先日、Amazonプライムに加入しました。
僕の当初の加入の目的は、荷物が早く届く「お急ぎ便」と、届く時間を指定できる「日時指定便」でした。
けれど、対象作品なら動画が見放題のプライム・ビデオが、暇な時に時間つぶしをするのにちょうど良くて、ちょくちょく視聴しています。
で、暇な時に色々な作品を見ていて、ふと「Amazonプライム・ビデオ目的のみで加入する人もいると思うけど、動画を何本見れば年会費の元が取れるのか?」と思ったので調べてみました。
目次
Amazonプライム・ビデオとは
Amazonプライム・ビデオは、年会費4900円のAmazonプライムに加入しておけば、「プライム対象商品」の作品でさえあれば見放題になる動画視聴サービスです。
プライム・ビデオは同様のオンデマンド動画配信サービスのHuluや、U-NEXTと比較すると動画の数こそ少ないかもしれません。けれども、ヘビー動画視聴者でなくて、ちょっとした「空いた時間の暇つぶし」程度の利用であれば十分すぎるくらいの動画量があります。
加えて、他の動画配信サービスでは有料のものも、プライム・ビデオだと見放題だったりするものもあるので、なかなか侮れない存在です。
Amazonプライム・ビデオのジャンル
プライム・ビデオにある動画のジャンルは以下のようなものがあります。
日本のドラマ、
アニメ、
これら見放題の動画は、プライム・ビデオに加入していなければ、当然ながら視聴料金が発生します。
ただ、ジャンルによって視聴料金は異なるので、それぞれのジャンルごとに「何本動画を見れば年会費の元が取れるのか?」を算出したいと思います。
映画を見るなら
Amazonプライムに入会していない場合、プライム・ビデオで通常の日本・海外映画をレンタルで見ようと思ったら、HD高画質でだいたい最も値段の安いもので400円。
値段が高めのレンタルHD動画なら540円。
中には、購入以外で見れないので、視聴するのに2000円かかるものもあります。
損益分岐点
これらの中で最も値段の安い400円のHD動画レンタルで計算したとしても、「映画ばかりを見た場合の損益分岐点」は以下のようになります。
- ププライムビデオで映画を11回視聴=4400円(-500円)
- プライムビデオで映画を12回視聴=4800円(-100円)
- ————損益分岐点(13作品以上視聴)————
- プライムビデオで映画を13回視聴=5200円(+300円)
- プライムビデオで映画を12回視聴=5600円(+700円)
とりあえず、映画なら1年に13本以上を見れば、単純計算で年会費4900円を回収できる計算になります。
とりあえず、大体ひと月に1本映画を見れば、余裕でプライム年会費はペイできるかと思います。より値段の高い動画が、見た中にまじっていれば、よりお得といった感じです。
アニメを見るなら
Amazonプライムに入会していない場合、プライム・ビデオで通常のアニメを見ようと思ったら、HD高画質で30分番組1話あたり、216円します。(短いアニメは時間に比例して安くなります)
中には、プライム・ビデオに加入していないと見れないアニメもあります。
プライム会員になって初めて視聴用ボタンが出て全話無料で見れるものもあります。
これが、U-NEXT(年会費が23880円の動画配信サイト)だと、普通に4話以降216円かかったりするので、年会費が4900円だからといって侮れません。
損益分岐点
HD高画質30分アニメのレンタル料金を216円とした場合、損益分岐点は以下のようになります。
- プライムビデオでアニメを21話視聴=4536円(-364円)
- プライムビデオでアニメを22話視聴=4752円(-148円)
- ————損益分岐点(23話以上視聴)————
- プライムビデオでアニメを23回視聴=4968円(+68円)
- プライムビデオでアニメを24回視聴=5184円(+284円)
30分アニメなら1年間で23話以上視聴すれば、見れば見るほど得になります。
とりあえず、ワンクール30分アニメなら2作品視聴すれば4900円の元は余裕で取れるかと思います。
あと、アニメに関しては、その期のアニメの見逃し配信も、ある程度やっているので重宝します。
僕は、主にアニメでプライム会員費の元を取っています。個人的なお勧めは以下。
これだけ見れば、プライム会員費15年分くらいの価値はありそう。
日本ドラマを見るなら
Amazonプライムに入会していない場合、プライム・ビデオで通常の日本ドラマを見ようと思ったら、1時間ドラマ1話当たりHD高画質324円します。
同様の値段の、「勇者ヨシヒコ」なんかも見放題なのも嬉しいです。
「JIN -仁-」なんかは、U-NEXT(年会費が23880円)には、見放題どころかPPV(ペイパービュー)すらないのでプライム・ビデオも侮れません。
損益分岐点
日本の1時間ドラマ(324円相当)ばかりを視聴した場合、単純計算で損益分岐点は以下になります。
- プライムビデオでドラマを14話視聴=4536円(-364円)
- プライムビデオでドラマを15話視聴=4860円(-40円)
- ————損益分岐点(16話以上視聴)————
- プライムビデオでドラマを16回視聴=5184円(+284円)
- プライムビデオでドラマを17回視聴=5508円(+608円)
ドラマなら、ワンクールとちょっと見れば、ほぼ年会費の元は取れると思います。
海外ドラマを見るなら
Amazonプライムに入会していない場合、プライム・ビデオで海外ドラマを見ようと思ったら、1時間ドラマ1話当たりHD高画質レンタルで216円します。
