
元マイクロソフトのビルゲイツ氏がブログに投稿した画像が話題になっていました。
その画像は、「World’s Deadlist Animals」と題された画像で、年間に人間の命を、どの生物がどれだけ奪っているかを一枚の画像にしたものです。
興味深く見ていたのですが、死因がイマイチ分りにくいものもあったので調べてみたりして、全15生物のうちから脅威の低いものから順にリストにしてみました。
photo by Shuck
目次
第14位 サメ 10人

photo by Ludie Cochrane
映画「ジョーズ」の影響か、とても凶暴なイメージがあるサメ。サメは毎年10人くらいを殺し、アメリカではディスカバリーチャンネルで「シャーク・ウィーク」(1週間)があるほど。けれど、サメが人を襲う数は、人が海岸で雷に打たれる数よりも遥かに少ないそうです。
なぜ人間を襲うかについては、サーフボードに乗って浮かんでいる人間が、下から見るとアザラシそっくりに見えるためという説もありますが定かではありません。ただサーファーが最も襲われているのは確かなようです。
大型個体はアザラシやオットセイなど海産哺乳類が主食であり、とくにアザラシと人間を見間違えて襲うという意見がある。サーフィン板等の上で腹ばいになってパドリングする人間の動きや、ウェットスーツを着て足ヒレを動かす姿が、下から見上げるとアザラシと誤認する事もあるといわれ、ホホジロザメなどの大型サメの噛み付きは人にとって簡単に致命傷となる。
第14位 狼 10人

photo by Tambako The Jaguar
赤ずきんや、三匹の子豚、狼と7匹の小ヤギなどで悪者として登場するオオカミですが、人を襲うことは稀だそうです。
オオカミは襲うか?
オオカミは人を襲いますか?という疑問はよく見かけますが、
疑問への返しとして「基本的には襲わない」と体のよい返答もこれまたよく見かけます。
実際のところは人を殺してしますし、人体の一部を損失するような負傷を負わせることもあります。
ただそれが稀であるというだけのことです。
第12位 ライオン 100人

photo by Arno Meintjes
女優の松島トモ子さんがライオンに襲われて首や太ももに全治10日の怪我をしたことは有名です。動物園の飼育員やサーカスの調教師が襲われたなどもよく耳にします。
ライオンが人を襲った有名な例としては、次のようなものもあります。
非常に有名になったものにツァボの人食いライオンがいる。これは1898年にケニア(当時はイギリス領東アフリカ)のツァボ川に架橋する工事の最中に起こった悲劇で、ケニア-ウガンダ間に鉄道を敷くための9ヶ月に合計で28人の工夫が犠牲になったものである。
第12位 象 100人

photo by Arno Meintjes
穏やかで、優しい感じのする象ですが、ライオンと同等数の人間を襲っています。象が人を襲う原因として人口の増加により、象の生息地に人が踏み入り、食料や、水が不足しているからともいわれています
ゾウは畑だけでなく人を襲うこともある。ケニア野生生物公社(KWS)の研究助手ケネスさんによると、ツァボ近辺だけで昨年、七人がゾウに殺された。(中略)
巨体のゾウは一日に約三百キロの草と約二百リットルの水を消費するといわれ、食料不足から人里まで足を運ぶようになったとみられる。
第11位 カバ 500人

photo by Tambako The Jaguar
アンパンマンのカバオくんなどを見ていると、全く凶暴さを感じないカバですがライオンの5倍以上の人間を襲っています。(※カバオくんは一応妖精という設定)
ただ、この動画を見てもらえれば、その恐ろしさもわかります。(グロとかじゃありません。)
第10位 ワニ 1000人

photo by Cloudtail
川などの水辺で怖いやつといったらやっぱりワニな印象です。テレビでは、動物が噛みつかれて水の中に引きずり込まれる映像などはよく見かけます。
人間も襲われることがあり、被害にあうのは幼い子供が多いようです。
参考 【海外:オーストラリア】ワニの胃の中から7歳の少女が発見される
第9位 サナダムシ 2000人

photo by Louis Shackleton
ここにきて寄生虫の登場です。寄生者が宿主の人の健康に負担をかけるようなことは、自らの命を危険にさらすことになるので、進化の過程でそのようなことが起こらない性質をある程度は身につけているとも考えられているそうだけど、種によっては死の危険のあるものもいるらしいです。
危険なのは、ヒトを終宿主としない種が入った場合である。体内で成熟できない場合、幼生のままで体内を移動し、本来寄生すべきでない部位に定着して、様々な弊害を出す場合がある。幼生が体内に寄生して内臓を圧迫・破壊したり(有鉤条虫など)、さらに無性生殖をする種(エキノコックスなど)の場合、最悪の場合、死の危険がある。未だ成虫が知られていない芽殖孤虫というのもある。
究極のダイエットとして、サナダムシダイエットなんてものも聞いたことがあるけど、やっぱり怖いですね。
第8位 回虫 2500人

photo by Nathan Reading
人や哺乳類の小腸に寄生する最もポピュラーな寄生虫です。世界で約数十億人が感染しているといわれています。
回虫の死に至るような害については以下のようなものがあるようです。
数十匹、数百匹も寄生すると激しい障害が起こる。幼少期なら栄養障害を起こし、発育が遅れる。毒素により腹痛・頭痛・めまい・失神・嘔吐・けいれんといった症状が出る。虫垂に入り込んで虫垂炎の原因になる場合も稀ではなく、多数の回虫が塊になって腸閉塞を起こす事もあり、脳に迷入しててんかんのような発作を起こす例もある。
第5位 淡水の巻貝(住血吸虫症) 10,000人

