
先日、朝のNHKニュースで「災害時に水と塩さえあれば点灯可能なライト」というのを紹介していました。
もし夜に大災害が起こったときに、照明があるとないとでは、雲泥の差があると思います。やはり人間、暗いところは怖いですし不安になります。
僕も、災害時用の持ち出し袋は、出口の方に常備しています。一応、手動で充電するタイプのライトは持っているのですが、「塩水を入れるだけで長時間使える」というのは、大変なときにより手間がかかりません。
なので、NHKで紹介していたものを、ネットで探してみました。
すると、「LED照明だけでなくUSB充電までできる」という高機能なものがあったので、「こっちのほうがいいじゃん!」と高機能な方のLEDランタンを購入してみました。
目次
実際に届いたLEDランタン
で、実際に届いた「グリーンハウスのLEDランタン」がこちら。
非常時や、アウトドア用のLEDランタンとなっています。
LEDランタンの特徴
主な特徴としては以下。
- 乾電池不要
- USB機器への充電が可能(高い電流が必要なものは不可)
- クリーンエネルギー
- 海水でも発電できる(塩分濃度3~5%の塩水で発電可能)
水と塩だけがあれば、電気を発電することができます。
仕組みとしては、LEDランタンに入っている金属棒と塩水が化学反応することにより電気を作ることができるようになっています。
僕なんかは、「そんな塩水とかで発電しても大して長い時間点灯しないんでしょ?」と思ったクチですが、そんなことありませんでした。
ライトに塩水を流し込んで最長120時間(5日間)も連続使用することができます。
太陽が出ている日中などは、塩水を取り除くことで、消耗を抑えることもできます。そして、再び使用するときは、塩水を再び流し込めば使用再開が可能です。
その上、付属のケーブルを利用すれば、USB機器の充電も可能です。
ちなみに、スマホ等の充電はできるのか調べてみたら、電流が足りずできないようです。
Q:スマートフォンに充電できますでしょうか。
A:本製品から出力可能な電流値は約40mAであるため、スマートフォンなど、高い電流を必要とする機器には充電することができません。
スマホが充電できないのは、少し残念です。
LEDランタンの箱に入っていたもの
箱から中身を取り出すと全部で以下のものが入っていました。
- LEDランタン本体
- 食塩用の袋×3
- USB充電用のコード
- 取り扱い説明書
特に難しそうなものは入っておらず、「必要最低限のものが入っている」といったシンプルな構成になっています。
LEDランタン本体
LEDランタン本体の正面はこんな感じ。
10個のLEDライトの下に、電源ボタンがあります。操作するボタンはこれ一つしかないので、「使い方に迷う」なんてことはなさそうなシンプル設計です。
本体裏面には、「壁掛けフック」や「充電用端子」がついています。
各部分の詳細は、以下のようになっています。
なんか、見た目的には「LEDライト」というより「持ち運び型のラジオ」といった感じです。
LEDライト本体を様々な角度から撮影したものも掲載しておきます。
正面上から撮影。
斜め上から撮影。
背面を上から撮影。
値段も大して高くない割には、非常にしっかりとした作りになっています。
水と塩で発電するLEDランタンの使い方
使用方法は、箱の裏にも書いてあるので、特に迷うことはないと思います。
以下では、大体どのようにして使用するかについて簡単に説明したいと思います。
塩を袋に入れて使用量を測る
LEDランタンを使用するには、まずは塩を用意します。
塩は、家庭用にある安い食塩で十分です。
食塩を15グラム付属の袋に入れます。
袋に塩を入れるとこんな感じ。
食塩をLEDランタンに入れる
LEDランタン上部には、注ぎ口があります。キャップを外すと以下のようになります(キャップはポコンと外れます)。
ここに先程、袋で計測した15グラムの食塩を全て入れます。
LEDライト本体に水を注ぎ込む
あとは単に、注ぎ口に水を流し込むだけです。
水を注ぎ終わったら、本体のキャップを閉めてください。
LEDライトの点灯
準備ができたら本体の電源をオンにします。
すると、以下のように10個のLEDライトが明るく光ります。
部屋を暗くすると、こんな感じです。
写真では、あまり明るく見えませんが、実際に見るとかなりの明るさがあります。
斜め上から見るとこんな感じ。
部屋を暗くするとこんな感じ。
災害が起こった夜などは、こういった明かりが、それこそ「命を繋ぐ灯り」となり得ます。
塩を入れて災害用持ち出し袋等に保存
あとは、付属の袋に食塩を入れて、災害用持ち出し袋などに入れておけば、OKです。袋は3つついてきます。
この準備さえしておけば、あとは水道水が出なくても、「川の水」や、「何かしらの溜まり水」を用いてLEDライトが最大5日間利用できるようになります。
僕はこんな感じに充電用のUSBケーブルと一緒にして、持ち出し用のリュックのポケット部分に入れています。
照明の使い方詳細
一応、説明書の使い方も非常に分かりやすいので掲載しておきます。
USB機器の充電をするには
USB機器の充電を行うには、本体裏にある充電用端子部分を利用します。
そして付属していた、USBケーブルも利用します。
これらを、以下のように差し込みます。
あとは、「LEDランタンケーブル」と「USB機器の充電用ケーブル」を以下のように接続します。
利点と難点
使ってみて感じた、LEDランタンの利点と難点をまとめてみました。
LEDランタンの利点
今回、「水と塩で発電するLEDランタン」を購入して良かった点は以下。
- 水と塩さえあれば照明が使える(海が近い人は海水でもOK)
- しかも連続稼動で5日間も利用できる
- 塩水を抜けば消費を抑えることができる
- LED10個もついて暗いところで見るとかなり明るい
- USB接続で充電したりUSB機器が使える
- 使い方が簡単
災害で照明が必要になった時、これだけの期間利用できれば、結構心強いのではないかと思います。
LEDランタンの難点
LEDランタンの難点を挙げるとすれば以下。
- 水がないと使用できない
- スマホのような高い電流を必要とするUSB充電は出来ない
- LEDライトと充電は併用できない
日本であれば、何処かしらに用水、もしくは溜まり水みたいなものはあると思うので、「水がなくて使えない」という状況になるケースはかなり低いかと思います(そういう地域に住んでいる人は、手動で発電できるLEDライトの購入をおすすめします)。
あと、「USB充電」に関しては、スマホ充電出来ないというのも難点だと思います。普通「USB充電できる」と書いてあったら、「スマホも充電できるもの」と思って購入される方も多いと思うので。やはり、災害時に最も充電したいものはスマホだと思うので、ここだけは残念です。
まとめ
個人的に今回購入したLEDライトは、値段も手頃で、光も明るく、照明として利用する分には良いものかと思います。USB充電機能に関しては、あまり期待しない方が良いかと思います。
今回、動作を試した後は、早速「非常用持ち出し袋」の中に忍ばせておきました。
というわけで「地震のような災害に備えて夜用の照明を準備しておきたい」とか、「災害時にスマホを充電するための機器を備えておきたい」なんて時には、非常に重宝するのではないかと思います。
塩水で発電するための金属棒(交換用)。