中には、レンタルできずに450円で購入するしかないものもあります。
海外ドラマは、とにかく種類が多いので、暇つぶしにはもってこいです。
損益分岐点
一番安い216円のドラマばかりを見た場合でも、損益分岐点は以下のようになります。
- プライムビデオで海外ドラマを21話視聴=4536円(-364円)
- プライムビデオで海外ドラマを22話視聴=4752円(-148円)
- ————損益分岐点(23話以上視聴)————
- プライムビデオで海外ドラマを23回視聴=4968円(+68円)
- プライムビデオで海外ドラマを24回視聴=5184円(+284円)
海外ドラマは、1話あたり大体40分以上ありながら、1話あたりのレンタル料金はアニメと同じ(216円)と安いです。
けれど海外ドラマは、1シーズンあたりだいたい20数話なので、1年で1シーズンほど見れば、元を取れる計算になります。
ただ海外ドラマの場合、シリーズあたり、第2、第3シーズン、果ては、7、8と続くものもあるので、シリーズを見始めたら、止まらなくなって、余裕で元が取れているパターンもありえます。
というか長いシリーズは、だいたい第5シーズンぐらいになったら、飽きてきてやめるパターンも多いのですが。
それでも第5シーズンぐらいまで見ると、16770円得する計算になります。
プライムビデオでしか見れない独自コンテンツも
その他にも、松本人志のAmazonオリジナル番組「ドキュメンタル」のような、独自配信コンテンツにも力を入れてきています。
こういった、独自番組を見るには、アマゾン・プライムに登録するしかないようになっています。なので「ここでしか見れない!」というものは、単なる損益分岐点以上の価値があると思います。
その他にも、プライム・ビデオでは、以下のような独自コンテンツを配信しています。
- 仮面ライダーアマゾンズ
- PRIME JAPAN 日本のこころに出会う
- はぴまり〜Happy Marriage!?〜
- クレヨンしんちゃん外伝 エイリアンvs.しんのすけ
- ベイビーステップ(実写版)
- 宇宙の仕事
- 福家堂本舗-KYOTO LOVE STORY–
こういった、独自番組を見てみても、限定プラットホーム配信番組にありがちな低予算番組ということを一切なく、非常にしっかりと作り込まれており、Amazonの本気度を感じます。
プライム・ビデオの難点
プライム・ビデオの唯一の難点として「コンテンツの数が他の動画配信サイトに比べて少ない」というのがあります。
確かにコンテンツの数は、他のオンデマンド動画配信サイトに比べては少ないです。
ただ、そういった動画配信サイトはU-NEXTだと年会費が約24000円、Huluでも約11000円なので、Amazonプライム・ビデオ4900円と比較するのは少し酷なような気がします。
プライム・ビデオの場合は、その他の会員特典が山ほどありますし。
学生プランだと、さらなる厚遇を受けられます。
毎日毎日動画漬けで、1日に10時間以上も動画が見れる超ヘビーユーザーであれば「見るものがなくなってしまう」ということは有り得るかもしれません。
けれど、そんな毎日毎日、動画を何本も見れる人は、かなり少数派ではないかと思います。
働いてる人の場合ほとんどは「空いた時間に何か映像作品を見たい」というライトユーザーだと思います。そんなライトユーザーにとっては、十分すぎるというか、一生見きれないくらいのコンテンツ量だと思います。
現在、新しいコンテンツもどんどん追加されているので、比較的多めに動画を見るミドルユーザー程度の需要であれば十分満たすくらいの動画は揃っています(※最近は、かなりコンテンツ強化もしているのでヘビーユーザーの需要も十分満たすくらいの動画量になってきていると思います)。
プライムビデオの対応デバイス
これだけいろいろな映像作品を見れるプライムビデオですが、対応端末も充実しています。
プライムビデオは、以下のデバイスから視聴することができます。
- パソコン
- Androidスマホ
- Androidタブレット
- iPhoneスマホ
- iPad
- Fireタブレット(Amazon製の格安タブレット)
- テレビ(対応モデル、もしくはFire TV利用時)
- ゲーム機(Wii U、PlayStation3、4)
とりあえず、これだけの環境で視聴可能なので、大抵の方であれば、見れる環境にあるのではないでしょうか。
まとめ
以上の結果から、もしAmazonプライムへの加入目的が、プライム・ビデオのみであったとしても、思ったより元を取るのは容易いかと思います。
実際に、僕も1週間ぐらい体調不良になったとき、仕事をする気にはならなかったので、ずっとプライム・ビデオで動画を見ていたことがあります。そのとき、日本映画、海外映画、ドラマ、アニメ様々なものをザッピング感覚で見ていたのですが、見た動画の単品価格を合計したら、余裕で年会費4900円を超える量の動画を見ていました。
このように、特にやることもなく、ただただ動画を見た場合は、年会費4900円というのは、1日~3日ぐらいで、ペイできる金額だと思います。
僕も、これまで結構動画を見ていますし、加えてAmazonプライムの「お急ぎ便」「時間指定便」のヘビーユーザーです。これらを合わせれば、年に数万円ぐらいは得をしているかと思います。
というわけで、「たまの空いた時間に映像作品を嗜みたい」とか「そこまで利用しないので値段の安い動画見放題サービスでいい」なんて方でも、元を取るのは結構簡単なので、プライム・ビデオはおすすめです。
サイト Amazonプライム・ビデオ