Cloud9でクラウド上にWordPressのテスト環境を10分で作成する方法、もちろん無料

Cloud9でWordpress

以前、Cloud9 IDEでRuby On Railsの簡単な開発方法は「無料クラウド開発環境「Cloud9 IDE」が凄い!Railsで簡単なアプリを作ってみた」で書きました。

今回はそのCloud9を使用して、Wordpressテーマのコード変更などを試したりするWordpressのテスト環境をクラウド上に作ってみたいと思います。

クラウド上にWordpressのテスト環境を作るのは、僕が数台のパソコンを使っているからです。というのも、いちいちWordpressテストを書くのにテスト環境のあるパソコンの所に行って立ち上げるのが面倒くさいからです。クラウド上にテスト環境があれば、僕がどこにいてもネットさえ繋がればテストを書いて試すことができます。(ローカル上でテストするより読み込み時間などで遅いという難点もあります。)

photo by DaveBleasdale
スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

ワークスペースの作成

まずCloud9のアカウントがない人は、作成しておいてください。

Cloud9にログインするとワークスペースが表示されるので、「CREATE NEW WORKSPACE」を押して新しいワークスペースを作成します。

新しくワークスペースを作成する

クリックすると、次のようにポップアップ表示されるので「Create a New Workspace」を押してください。

新しくワークスペースを作成するポップアップ

すると、以下のようなダイアログが表示されるので、次のようにしてワークスペースを作成します。

新しくWordpressのワークスペースを作成する

  1. ワークスペース名を入力する
  2. Hostingは、Hostedを選択する
  3. 開発環境はWordpressを選択する
  4. CREATEボタンを押す

WordPressの編集準備

しばらくするとワークスペースが作成されるので、「START EDITING」ボタンを押して編集を開始します。

編集開始

するとブラウザの新しいタブにエディター画面が表示されます。

早速Wordpressの起動と行きたいところですが、その前にデータベースを作成する必要があります。

mysql-ctl start5

とは言っても簡単で、画面の下の方にあるターミナルに「mysql-ctl start」と打ち込んでEnterキーを押すだけです。

ターミナルにmysql-ctl startと入力

文字がずらずらと表示してデータベースが作成されます。

WordPressの起動

あとは、Wordpressを起動させるだけです。index.phpをダブルクリックして開いて、上の方にある「Run」をクリックしてください。

Runをクリック

すると、Wordpressが起動するのでターミナルに表示されたリンクを新しいタブで開いてください。

Wordpressの起動

WordPressのインストール

WordPressの初期設定画面が表示されるので、必要な情報を入力してください。

Wordpress初期設定入力後

サイトのタイトル、ユーザーネーム、パスワード、メールアドレスを入力します。今回はテスト環境を作成するので、サーチエンジンにインデックスさせる必要はないので、「Allow search engines to index this site.」のチェックは外しました。

「Install WordPress」をクリックするとインストールが完了します。

Wordpress初期設定完了

「Log in」ボタンを押してログインするとWordpressのダッシュボードが表示されます。

Wordpressログイン完了(ただし英語)

ただし初期状態では英語表記になっています。日本語で表示するには日本語化する必要があります。

WordPressの日本語化

英語版のWordpressを日本語化する方法です。

「wp-config.php」ファイルをダブルクリックして開き、中にある「define(‘WPLANG’, ”);」の部分を「define(‘WPLANG’, ‘ja’);」に変更します。

define(‘WPLANG’, ”);の編集

↑画像内は、「define(‘WPLANG’, ja’’);」になっていますが「define(‘WPLANG’, ‘ja’);」に変更してください。

あとはWordPress 日本語ローカルサイトから、日本語版Wordpressをダウンロードして、中にある「languages」フォルダを取り出しておきます。

Wordpress日本語化ファイル

「wp-content」フォルダに「languages」フォルダをアップロードします。

ラゲージフォルダのアップロード

Google Chromeの場合は、「DRAG&DROP」部分に「languages」フォルダをドロップすればアップロードされます。Firefox等のブラウザの場合は「wp-content」フォルダに「languages」フォルダを作成して、「Select files to upload」からローカルにある「languages」フォルダ内のファイルを全てアップロードしてください。

アフロートボックス

アップロードされると「languages」フォルダ内にファイルのアップロードが確認できます。

Wordpress日本語化ファイルのアップロード完了

これでWordpressの日本語化作業は終わりです。

WordPressの動作確認

先程の管理画面を開いてみると、ダッシュボードのメニューの文字が日本語になっていることが確認できます。

Wordpress日本語化完了後のダッシュボード

トップページもメニューが日本語化されています。

Hello world! WordPressテスト

これでクラウド上にWordpressのテスト環境が構築されました。手順通りに行っていけば、10分程度で終了します。

注意点

Cloud9上でWordpressを動作させるには、ワークスペースを動作させている必要があります。ワークスペースの実行は一定時間経つと終了してしまいます。

ワークスペースを実行させている必要がある

ですので、あくまで開発環境やテスト環境として利用するべきで、実際の運用は出来ないものと考えておいた方が良いと思います。

けれども、ここで開発したものを実際に運用したいという時もあると思います。そういう時は、Cloud9からHerokuで運用できるようにもなっています。Herokuは、デフォルトの状態では無料で利用できるので、開発から運用まで全てブラウザ上で無料で行えることになります。

まとめ

これで、自分がどのような環境にいようとも、パソコンさえあればいつでもどこでもテスト環境を試せる状態になりました。

WordPressの運用環境で実行する前に、新しいプラグインを試してみたり、ちょっとテンプレートのコードを変更してみたいなんて時には、楽にテストできるようになりました。