WEBサイトを作ったときにファビコンが有るのと無いのとでは、ブラウザのタブやブックマークでの存在感が全然違います。
これは人が、文字よりもイメージの方が覚えやすいということからだと思います。「顔は思い出せるんだけど、名前が…」みたいなものですね。
ですので、ファビコンは、ブラウザ上で言えば顔みたいなものです。
そんな、結構重要なファビコンを、画像からこれ以上無いぐらい手軽に作れるFavicon Makerというのを使ってみたらとても便利だったので紹介します。
目次
Favicon Makerの使い方
使い方を書く必要もないくらい簡単なんですが書きます。
行うのは主に以下の2手順。
- 正方形の画像を用意する
- Favicon Makerに画像をドロップする
これだけです。
画像を用意して以降はワンアクションで、以下のものが作成されます。
- 16、32、48、64pxのサイズが含まれるファビコン(マルチアイコンファイル)
- 16、32、48、57、64、72、114、120、144、152、256pxサイズのiPhone/iPad用のアイコン
- WEBサイトで使用するためのタグが書き込まれたHTMLファイル
- テンプレートエンジンJadeでの記載方法が書かれた.jadeファイル(参考:Jade – Template Engine)
試しにやってみる
試しにファビコンとアップルタッチアイコンを作成してみました。
正方形の画像を用意する
画像は、フリー素材屋Hoshinoのこの猫の画像を借りて適当に正方形に切り取りました。
適当に切り取ったので、472×439pxと正確な正方形にはなりませんでしたが気にしない。
画像をFavicon Makerにドロップする
この作った画像をFavicon Makerにドロップします。つまんで、画面上のどこにでもいいので落とすだけ。
すると、いろいろな画像が詰め合わせされたzipファイルが作成され、ダウンロードが開始します。Chromeとかだと勝手にダウンロードされます。
あとは、ファイルを解凍して画像を使用すればOKです。簡単すぎる。
作成された圧縮ファイルの中身
ダウンロードされたzipファイルの中身は、こんな感じです。
ファビコン用のマルチアイコン
16、32、48、64pxのサイズに対応したファビコンが作成されます。
用意した画像は、正確な正方形ではなかったですけど、しっかりと正方形にしてくれます。
11種類のアップルタッチアイコン
16、32、48、57、64、72、114、120、144、152、256pxサイズのiPhone/iPad用のアップルタッチアイコンが作成されます。
自分で、いろいろなサイズの画像を作成しなくていいので、とても楽です。
HTMLファイル
作成されたHTML(favicon.html)の中身はこんな感じ。
<link rel="icon" sizes="16x16 32x32 48x48 64x64" href="favicon.ico"/> <!--[if IE]> <link rel="shortcut icon" href="favicon.ico"/> <![endif]--> <!-- Optional: Android & iPhone--> <link rel="apple-touch-icon-precomposed" href="favicon-152.png"/> <!-- Optional: IE10 Tile.--> <meta name="msapplication-TileColor" content="#FFFFFF"/> <meta name="msapplication-TileImage" content="favicon-144.png"/> <!-- Optional: ipads, androids, iphones, ...--> <link rel="apple-touch-icon-precomposed" sizes="152x152" href="favicon-152.png"/> <link rel="apple-touch-icon-precomposed" sizes="144x144" href="favicon-144.png"/> <link rel="apple-touch-icon-precomposed" sizes="120x120" href="favicon-120.png"/> <link rel="apple-touch-icon-precomposed" sizes="114x114" href="favicon-114.png"/> <link rel="apple-touch-icon-precomposed" sizes="72x72" href="favicon-72.png"/> <link rel="apple-touch-icon-precomposed" href="favicon-57.png"/>
サイトに使用時は、このタグをそのまま使えます。
Jadeファイル
Jadeファイル(favicon.jade)の中身はこんな感じ。
link(rel='icon', sizes='16x16 32x32 48x48 64x64', href='favicon.ico') //if IE link(rel='shortcut icon', href='favicon.ico') // Optional: Android & iPhone link(rel='apple-touch-icon-precomposed', href='favicon-152.png') // Optional: IE10 Tile. meta(name='msapplication-TileColor', content='#FFFFFF') meta(name='msapplication-TileImage', content='favicon-144.png') // Optional: ipads, androids, iphones, ... link(rel='apple-touch-icon-precomposed', sizes='152x152', href='favicon-152.png') link(rel='apple-touch-icon-precomposed', sizes='144x144', href='favicon-144.png') link(rel='apple-touch-icon-precomposed', sizes='120x120', href='favicon-120.png') link(rel='apple-touch-icon-precomposed', sizes='114x114', href='favicon-114.png') link(rel='apple-touch-icon-precomposed', sizes='72x72', href='favicon-72.png') link(rel='apple-touch-icon-precomposed', href='favicon-57.png')
Jadeは、HTMLを書くための軽量マークアップ言語です。JavaScriptで書くHamlみたいなものかなと思います。
詳しくは以下を参照してください。
- Jade – Template Engine
- Jade について。
- マークアッパー的 Jade 入門 21 の手引き | e2esound.com業務日誌
- 小規模スタティクサイトに Jade がソリューションだった件 | blog.makitasako.com
HTMLタグでサイトを作っている場合は、特に必要ないと思います。
まとめ
Favicon Makerは、たった1回の画像ドロップで、これだけのものが作成できます。
さすがに画像は用意する必要がありますが、画像さえ用意できてしまえば、あとはFavicon Makerに任せれば、いろいろと作成時間を短縮できて良いのではないでしょうか。