最近、アマゾンで買い物をすると、もの凄く心苦しく感じていました。
と言うのも、最近我が家は不在がちで、なかなか荷物を受け取れず毎回、再配達になってしまうからです。
いつも再配達になるのが申しわけない…。
それで先日「このままではあまりにも配達員さんに申し訳ない」ということで日時指定便を利用して家にいるときに届けてもらうようにしました。そして、日時指定便を何度も無料で利用するためにAmazonプライムにも入りました。
その後、Amazonプライムを利用しているうちに、特典の多さに気づき
何これ!これは逆に会員になっていない方が損なんじゃないか!?
とまで思うようになりました。
そう思うのも当然で、Amazonプライムは、その特典の豊富さから年会費4,900円の元を非常に取りやすい会員サービスだったからです。と言うよりむしろ、元を取らない方が難しいと言ったほうがいいかも。
正直、損をする方が難しい。
ということで以下では、その根拠となる損益分岐点を計算したので紹介したいと思います。
photo by Mike Seyfang
目次
Amazonプライムとは
Amazonプライムに加入すると以下のような「お得な特典」を受けることができます。
- お急ぎ便(早めに商品が届く)が何度でも無料
- 日時指定便(日にちと時間を指定して届けてもらう)が何度でも無料
- 2,000円未満の発送は送料410~450円のところが無料
- プライム・ビデオにある映画やアニメが見放題
- プライム・ミュージックにある100万曲以上の楽曲や音楽が聴き放題
- プライムラジオでジャンル別に好きな音楽をかけ放題
- Kindle端末所持者なら毎月1冊オーナーライブラリーの中から無料で読める
- Amazonファミリーでおむつとおしりふきがいつでも15%OFF
- 会員のみタイムセールに30分前から優先的に参加できる
- フル画像を保存できるプライム・フォトを無制限使用
- Amazonカード(クラシック)のポイント還元率が1.5%から2%に増加
細かなものを合わせれば、この他にもありますが、メインの特典といえば上記のようになります。
これはかなりの特典です。
で、僕は思いました。「Amazonプライムの特典をどのくらい使い倒せば年額4,900円(税込)を回収できるのか?」と。
ということで、以下では、それぞれの特典をどれだけ使えば、投資金額の年額4,900円の元を取れるか損益分岐点を、それぞれの特典別にまとめてみました。
お急ぎ便
photo by: Ricecracker.
「お急ぎ便」は、日本全国(沖縄および一部離島を除く)を対象に、いち早く商品を届ける配送方法です。
今回この配達特典をどのくらい利用すれば、年会費を回収できるかを計算してみました。
こちらの「お急ぎ便」は、以下のような、Amazonプライムマークがついているもののみが対象となります。
ある程度の、人気商品であれば大抵このマークが付いていて「お急ぎ便」の対象になると思います。
お急ぎ便
photo by FaceMePLS
お急ぎ便は、Amazonプライム会員でない場合は、1回510~550円(税込)かかります。
年会費が4,900円なので、損益分岐点は以下になります(本州配送の510円で計算)。
- 「お急ぎ便」を1年に8回利用=4,080円(-820円)
- 「お急ぎ便」を1年に9回利用=4,590円(-310円)
- ————損益分岐点(10回以上利用)————
- 「お急ぎ便」を1年に10回利用=5,100円(+200円)
- 「お急ぎ便」を1年に11回利用=5,610円(+710円)
というわけで、1年に「お急ぎ便」を10回以上利用するだけで、年会費は回収することができます。だいたい月に1回強、お急ぎ便を利用すれば、余裕で回収できる金額です。
もちろん、30回、40回、50回と利用すればするほど、お得感は増えます。試しに、50回利用したとすると、2万円強くらいお得になります。
僕は、Amazonで去年158件以上の注文をしていたので、余裕で4,900円は回収できそうです。
「お急ぎ便」を利用するには、「注文の確認」画面で「お急ぎ便 無料」を選択してください。
お届け日時指定便
「お届け日時指定便」は、指定の日時に商品を届ける配送方法です。
「お届け日時指定便」の配送料も「お急ぎ便」と基本的に値段は同じです。
こちらの「お届け日時指定便」も、以下のような、Amazonプライムマークがついているもののみが対象となります。
お届け日時指定便
「お届け日時指定便」は、Amazonプライム会員でない場合は、1回510~550円(税込)かかります。
