ある日、窓から見える山の頂に超巨大砲台が現れた話

山の上に

僕は、プロフィールに書いてあるように車椅子生活なんで、大抵の日は自分の部屋で過ごしています。

である日、朝ご飯を食べる時、部屋の窓を開けて外を眺めてました。

僕の家は、田舎なもんで窓からはこんな感じで山が見えます。

山の頂に砲台

手前の緑が、家から1kmぐらいの山。奥の方にある薄い青の山が家から10kmくらいの山です。

でふと見たら、赤枠の部分の遠くの山に

山の頂上に砲台(赤枠)

巨大な砲台みたいなものが建っているわけですよ。こんな感じで。

山の頂に砲塔ズームアップ

こう見える。

山の上に砲台ズームアップ

この砲台みたいなものは、家から10kmに先にある山頂にあるわけで、普通だったら砲台があったとしても見える大きさじゃないはずなんです。けれども、絵のような感じで山頂にドーンと見えるわけです。自分の家からの距離から大ざっぱに大きさを考えてみたら、砲身のみで300m~500m級はある砲台なわけです。

しばらくボーっと眺めたあと、「そこまで東アジア情勢緊迫してたっけ?」なんて思いそうになる前に「いやいやいや、んなわきゃない」となりました。だって普通にありえない大きさですから。そんな大きな建造物を道も通ってないような険しい山頂に建てられるわけないですし、構造的にもおかしい。そして、このミサイルとかのご時世に、そんな巨大な砲台とか建てても役に立たないでしょうし。

で、そうなってくると山頂にあるアレは何なんだ?ってなります。「何かの研究施設なのか?」「いやいやいや、そんなの何の研究になるのよ。」とか「アレはやっぱり目の錯覚だったのか?」と思って次の日見てもやっぱりあるしで、2、3日間いろいろと考えました。

けれど、結局よくわからなかったので、妹に言ってみたら「確かにある」ということで、外のもうちょっと見晴らしの良いところに見に行ってくれました。

すると、外から見ると無いんだそうです。「これは一体どういうことだ?」ということで、双眼鏡を持ってきてくれました。それで「山頂にある砲台」の正体が分りました。

で、結局その正体は送電線の線と線をくっつかないようにするやつでした。相間スペーサーというものらしいです。こんなやつ。

送電線のスペーサー

こんなのが、ハの字型になって、ちょうど遠くの山の山頂に「絶妙の位置」と「絶妙の光のバランス」がタイミングよく重なったことで、頂に砲塔があるように見えていたようです。

双眼鏡で見ると、ようやくかすかに上下に電線があるのが見えました。

山の頂に砲塔ズームアップ送電線込み

結局、いつも自分の部屋の同じ窓から見ていたから、気づかなかったんですね。

車椅子で、外に出るのが面倒くさかったからとはいえ、ちょっと外に出て別の角度から見ればわかることでした。

結果「物事を一方からだけ見るのは良くないなぁ」と思った次第です。2、3日、余計なことに頭を使いました。

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