Kindleの電子書籍がパソコンから読めるようになりました。
19日にAmazonが提供開始した、電子書籍ビューアー「Kindle Cloud Reader」を利用することにより、Amazonで購入済みのKindle本が読めるようになります。
ただ、読めるようになったといっても全てのKindle電子書籍が読めるようになったわけではなく、以下の種類のみです。
- コミック
- 雑誌
- 洋書(270万冊以上)
和書のみだとしても、コミックと雑誌を合わせて8万3000冊以上が読めるようになったようです。
僕はこれまでKindleの電子書籍をWindowsパソコンで読む方法などを使って、Kindleの書籍を読んでいたのですが、これでコミックなどは、パソコンから簡単に読めるようになりました。
目次
Kindle Cloud Readerとは
Kindle Cloud Readerは、ブラウザのみで動作する電子書籍ビューアです。
専用のアプリがなくても、ブラウザさえあれば、Amazonアカウント内の購入済みのコミック・雑誌などを読むことができます。これは、Amazonに「PCの大画面でコミック・雑誌を見開きで読みたい」という要望が多かったため、このサービスが開始されたようです。ナイス要望です。
対応しているブラウザは、以下のようになっています。
- Google Chrome 20以上
- Firefox 10以上
- Internet Explorer 10以上
- Safari 5以上
- iPad版Safari(iOS 5以上)
最近のブラウザさえ利用していれば、どのようなパソコンからも使えそうですね。
Kindle Cloud Readerを利用してみた
実際にKindle Cloud Readerを利用してみました。
まず、Kindle Cloud Readerからログインすると、以下のように購入した電子書籍一覧が表示されます。
これらの中から、読みたい本をダブルクリックして選択するだけで、すぐに読み始めることができます。
(c)佐藤秀峰
ちなみに画像の漫画は、佐藤秀峰の「ブラックジャックによろしく」です。佐藤さんの漫画は、Kindleで無料で読めるものが多く、しかも面白いです。
Kindle Cloud Readerは、ブラウザアプリなので、シンプルな作りとなっており、簡単に使いこなすことができます。
機能はシンプルながらも、他のデバイスとの同期機能も付いています。
文庫本などは読めるのか?
ここでふと「普通の本は読めるのかな?」と思ったので、試しに漫画以外を開いてみようとしたところ、
以下のようなダイアログが出て開けませんでした。
この本はKindle Cloud Readerでは開けません。
無料のKindleアプリをご利用ください。
青空文庫にあるような、無料の電子書籍でもだめなようですね。
Kindle Cloud Readerの良い点
Kindle Cloud Readerが出たことで、僕には以下のような良い点がありました。
- パソコンから手軽に漫画が読めるようになった
- どのパソコンからでもブラウザさえあれば読める
- BlueStacksを使った時とは違って完全に全画面表示できるので漫画が読みやすい
Kindle Cloud Readerの難点
半面、まだ始まったばかりのサービスで、以下の点が気になりました。
- ページ読み込みがとにかく遅い
- とにかくクソ遅いので、パラパラとリズミカルに漫画を読むことができない
- 漫画・雑誌以外が読めない、できれば他の電子書籍も読みたい
3はともかく、ページの読み込み速度は今後改善されるのではないかと思います。今は、サービス開始直後なのでアクセスが集中しているということもあると思いますし。
まとめ
Kindle Cloud Readerサービスが始まったことで、これからは漫画は、Kindleで購入することになると思います。Kindleにしかない漫画も多いですし。
ただ、一般の電子書籍は、当分の間まだBookLiveで購入することになると思います。
米Amazonでは「Kindle for PC(配布終了)」というのがありますが、できればKindleの他の一般書籍もアプリを使ってパソコンから読めるようになればと思います。
追記:日本でもパソコンからKindleが読めるアプリが公開されました。
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