先日、様々な端末のAndroidテスト環境を手軽に作成できる「Genymotion」のインストール方法を紹介しました。
けれど、Genymotionの場合、Android環境を構築しただけでは、Google Playからアプリをインストールして利用することはできません。
それを行うには、ちょっとした設定が必要です。
今回はその方法を紹介したいと思います。
photo by Sam Greenhalgh
目次
今回行う主な手順
photo by John Karakatsanis
今回は、Genymotionで作成できる環境のうち、「Sony Xperia S – 4.1.1」環境を構築してアプリをインストールできるようにしたいと思います。
様々なデバイスが選べる中、「Sony Xperia S – 4.1.1」にしたのは、いろいろな環境をテストしたところ、最も安定してGoogle Play環境の設定をすることができ、アプリもある程度動作したからです。
今回Google Playを利用するために、以下の手順を行います。
- (アカウントを持ってない場合は)Googleアカウントを取得
- 「Sony Xperia S – 4.1.1」環境を構築
- Sony Xperia Sの日本語化
- Google Playを利用できるようにする
- Googleアカウントを入力してGoogle Playを利用できるようにする
まだ、Genymotionのインストールが済んでいない場合は、以下を参考にインストールしてください。
以下の手順は、2015年3月に書きました。今後仕様が変わる可能性もあります。また、Google Playを利用する設定は、Genymotionデフォルトの機能ではないので、自己責任でお願いします。
Googleアカウントを取得
まずは、Google Playを利用するには、Googleアカウントが必要になります。
既にアカウントを持っている場合は、この項目を飛ばしてください。
Googleアカウントを取得にするには、以下の方法を行ってください。
「Sony Xperia S – 4.1.1」環境を構築
Sony Xperia S環境を構築するには、まずはGenymotionを起動します。
そして「+」ボタンをクリックします。
すると、以下のような画面が選択されるので、「Android version:4.1.1」、「Device model:Sony Xperia S」を選択して、デバイスを抽出し、出てくる「Sony Xperia S – 4.1.1 – API 16 – 720×1280」を選択して「Next」ボタンを押してください。
すると、以下のような新しい仮想環境を作成する画面が表示されるので、環境名を設定して「Next」ボタンを押してください。(特に理由もなければ名前を変更する必要はないです。)
すると、しばらく読み込みがあった後、終了画面が表示されるので「Finish」ボタンを押してください。
これで、SONY Xperia Sの仮想環境が構築されました。簡単ですね。
Sony Xperia Sの日本語化
環境が構築されたら、Sony Xperia S仮想環境を起動します。
リストから、環境を選択し、「Start」ボタンを押してください。(リスト項目をダブルクリックでもOK)
起動時はこんな感じです。(デフォルトだと大きすぎるので解像度を小さくしています。)
デフォルトだと、まだ以下のように日本語化されていないので、日本語化する方法を後述します。
インターフェース日本語化の手順
日本語化するには、まず起動画面のアプリボタンを押します。
すると、以下のような画面が表示されるので、「Settings」アイコンがない場合は、画面を右にスワイプ(ドラッグしたまま左に動かす)します。(既に「Settings」が表示されている場合はそれを実行してください。)
スワイプした先に、「Settings」アイコンがあったので、それをタップ(クリック)します。
設定一覧が表示されるので、一覧の中から「Language & input」を選択します。
画面が変わって、一番上の「Language」をタップします。
画面が変わって、言語の選択画面が表示されるので、一番下の方にある「日本語」を選択します。
すると、設定画面が日本語化されました。
日本語入力の設定
デフォルトの設定では、半角英数字の入力しかできないので、日本語入力の設定を行います。
同設定画面の「言語と入力→キーボードと入力方法」の設定で、「Japanese IME」を選択してください。
その後、キーボードのデフォルトの設定を行います。「デフォルト」項目をタップしてください。
すると以下のように「入力方法の選択」ダイアログが表示されるので、「日本語 Japanese IME」を選択してください。
こんな感じの設定になります。
ハードウェアキーボードを利用しない場合
ハードウェアキーボードを利用しない場合は、「ハードウェア 物理キーボード」をオフにしてもOKです。
物理キーボードをオフにして入力ボックスなどをタップすると、以下のように入力用のキーボードが立ち上がります。
※フリック入力ではないです。
自作アプリのテストなどではなく、アプリを利用するだけなら、パソコンのキーボード入力で十分かと思います。
Google Playを利用できるようにする
Genymotionには、権利上の関係から、Google Playがデフォルトで動作しない状態になっています。
