PCにWordPressローカル環境を「Bitnami」で作成する方法

僕は、Wordpressのローカル環境構築に「Instant WordPress」を使用しています。

当記事はInstant Wordpress v4.3.1時点のものです。僕が確認した時点のv5.3以降では、インターフェースが新...

Instant WordPressは、省ける設定はとことん省いたWordpress環境構築ソフトです。

ただ、Wordpressの環境構築なら、Bitnamiも便利ということは、前々から知っていたのですが、今回ちょっと使ってみたのを機に、インストール手順を残しておきたいと思います。

とりあえず、想像していたよりはかなり簡単でした。

photo by Mykl Roventine

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ローカル環境構築の主な手順

Bitnamiサイト

WindowsにWordpressローカル環境を構築するには、主に以下の手順が必要です。(Macや、Linuxでも利用できます。)

  1. Bitnamiのダウンロード
  2. Bitnamiのインストール
  3. Bitnamiの初期設定

上記の手順で、Bitnamiを利用した、Wordpressローカル環境を作成することができます。

ダウンロード

まずは、Bitnamiに移動し、環境にあったファイルのダウンロードボタンからダウンロードしてください。

BitnamiのWordpress4.1.1のダウンロード

今回は、Windowsを使用しましたが、OS X版や、Linux版もあります。

OS X版Bitnamiのダウンロード

Linux版Bitnami

ダウンロードボタンを押すと、以下のようなダイアログが表示されます。ただ単にダウンロードしたい場合は「No thanks, just take me to the download」をクリックすればダウンロードが開始されます。

ただダウンロードする

ダウンロードが完了すると、Windowsの場合「bitnami-wordpress-x.x.x-x-windows-installer.exe」というファイルが作成されます。

インストール

ダウンロードしたファイルを実行すると、インストールが開始されます。

2015-03-17_11h09_10

まず最初に、言語選択画面が表示されますが、日本語の選択肢はないので、とりあえずEnglishを選択して「OK」ボタンを押します。

言語選択画面

次に、「アンチウイルスソフトが起動していたら、インストールが遅いかもよ。続きはWEBで…、インストールしますか?」という趣旨のメッセージが出るので、「Yes」ボタンを押します。

アンチウイルスソフトを起動時の注意

インストーラーが立ち上がるので、「Next」ボタンを押します。

Bitnamiのセットアップ画面

インストールするコンポーネントを選択する画面が表示されます。phpMyAdminをインストールするかの選択ができますが、特別な理由もない限り、インストールしておいた方が良いと思います。(phpMyAdminは、簡単に言うとMySQLというデータベース内を、GUIで見たり操作したりできるツールです。)

phpMyAdminをインストールするか

次は、インストール場所の選択です。特に理由もない場合は、そのままでいいと思います。

Bitnamiのインストール場所の選択

場所を指定すると、Wordpressアカウントの設定画面が表示されます。

BitnamiでWordpressアカウントの設定

ここら辺は、Instant WordPressの仕様に合わせて、以下のような入力でOKではないかと思います。

  • Your real name:変更なし
  • Email Address:変更なし
  • Login:admin
  • Password: password

ローカルのテスト環境なので、セキュリティーとかは関係なしに、簡単な設定にしておいた方が楽だと思います。

アカウント設定を終えたら、ブログ名の変更画面が表示されます。ブログ名を変更する場合は変更してください。

ブログ名の変更

次に、SMTP設定が表示されますが、テスト環境にメール通知の設定は必要ないと思うので、「Next」を押して次へ進みます。

SMTP設定

BitNami Clowd Hosting画面が表示されます。「Learn more about BitNami Cloud Hosting」のチェックを外します。(※Bitnamiのクラウドホスティングについて、もっと知りたい場合は、チェックを入れたままでもいいかもしれません。)

BitNami Clowd Hosting

すると、Bitnamiインストール設定完了の画面が表示されるので「Next」を押してください。

Bitnamiインストールの設定完了

すると、インストールが開始されます。

インストールが開始

Windowsの場合、インストール中Apache(サーバーソフト)についてのファイヤウォール警告が出るかもしれませんが、「アクセスを許可する」ボタンを押してください。

