Incognito This!というChrome拡張を知りました。
この拡張は、クリック一発で、現在閲覧中のページをシークレットウィンドウで開いてくれて、WEB開発とかで、何かと便利そうだったので紹介です。
目次
Chromeのシークレットモードとは
シークレットモードを使うと、履歴やCookieが残りません。
なので、ちょっと大人のページを覗いてみたり、検索エンジンなどで、知られたら恥ずかしいようなキーワードで検索するときにも、痕跡が残りません。
共同利用している人に後から「ちょっとなんてページ見てるのよ」とか「なんてものを検索してるの」というのを防ぐことができます。
あと、他人のパソコンから、Twitterや、Facebookなどにログインしたいときも、何かと便利です。
シークレットモードの、大体の利用目的とは、こんな感じだと思います。
WEB開発でも役立つ
ただ、シークレットモードは、WEB開発でも結構重宝します。
シークレットモードは、ページを開いたときに、そのページにファーストコンタクトしたていで表示されます。
なので、履歴やCookie、キャッシュなどの影響がない状態でのページ状態を見ることができます。
ですので例えば、カスタマイズ中のWordpressテーマの表示がおかしくなったとき、その原因がブラウザキャッシュの影響ではないかなどを、ページを開くだけで確認できます。
また、Wordpressのログイン状態から、ログアウト状態の表示を確認したいときでも、わざわざ管理画面からログアウトする必要はなく、表示を確認したりすることもできます。
シークレットモードの使い方
シークレットモードを利用するには、Chromeのメニューボタンから「シークレットウィンドウを開く」を選択します。(もしくはCtrl+Shift+Nショートカットキーを押す)
あと以下のようなウィンドウが表示されるので、アドレスバーなどにキーワードを入れて検索したり、URLから、直接ページに飛んで利用したりできます。
ただ、シークレットモードを利用するのは、この数手間が結構面倒くさいです。
この数手間を削減しクリック一発でシークレットモードで開いてくれるのが今回紹介するChrome拡張です。
Incognito This!
で、そのChrome拡張がIncognito This!です。
この拡張をインストールして、「あ、ここはシークレットモードを使いたいな」なんて時は、拡張ボタンを押せば、一発でシークレットウィンドウで開いてくれます。
こんな感じに。
このように、手軽にシークレットモードで開くことで、WEB開発時の以下のような時のチェックが捗るのではないかと思います。
- ブラウザキャッシュの影響を除外したページを見たいとき
- Cookieに設定が保存されていない状態のページ動作を確認したいとき
- ログイン時、ログアウト時の表示状態のチェック
- 履歴を排除して訪問の痕跡のない綺麗なキャプチャを撮りたいとき(一度訪れたページでは、設定によってはリンク色が変わる)
- Googleのパーソナライズ検索の影響受けない検索順位結果を表示したいとき
シークレットモード→通常モードに戻す設定
ただ、デフォルトのままだと「通常→シークレット」モードへの移行は簡単なのですが、「シークレット→通常」モードへ戻る手軽な手段がありません。
「シークレット→通常」モードへ手軽に戻るには、以下の設定をする必要があります。
シークレットモードにしてもタブを閉じない設定
まずは、現在開いているページを、シークレットモード表示にしても、現在のタブを閉じない設定にします。
拡張ボタンを右クリックして「オプション」を選択してください。
すると、以下のような設定ページが表示されるので「Close the original tab」のチェックを外して「Save」ボタンを押して設定を保存してください。
こうすることで、表示を確認後にシークレットウィンドウを閉じても、元のページを表示していたタブは残っています。
シークレットウィンドウから元ウィンドウに戻れるようにする
シークレットウィンドウから、「Incognito Thisボタン」のクリック一発で、通常ウィンドウへ戻れるようにもできます。
その設定するには、「Incognito This!拡張ボタン」を右クリックして「管理」を選択します。
すると、以下のような設定画面が表示されるので、「シークレットモードでの実行を許可する」にチェックしてください。
すると、シークレットウィンドウでも、「Incognito This!拡張ボタン」が表示されるので、ボタンを押すことで通常ウィンドウに戻ることができます。
まとめ
このように、ChromeにIncognito This!をインストールして、ちょっとした設定をすることで、「常にまっさらな状態でページを確認できる」手軽な手法を手に入れることができます。
例えば、WordpressテーマのCSSを変更した後、表示がおかしくなったりすることがあります。
そういった場合、シークレットモードで表示確認すれば、「ブラウザキャッシュの影響で表示がおかしいのか?変更した設定がおかしいのか?」の問題点を切り分けることができます。
シークレットモードでちゃんと表示されていれば、「古いCSSのキャッシュが悪さをしている」と考えられますし、ちゃんと表示されなければ、「コード自体に問題があるのではないか?」と推測することができます。
と、こんな感じで、WEB開発を効率的にするために、Incognito This!は、結構便利です。
もちろん、「履歴を残さない目的での利用」でも、余分な手間が省かれて便利になるかと思います。
Firefoxの場合は、Private Tabというアドオンが便利です。