「お届け日時指定便」の損益分岐点は以下になります(本州配送の510円で計算)。
- 「お届け日時指定便」を1年に8回利用=4,080円(-820円)
- 「お届け日時指定便」を1年に9回利用=4,590円(-310円)
- ————損益分岐点(10回以上利用)————
- 「お届け日時指定便」を1年に10回利用=5,100円(+200円)
- 「お届け日時指定便」を1年に11回利用=5,610円(+710円)
というわけで「お急ぎ便」と同様に、1年に「お届け日時指定便」を10回以上利用することで、年会費は回収することができます。こちらも、月に1回利用すれば元を取ることができます。
「お届け日時指定便」を利用するには、「注文の確認」で「お届け日時指定便 無料」を選択して「配達時間を変更」ボタンから配達日時を指定してください。
「お届け日時の選択」ダイアログが以下のように表示されるので、届けてもらいたい日時を指定します。
参考 Amazon.co.jp ヘルプ: お届け日時指定便について
2,000円未満の発送でも送料が無料
photo by Tiendq
商品にもよりますが、2,000円未満の発送は、配送料として410~450円がかかる場合があります。
以前は、Amazonの発送する大抵の商品ならば、値段がかなり安い商品でも、無料で配達してくれました。けれども2016年以降、基本的に2,000円以上購入しないと送料がかかるようになりました。
様々な物価の値上がりでしょうがない部分もあるかもしれません。しかし、これは痛いです。
けれど、Amazonプライムにさえ加入していれば、多くの商品※はこれまで通り、2,000円未満でも無料で配送してくれます。
例えば僕の場合、ペーパータオルがなくなったら、500円ぐらいのペーパータオルを単品で注文することがよくあります。
これが、Amazonプライムに入っていないと、4つ以上購入するか、他のものとあわせ買いをしないと、送料がかかってしまいます。
けれど、僕の場合は、Amazonプライムに入っているので「2,000円未満の発送」でも無料で配達してもらえます。
これで、わざわざ2,000円以上になるように、やりくりして購入する必要がないので余計なことに頭を煩わせる必要がありません。
ということで、「2,000円未満の発送」を利用した場合の損益分岐点は以下になります(本州配送の410円で計算)。
- 「2,000円未満の発送」を1年に10回利用=4,100円(-800円)
- 「2,000円未満の発送」を1年に11回利用=4,510円(-390円)
- ————損益分岐点(12回以上利用)————
- 「2,000円未満の発送」を1年に12回利用=4,920円(+20円)
- 「2,000円未満の発送」を1年に13回利用=5,330円(+430円)
というわけで「2,000円未満の発送」を1年に12回するだけで、元は取れます。
これは月に1回のペース。
正直、Amazonプライムに、プライム商品送料無料特典が出来たおかげで、プライムに加入している意義が大幅に上がったと思います。反面、無料会員にはたまったものではないですが。
プライム・ビデオ見放題
Amazonプライムの会員だと、Amazonプライム・ビデオにある映画やドラマ、アニメが見放題になります。
Amazonプライムに登録しているだけで、「プライム・ビデオ」内の日本映画や
日本のドラマ、
アニメ、
海外映画、
海外ドラマを、どれだけ見ても無料の見放題になります。
「プライム・ビデオ」は、Amazonにあるすべての映像作品を見ることはできず、視聴可能な作品はある程度限定されています。
けれども、見ようと思ったら、とても全部は見切れないですし、名作もかなり含まれているので、暇な年末や長期休暇にはもってこいだと思います。海外ドラマとかがかなり充実しています。
映画を見るなら
Amazonプライムに入会していない場合、プライム・ビデオで通常の日本・海外映画を見ようと思ったら、HD高画質でだいたい400円~540円します。
例えば「値段が安めの400円の映画ばかりを見た」としても、損益分岐点は以下のようになります。
- プライムビデオで映画を11回視聴=4,400円(-500円)
- プライムビデオで映画を12回視聴=4,800円(-100円)
- ————損益分岐点(13作品以上視聴)————
- プライムビデオで映画を13回視聴=5,200円(+300円)
- プライムビデオで映画を14回視聴=5,600円(+700円)
とりあえず、映画なら1年に13本以上を見るだけで、単純計算で年会費4,900円(税込)を回収できる計算になります。
