ブログで記事などを書いていると、ただ自分の意見を「これからは、○○だと思うんです。」と言っているだけじゃ説得力が薄いときが多々あります。
そんな時には、それなりに権威のあるところの統計情報を引用して、「今この市場は〇〇という状態ですから、これからの時代は、△△へと向かっていくのではないかと思います。」などと書くと、多少なりとも説得力は上がるのではないでしょうか。
今回は、そんな「統計データという虎の威」を、簡単に借りられるよう、手軽に一括検索する方法を紹介します。
目次
統計レポートの一括検索
統計レポートは、Googleで探そうと思っても、その他のノイズと混じりやすく、本当に欲しい情報が埋もれ、なかなか見つけづらかったりします。
そこで、調査リポートを無料で公開している各種機関のみから、結果をGoogleのサイト検索で絞って表示させることによって、手軽に取得できるようにします。
そのために「各種機関から調査レポートを一括検索できるプラグイン」をReady2SearchというWEBサービスに「統計レポートを一括検索プラグイン」を設定しておきました。これを利用するだけで使えます。
統計レポート一括検索プラグインの設定
プラグインの設定といっても簡単で、Ready2Search(統計レポートを一括検索)へ行き「OpenSearch プラグイン 統計レポートを一括検索」というリンクをクリックするだけです。
あとは、Chromeならこんな感じのダイアログが
Firefoxなら、こんな感じのダイアログが
Internet Explorerならこんな感じのダイアログが出るので追加すればOKです。
あとはブラウザの検索ボックスにキーワードを入力して、検索エンジンを今回登録した「統計レポートを一括検索」にして検索すればOKです。
このプラグインで一括検索できるサイト
これだけの簡単な設定で、以下の統計情報を発表している機関などからレポートを一括検索できるようになります。中には有料でないとすべて読めないものもあるかもしれませんが、そのほとんどを無料で読むことができます。
一括検索できるサイト
- WEBマーケティング研究会
WEBマーケティング研究会は、WEBマスターやマーケティング担当者に向けてコラムや最新事例、調査結果などを発信するサイトです。 - ニールセン株式会社
ニールセンの、日本での視聴率行動分析部門。世界標準のインターネット視聴率、オンライン広告効果測定、スマートフォン視聴率(利用動向分析)などを行っています。 - ビデオリサーチインタラクティブ
基幹事業である「インターネットオーディエンス測定」は代表性のあるモニターで構築されたサービスです。日本のインターネット視聴動向(インターネット視聴データ)がわかり、相対的な評価を行っています。 - MMD研究所
MMD研究所はスマートフォン、タブレット、携帯電話、通信、インターネットに関する市場調査や消費者動向を自主調査し、無料で公開しています。 - 博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所
博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所(ME)は、メディア/コンテンツ/コミュニケーションに関するシンクタンクです。生活者の視点からメディア環境変化を丁寧に読み解くことで、マスメディア、デジタルメディア、新しく登場する様々なコミュニケーション手段が持つ効果や可能性を提案しています。 - ICT総研
ICTマーケティング・コンサルティング・インフラ、ハードウェア系の市場調査を得意としています。 - 楽天リサーチ
業界最大級のモニターを持つインターネットリサーチ会社。家庭や生活に関するレポートが多いです。 - リサーチバンク
話題のニュース・日常生活等のテーマに厳選し、調査結果を公開するライフメディアの自主調査サイトです。ブログや各種媒体での調査結果の利用歓迎という太っ腹っぷり。 - マクロミル(音注意)
ネットリサーチ(インターネット調査)国内実績No.1。インターネットリサーチ、海外市場調査、グループインタビュー、会場調査など、マーケティング課題解決のための市場調査など。総数200万人超のネットリサーチモニタとノウハウに基づく統計情報です。 - JTB総合研究所
JTB総合研究所は、観光・交流を専門分野とするシンクタンクです。交流文化の視点でソリューションを導きます。 - インテージ
市場調査やマーケティングリサーチ、インターネット調査(ネットリサーチ)のパイオニア。インテージは、圧倒的なリサーチ基盤とシステム技術力を背景に、ヘルスケア、インターネット、海外調査の各分野でも着実な成長を続けている調査会社です。 - NTTデータ経営研究所
株式会社NTTデータ経営研究所は、IT活用に関する幅広い知見を基に、戦略とIT、プロセスとITの課題解決に、トータルなソリューションを提供するコンサルティング会社です。 - ひらけ、みらい。生活総研
博報堂生活総合研究所は、「生活者発想」を基に世の中の動向を研究し、社会に向けた提案活動を行っています。 - 調査のチカラ
調査のチカラは、インターネット上に公開されている調査データ情報を集約したサイトです。無料で閲覧できるものを中心に、さまざまな調査データをリスト化しています。 - レポセン
「レポセン」は様々なマーケティングリサーチ会社から提供される調査データ、レポートを集約、掲載するポータルサイトです。 - 統計でみる都道府県のすがた、統計でみる市区町村のすがた