これを、Google Playも利用できるように設定したいと思います。尚、ここからは、Genymotionが動作を保証しているわけではないので、自己責任でお願いします。
GAppsのインストール
関連ファイルのダウンロードは、以下から行えます。
Genymotion-ARM-Translation_v1.1.zip | by AndroidWorld.it for Generic Device
今回「Sony Xperia S – 4.1.1」のために必要なファイルは、以下の2つです。
- Genymotion-ARM-Translation_v1.1.zip
- Google Apps for Android 4.1
2つ目のファイルは、Androidのバージョンによって変更します。
- Google Apps for Android 5.0
- Google Apps for Android 4.4(Mirror)
- Google Apps for Android 4.3(Mirrors)
- Google Apps for Android 4.2
- Google Apps for Android 4.1
Google Appsファイルがダウンロードできない場合は、Google Apps (Gapps)のリンクからダウンロードしてみてください。それでも、リンク切れになっている場合は、「Google Apps for Android 4.1」等の名前でGoogle検索してみてください。
僕がすべてのバージョンを試してみた結果、新しいものより古いバージョンのものの方が、エラーが出る割合が少なかったので、今回は4.1を利用しています。(4.2とかでも大丈夫だった。)
上記で紹介したバージョンがダウンロードできない場合は、新しいバージョンでも試してみてください。
で、Sony Xperia S仮想環境を起動します。
仮想環境が起動し終わったら、画面上どこでも良いので「Genymotion-ARM-Translation_v1.1」でダウンロードしたファイル「Genymotion-ARM-Translation_v1.1.zip」をドラッグ&ドロップします。(解凍しないでZIP形式のまま)
途中以下のような確認画面が表示されるので「OK」ボタンを押します。
インストールが終わると、以下のようなダイアログが表示されるので「OK」ボタンを押してください。
メッセージには、「デバイスを再起動してください」と書いてあるので、一旦仮想デバイスを「×」ボタンで閉じて再び起動します。
で、再びまた以下の画面に今度は「Google Apps for Android 4.1」でダウンロードしたファイル「gapps-jb-20121011-signed.zip」をドラッグ&ドロップします。(解凍しないでZIP形式のまま)
こちらも、以下のような確認ダイアログが表示されるので「OK」ボタンを押します。
今回は結構待たされます。
インストールが終わると、以下のようなダイアログが表示されるので「OK」ボタンを押してください。
こちらも、「再起動してください」と書いてあるので、「×」ボタンを押して閉じて仮想環境を再起動してください。
アプリボタンをタップすると、
Playストアアイコンが追加されています。(表示されていない場合は、スワイプして探してください。)
Googleアカウントを入力してGoogle Playを利用
Playストアアイコンをタップすると、「Googleアカウントを追加」画面が表示されるので、既に取得してある、Googleアカウントで登録する方法を紹介します。
Googleアカウントを取得していない場合は、以下を参考に取得してください。
まずは、「既存のアカウント」をタップします。
以下の、Googleアカウント情報を入力して、右三角ボタンをタップします。
- メール
- パスワード
テキスト入力欄を長押しすると、クリップボードからテキストを貼り付けられます。
すると、しばらく待った後に、
Google+参加を促されたりしますが、「今は設定しない」などをして、スキップしてきます。(後からでも登録できます。)
すると「バックアップと復元」画面が表示されますが、バックアップをする場合は、チェックを付けたまま次の画面に移ってください。
すると、Playストアの同意画面が表示されるので、「同意する」をタップしてください。
同意をすると、Google Playページが表示され、Playストアが利用できるようになります。
これで、Google Playからアプリをダウンロードして、いろいろ使うことができるようになります。
まとめ
今回、分かりやすいよう画像多用して説明したので、ページは少し長くなりましたが、実際にやると結構簡単です。
僕はいろいろテストして慣れたので、5分ぐらいでこれらの作業は終わります。そのくらい、特に難しいことはしないです。
Google Playが使えることにより、スマホでしか使えないアプリなども利用できるようになることがありますので、「訳あってパソコンしか持っていない」なんて方でも、アプリを使うことができるようになるかもしれません。(Genymotion上では動作しないものもあります。)
初めまして。今回私もGenymotionを導入しました。google playも無事インストール出来ましたが、googleアカウントの入力画面で「サーバーとの安定した接続を確立できません」とのエラーが出てそれ以上進みません。ただ、wifiの表示がグレーのままになっています。
原因などお分かりませんか。