以前の記事「障害で指が動かないけど10年前プログラムを始めてみて、これまでの経緯」の最後の方で、月に3~4万円の報酬が入るブログを作った話をしました。
今回は、そのブログを作った経緯と、その作成手順について書きたいと思います。
そのブログを、大まかな種類で言えばレビューサイトになります。簡単に言えば商品などを、実際に使用して、その使用感などを書くブログです。
目次
なぜレビュー系ブログを作ったのか?
では先に「なぜ、レビュー系ブログを書こうと思ったのか?」について書きたいと思います。
数年前僕は、知り合いに頼まれたプログラムを作ったりして報酬を得ていたことがありました。ただ、そういった「知り合いからの制作依頼」の報酬って一時的ですよね。当然ながら、定収を得るほどではありません。
なので、以下の記事で書いたように、「定収を得る方法として僕にでも出来ること」をいろいろ考えた結果「ブログを書いて広告収入を得ることなら何とかできるかも」と、2009年当時は考えました。
当時も、「ブログ+アフィリエイト」で大金を稼いでいる人がいるのはよく目にしていたので、しっかりとブログに取り組めば定収を得ることができるのは知っていました。
ただ僕の場合、毎日毎日、寝ては起きて寝ては起きてを繰り返すだけの無限ループ生活です。ブログを書こうにも、全くといっていいほどネタがなく、どう手をつけていいかもわからない状態でした。
そんなさなか、「なんかいいネタないかなぁ」とネットを見ているときに、ある書き込みが目に留まりました。僕の記憶が確かならば、それはこんな感じの書き込みでした。
ブログで稼ごうと思ったら簡単だよ。
身の回りにあるものをとにかく写真に撮りまくれ!
そのカメラに撮った商品を使い込め!それも徹底的にな!
あとは、お前の感じた感想をそのままブログに書き込むんだ!
その紹介した商品にAmazonのアフィリエイトを忘れるなよ。
これをひたすら続ければ、月に数万円は余裕。
詳細までは覚えていませんが、ニュアンス的には、こういった内容だったと思います。
僕は、「ネットの掲示板に書いてあるようなことをやっても…」みたいなことは、一瞬頭をよぎりましたが、そもそもブログに書くネタなんて全くない僕としては、「ええぃ!ブログを書かないことには何も始まらん!ものは試しだ。儲からなくたっていいや!」と半ば実験的に始めてみることにしました。
レビュー系ブログの作成手順
先程の書き込みにも書いてあったとおりなんですが、手順は簡単、次の3ステップです。
- 身の回りにあるモノの写真をデジカメで撮りまくる
- 写真に撮ったモノを徹底的に使い込む
- モノの使用感を自分の感じたままブログに書き殴る
写真を撮りまくった後は、2~3の、2ステップになります。もしあなたが、そのモノを既に使い込んでいるのだとしたら、手順3のみをただひたすらすればOKという簡単な手順です。
以下では、各手順について詳しく説明したいと思います。
身の回りにあるモノの写真をデジカメで撮りまくる
とにかく、身の回りにある家中のモノというモノを手持ちのデジカメに納めてください。ブログに書く直前に、写真を撮るという方法もあるのですが、僕のお勧めは、先にモノをある程度撮り貯めてしまうことです。
そうすることで、今自分がどんなものを持っているかの物品リストになりますし、ブログにレビューを書いた後は、写真を削除(もしくは他フォルダに移動)すれば、残ってるモノが一目瞭然です。
写真は、できれば綺麗に撮れた方がもちろん良いです。しかし、それが厳しい場合は、そこまで綺麗な写真にこだわる必要もないと思います。
とにかく、写真は説得力を持たせる道具として使います。「僕はこの商品を本当に購入して持っていて、実際こんな風に使ってるんだよ。」ということが、伝わりさえすればいいのです。
訪れた読者は、「実際に物を持っていない人」と「実際に物を持っている人」からだと確実に後者の方が購入してくれます。そりゃそうです。実生活でも実物を持っていない人が「この商品いいよ!」なんて勧めてきても買いませんよね?
