先日、Kindle Oasisを購入しました。
僕は、Kindle Oasis端末を購入する前にも、最も値段の安いKindle端末(通称、Kindle無印)を何年も使用していました。
ただ、Kindle Oasisを使ってみた瞬間、
ああ、もっと早くKindle Oasisを購入しておけばよかった…。
と少し後悔しました。しかしそれとともに
Kindle Oasisは電子書籍の読みやすさが全然違う…。
という感動で、その後悔を打ち消してくれました。
そんなわけで以下では、「Kindle OasisがKindle(無印)よりも優れている点」を書くとともに、「Kindle Oasisの難点」も含めてレビューしたいと思います。
目次
Kindle Oasisの良いところ
まず、Kindle Oasisの良いところを一覧で書いてしまおうと思います。
主にKindle Oasisが良いと思う部分だけでもこれだけあります(※他にも良い部分は多々あるが細かな部分は割愛)。
- 画面が大きい
- 明るい
- 薄い
- 解像度が高い
- 軽い
- 上下逆さまにしても読める
- ページ送りをボタンで出来る
- 色調変更できる
- 容量が多い
- 防水(IPX8等級)
- 4G接続可能
以下では、個々について詳しく「どんな部分が良かったかをKindle(無印)と比較する形」で詳細に書きたいと思います。
画面が大きい
Kindle Oasisの一番の良いところは、やはり画面が大きいところ。
無印の画面サイズが「6インチ」であるのに対して、Oasisは「7インチ」画面を有しています。
コミック表紙だとこんな感じ。
1インチ違うだけで、細かい文字の読みやすさが全然違います。
見開きはこんな感じ。
フラットベゼルなので、画面と縁の間に段差はなく、「指が引っかからない」など使いやすい構造にもなっています。
写真ではちょっと分かりづらいかもしれませんが、実物を見比べてみると断然画面の大きい方が読みやすいです。
明るい
無印がフロントライトの「LED4個」なのに対して、Oasisは「LED25個」を有しています。LEDの数が6倍以上です。
コミックだと、こんな感じで明るくて読みやすいです。
小説だとこんな感じ。
これは、薄暗い部屋で読むのにも本当にありがたい。
僕はKindle端末を通院の待ち時間によく利用するのですが、個人病院の薄暗い待合室でも難なく読めます。
この明るさなら夜、通勤帰りの電車やバスの中でも難なく読めるかと。
明るさ自動調節機能付き
明るさもKindle自体が自動調整してくれて、読みやすい明るさを保ってくれます。この機能は無印にはありません。
解像度が高い
Kindle(無印)の解像度は「167ppi」なのに対して、Kindle Oasisの解像度は「300ppi」とこれも結構な違いがあります。
以下の見開きの書き込みの細かい部分を比較してみれば、違いは一目瞭然かと。
こちらがKindle Oasis。
こちらがKindle(無印)。
一応、2つ並べた比較画像がこちら。
解像度が高いので、細かな文字も潰れにくく、断然、Kindle(無印)より読みやすくなりました。
薄い
Kindle Oasisは薄くて持ちやすいのも特徴です。
Kindle Oasisのサイズはこんな感じ。薄い部分は3.4mmしかありません。
反面、Kindle(無印)は、厚さが均等で8.7mmと、Oasisの薄い部分の2倍以上になります。
実際の比較画像がこちら。
裏面で見るともっと分かりやすいかと。
薄い部分は本当に薄い。
軽い
そして、Kindle Oasisはそのサイズの割には、重量も軽いです。
だいたいトマト1個分くらいの重さ。
もちろん、全体のサイズが小さい分、「Kindle(無印)」の方が重量は軽いです(文庫本くらいの重さ)。
全体の重量としてはKindle(無印)の方が軽いのは、間違いないです。
片手で読むと軽く感じる
ただ、Kindle Oasisの方は絶妙な重量バランスで非常に片手で読みやすく、軽く感じるようにできています。
例えば、以下の厚みのある部分を右手で持てば、片手でも楽々操作できます。
手元は適度に重く、遠くへ行くほど重く感じないように薄くなっているという感じ。
程よい重量バランスが付けてあるので、片手で読むために特化した重量バランスになっています。
上下逆さまにしても読める
通常、多くの方が利き手の右手で持つのでしょうか。
それとも、左手で持って右手で操作するタイプか。
いずれにせよKindle Oasisは、どちらの手で持って読もうとも快適に書籍を読むことが可能です。
右手で持った場合
こちらが、右手で持ったと仮定した場合。
けれど左手で持って、右手で操作したい人もいるでしょう。
そのように持ち手が違ったとしても、Kindle Oasisは左右どちらで持ったとしても書籍を正常な位置で表示してくれます。
左手に持ち替えた場合
こちらが、左手に持ち替えたと仮定した場合。一瞬逆にはなりますが、
上になる部分を持ち上げて角度をつけると、正常に書籍を表示してくれます。
この仕様ならば、右利きの場合でも、左利きの場合でも好きな体勢、自分好みの読み方で、書籍を楽しむことができます。
ページ送りをボタンで出来る
あと、片手持ちの時にありがたいのが以下の赤丸で囲った「ページ送り」ボタンです。
通常のKindle(無印)の場合、手に持った場合は、反対の手で画面をスワイプもしくはタップしないとページが遷移しません。
けれど、Kindle Oasisの場合は、例えば左手で持った場合は、左手の親指で「ページ送り」ボタンをポチポチすれば、片手で手軽に読み進めることが可能です。
ほんと、Kindle Oasisは「片手読みをしたい方向け」によく考え抜かれた設計になっていると思います。
スマホより見やすい「読書端末」で、ベッドで仰向けになりながら、片手操作で読書なんて最高の贅沢という気さえしてきます。
色調変更できる
