先日から、以下の防災セットの宣伝をよく見かけました。
これは、「災害発生時3日間を乗り切る防災セット」とのこと。
これは、震災経験者1000人のアンケート結果から、災害時に必要な16点の必需品をまとめた防災セットなのだそうです。
それで、「これは、いざというときのために置いておくには良いのかも」ということで、値段を調べてみたところ、1セット3万円くらいするそうです。
「それなりの値段がするもんだなぁ」と思いつつも、注文が殺到しているようで、品切れ状態のようです(現在は通常販売されています)。
注文ができないということで、「この防災セットと同じようなものをAmazonで取り寄せたら、大体どれくらいになるんだろう?」と思ったもので調べてみました。
目次
防災セットの中身16点
この防災セットの内訳は以下のようになっています。
- 多機能ラジオライト
- カートつきリュックサック
- あんしん手帳
- アルファ米セット
- 簡単トイレセット
- リバーシブルアルミブランケット
- 白十字印救急セット
- 高カロリー食品
- 大地震対応マニュアル
- 食品加熱キット
- 非常用保存水
- ウォータータンク
- 災害用備蓄パン
- 軍手
- 簡易マスク
- 乾電池
手帳などは、この防災キットオリジナルなのですが、その他のものはAmazonでも手に入りそうだったので、各々のアイテムについて値段を調べてみることにしました。
多機能ラジオライト
ラジオ、懐中電灯、携帯の充電器と様々な用途に利用できる多機能ラジオです。
ラジオは災害時の情報収集に、懐中電灯は周囲が暗いときに利用し、充電器は外部との連絡用携帯を充電するのに必要となってきます。乾電池でも利用できますが、ハンドルを回すことにより、手動で充電することができるので電力がない場所でも使えます。
同じ商品は、以下になるかと思います。
カートつきリュックサック
リュックとして背負うだけではなく、カートとしても引いて利用できる「カートつきリュックサック」です。リュックサックを外せば、単なるカートとしても利用でき重い物(例えば水タンク)を運びやすくしてくれます。
ただ、これはオリジナルのリュックなので、同様の物を販売していません。なので同様の「リュックとしても、キャスター付きバッグとしても、カートとしても使える3wayバッグ」を探してみました。
あんしん手帳
防災アドバイザー/防災システム研究所所長でもある山村武彦氏監修の手帳です。
防災時の心構えや、グッズの使い方を最大限活用するために専門家の視点から制作された手帳です。
この手帳は、オリジナルの手帳なので、Amazonにはありません。この手帳が必要な場合は、「災害時に3日間を乗り切る防災セット」を購入するしかないと思います。
山村武彦氏による防災に関する著作なら以下があります。
アルファ米セット
アルファ米セットの「五目ごはん」と「白飯」の2つです。
お湯を注ぐだけで美味しく作れるスグレモノです。また、お湯がない場合は、水からでも作れます。製造時から、5年間保存できます。
ただ、アマゾンから購入する場合は、「五目ごはん」と「白飯」だけを購入するということはできず、12種類のコンプリート版しか購入できません。
簡単トイレセット
災害時には、トイレには数時間の待ち行列ができることもあります。そういった時は、便器やバケツに袋をかぶせ、用を足した後凝固剤をふりかけるタイプの、簡易トイレなどがあるといざというときに安心です。1人に対して3日分(15回分)入っています。
Amazonで、同様の商品を購入するとしたら以下でしょうか。ただ以下は30回分です。
全く同じものを購入するなら、以下のマイレットになります。ただしこれは100回分。
リバーシブル・アルミブランケット
断熱、防水効果が非常に高いアルミ製ブランケットです。通常の毛布のようにかさばらず、折りたたむと非常にコンパクトになるし何より軽いです。
銀色部分を外側にすると断熱効果があり、金色部分を外側にすると、太陽光を吸収しやすくなります。災害時の体温保持に。
同じ商品が以下です。
以前、試しに購入したものが以下になります。
白十字印救急セット
ガラスが割れて、顔や手を怪我したときに必要になってきます。あと、ハサミのような切る道具は、災害時に様々な用途で重宝するそうです。
セット内容は、脱脂綿、救急絆、伸縮ホータイ、ガーゼ 1m、油紙、三角巾、ハサミの7点セットです。
同じ商品は以下。
高カロリー食品
1パックでおよそ2465kcalと成人が必要なカロリ3日分を摂取することができる高カロリー食品です。
中身はそれぞれ真空パックになっており、長期保存もきき、水が無い過酷な状況下においても速やかに心身の疲労を回復し、救助されるまでの数日間の体力維持を目的とした食料です。
同じものは以下。
実際に食べてみた感想は以下。
大地震対応マニュアル&ホイッスル
日頃からどのような準備をすれば良いのか?どんな備えが必要か?をわかりやすく解説した対応マニュアルです。疲弊して大きな声が出ないときでも助けを呼べるホイッスルつきです。
これは、Amazonでは販売しておらず以下から648円で直接購入する必要があります。
サイト 大地震対応マニュアル(個人・家庭向け)&携帯用ホイッスル
ホイッスルだけならAmazonでも購入できます。