僕の場合は、体の都合で自分で写真を撮ることができないので、ヘルパーさんに撮影をお願いしています。女性の方ですし、訪問の少し空いた時間に写真を撮るので、決してカメラに使い慣れたプロのようには写りません。けれど、とても丁寧に写真を撮ってくれます。
正直言って、プロが撮る綺麗な写真よりも、多少素人っぽい方が「実物を本当に使っている感、特有の生々しさ」が出ます。ですので、被写体さえしっかりと写っていれば、写真の上手下手は、あまり気にする必要はないと思います(もちろん上手なのに越したことはないですが)。
うまく写らなかった場合でも、Photoshopなどのソフトで写真を調整したり、ない場合はわずか3手順で暗い写真を明るく補正する方法みたいに、明るさ調整をするだけでも、かなり写真が良くなります。
写真に撮ったモノを徹底的に使い込む
写真に撮ったあとは、ブログに紹介する商品を、徹底的に使いましょう。
そして、自分が「どのようにそのモノを使っているか?」「どの機能が使いやすかったか?」「どのような使い方をしたら、より使いやすいか?」「利点は?難点は?」気づいたことがあれば、とにかくメモに書き取りましょう。
今なら、Evernoteなどのクラウドノートサービスもありますから、端末さえあればどこからでもメモすることができます。
そういったメモが、後にレビュー記事を書く種となります。
モノの使用感を自分の感じたままブログに書き殴る
あとは、あなたの思いのたけをブログにそのままぶつけてください。人がどう思っているかなど、関係なく「あなたはどう思ったか」を感じたままに書いてください。
そうすることで、あなたの書いたレビューは、あなたのブログでしか読めない文章となり、商品について同じ悩みを抱えている人、あなたと感性が似ている人などが、あなたの文章に共感し、あなたのブログを経由して商品を購入してくれます。
一般の人と比べて僕の場合は、障害で両手足が動かないという、「おおよそ共感できるであろう人が少ない人種」です。しかし、それでいながら売上の統計を見ると、障害のある体で使ってみたことをそのまま書いた記事の商品も売れたりします。検索エンジンから流入した、大多数のおそらく障害のない方にでも不思議と売れたりするのは自分でも不思議です。
ブログを書いてみて感じた、ブログを書く際の注意点
上記の3ステップの他に、実際にブログを書いていて、こうした方が良い結果が出たり、気づいたりしたことを以下に書きたいと思います。
ブログのタイトルには紹介する商品名(できれば型番)を含める
これには、賛否両論あると思いますが、初心者のうちは含めた方が良いと思います。そうすることで、検索のロングテールを狙うことができるのでSEO的に有利な記事となるからです。
商品などを検索をする人の中に結構な数で、商品名などで検索する人がいます。もしあなたがマイナーな商品を紹介していた場合は、商品名をタイトルに含めることでかなりの確率で検索結果に上位表示されます。そうすることで、商品名検索までして、どんな商品か知りたい上質の訪問者が、あなたのブログに訪れることになります。
ただ、タイトルに長い商品名などを含めてしまうと「タイトルがわかりにくくなってしまう」という難点もあります。
けれど、もしサイトのGoogle評価が低い場合は、商品名と型番までを含めて、なるべくロングテールを狙った方が成果は出やすいかと思います。
他のアフィリエイトサービスも利用する
Amazonにない商品の場合は、楽天などを使っても構いません。A8.netやafb(アフィb)などに「報酬率の高いあなたが使用した商品」がある場合は、そちらを紹介した方が良いでしょう(なかなかないんだけど)。
レビュー系ブログの商品紹介は、Amazonを軸として、その他のもので補完するとバランスが良いと思います。記事がある程度たまったら、Googleアドセンスにも登録しましょう。
使っていないものは書いてもあまり効果がない
別に、使ってないものについて書いてはいけないというわけではありません。ただ僕の場合、実際に使って実感のこもった記事の方が明らかに購入率が高いというだけです。
というのも、実際に使っているものは、「実際に使った経験」があるので、記事に対する熱量が全然違います。使っていないものだったとしても、熱量さえ記事に込めることが出来れば売れるとは思います。
もし購入していないものを書くとしたら、あなたの「お気に入りメーカー商品の発売前情報」など「どれほど心待ちにしているか」なども踏まえて書けば、多少は効果的かと思います。
毎日ブログを書くことを絶対的な目標にはせず、とにかく続けることを目標とする
もちろん書けるのであれば、毎日何記事も書く方が効果的なのは間違いないです。できるものならそうした方が絶対良いです。
ただし、無理な目標を設定したとしても、実行することが億劫となるようでは意味がありません。
人間、立てた目標を実行できている間はいいんですが、ひとたび計画が狂うと、どうでもよくなってしまう人が結構います。僕もそんな人のうちの1人です。
そういった人は、どうすればいいのか?