Windows Securityの重要な警告

Bitnamiのインストールが完了します。

Bitnamiのインストール完了

Bitnamiの初期設定

Bitnamiを起動すると、以下のような画面が表示されます。

Bitnamiの起動画面

ボタンがいくつか並んでいますが、Wordpressインストールディレクトリに行くには、「Go To Application」ボタンをクリックします。

アプリケーションの起動

すると、ブラウザが開き「http://localhost/」に以下のような画面が表示されます。

Bitnamiのウェルカム画面

この画面が表示されれば、インストールは成功しています。

WordPressのインストールディレクトリを開くには、「Access Bitnami WordPress Stack」リンクをクリックします。

Access Bitnami WordPress Stack

すると、「http://localhost/wordpress/」が開かれ、以下のようにWordpressが表示されます。

Wordpressの初期画面が表示される

ブラウザのアドレスバーに「http://localhost/wordpress/」と入力してもOKです。

ログイン

ログインは、「http://localhost/wordpress/wp-login.php」から行います。

サイドバーの「Log in」メニューから行ってもOKです。

Wordpressにログインする

ログイン画面が表示されるので、Bitnamiのインストール時に設定したログインユーザー名とパスワードでログインします。

作成したWordpressにログインする

ログインが成功すると、ダッシュボード画面が表示されます。

Dashboard ‹ admin's Blog! — WordPress

日本語化する

WordPressのインストールには成功したようですが、インターフェースは英語のままです。

これを、日本語にするには、以下の設定が必要です。

まずは、管理画面から「Settings(設定)→General(一般設定)」を選択します。

2015-03-17_12h09_12

すると、「General Settings」画面が表示され、いくつか設定項目が表示されますが一番下の「Site Language」項目に「日本語」を選択し「Save Changes」ボタンを押して保存します。

言語を日本語に設定

すると、以下のようにWordpressが日本語で表示されます。

ダッシュボード ‹ admin's Blog! — WordPress

アップデート

あとは、更新画面を表示して、Wordpressのアップデートがある場合は、新しいバージョンを適用しておいた方が良いかもしれません。

Wordpressのアップデート

まとめ

Bitnamiは、Instant WordPress程とまではいきませんが、かなり簡単にWordpressのローカル環境を構築できます。

Instant WordPressとの主な違いは、Bitnamiは、デフォルトでよく利用されるプラグインがバンドルされています。

デフォルトでインストールされているプラグインは以下。

  • Akismet
  • All-in-One WP Migration
  • All In One SEO Pack
  • Contact Form 7
  • Google Analytics for WordPress
  • Google XML Sitemaps
  • Hello Dolly
  • Jetpack by WordPress.com
  • Simple Tags
  • WP-Mail-SMTP
  • WPtouch Mobile Plugin

これらの、プラグインをよく利用する場合は、その分インストールの手間は少し楽になります。

Instant WordPressにしろ、Bitnamiにしろ、その他の手段にしろ、ローカルにテスト環境があると思い切って失敗ができます。

とりあえず、使ったことがないプラグインの実行にしろ、テーマのカスタマイズにしろ、とりあえずまずローカルでやるのに越したことはないと思います。

『PCにWordPressローカル環境を「Bitnami」で作成する方法』へのコメント

  1. 名前:nyandan 投稿日:2015/07/18(土) 10:42:46 ID:a8757c91f

    インスタントワードプレスの記事の時にはお世話になりました。
    お陰様で楽にローカル環境が作れるようになりました。
    今回、他の人にもススメられる簡単なローカル環境を作ろうとBitnamiとなったのですが、日本語化するのにどうしたらよいか調べてたら、わいひらさんのサイトでした。
    本当に痒いところに手が届く素晴らしいサイトですね^^

  2. アバター画像 名前:わいひら 投稿日:2015/07/18(土) 12:32:51 ID:40b815a19

    そうやって、困ったことがあって検索で調べてみたら、たまたまこのサイトだったというのは、なんだか嬉しいです。
    僕も、Wordpressの設定ファイルをいじらない方法で、日本語化する方法が最初わからなかったので解決方法を、記事に書きました。
    自分の困ったことを書くと、自分も忘れないし、他の方でも役に立つことが多いようで、ちょっと得した気分になります。

  3. 名前:moko1126 投稿日:2016/07/17(日) 14:23:29 ID:711e3ca8b

    わいひらさん、こんにちは! 先日「InstantWordpress」でお世話になったものです。
    今度はMacでやってみようと思い「Bitnami」にチャレンジしてみました。結果、上の方が書いてあるように、日本語化のところでつまづきまして検索したら、こちらのサイトに実に分かりやすく紹介されていて、本当に助かりました! 他のサイトでは日本語化についてワードプレス本体をダウンロードして、設定変更する解説もありましたが分かりづらくて、しかも時間がかかるとう・・・。わいひらさんの解説だとログイン後にGeneral Settingsで一発解決!すごいわ〜。本当に助かりました!