食品加熱キット
上記だけで、レトルト食品を熱々に加熱してくれます。お湯も作ることができます。
災害時に、カップラーメンがあったとしても、お湯がなければ食べられません。電気も火も必要とせずに、安全にお湯が作れます。
同メーカーの同様の商品が以下。
非常用保存水
人間が生きていく上で、必要不可欠なものが水です。この保存水は、南九州地方・霧島で長年に渡り自然ろ過された天然水を、煮沸殺菌(通常はコストがかかるため紫外線殺菌)して5年間の保存ができるようになっています。
この防災セットには、500ml×4本が入っています。けれど、Amazonでは500ml×24本から購入できます。
ウォータータンク
蛇口がついてコンパクトに折りたたんで持ち運びができる10リットル入りのウォータータンクです。
全く同じではないかもしれませんが、同等の機能を持った商品が以下。
災害用備蓄パン
しっとりと美味しい缶詰のパンです。黒まめパン、オレンジパン、プチヴェール(野菜)パンと、3つの味があります。製造後5年間保存可能です。
同じ商品が以下。
軍手
割れたガラスや食器を片付けるのに利用します。素手で触って余計な怪我を防ぐために利用します。
簡易マスク
災害時などは、避難所生活になることも考えられます。そういったときに、感染症予防に役立ちます。また、災害時は粉じんなども舞い上がるので粉じん予防にも。
この防災セットには、2枚マスクが入っていますが、Amazonの場合は60枚入りのようにまとめて購入する必要があります。
乾電池
震災直後は、乾電池がすぐに売り切れてしまって、手に入らなかった人も多数おられたようです。そういったことがないように、あらかじめ購入して常備しておく必要があります。
この防災セットには、単三電池3本のみが入っていますが、Amazonで購入する場合は、10本入りとかで購入する必要があります。とは言っても値段はかなり安いです。
おまけ:ビスコ保存缶
防災セットにはおまけとして、ビスコ保存缶がついてきます。これも考慮に入れます。
値段の比較
以下で、「災害時に3日間を乗り切る防災セット」と「Amazonでそろえた商品すべて」の値段を比較します。
災害時に3日間を乗り切る防災セット
まずは防災セットの内容は以下。
- 多機能ラジオライト ×1
- カートつきリュックサック ×1
- あんしん手帳 ×1
- アルファ米セット ×2
- 簡単トイレセット ×15
- リバーシブルアルミブランケット ×1
- 白十字印救急セット ×1
- 高カロリー食品×1
- 大地震対応マニュアル ×1
- 食品加熱キット ×6
- 非常用保存水 ×4
- ウォータータンク ×1
- 災害用備蓄パン ×3
- 軍手 ×1
- 簡易マスク ×2
- 乾電池 ×3
- おまけ:ビスコ保存缶 ×1
これらセットの値段は、税込で30,650円です。
Amazonでそろえた場合
対して、Amazonでそろえた場合は、少数販売してない物もあるので、大きなロットで購入する必要があるので多く買う必要があったりします。加えて、「あんしん手帳」は防災セットのオリジナルなので購入できません。
- 多機能ラジオライト ×1
- カートつきリュックサック ×1
- あんしん手帳 (オリジナルの手帳なので無し)
- アルファ米セット ×12
- 簡単トイレセット ×30
- リバーシブルアルミブランケット ×1
- 白十字印救急セット ×1
- 高カロリー食品×1
- 大地震対応マニュアル ×1
- 食品加熱キット ×6
- 非常用保存水 ×24
- ウォータータンク ×1
- 災害用備蓄パン ×3
- 軍手 ×1
- 簡易マスク ×60
- 乾電池 ×10
- おまけ:ビスコ保存缶 ×1
これらの商品をAmazon(一部別)から購入した場合、の値段は送料・税込トータルで27,227円になりました。
というわけで、以下の違いはあるもののネットで防災セットの内容をそろえた方が、結構安く上がるようです。
- カートつきリュックはオリジナルではなく別商品
- 「あんしん手帳」はオリジナル商品なので無い
- アルファ米セットは2個→12個
- 簡易トイレセットは15個→30個
- 非常用保存水は4本→24本
- 簡易マスクは2枚→60枚
- 乾電池は3本→10本
「あんしん手帳」は無いですが、備品の数が、これだけ多くなるのに、3000円以上も安くなるのはありがたいかもしれません。
まとめ
今回の「災害時に3日間を乗り切る防災セット」は、かなり人気のようで注文が殺到して、在庫切れとなっており、数ヶ月待つ必要があるようです。
なので「何ヶ月も待てない」という場合は、Amazon(一部他で購入)で購入してしまうという選択肢もありではないかと思います。値段も安いですし。
もちろん「防災セット」の方は、ちゃんとバッグの中に収まるように商品数が調整されていると思いますし、「あんしん手帳」も付きます。そして、手帳の監修をなさった山村武彦氏によってセットの内容も、しっかりと監修されていると思います。
「値段が高くても、監修がしっかりされていて、少しぐらい待っても1回で注文できた方が良い」という場合は、セットで購入したほうがいいかもしれません。
逆に、「必要なもののみ購入したい」という場合は、ネットから購入した方が安く済むかと思います。