先日、朝に目が覚めると部屋が何だか焦げくさいということがありました。
それで、壁にあったとある電化製品の操作パネルを見ると以下のように少し溶けて穴が開いていることに気づきました。
これを見た途端「もしかして漏電か!」ということで、裏面を見てみるとこんな感じになってました。
この操作パネルが取り付けられていた壁(コルクボード)には、こんな焦げ跡が残っていました。
僕は、これを見た後、恐怖で全身から血の気が引きました。
僕は、こういったことに全く気づかず朝までグースカ寝ていたことになります。
加えて、僕は事故の後遺症で、身体に障害があり自分で逃げることができません。もう少し強く火が出ていたら、おそらく逃げることができず焼け死んでいたでしょう。
僕も、まさか操作パネルが燃えるとは思わず、壁のコルクボードに貼り付けていました。そして、上の方には、紙なども貼っていたので、そこに燃え移っていたらと思うと、今でも心臓がバクバクします。
これを見て、多少なりとも家が燃えるということは非常に恐ろしいことだと気づきました。
なので、家の防火体制を見直すことにしました。
僕の部屋には、以前購入した使用期限の切れた消火器が1本だけだったので、防火体制強化の一環として初期消火で手軽に使えるスプレータイプの消火具を購入してみました。
目次
実際に購入したもの
で、実際に購入したものが以下の「宮田工業住宅用消火器 キッチンアイ」です。
中身を取り出すと、以下のような赤い小さめの消火器が出てきました。
キッチンアイは、以下のようにシャンパンゴールド、プラチナシルバー、エメラルドグリーン、ルビーレッドとあり、部屋の景観をなるべく損ねない色を選択することができます。
僕は今回、消火器は目立つべきと考えているのでルビーレッド(赤色)を選択しました。
実は、約5年前にも僕の家のキッチンには、シャンパンゴールドのキッチンアイを購入していました。
キッチンアイの使用保証期間は、製造日から5年なので、ちょうど入れ替えることにしました。5年間、使用せずに役割を終えられるのが一番です。
外観は、以下のようになっています。
対応する火災は、普通火災、天ぷら火災、電気火災、ストーブ火災などです。住宅火災なら、大抵のものに対応できるかと思います。
重さは、2.2kgと非常にコンパクトなので、女性でも扱いやすいです(一般的な消火器アルテシモは4.1kg)。
加えて、消火薬剤には、対象物の温度を下げる効果(再発火を防ぐ効果)もあり、天ぷら油火災などに強く、キッチンなどに置いておくのに最適な消火器だと思います。名前もキッチンアイですし。
その他のスペックは、以下のようになっています。
消火薬剤 | 強化液(中性)1.0L |
適応火災 | 普通・天ぷら油・ストーブ・電気 |
使用温度範囲 | -20℃~+40℃ |
総質量 | 約2.2kg |
全高x全幅x胴径(約/cm) | 37.6×14.6×8.5 |
放射時間 | 約12秒 |
放射距離 | 4~6m |
使用保証期間 | 製造日から5年 |
僕の場合は、消火器の位置が誰にでも分かりやすいように、以下のような消火器設置台とともにキッチンに置いています。
この設置台とともに置いておくことで、自分以外の家族にも、無意識のうちに消火器の場所が頭に刷り込まれます。そして、いざという時に「確か消火器があそこにあったな」と迷わず取りに走るのではないかと思います。
キッチンアイを購入した理由
僕が今回「消火器 キッチンアイ」を購入した理由は以下です。
- 安全な蓄圧式消火器
- 様々な住宅用火災を想定
- 酢から作られた体に優しい中性薬剤を使用している
- 消火後の後始末が簡単
- 対象物の温度を下げるので天ぷら油火災などに強い
- 使用保証期間が5年とそれなりに使える
安全な蓄圧式消火器
キッチンアイは、扱いやすい蓄圧式を採用しています。
消火器には主に、加圧式と、蓄圧式がありますが、蓄圧式の方が非常に扱いやすいです。それについて以下で簡単に説明したいと思います。
加圧式消火器
以前、家庭用消火器でも、加圧式が一般的でした。
加圧式は、図にあるよう圧縮ガス容器を内蔵しています。加圧式は、圧力を加えると書くように、利用するときには、ガスを放出し内部に圧力を加えることによって中にある消火薬剤を噴霧します。
この、加圧式なんですが、一度噴射すると消火剤をすべて噴霧しない限り止まらず、途中で止めることはできません。なので、一度使ってしまうと、部屋中が真っ白になるほど出てしまうと思います。
僕が小学校の時、友人が誤ってサッカーボールを体育館にある加圧式の消火器に当てて暴発させたことがあるのですが、体育館中が真っ白になりました。当然、火事が起きた時に火が消えれば十分かもしれませんが、これだとちょっとした火事だったとしても片付けが非常に大変です。