  4. アバター画像 名前:わいひら 投稿日:2016/07/17(日) 21:38:05 ID:93729351f

    こんにちは。

    「出来る限りわかりやすく」ということを考えて書いているので、そう言っていただけるのが一番嬉しいです。
    ありがとうございます!

  5. 名前:日本人 投稿日:2016/08/29(月) 15:32:38 ID:3be9e6237

    日本語化についてですの質問です。
    WAMPモジュールからリンクされる最新版のbitnami wordpress 4.6(2016.8月現在)モジュールでは、日本語の翻訳ファイルは含まれていないようです。

    かっては日本後翻訳ファイルが含まれていたバージョンがbitnamiサイトで提供されていたのでしょうか?

  6. アバター画像 名前:わいひら 投稿日:2016/08/29(月) 20:07:27 ID:0120098c8

    今、WindowsのWordPress 4.6-0バージョンをインストールして試してみたのですが、記事本文の「日本語化する」項目に書かれた設定方法で普通に日本語化できました。
    現在のバージョンでも、日本語化モジュールは含まれているようです。
    Bitnamiで日本語ができた

  7. 名前:カナ 投稿日:2017/09/21(木) 11:47:58 ID:e0a851bcc

    はじめまして
    社内サイトをWordpressで作ろうという話になり、
    わいひらさんの記事を参考にInstantWPとbitnamiで
    ローカル上にWordpressを構築することができました、ありがとうございます。
    これを、同様に社内サーバにインストールすれば、社内の人は
    http://(サーバーのIPアドレス):80/wordpress/
    という形でアクセスすれば見ることが可能になるのでしょうか?
    それとも、社内サーバ用には、XAMPPをインストールしないとダメで、
    InstantWPやbitnamiはローカルで個人で動きのチェックをするためのものなのでしょうか?

  8. アバター画像 名前:わいひら 投稿日:2017/09/22(金) 16:58:33 ID:4dbb90ce1

    はじめまして。

    それとも、社内サーバ用には、XAMPPをインストールしないとダメで、
    InstantWPやbitnamiはローカルで個人で動きのチェックをするためのものなのでしょうか?

    そうですね。
    単純に、記事に書かれていることを行っているだけでは、社内サーバで利用するのは無理だと思います。
    また、XAMPPであっても、同様にローカルPC用だと僕は認識しています。

  9. 名前:カナ 投稿日:2017/09/26(火) 17:01:22 ID:ddac967a6

    アドレスに関しての質問です。
    いろんなパソコンに導入して試してみたのですが、
    ttp://127.0.0.1:81/wordpress/
    ttp://localhost:81/wordpress/ のようになるパターンと、
    ttp://127.0.0.1/wordpress/
    ttp://localhost/wordpress/ のパターンがありました。
    何が違うのでしょうか?
    インストールの途中で、ポート番号に関するダイアログが全くでなかったパターンと
    (下の場合は出ませんでした。)
    ポート、SSL、MySQLと3回数値を確認する画面が出たパターンがあります。
    下の方のURLの方がスマートだと思うのですが原因がわかりませんでした。
    もしご存知でしたら教えてください。

  10. アバター画像 名前:わいひら 投稿日:2017/09/26(火) 17:18:03 ID:bc978b55b

    いろいろなパソコンというのが、どういった環境なのかがわからないので、確かかどうかわかりませんが、環境により設定が違うとかなのかも。
    ただ、「いろいろなパソコン」というのが、全てWindowsの同じバージョン(全く同じ環境)とかだったら、「何で?」となるかも。

    そういった設定違いを出したくない場合は、個人的には、仮想マシンを作成してローカルドメインを割り当ててくれる、Local by Flywheelとかの方が良いのかもしれません。
    WordPressローカル環境「Local by Flywheel」が有能ツールだったので良いとこ言いたい