そろそろ確定申告の時期が近づいてきました。
2014年1月1日から始めたこのブログも12月31日までに、いくらか売上がありました。
その売り上げから、経費を差し引いた収入を計算した結果、今年は確定申告が必要になりました。
ただ、なにぶん僕はこれまで、還付目的以外で確定申告をしたことがありません。
ですので、自分自身の勉強のためにも、ネットで確定申告(白色申告)情報を調べてみたところ、ブログやアフィリエイトなどで収入を得ている人向けの情報が、いろいろとあったので、まとめてみました。
目次
確定申告とは
まず基本ですが、確定申告とは、1月1日~12月31日までに所得のあった人が、所得税を「申告納税」したり、納めすぎた税金を「還付申告」を行う税務上の手続きのことです。
2015年に行う確定申告は、2014年1月1日~2014年12月31日までの収入(還付)申告を2015年の2月16日~3月16日までに所轄の税務署に行う必要があります。
期限ぎりぎりに申告を行うと、税務署も混雑するそうなので、今ぐらいの時期(1月)から準備しておくのも良いかと思います。
どこに確定申告をしていいかわからない場合は、Googleなどで以下のように検索すると案内が出ると思います。
住んでいる地域名 確定申告
ブログなどで収入を得ている場合は、アフィリエイトの報酬、アドセンスの報酬、Amazonアソシエイトの報酬、楽天などのポイントなどの売上から、経費(サーバー代など)を差し引いた収入を申告する必要があります。
もちろん、そのほかに収入がある人も合わせて申告しなければなりません。
確定申告が必要な人
確定申告が必要な人は、以下のような人になります。
- 会社員・アルバイトなどで給料の他に副業で得た収入が年間20万円を超える人
- 主婦・学生・無職で年間の収入が48万円を超える人
税制は複雑なので、この他にもありますが、大きく分けると上記の2タイプになります。
白色申告?青色申告?
基本的に、ブログを始めたばかりの人は、白色申告になると思います。
というのも、青色申告をするには、事前に届け出が必要だからです。例えば、2014年所得の確定申告を2015年2月~3月に行うには、2014年3月15日までに税務署に届け出を出していないといけません。
以下に、白色申告と青色申告の特徴を簡単にまとめておきます。
白色申告
白色申告は、届け出や、帳簿・決算書を作成が簡易的なものでよいので手軽ではあります。けれど、控除や税制上の優遇などのメリットもありません。
- 届け出の必要がない
- 特別控除がない
- ちょっとした副業程度なら記帳は必要ない
- 事業で行っている場合は、簡易記帳が必要
- 決算書の作成は不要
- 家族従業員などへの支払い制限あり
- 赤字処理や減価償却の特例なし
青色申告
青色申告は、届け出や記帳・決算書作成が必要な代わりに、いろいろな優遇を受けることができます。
- 所得申告年の3月15日までに「青色申告承認申請書」を税務署に提出する必要がある
- 特別控除額が最大65万円(簡易版の場合は控除額10万円)
- 帳簿への記帳義務がある(控除額65万円の場合は、正規の複式簿記)
- 「貸借対照表」「損益計算書」などの決算書作成する必要がある
- 従業員などへの支払いは、妥当であれば金額の制限はない
- 赤字処理や減価償却の特例がある
どっちが良いのか?
もし、届け出や、記帳・計算書作成が面倒でなければ、青色申告の方が断然お得ではあります。
ただ、帳簿や計算書を書いたことがない人には、かなり面倒くさい作業ではあります。
ですので、それほど収入が多くなくて、あまり慣れていない場合は、白色申告の方が手軽です。
ただ、平成26年1月からの記帳・帳簿等の保存制度がスタートしました。
国税庁には、以下のように記載されています。
個人の白色申告の方で事業や不動産貸付等を行う全ての方は、平成26年1月から記帳と帳簿書類の保存が必要です。
ですので、会社員の副業ではなく、専業でブログ運営を行っている場合は、簡易記帳の義務があります。
ですので、他に仕事を持たず、ブログ(アフィリエイト)のみを行っている場合は、基礎控除の48万円を超える場合は、帳簿を作成する必要があると考えた方が良いそうです。(電話で税務署に電話して確認しましたが、自身でも確認をお願いします。)
詳しくは、以下のリンクを参照してください。
参考 個人で事業を行っている方の記帳・帳簿等の保存について | 国税庁
参考 No.2080 白色申告者の記帳・記録保存制度|所得税|国税庁
参考 個人事業主なら覚えておきたい白色申告の記帳義務化について|スモビバ!
