ブログの記事やソースに「天安門事件」と書いてスパム避けとする試みの結果

天安門

先日、このブログにも増えてきたスパムコメント投稿を減らすために以下のような試みを行ってみました。

で、上記の方法は全く意味がなくて、それよりもむしろ逆効果だったのではないか?という結果が出たので報告します。

photo by See-ming Lee

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中国からスパムを避けようと思った経緯

中国からのスパムを、避けようとしたのは、スパムコメントの内容を見ても、おそらく中国の人が作成している「ブランド商品を買っても品物を送らない詐欺サイト」からのものが多かったというのもあります。

加えて、Wordpressのアクセス解析プラグイン「WassUp Real Time Analytics」でスパムの国籍を見てみても、7~9割が中国からだったからです。

スパムの国籍

で、ちょうど上記の記事を書いた時期は、ちょうどLINE詐欺が大流行の時期でした。LINE詐欺を仕掛けてきた(おそらく中国からの)相手にLINEのメッセージで「天安門事件」と返すと効果的とのことでした。

中国ではLINEに接続できなくなったことについて、ネット上ではさまざまな意見があがっている。記事は、「中国でLINEのドメインそのものが遮断対象になった」との推測があることを紹介。また、日本で不正ログインによる詐欺事件が発生した際、詐欺対策としてLINEユーザーの間で中国の検閲ワード「天安門事件」という言葉を相手に送れば良いとの情報が広がったことが遮断につながったのではないかとの見解を示した。

中国でLINE接続不可、検閲システム「金盾」によって遮断か=中国メディア (サーチナ) – Yahoo!ニュース

でこれは、「ブログでも天安門事件と書いてあれば、中国からのスパムが減るのではないか?」と考え、ブログに「天安門事件」と書いて中国からのスパム避けとする試みを行いました。

実際に行った試み

僕が当ブログに行った試みを具体的に言うと、以下の3つになります。

  1. 「天安門事件」とタイトルが入った記事を書く(冒頭に紹介した記事)
  2. ブログの全ページに「天安門事件」と入ったHTMLコメントを挿入する
  3. ブログ全体で読み込まれるCSSファイルに「天安門事件」と入ったCSSコメントを挿入する

これらは以下のような意図で行ってみました。

天安門事件とタイトルが入った記事

1つタイトルに「天安門事件」と入った記事を書くと、大抵のWordpressテーマの場合、そのページ以外でもタイトルが、記事一覧や、関連記事、人気記事などに表示されます。すると、多くのページで検閲キーワードが表示されることになります。そういった検閲キーワードを含んだページを、中国のグレートウォールこと金盾が弾いてくれないかなという考えから。

HTMLやCSSに天安門事件とコメント記入

「天安門事件記事のタイトル」が表示されないページでも、フッター部分やCSSファイルは全ページ呼び出されるので、そこのコメントにでも検閲キーワードが入っていると、中国のネット検閲の鬼こと金盾が弾いてくれるのでは?という思いから。

で、実際結果はどのようになったか以下で紹介します。

ブログ内に「天安門事件」といろいろ含めた結果

まず結果の前に、対策をする前の状態です。

スパム対策前

ブログに「天安門事件」と書いて中国からのスパム避けとする試み

対策前、6月までのスパムコメント数です。1月から6月までだけだと、合計スパム数は9000ぐらいです。

対策前のスパム数

これは、1~6月までのアクセス数です。それまでのアクセス数に、概ね1ヶ月遅れで比例してスパム数は伸びています。

対策前のアクセス状況

スパム対策後

でこれが、先程の対策を7月に行ったあとどうなったかというと、このようになりました。

対策後のスパム数

対策後のスパム数アップ

め、めっちゃ増えとる!

なんと、8月だけで1月~6月のスパム合計9000を上回る、10000オーバーのスパムがありました。

その間のアクセス数の推移は、こんな感じなので、明らかにアクセス数以上にスパムコメント数が伸びています。

対策後のアクセス数の推移

というわけで、僕が行った対策は、全く意味がなかったどころか、その後、逆に増える結果となりました。ただ、スパムが増えた原因は、対策のせいかは全くわかりません。けれど、僕のサイトに限って言えば「対策は全く効果がなかった」と言っていいのではないかと思います。

まとめ

もちろん、スパムは中国からだけではなく、他の国からも来ています。アメリカなどからもきますし、日本のIPからも来ます。

しかし、圧倒的スパム筆頭の中国からだけでも防ぐことができれば、少しは負荷を軽減できるかと思いましたが、素人の浅知恵でなんとかできるほど甘くなかったようです。

けれど、スパムをウォッチして対策がいくつかまた思い浮かんだので、来月(2014年9月)から試してみたいと思います。

新しいスパム対策方法は、いずれまた別の記事にて書きたいと思います。

追記:対策方法を書きました。

中国産コメントスパムをコピペだけでほぼシャットアウトできる対策方法