暑さ対策に!背中に涼しい風が突き抜けるエアコンマットを自作した方法

最近、暑い日が続きます。

今でこれだけ暑いのだから、夏本番は毎日30度、35度以上の日が続いたり、熱帯夜で寝苦しい夜のことを思うと、今からもうしんどくなります。

猛暑日の夜なんかは、蒸し蒸しとして布団の中も暑くなり、眠りづらいったらありゃしません。

そんな来たる夏の猛暑日に向けて、今年は良い眠りを確保しようと、風が通り抜ける涼しい寝床を自作してみることにしました。

今回は僕が実際に作ってみた、「風が背中を通り抜けまくる涼しいマットレス」の作り方を紹介したいと思います。

photo by Basheer Tome

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

「涼しい寝床」完成予想図

とりあえず今回、こんな感じのものを作りました。

涼しい寝床完成予想図

ファンを用いて、マットレスと枕の中に常に風を送り続けて、蒸れによる湿気を防ぎ、新鮮な風を送り続けて、体温を下げてやろうという寸法です。

マットレスと枕は、96%が空気層という高反発クッション材(ブレスエアー)を使用した風が通りやすい素材を利用します。

用意するもの

送風マットレスを自作するのに必要なものは以下になります。

  • ブレスエアーマットレス
  • ブレスエアー枕
  • デスク用ファン
  • 洗濯機用ホース

以下で、それぞれについて説明します。

ブレスエアーマットレス

まず用意したのは、ブレスエアーのマットレスです。

ブレスエアーとは、東洋紡が開発した、高反発マットレスです。

ブレスエアーマットレス

アップにすると、以下のような繊維をより合わせたような風が通る構造になっていて、元々湿気にくいマットレスです。

繊維をより合わせたマットレス

この、ブレスエアーマットレスは、体圧分散にも優れているので、介護ベッドのマットレスに利用されたり、数万~10万円くらいする高級高反発マットレスの中材としても利用されています。

本来、完成品として購入するとかなり高額な値段になりますが、ブレスエアー素材だけを購入すると、1万円未満で購入することができます。

マットレスは大きめですが、ハサミで自由に切って加工することができるので、使用中のベッド大きさに合わせてカットすることもできます。ただ、付属のシーツはツルツルしすぎていてイマイチなので、別のもの購入した方が良いかも。

追記:テレビCMでよく流れているエアリーの方が扱いやすいかも。こちらもブレスエアー。

ブレスエアー枕

僕は、枕にも風を送り込もうと思うので、枕もブレスエアー製の枕です。

こんな感じで、カバーの中にブレスエアー素材が入っていて、こちらも湿気にくい素材になっています。

ブレスエアーの枕

通気性の良いブレスエアーと、接触冷感綿生地で作られた枕カバーを組み合わせた枕です。

デスク用ファン

今回、マットレスや枕に風を送り込むための動力となるデスクファンです。

山善卓上デスクファン

今年は早くも暑くなってきました。夏のデスク作業で辛いと言ったら、一番に思いつくのがやはり暑さです。デスクなどでパソコン仕事を...

音が静かなのに結構な送風力があり、今回このデスクファンを少し改造して、マットレスや枕に新鮮な風を送り込むための、動力とします。

洗濯機用ホース

    あとは、ファンから風をマットレスなどに送るためのホースを購入します。

    購入したのは、単なる洗濯排水用のホースです。

    洗濯排水用ホース

    今回は、これをハサミなどでカットして利用します。

    作り方

    上記の準備したものを利用して、「涼しい寝床」を作成します。

    主な手順

    作成の主な手順としては、以下のようになります。

    1. デスクファンからホースに風を送るための穴を開ける
    2. ホースを切って挿す
    3. ホースをマットレスと枕に配管する

    やることといってもたったこれだけです。

    DIYに慣れた人なら、1時間、いや30分もかからずに終了するかと思います。

    デスクファンに穴を開ける

    まずは、デスクファンに穴を開けます。

    先程紹介した、デスクファンの送風口部分に直径3センチ弱の穴を開けます。

    山善卓上デスクファン1

    送風管となる洗濯ホースの直径が3cmなので、若干それより小さく穴を開けた方が良いかもしれません。そうすると、ホースが抜けにくくなります。

    とりあえず、1つ穴を開けた状態は、以下のようになります。

    山善デスクファンに穴を開けた

    アップにするとこんな感じです。とりあえず、3本プラスチックを切れば良いだけです。ニッパーで1つ1つ切っていけばOKです。

    山善デスクファンに穴を開けた状態のアップ

    こんな感じで、もう1個の、送風口も穴を開けます。

    ホースを切って挿す

    次に、洗濯排水用のホースを適度な長さに切って、デスクファンに差し込みます。

    山善デスクファンにホースを挿した状態

    ホースは、家庭用のハサミで簡単に切ることができます。

    別の角度から見るとこんな感じです。

    山善デスクファンにホースを挿した状態(別角度)