僕の場合は、毎日どうするとかではなく、記事数を目標に書くことにしました。とりあえず何年かかってもいいので、「500記事を書く」ということを目指して書くようにしました。
とにかく、500記事に向かって、一つ一つ積み上げていく感じです。こうすることで、たとえ1日休んだとしても計画が崩れたことにはなりません。
毎日書ける人は、それで良いのですが、「毎日はとてもじゃないけどできない人」や「計画が崩れると途端に嫌になる人」などにお勧めです。500記事が積み上がる頃には、「検索エンジンからの流入口(記事)」が増えたことにより、それなりに収益を上げるブログに育っていると思います。
100%の記事を書く必要はない。70~80%のできで上々
そりゃ100%の記事をコンスタントにかければ良いですが、そんなことは実際には出来ません。何にしてもそうですが100%のものを作ろうと思うと時間と手間が大幅にかかります。
そんな労力をかけるくらいなら、70%の記事をコンスタントに書いた方が、SEO的にもよっぽど効果的です。記事一つ一つの積み重ねが大事です。
ブログを作成した後は
ブログを作ったらGoogleに知らせる
ブログを作って、何記事かかいた後、Googleに知らせておくと良いでしょう。いくら良い記事を書いてもGoogleに認識されなければ、「電話帳に載っておらず誰からもかかってこない電話」も同然です。
Googleにブログの存在を知らせるにはGoogle に URL を追加からブログのインデックス登録をします。もし余裕があれば、Googleのウェブマスターツールにサイトマップを登録しておくとより効果的です。
SNSなどで作成したことを知らせる
もしあなたに、SNS仲間がいて知らせることに問題がないのであれば知らせてみましょう。
SNSでフォローしてくれている人は、どちらかというとあなたの考えに近い人が多いです。もしかしたら、あなたの記事を気に入って拡散してくれる人がいるかもしれません。
とりあえず、ブログを作成したての頃は、宣伝らしいものといえばこのくらいで良いと思います。特に今だとGoogleのアルゴリズムがかなり優秀なので、慣れてない人が下手にSEOの設定をいじると逆効果になります。
50記事、100記事と貯まってくる頃には、それなりに知識もついてきます。アクセスアップに関しては、そこから「ちょっとやってみようかな」くらいでちょうどいいと思います。
まとめ
ここに書かれている方法で、ブログを書き始めても、最初の数ヶ月はアクセスなんてほとんどなく、心が折れそうになることもあるかもしれません。
実際に僕の場合も、最初の数ヶ月は全くアクセスがありませんでした。しかし、一つ一つ記事が積み上がっていくことにより、検索からの流入者が増え、売上も出てきました。
僕自身も、この記事に書いてあるようなことをすべて完全に実行できているわけではありませんし、どちらかといえば需要のほとんどない記事ばかり書いているという自覚もありました。しかしそれでも、月3万円ぐらいは行くんです。本当に不思議です。
これまでの経験上、ブログで収益を得るのに最も大切なことは、「文章を書く能力」でも「SEOのテクニック」でも「深い知見と、幅広い視野」などでもありません。
ブログをするのに、最も大事なことはただ一つ「続けること」です。本当にこれに尽きると思います。
途中嫌になって、ブログをほっぽり出すこともあるでしょう。しかし、それでもいいんです。しばらく休んだら、また必ず戻りましょう。多少の休憩なんて、関係ありません。とにかく一つ一つ続けることが大事なんです。
それをできさえすれば、手足の動かない僕なんかより、皆さんの方が何倍も稼げると思います。
ちなみに、その時のブログがネタキリラボブログです。古いブログシステムなので、SEOでかなり不利でした。しかも僕の体の都合上、流行の商品は使えないことが多いですし、どうしても障害を絡めた記事になることもあり、かなりニッチな内容でした。けれど、それでも頻繁に更新しているときは、3~4万ぐらいは行きました。もっと、人の呼べる内容のブログだと、収入ももう少しいくんじゃないでしょうか。
先程のブログは徐々に更新が少なくなっていって、今は全く更新してないですが、それでも月2万円前後入ってきます。これは時間をかけて、徐々に減っていくとは思います。けれど、ちょっとぐらいブログを休んだぐらいじゃ収入が減らないのもブログのいいところですね。
たった2万円でも、以前はお金を払って働いていたわけだし、障害者作業所の全国平均1万3000円よりも高いので、とてもありがたいです。
そして現在、当サイトでは以前の全盛期を超える、それなりの収入を得ることができています。やはり、ブログは継続が大事です。
今はとにかく、止めることなくブログを続けていて良かったと心から思っています。
寝ログを読ませて頂くと、仕事に限らず本質的な「続けること」の大事さがよくわかりますね。