また、ガス容器(ボンベ)を内蔵しているため、破裂事故が起こる可能性もありました。
蓄圧式消火器
反面、蓄圧式消火器は、ガス容器(ボンベ)を内蔵していません。
なので蓄圧式は、窒素ガス(もしくは圧縮空気)が、蓄圧されているだけなので、破裂事故のリスクは非常に低くなりました。
加えて、蓄圧式の場合はレバーを握っている時だけ、消火剤が噴霧されるので、火が消えたら、レバーから手を離せば噴射も止まります。なので、ちょっとした火事ですぐ火が消えた場合でも、必要以上の消火剤を撒き散らすことはありません。
火事になったときに、「消火剤が多く出すぎるから…」とか考えている余裕はないと思いますが、鎮火後の後片付けが楽なのに越したことはないと思います。加えて、キッチンアイは、液体式の消火剤なので非常に後片付けが簡単です。
様々な住宅用火災を想定
キッチンアイは、以下のような住宅火災に対応しています。
- 普通火災
- 天ぷら油火災
- 電気火災
- ストーブ火災
大抵の消火器なら、天ぷら油の火災や、ストーブ火災に対応はしていると思います。けれど、なかには、電気火災に対応していないものもあるので注意が必要です。
キッチンアイという名前ではありますが、これだけの火災に適応できていれば、住宅火災ならば、大抵の物には対応できるかと思います。
酢から作られた体に優しい中性薬剤を使用している
キッチンアイは、酢をベースに食品添加物成分から作られた、人にやさしい中性薬剤を使用しています。
「酢と食品添加物から作成されたなんて能力に心配!」と思われるかもしれませんが、キッチンアイの消火薬剤は厚生労働省に認可された安全な食品原料の配合で作られています。
効果的で機能の優れた住宅防火機器に与えられる「住宅防火安心マーク」も取得しています。
消火後の後始末が簡単
通常よくある粉末の消火器だと、部屋の中が真っ白になり、後片付けが大変です。
こんなふうに、粉末が飛び散ってしまい片付けが大変なだけではなく、体に有害な成分も含んでいます。
しかし、キッチンアイの場合は、主に酢を主成分とした液体の消火剤なので片付けが非常に楽です。
体に無害な成分なので、上の写真のように水拭き等でサッと拭き取るだけで片付けを行うことができます。
火事になってしまったら、片付けのことは考えずにキチンと火を消した方が良いですが、消火後、片付けが楽なのには越したことはないと思います。
対象物の温度を下げるので天ぷら油火災などに強い
キッチンアイには強い冷却効果もあります。
通常のABC粉末消火器で消火した場合
例えば、以下のような天ぷら火災があったとします。
通常の、粉末消火器では、消火した後も温度がほとんど下がりません。
なので、しばらくすると、以下のように再発火する恐れがあります。
キッチンアイで消火した場合
同条件で、天ぷら火災があった場合、
キッチンアイの場合は、冷却効果があるので温度が急激に下がります。
キッチンアイは、この優れた冷却効果で確実に消火を行ってくれます。
加えて、粉末消火器と比較しても粉だらけにはならず、無害の消火剤が残る程度です。
使用保証期間が5年とそれなりに長く使える
キッチンアイの使用保証期間は、製造日から5年です。
無害の中性消火剤を使用した消火器で、5年も保存できれば十分だと思います。
粉末の消火剤だと10年保存できるものもありますが、上に書いたような「体に無害な消火剤」とか「冷却効果」とか「後片付けが簡単」とか「軽くて女性でも扱いやすい」という利点はありません。
なので、ここらへんは、それぞれの利点を踏まえた上で、それぞれの使用状況に合った消火器を選ぶ必要があるかと思います。
まとめ
個人的には、キッチンアイ消火器は、以下のような場合に向いているかと思います。
- キッチンの火災(天ぷら油火災)に備えて冷却効果のあるものを使いたい場合
- 想定する使用者が重いものが持てない女性である場合
- いざ消火活動を行った場合でも片付けが楽な方が良い場合
- なるべく無害な消火剤を使った消火器が使いたい場合
- 部屋のインテリアに合わせられるおしゃれな消火器が欲しい場合
- 通常火災、天ぷら油火災に加えて電気火災に対応した消火器を備えたい場合
キッチンアイの様々な情報を見てみても、キッチンアイの想定しているユーザーは主に女性だと考えられます。
日本では、まだまだ女性がキッチンに立つ場面が多いかと思います。ですので、キッチンに置いておく消火器を探しているのであれば、キッチンアイがおすすめだと思います。
僕の家でも、台所にキッチンアイをずっと置いています。