また無印にはないOasisの機能として、色調を変更することができます。
デフォルトのホワイト色から、暖かみのあるアンバー色へと色調を調節して、好みの色にあわせることが可能です。
「白すぎる画面は目が疲れる」なんて場合は、色調を少し黄色くすればよいでしょう。
しかもそのライト設定をスケジュールできるので、利用時間帯に合わせて最適な明るさで読むことができます。
容量が多い
Kindle(無印)は、最高でもメモリサイズが4GBまでしか選択できません。これだと、漫画にして70冊程度しか媒体内に保存しておけません。
しかし、Kindle Oasisの場合は最大メモリサイズが32GBまでを選択可能です。これだけ容量があれば、漫画であれば約650冊保存して持ち歩くことができます。
650冊ということは、以下の写真に表示されている漫画本くらいの量ならKindle Oasis端末内に保存出来るということです(※小説なら何万冊と保存出来る)。
これだけの漫画本(小説)を持ち歩くことは不可能ですから、一つの端末で持ち歩けるというのは便利になりました。
書籍データ整理も必要最小限に
メモリ容量が少ないと、小まめに不要な書籍を端末から削除する必要があるので、これが地味に面倒です。
出来る限り面倒な整理作業をしないためにも、大きな容量のメモリが使えるのはやはりありがたいです。
防水(IPX8等級)
またこれもKindle無印にはないのですが、Kindle OasisにはIPX8等級の防水機能が搭載されています。
このIPX8等級の防水機能が、どれくらいの物かというと「水深2メートルの真水に落としたとしても、最大60分まで耐えられるくらいの防水機能」を有しています。
これぐらい防水機能があれば、手が濡れて使用したりするくらいなら全然平気。
外で読んでいて、多少雨が降って濡れたとしても拭き取れば問題なし。
風呂場や、プールなどで読んでいて、落としてしまっても、引き上げて拭き取れば問題ないくらいの防水機能はあるかと思います。
Kindle Oasisの詳細な防水について詳細はこちら。
4G接続可能
Kindle(無印)は、Wi-Fiのみの接続でした。
けれどKindle OasisはWi-Fiに加えて4Gで接続することが可能です。
Wi-Fiしか使えない場合は、外出時にフリーWi-Fiがないところでは、新しく書籍を購入してダウンロードできませんでした。
けれど、Kindle Oasisでは、4G回線を利用して接続し大抵のエリアであれば、書籍のダウンロードを行うことが可能になっています。
以下のようなストアから、4G回線で購入&ダウンロードが可能。
しかも利用料は無料。月額費用や契約も一切必要はありません。
Wi-Fiが使えないところで活躍
僕はKindle(無印)使用時に、通院の待ち時間に漫画を読んでいます。
その際、1冊漫画を読み終えたので続きを読みたかったのですが、家でダウンロードし忘れたため、続きが読めずに悲しい思いをしたことがあります。
けれど、Kindle Oasisならば、「自由に使えるWi-Fi回線」がない場合でも、「4G回線」から電子書籍をダウンロードして、続きを読むことが出来るわけです。
これならば、4G回線の届く範囲であれば、何処からでも新しい書籍を購入して読むことが出来るわけです。
Kindle(無印)とKindle Oasisの比較表
無印とOasisのスペックの違いを分かりやすく表にまとめたのがこちら。
Kindle(無印) | Kindle Oasis | |
---|---|---|
ディスプレイサイズ | 6インチ | 7インチ |
容量 | 4 GB | 8 GB / 32 GB |
解像度 | 167ppi | 300ppi |
フロントライト | LED 4個 | LED 25個 |
数週間持続バッテリー | ○ | ○ |
フラットベゼル | – | ○ |
防水機能 | – | ○ |
色調調節ライト | – | ○ |
明るさ自動調整機能 | – | ○ |
人間工学的デザイン | – | ○ |
自動画面回転機能 | – | ○ |
ページ送りボタン | – | ○ |
接続 | Wi-Fi | Wi-FiまたはWi-Fi + 無料4G |
まあ、機能面では圧倒的にKindle Oasisに軍配が上がります。
Kindle Oasisの難点
ここまでKindle Oasisの優れた点を挙げてきましたが、当然Oasisにも難点はあります。
それは値段が高いことです。
Kindle Oasisは、少なくともKindle無印の価格の4倍以上かかります。
値段は、以下で現在の価格を比較してみてください。
とにかくKindle端末で電子書籍を読めればいい
なんて場合はKindle(無印)で十分かと思います。
ただ、
大きな画面で快適に読みたい
明るい画面が良い
片手で手軽に操作したい
風呂場でも読みたい
外出時も自由に購入してダウンロードしたい
なんて場合は、Kindle Oasisを購入しておいた方が後々、幸せかと思います。あとで買い直す必要もないので。
まとめ
Kindle Oasis、値段は高かったですが、僕にとってはそれだけの価値はありました。
画面が大きく明るくなって、本が読みやすくなったというだけでも、購入した甲斐がありました。
やっぱり、読みにくい画面で長く読んでいると疲れるんですよ。
本来読書って、物語の世界に没頭できるとても楽しい時間です。
その楽しい時間を出来る限りストレスなく没入できるのは本当にありがたいなと。
というわけで、一歩高みの電子書籍ライフを目指すなら、Kindle Oasisはおすすめです。
Kindle Oasis。
Kindle(無印)。
この記事の、Kindleサンプル画像内に、佐藤秀峰氏のブラックジャックによろしくを利用させていただいています。
著作権表記
タイトル:ブラックジャックによろしく
著作者名:佐藤秀峰
サイト名:漫画 on web