この、簡易記帳の義務化によって、ソフトなどを利用して、いる場合は、白色申告のメリットはかなり薄くなったようです。
以下、パソ活さんのコメントの引用です。
例えば記帳に申告ソフトを使う場合は、青色申告でも入力さえ済ませればややこしい決算書も自動で出してくれるので、白色申告のメリットがちょっと薄くなりましたね。白色でも収支内訳書が提出書類として必要ですし。
ただ僕の場合は、届け出を出していなかったので、当然白色申告になります。
ブログ運営者向け確定申告参考情報
以下に、ブログで収入を得ている人向けの確定申告の参考となる情報をまとめてみました。
国税庁
けっしてわかりやすくはないですが、ここに書かれていることがすべての基盤です。難しい言葉で書かれている場合もありますが、しっかり読むと意外とわかります。
確定申告書作成コーナー
国税庁の確定申告特集ページ。初めての方向けのページや動画が用意されていたりして、上の国税庁のページよりは、わかりやすく見やすいサイトになっています。
個人アフィリエイターによる所得税の確定申告情報まとめ
個人アフィリエイターによる所得税の確定申告情報まとめ | 日本アフィリエイト協議会
日本アフィリエイト協議会によるアフィリエイター向け確定申告情報です。
アフィリエイトで得た所得の確定申告について
アフィリエイトで得た所得の確定申告について | アフィリエイトのA8.net
アフィリエイトサービスプロバイダーのA8.netによる「平成26年分確定申告」の解説です。公認会計士税理士の監修による説明です。
アフィリエイト収入と確定申告
アフィリエイト収入と確定申告 [アフィリエイト] All About
ブログ飯 、Google AdSense 成功の法則 57 など、ネット収入に関するいろいろな本を出版されている染谷昌利さんによる解説。
アフィリエイトの確定申告のやり方~副業でかかる税金はいくら?
アフィリエイトの確定申告のやり方~副業でかかる税金はいくら?
ENJILOGさんによる、詳細な白色申告書作成方法の解説です。
画像ふんだんに使って解説してあるので、白色申告をするのに、どのようなことをすれば良いのかが、わかりやすく解説されています。
個人事業主なら覚えておきたい白色申告の記帳義務化について
個人事業主なら覚えておきたい白色申告の記帳義務化について|スモビバ!
白色申告と青色申告で作成する帳簿の比較表があります
確定申告のことで迷ったら
とりあえず、上記のリンクを一通り読めば、ある程度確定申告についてわかると思います。
ただ、税制はかなり複雑なので、税務当局とは違った見解になる可能性もあります。
ですので、ここなどに書かれていることを参考程度にとどめ、不明な点があれば、必ず最寄の税務署などに相談してください。
どこに、電話してよいかわからない場合は、Googleなどで以下のように検索すると出てくると思います。
住んでいる地域名 確定申告 税務相談
検索結果で、市役所などの税務課が出る場合もありますが、出来れば最寄の国税庁管轄の税務課に電話相談するのが良いかと思います。
僕の場合は、特別障害者控除のことで質問があったので、国税庁の税務署と、市役所の税務課に両方電話で問い合わせてみましたが、税務署の方のほうが、詳しい印象でした。(※住む地域、電話に出る人によっては、また違うとは思います。)
電話での税務相談は、特に名前を名乗る必要もなく、疑問に思うことなどを質問すると、丁寧に答えていただけます。
まとめ
冒頭にも書きましたが、今回僕は、還付申告以外で確定申告をするのは初めてになります。
ですので、国税庁のページも見ながら確認はしましたが、間違っている可能性もあります。(実際に間違っていた部分を修正しました。)ですので、少しでも疑問に思うところがありましたら、必ず税務署に、相談するのをお勧めします。
ただ、税務署の場合、お得になる情報を教えてもらえるわけではありません。ですので、そういった場合は自分で調べた上で相談するか、金額に余裕のある場合は、税理士に相談することをお勧めします。
追記:僕の場合は、以下のようなクラウド会計ソフトを使用して確定申告しています。
中でも、MFクラウド確定申告は、取引数が少ない個人事業主なら無料で利用できるのでお勧めです。
なるべく無料で使用する方法は以下。
サイト MFクラウド確定申告
平成26年(2014年)度分の確定申告からは収入に関わらず白色申告者は記帳義務が生じました。
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/kojin_jigyo/
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2080.htm
例えば記帳に申告ソフトを使う場合は、青色申告でも入力さえ済ませればややこしい決算書も自動で出してくれるので、白色申告のメリットがちょっと薄くなりましたね。白色でも収支内訳書が提出書類として必要ですし。
ただ白色申告は、より簡単な記帳もOKみたいですが。どのくらい簡単で良いのかなどは線引きがよくわかりません。
ちなみに青色申告は届出が事前に必要で、事業を始めた1ヶ月以内か、申告する年の3月15日までに税務署に提出が必要になるのでどっちみち今回の確定申告では白色のみですが、
わいひらさんが今のところ来年に青色申告するつもりがなくても、届出だけは出しておいても良いんじゃないかなーと思います。もし青色申告がやっぱりできない場合は白色にしてもOKですし。