ひと月に映画を1本強、見れば、元が取れると思います。
アニメを見るなら
Amazonプライムに入会していない場合、プライム・ビデオで通常のアニメを見ようと思ったら、HD高画質で30分番組1話あたり、216円します。(短いアニメは時間に比例して安くなります)
- プライムビデオでアニメを21話視聴=4,536円(-364円)
- プライムビデオでアニメを22話視聴=4,752円(-148円)
- ————損益分岐点(23話以上視聴)————
- プライムビデオでアニメを23回視聴=4,968円(+68円)
- プライムビデオでアニメを24回視聴=5,184円(+284円)
30分アニメなら1年に23話以上視聴すれば、見れば見るほど得になります。
とりあえず、ワンクール30分アニメなら2作品視聴すれば4,900円(税込)の元は余裕で取れるかと思います。
日本ドラマを見るなら
Amazonプライムに入会していない場合、プライム・ビデオで通常の日本ドラマを見ようと思ったら、1時間ドラマ1話当たりHD高画質324円します。
日本の1時間ドラマばかりを視聴した場合、単純計算で損益分岐点は以下になります。
- プライムビデオでドラマを14話視聴=4,536円(-364円)
- プライムビデオでドラマを15話視聴=4,860円(-40円)
- ————損益分岐点(16話以上視聴)————
- プライムビデオでドラマを16回視聴=5,184円(+284円)
- プライムビデオでドラマを17回視聴=5,508円(+608円)
日本ドラマなら1年にワンクールとちょっと見ることで、年会費の元は取れます。
海外ドラマを見るなら
Amazonプライムに入会していない場合、プライム・ビデオで海外ドラマを見ようと思ったら、1時間ドラマ1話当たりHD高画質で100円~450円します。
一番安い100円のドラマばかりを見た場合、損益分岐点は以下のようになります。
- プライムビデオで海外ドラマを47話視聴=4,700円(-200円)
- プライムビデオで海外ドラマを48話視聴=4,800円(-100円)
- ————損益分岐点(49話以上視聴)————
- プライムビデオで海外ドラマを49回視聴=4,900円(0円)
- プライムビデオで海外ドラマを50回視聴=5,000円(+100円)
海外ドラマの場合、一話あたりかなり安いので、かなりの数をこなす必要はあります。
海外ドラマは、1シーズンあたりだいたい20数話なので、1年でだいたい2シーズン半ほど見れば、元を取れる計算になります。
ただ海外ドラマの場合、シリーズあたり、第3、第4シーズンと続くものはザラなので、シリーズを見始めたら、止まらなくなって、元は取れているパターンになるかと思います。
そして、第5シーズンぐらいになったら、飽きてきてやめるパターン。
プライム・ビデオでしか見れない独自番組も
その他にも、松本人志のAmazonオリジナル番組「ドキュメンタル」のような、独自配信コンテンツにも力を入れてきています。
「ドキュメンタル」は面白いとかなりの話題作になっており、レビューなどでの評価も高いです。僕も見ましたが、ジャンルとしては「無駄なものをそぎ落とした笑ってはいけない系」となっており、自分もなぜか笑いをこらえつつニヤニヤしながら見てしまいました。
こうしたプライムオリジナルコンテンツは、他の動画サイトや、当然地上波などでも見ることはできません。ですのでプライム・ビデオでしか見ることができません。
プライムビデオ詳細は以下。
プライム・ミュージックで音楽聴き放題
AmazonのMP3ストアの1曲あたりの音楽は、だいたい100円~270円くらいの価格帯です。その中では、ポップスなら1曲あたり250円が大体の主流ではないかと思います。
その、250円の曲ばかり聴いた場合、損益分岐点は以下のようになります。
- プライムミュージックでポップスを18曲聴く=4,500円(-400円)
- プライムミュージックでポップスを19曲聴く=4,750円(-150円)
- ————損益分岐点(20曲以上聞く)————
- プライムミュージックでポップスを20曲聴く=5,000円(+100円)
- プライムミュージックでポップスを21曲聴く=5,250円(+350円)
1曲聴くのを購入したと仮定して、1年に20曲聴くだけで、余裕でコストを回収できます。
例えば、全50曲、3 時間45分分のプレイリストである「J-POP ヒッツ」を一通り聴いたならば、全曲で12,080円となり、余裕で4,900円を超えます。
例えば、電車などで1時間ほど、プレイリストを聴き続ければ、年会費1年分の元は取れてしまいます。