photo by Kathy
淡水の巻貝って日本でもいろいろいるけど、僕が最初に想像したのはタニシでした。
巻き貝が人を殺すと言っても、集団でワーワー攻撃するわけではなく住血吸虫症によるものです。住血吸虫症とは、淡水産の巻貝が中間宿主となって、皮膚を汚染された水に浸すことで感染し、寄生虫に感染することにより引き起こされる病気の総称です。致死率こそ高くないものの、長期にわたり内臓を痛める慢性疾患です。
WHOによれば、世界77ヶ国で2億人以上が感染しているとされています。
第5位 吸血昆虫[サシガメ](シャーガス病) 10,000人

photo by James Niland
サシガメには、人や脊椎動物に対して吸血性を発達させた種がいます。人などから吸血する種の一部は感染症の媒介者ともなり、シャーガス病の原因となります。
シャーガス病の症状は以下。
リンパ節、肝臓、脾臓の腫脹、筋肉痛、心筋炎、心肥大(心臓の破裂)、脳脊髄炎、心臓障害を示す。ロマーニャ徴候、ジャゴーマ。
心臓の肥大による破裂なんてこともあるそうです。恐ろしい。
第5位 ツェツェバエ(睡眠病) 10,000人

photo by kibuyu
ツェツェバエと言えば、JOJOの第3部でジョースターが念写したアスワンツェツェバエを思い出します。(ナイルウェウェバエとも書かれていたけど)
それはさておき、ツェツェバエには吸血性があり、睡眠病の媒介種として知られているそうです。
アフリカ睡眠病は、ツェツェバエが媒介する寄生性原虫トリパノソーマによって引き起こされる人獣共通感染症である。病状が進行すると睡眠周期が乱れ朦朧とした状態になり、さらには昏睡して死に至る疾患であり、これが名前の由来となっている。アフリカのサハラ以南36か国6千万人の居住する領域における風土病で、感染者は5万人から7万人と推計されている。
なんて恐ろしい能力。
第4位 犬(狂犬病) 25,000人

photo by Alex Balan
犬が人間を襲って死亡させたなんてニュースもよく聞きますが、人間の死因の多くは狂犬病によるものです。
狂犬病に感染すると、以下のような症状になります。
狂犬病に感染した人はどのような症状を示しますか?
強い不安感、一時的な錯乱、水を見ると首(頚部)の筋肉がけいれんする(恐水症)、冷たい風でも同様にけいれんする(恐風症)、高熱、麻痺、運動失調、全身けいれんが起こります。その後、呼吸障害等の症状を示し、死亡します。
第3位 蛇 50,000人

photo by Robert Wallace
ヘビは、毒も怖いですし、大きなヘビだと丸呑みにしていた事例などを海外ニュースで見かけます。
そういえば、テレビ版「男はつらいよ」で寅さんがハブに噛まれて死んで最終回というのがありました。それで視聴者から多数の抗議が来て、そのおかげで映画化に繋がったそうですが。
第2位 人間 475,000人

photo by Moyan Brenn
殺人、紛争、戦争など。動物の中ではダントツで人間が人を殺しています。
第1位 蚊 725,000人

photo by Enrique Dans
蚊は、病気を運びます。中でも最悪なのはマラリアで、毎年60万人以上がマラリアによって死んでいます。マラリアで、死亡せずとも病気にかかった人の生産能力を無力化し、毎年失われた生産性は数十億ドルを超えると言われています。
他の蚊から媒介する病気といえば、デング熱、黄熱病、脳炎などがあります。
そんなわけで、ゲイツ氏はディスカバリーチャンネルの「シャーク・ウィーク」ならぬ「モスキート・ウィーク」を開催したようです。
ビルゲイツ氏が問題提起した元画像はこちら。

photo by The Deadliest Animal in the World | Bill Gates
思ったこと
あれっと思ったのは、熊がないということです。
日本だと、毎年何名かの熊の被害にあっている方も多いので。海外の凶暴な熊の話をたまにテレビで見たりしますし。
逆に、意外に多いなと思ったのは、犬です。
けれどこれは、人間の最も近くにいる動物の一種だからだと思います。
しかしそう考えると、猫の無害さは凄いなと。こちらも人間の最も近くにいる動物でありながら、リストに全く挙がっていません。そういえば、猫が人を襲ったなんて聞いたことがありませんし、猫から伝染する病気なんてものも聞いた事ない。
そう思って、「猫による死亡例」とかを探してみたら、こんな記事を発見。
アメリカにおける猫アレルギー死亡例は年間50人 – さんかくの野良猫餌やり被害報告
その他にも、猫の引っかき傷による死亡例や、猫による狂犬病の死亡例もありました。あら。
集計の仕方は、ちょっと僕には分りませんが、いろいろ考えさせられる一枚の画像だと思います。
猫で伝染する病気ならたしか代表的なものにトキソプラズマがありましたね。
糞から感染するようですが、猫の糞ってとても臭いので
だいたい飼い主がすぐに処理するため健常人にはあんまり問題にならないと聞きました。