僕は、プログラムに関する技術書籍は、なるべくPDFの電子書籍を買うようにしています。
PDFの書籍は以前まとめた以下のサイトなどから購入しています。
なんでPDFの書籍を購入するかというと、プログラムのサンプルコードなどを読んでる側からコピペして、テスト利用できたりして便利だからです。また、検索すれば、すぐに目的の場所に到達できるのも、電子書籍の大きな魅力のひとつです。
ただ、PDFを閲覧するPDFビューワーって、少し重たくて扱いづらかったりします。PDFビューワーは、検索とか、コピペには向いているんだけど、ザクザク読み進んだり、何ページか前にババっと戻ったりするのには向いていないというか何というか。
なので、僕は本を単にサクサク読みたい場合は、PDFをPNGのような画像に変換して、書籍用の画像ビューワーで読んでいます。これだとページ送りが速い速い。
ただそのために、PDF→PNGのような変換は、以前僕の場合、専用の有料ソフトを購入して変換していました。ただ先日、CloudConvertという何でもファイル形式を変換できるサイトを見つけました。
何とこのサイトは、無料でPDFを好きな画像形式に変換することができます。早速利用して個人利用向けに以前購入したPDFを画像に変換して読めるようにしてみました。
ということで、今回は、「PDFの書籍などをPNG画像などに無料で変換して、サクサク読めるようにする方法」を紹介したいと思います。
目次
PDFを画像にする主な手順
CloudConvertを利用したPDFを画像に変換する主な手順は以下になります。
- PDFファイルをCloudConvertにセット
- CloudConvertでファイル形式を変換
- 変換後のファイルのダウンロード
- 専用ビューワーで画像化した本を読む
以下では例として、「PDF→PNG」への変換方法を紹介したいと思います。
著作物で行う場合は、購入者個人のみで利用してください。
PDFファイルをCloudConvertにセット
まずは、画像に変換したいPDFファイルを準備します。
今回は例として、大分前に入手した以下のPDF書籍を利用してみたいと思います。
日本語のファイル名は、文字化けするので、ファイル名を半角英数字のみにしておくと良いかもしれません。ただ、日本語のファイル名でも変換自体は行うことができます。
そして、CloudConvertをブラウザで開いておきます。
そのPDFファイルを、CloudConvert画面のどこでも良いのでドラッグ&ドロップします。
ドラッグ&ドロップを行うと、「select output format」部分にセットされたファイルが表示されます。
CloudConvertでファイル形式を変換
次に、PDFから変更するファイル形式を指定します。
今回は、「PDF→PNG」なのでファイル形式を選択するドロップダウンメニューから「image→png」を選択してください。
jpgを選択すれば、JPEG画像に変換することもできます。
ファイル形式の設定が終わったら、「変換スタート(Start Conversion)」ボタンを押して変換を開始してください。
すると以下のように、PDF→PNG変換が始まります。
この作業には、それなりに時間がかかるのでしばらく放置して待つ必要があるかもしれません。
ページ数の多いPDF書籍だと、時間がかかるので、無料版(未登録)の作業時間制限を超える可能性があります。そういった場合は、CloudConvertに無料登録しておくと、制限に触れることなく利用できるかもしれません。あまりにも処理に時間がかかりすぎる書籍とかだと無料版ではできない可能性もあります。参照:CloudConvert – Pricing
変換後のファイルのダウンロード
しばらく待って変換が終了すると、以下のようなダウンロードボタンが表示されるのでクリックしてファイルをダウンロードしてください。
PDFファイルは、ZIPファイルにまとめられています。
専用ビューワーで画像化した本を読む
あとは、ZIPファイルを専用ビューワで開けばOKです。
ビューワーは、漫画ビューワーを利用すると見開きのページも見やすく表示されます。
以下では、手軽に使える画像書籍(漫画)ビューワーをいくつか紹介しておきます。
Hamana
ZIPのまま読める無料ツールなら、個人的におすすめは、Hamana などが使いやすいかもしれません。
MassiGra
zipを解凍しフォルダごと読み込んで読むのであれば、MassiGra なんかも、機能はそれほど多くないので使いやすいかと思います。
こちらは、デフォルトだと見開き表示する設定などをする必要があるかもしれません。
その他のビューワー。
EPUBからPDFへの変換も可能
今回、PDFのファイル変換に利用したCloudConvertは、「EPUB→PDF」の変換なども行うことができます。
直接「EPUB→PNG」のように変換することはできませんが、「EPUB→PDF→PNG」のような変換工程を行えば、大抵の電子書籍ファイルなら画像ファイルに変換することも可能です。
CloudConvertが、対応している電子書籍ファイルは、これだけあります。
拡張子 | 説明 |
---|---|
azw | Amazon Kindle電子書籍ファイル |
azw3 | Amazon Kindle |
azw4 | Amazonプリントレプリカ電子書籍 |
cbc | コミックアーカイブファイル |
cbr | コミックアーカイブファイル |
cbz | コミックアーカイブファイル |
chm | コンパイルされたMicrosoftのヘルプファイル |
docx | Microsoft Office Open XML |
epub | IDPF/EPUB |
fb2 | FictionBook |
htm | HTMLドキュメント |
html | HTMLドキュメント |
htmlz | Zipped HTML file |
lit | Microsoftリーダー |
lrf | Sonyメディア |
mobi | Mobipocket電子書籍 |
odt | ODFテキストドキュメント |
oeb | Open電子書籍ファイル |
pdb | Palm Media |
PDFファイル | |
pml | Palm Markup Language |
prc | Mobipocket |
rb | Rocket電子書籍 |
rtf | リッチテキストフォーマット |
snb | Shanda Bambook |
tcr | Psion Series 3電子書籍ファイル |
txt | テキスト |
txtz | TXTz |
これだけのファイル形式で相互変換を行うことができます。
参考 CloudConvert – Conversion Types
まとめ
このように、PDFを画像に変換して保存しておくことで、画像ビューワーからサクサク読み進めることができます。
書籍を、画像にしてしまうとコピペや、検索などは行うことができませんが、とにかく軽快に読み進めることができます。(ソフトにもよるのですが、PDFのままだと、ちょっと動作がもっさりしています。)
例えば、「何ページか前を読み返したい」なんて思ったときでも、クリックをポチポチポチっと押せば、本を読んでいるのと似たような感覚で戻ることができます。
というわけで、「PDFを読むだけなのでサクサク読み進めたい」なんて場合には、今回のPDFから画像への変換は、おすすめです。
軽快で読みやすいPDFビューワーを使って、マシンのスペックがそれなりにあれば不要な方法かもしれません。※Sumatra PDF は、軽快なPDFビューワーで結構お勧め。