そして、毎日通勤や通学の時間に、新たな音楽を聴き続ければ、10万円分くらいの、音楽を購入して聴いたのと変わらないパフォーマンスを出すのも余裕でしょう。(新曲を1曲聞いたら、購入したと仮定した場合)
この、プライム・ミュージックは、一番手軽に利用できるので、最もパフォーマンスを出せて、お得感があります。それだけ、一曲一曲個別に購入すると割に合わないということでもありますが。
公式 Amazon Prime Musicを無料体験してみる
プライムラジオサービスも開始
プライム・ミュージックでは、プライムラジオという、ジャンル別に好きな音楽をエンドレスでかけ放題にするサービスも始まりました。お気に入り曲などを選択していけば、どんどん自分好みの楽曲が流れるようになります。
Kindle端末から電子書籍を無料で読む
Kindle端末を所持していれば、Kindleオーナー ライブラリー 対象タイトルの中から、毎月1冊無料で電子書籍を読むことができます。
オーナーライブラリーの中には、1,000円以上する本も多く、中には2,000円以上する本もあるので、結構太っ腹です。
以下のような良書も置いてあります。
その他の特典
その他にも、Amazonプライムでは、以下のような特典まであります。
- Amazonカード(クラシック)のポイント還元率が1.5%から2%に増加
- タイムセールに30分前から参加できるため購入に有利
- おむつおしりふきを定期購入している場合は15%OFFになる
-
プライム家族会員登録で家族2人(計3人)まで「お急ぎ便」「日時指定便」を利用できる
-
プライム・フォトでフル画像(RAW画像)な無制限に保存可能
こちらは、損益分岐点の計算はしづらいですが、Amazonプライムならではの特典です。
特に、家族会員登録するだけで、家族3人まで配達時に「お急ぎ便」「日時指定便」が利用できるということで、より年会費4,900円の元が取りやすくなります。
Amazonプライム特典の詳細は以下。
学生プランだと、さらなる厚遇っぷり。
まとめ
今回、かなり単純計算ではありますが、Amazonプライム各特典の損益分岐点を簡単に計算してみました。
結果、普通に利用していれば「Amazonプライムの年会費4,900円(税込)」の元は余裕で取れるであろうことがわかりました。
この記事では単純に説明するために、各特典ごとに損益分岐点を求めましたが、「お急ぎ便」、「お届け日時指定便」、「プライム・ビデオ」、「プライム・ミュージック」、「Kindleオーナーライブラリー」を合わせて利用すれば、さらに余裕で年会費以上のパフォーマンスを得ることができるかと思います。
というか、普通にAmazonプライムを利用していれば元を取れない方が難しいのではないかとマジで思います。なにせ、1日当たり約14円利用すればいいだけですからね。映画を1本見るだけでも400円。普通に使っていれば、余裕で消化できると思います。
加えて、Amazonプライムの最初の1ヶ月は無料で利用出来てしまいます。僕も最初、無料体験登録をしてみたら、年会費は余裕で回収出来そうだったので、そのまま継続利用してしまったクチです。
もしお試し中、「自分には必要ないな」と思えば解約手順も数クリックと、2分で終わる簡単さですので、気軽に試してみることをおすすめします。
というわけで僕は、今後よほどのサービス改悪がない限りは、プライム会員を継続し続けると思います。ここまで1年以上使用してきて、正直お得感しかありません。
30日間の無料体験はこちら。
うちはAmazonプライムを使ってるのですが、単純に定期的に頼むもの(実家宛にウサギとネコのエサを毎月)があるため、送料を考えたら迷いはありませんでした。
ただ、そのせいで他のものもついAmazonを利用するようになったので、Amazonの思う壺にはまってはいますが、個人的には便利なのでここ数年、継続利用はしています。
しかし、この記事を読むとこんなに利用してないサービスがあったとは知りませんでしたから、ちょっと勿体無かったかもしれません(^ ^)
それと宅配の時間のことですが、確かにロスは多いと思いますよね。
うちの実家については宅配のドライバーさんにお願いして、不在時には自宅の倉庫の一部を宅配ボックスのような感じで配達物(エサについては)を置いてもらうようにしたら結構便利になりました。
それと、宅配物は以前なら電話連絡があってから配達されてた気がしますが、最近は何も連絡なく持ってくるようになった気がします。
色々と問題があったからかも知れませんが、個人的には配達前に連絡があった時の方が助かりましたけどね。