    空気漏れを防ぐため、空いた隙間はテープで塞ぎます。

    山善デスクファンにホースを挿してテープで塞ぐ

    テープは、何でも良いのですけど、個人的にはカブレステープがおすすめです。元々、医療用テープですけど、結構工作向けのテープです。例えば3年後に剥がしたとしても、剥がした跡がネチョネチョせず綺麗にはがれます。マスキングテープのビニルテープ版みたいな感じです。

    カブレステープは、肌に貼ってもカブレにくい医療用のテープとして有名です。けど僕の場合、このテープを医療用としては使わず、ちょ...

    ホースを付けた全体像は、以下のようになります。

    ホースを付けた山善デスクファンの全体像

    このホースの先端をマットレスなどに差し込むことになります。

    あと反対側の穴も、同様に処理します。

    ホースをマットレスと枕に配管する

    で最後に、ホースとマットレスをつなぎ合わせます。

    先程紹介した、ブレスエアーマットレスだったら、以下のようにホースが入るように加工します。(赤矢印部分がホースの先端)

    ブレスエアーマットレス

    夏場、最も不快な背中部分に風が通るようにすると、体感温度を結構下げられます。

    僕の場合は、夏は首の後ろが蒸れて不快なので、もう一方のホースは、枕に風を送り込むように配管します。

    ブレスエアーの枕

    枕に風が必要ない場合は、マットレス部分にダブルで風を送るとさらに強力に冷えるかもしれません。

    マットレスにダブルで風を送り込む

    デスクファンには、以下のように2段階(強・弱)のスイッチがついているので、「暑い夜には強風で」といった使い方ができます。

    卓上デスクファンのスイッチ

    ホースを少し長めにカットして、デスクファンをある程度離せば、弱ならば音は全くといっていいほど気になりません。

    ただ、ファンを遠くにすると、電源のオン/オフが面倒になるので、そういった場合は、コンセントスイッチなどを利用すると良いかもしれません。

    手頃な値段なのはこっち。

    タイマー機能付きリモコンはこっち。

    タイマーで時間を設定して自動的に切れるようにするとき。

    使ってみた感想

    実際、これらの環境を作成して、数週間利用しているのですが、素人考えにしては、かなり涼しくなるものができたと思います。

    以前、以下のようなエアコンマットも購入したことがあるのですが、これよりも寝心地がよく、静かで涼しくなったと思っています。

    エアコンマットは今回の改造の着想の元になっただけあって、実際に涼しいのですが、以下のような難点があります。

    • 材質がただのプラスチックっぽいので硬く、かなり寝心地が悪い
    • マットレスに直接ファンがついているので、多少音がする

    今回作成したものは、高級マットレスにも使用されるブレスエアー素材なので寝心地は、かなり良いです。加えて、ファンは遠くに離して置けるので、弱運転なら、ほぼ音は気にならないと言っていいと思います。(※枕に送風している場合は、枕に耳をつけると風の音がします。)

    ここ最近使ってみた感じでは、以下の点ではかなりいいものができたと思います。

    • 涼しさ
    • 湿気なさ
    • 静音性
    • 寝心地
    • 節電(デスクファン1時間0.5円)

    今はまだ、それほど暑い夜ばかり続くわけではありません。なので、それほど暑くないのに点けて寝てしまうと凍えてしまうほど冷えることがあります。

    ただ、夏本番、猛暑日の夜となると、それが威力を発揮してくれるのではないかと思います。

    まとめ

    今回、こんな感じで、材料費トータル2万円弱で「涼しい寝床」を作成してみました。

    値段もそれほど高くなく、簡単な加工で済むので、結構手軽に作れるのではないかと思います。

    今回作成したマットレスは、今までのところ暑い日などには、結構威力を発揮してくれているので、今年の夏は、これで夏の暑さを乗り切ろうと思います。

    スポンサーリンク
    レクタングル(大)広告
    レクタングル(大)広告

    スポンサーリンク