総務省統計局より2018年6月22日に公表されました統計でみる市区町村のすがたについて、都道府県別及び市区町村別に一覧で統計データを確認できます。
最後の2つは、それ自体が統計レポートデータバンクです。
- 調査のチカラ
- レポセン
カテゴリごとに分けられていて、見やすくこれだけでも使いやすいです。けど、いろいろな機関の調査レポートが上記データバンクに公開されているので、それも含めて検索できるようにしました。2つのデータバンクを渡り歩いて探すのも手間ですし。
プラグインの使用が面倒くさければ、上記2つから検索しても十分な結果を得られるかと思います。
今回、プラグインを設定するにあたり、統計レポートを公開している機関は、以下のものを参考にしました。
参考 あなたの企画書にあと一押し!説得力が増す統計調査レポート17選 | 株式会社LIG
検索クエリ
検索クエリはこんな感じで検索しています。
KEYWORD site:webdbm.jp OR site:netratings.co.jp OR site:videoi.co.jp OR site:mmdlabo.jp OR site:media-kankyo.jp OR site:ictr.co.jp OR site:research.rakuten.co.jp OR site:research.lifemedia.jp OR site:macromill.com OR site:tourism.jp OR site:intage.co.jp OR site:keieiken.co.jp OR site:seikatsusoken.jp OR site:chosa.itmedia.co.jp OR site:reposen.jp OR site:opendata-web.site/estat/
いろいろ検索してみた
例えば、今はお盆ですけど、旅行に行く人も多いかと思います。
そんな時に、スマホと旅行に関する記事を書きたいと思えば、「スマホ 旅行」と検索すれば以下のような統計レポートのみが検索結果に表示されます。
もっと新しいレポートのみを表示させたければ、Googleの検索オプションから「1年以内」と選択すれば、フィルタリングが手軽に行えます。
「携帯 キャリア 満足度」などで検索するとこんな感じ。
- 2013年度 携帯電話キャリアショップ満足度調査
- 東日本大震災に不満に感じたこと、SoftBankは「電波状況の悪さ」
- 2014年7月 スマートフォン つながりやすさ満足度調査
- 2011年7月 震災後の携帯電話&スマートフォン電波満足度調査
「テレビ」で検索すると以下のようなレポートが出ます。
- ニールセン、生活者のマルチスクリーン利用動向を分析~テレビ視聴中にスマートフォンで行われているのはゲームやチャット
- テレビ視聴実態調査2014
- ニールセン、米国のテレビ、インターネット、ラジオにおけるスポーツコンテンツ視聴動向レポート 2013年版を発表
- テレビに関する調査。スマートテレビ、62%が「興味はない」。
- アジアインサイトレポート 第6弾 『中国市場実態調査~テレビ編~』
もちろん、堅い調査ばかりではなく、身近な家庭のことなども出てきます。
- 大掃除に関する調査
- 家庭用洗剤に関する調査
- 男性の身だしなみ意識に関する調査
- 『男性の化粧品購入の実態と美容に関する意識調査』
- 「女性のアンチエイジングに対する意識」調査
- 健康食品・サプリメント市場 実態把握レポート(2013年度版)
- 夏直前!20~40代男女に聞くダイエットに関するアンケート
- ビジネスパーソン意識調査『仕事帰りの外飲み事情2014』
当然経済・社会に関する調査レポートも出てきます。
- FXに関する調査
- 外貨建て金融商品に関する調査
- 2014年 新社会人の意識調査
- 農業に関する調査。約4割が「農作業体験をしたい・している」。
まとめ
このように、「統計レポート検索プラグイン」を使用することで、濃い内容のレポートのみ検索結果に表示されるようになります。
ただGoogleで「テレビ」と検索してみても、このような調査レポートがいきなり検索結果に表示されることは、まずないと思います。「テレビ」だけでは、その他の検索結果に埋もれ、それでも見つけ出すためには、「テレビ 実態調査 興味 …」と、試行錯誤しながら何度も検索しなければいけません。けれど、このように調査機関からのみ検索結果を抽出するようにすれば、普通にGoogleを利用するよりは、検索回数が大幅に少なくて済みます。検索結果も中身の濃い内容のものばかりです。読み始めると、「へぇ!」となって、ついつい読み込んでしまうくらいの内容です。
この方法で、手軽に統計レポートを探し、あなたの文章に、より一層深みを持たせられるよう活用すると、「あなたがサイトでやりたいこと」の達成率が上がるかもしれません。
※レポートの引用については、それぞれのサイトの利用規約に従ってください。
わいひらさん
いつもブログ拝見しています。
wordpressのテーマはSimplicityを使用させて頂いています。
統計レポートの一括検索がうまくできないので質問致します。
このブログの通りにすすめていきましたが、「OpenSearch プラグイン 統計レポートを一括検索」というリンクをクリックしても何も作動しません。
ブラウザはgoogle chromeですが、全く動きません。
こういった事例は他にもありますでしょうか。
解決方法のご助言頂けると大変ありがたいです。
宜しくお願い致します。