません。
途中で投げ出したくなるほど初期設定が面倒臭くないか?
これについては、前述した通り、初期設定もかなり簡単でした。
特に、Amazonアカウント情報を手入力しなくて良いのは楽でいいですね。ちょっと、大変なことといえば、Wi-Fi接続のパスワード(暗号化キー)を入力することぐらいでしょうか。
Wi-Fiパスワードさえ、わかっていれば、ものの数分で終わる作業だと思います。
インターフェースは使いやすいか?
Kindle端末の、インターフェースも見れば、ある程度「どういったことをするのか?」が分かるので、結構直感的に操作することができます。
一見でわからなかったのは、「本を読んでいる途中にホーム画面に戻る方法」でした。けれどいろいろ触っているうちに、「画面の左上」をタップすることでツールバーを出すことができ、そこから戻ることができるということがわかりました。
ちょっと、つまずいたことといえばこれぐらいで、他はインスピレーション操作で問題ないといった感じです。
まとめ
当初、「指に後遺症がある自分でもちゃんと使えるのかな?」と半ばギャンブルで購入した、Kindle端末ではありますが、今は「購入してよかった」と思っています。
購入して実際に数週間使ってみたのですが、想像していた以上に使い勝手が良かったです。かなり安い端末でありながら、ここまでの使いやすさは正直言って期待していなかったので、これは本当に嬉しい誤算です。
このKindle端末を購入する前は、パソコンの前にいるときしか、電子書籍を読むことができませんでした。
けれど、これからはパソコンがない場所でも、ある程度自由に本が読めるようになりました。僕の場合、よく通院する事があるのですが、病院の待合室などでも本が読めるようになりました。
これまで、待合室などでは、流れているテレビ番組を、ただ眺めて時間を潰すことしかできませんでしたが、これからは「好きな本を読んで待つ」なんて嬉しいことができるようになりました。これはマジで嬉しいです。
本当、実際に使ってみて想像以上に操作性がよかったので、「なんでもっと早く購入しなかったんだろう…」と少し後悔するほどです。本を読めるということは、そのくらい僕にとっては嬉しいことなんです。
こんな感じで、Kindle端末は、指がまともに動かない僕でも操作出来るくらいなので、「普通に指が動かせる人」であれば、余裕で使いこなせるのではないかと思います。
Amazonプライム会員で、クーポンを利用して安く購入する方法はこちら。
クーポンで割引できる端末は以下。最安端末はこちら。
一番人気のPaperwhite。
漫画を読むのに特化したPaperwhite漫画モデル。
今回、電子書籍の表示サンプルとさせていただいた本は以下です。
すでにログインされた状態の端末が届いてしまうんですか!?
逆に(あまりないでしょうが)誤配の方が心配になりますね…
受け取った人間に好き放題に本買われたりしたり…