広告を非表示にしてるユーザーに警告をしたり、ブロック割合の把握ができるWPプラグイン「End of Adblock Cycle」

先日、ニューヨーク・タイムズが広告をブロックしているユーザーにコンテンツを非表示にする機能を導入し始めました。

当サイトは、今のところ「広告ブロックユーザーにコンテンツを非表示にする」といったことをするつもりはありません。

けれども、「広告をブロックしているユーザー」の割合がどれくらいを占めているかを把握しておくのは重要です。広告ブロックユーザーが多くなれば多くなるほど収益が減るのは間違いないですし。

そんなわけで、何か良いものはないかと探してみたら「End of Adblock Cycle」というWordpressプラグインが良さそうだったので紹介です。

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End of Adblock Cycleとは

End of Adblock Cycle

End of Adblock Cycleは、「Adblock Plus」「uBlock」「Crystal」のような広告ブロックツールで広告を非表示にしている訪問者に警告を表示し、コンテンツを見えなく(見えづらくする)設定ができるWordpressプラグインです。

また、このプラグインには、Adblockユーザーをカウントする機能がついており、大まかにではありますが、「広告をブロックしているユーザーの割合」も調べることができます。

このプラグインは、日本人の作者が作られたので、すべて日本語で設定することができ、プラグイン配布場所でも日本語で説明がされています。

広告を非表示にしてるユーザーへ警告を出します。また非表示のユーザー数をカウントすることができます。

なので、設定がとても簡単です。

また作者さんのサイトにも詳しい解説もあるので不明な点があれば、以下を一読しておくと良いかもしれません。

WordPressでAdblockユーザーへ警告を表示したり、ユーザー数を把握することができます AppleがCrystalを紹介して広告業界に激震が走ってから、はや2カ月が経ちました。 当サイトでも

End of Adblock Cycleの機能

End of Adblock Cycleの機能は大きく分けて以下の2つになります。

  1. 広告ブロックユーザーへの警告(コンテンツの非表示)
  2. 広告ブロックユーザー割合の把握

広告ブロックユーザーへの警告

End of Adblock Cycleをインストールして有効化すると、デフォルトでブロック機能が有効になります。

デフォルトのブロック機能では、投稿ページや、固定ページに広告ブロックユーザーがアクセスすると、以下のような警告文が表示されます。

End of Adblock Cycleのデフォルトブロック設定

  • このサイトは広告費により運営されています。
  • 広告ブロックを無効にしてください。

また、設定次第では以下のようにある程度自由に警告を設定できます。

End of Adblock Cycleで警告をカスタマイズ
Image by OXY NOTES

自分でも試しに設定してみましたが、かなり簡単に独自の警告文が設定できます。

独自で警告文のカスタマイズも可能

警告画面の設定

警告文を設定するには、Wordpress管理画面の「設定」メニューに「End of Adblock Cycle」が表示されるので、選択します。

End of Adblock Cycleの設定メニュー

すると、「End of Adblock Cycleの設定」画面が表示されるので以下の項目を設定します。

End of Adblock Cycleの設定

  • 警告の設定:有効にすると警告文が表示される(利用しない場合は無効に)
  • メッセージ:警告文で表示するメッセージを設定する
  • 画像のURL:警告部に画像を表示する場合はURLを指定する
  • 塗りつぶしの背景色:背景色となる色をカラーコードで指定する
  • 背景の透明度:背景の透過具合を0~100の値で指定する

特に難しい設定はないのですが、1つ注意点として、メッセージは一行で書く必要があるようです。

例えば、メッセージに以下のように複数行で書くと設定が反映されない仕様?になっているようです。

<p>ごめんなさい。</p>
<p>広告をブロックしている人には、コンテンツは表示できません。</p>

ちゃんと表示させるには、以下のように1行にして書く必要があるようです。

<p>ごめんなさい。</p><p>広告をブロックしている人には、コンテンツは表示できません。</p>

広告ブロックユーザー割合の把握

End of Adblock Cycleには、Adblock利用数をカウントする機能もあります。

ブロックユーザーは割合の把握設定

先程の、設定画面の以下の部分です。

Adblockをカウントする機能

  • カウントの設定:有効にするとAdblockユーザーをカウントする
  • サンプリングレート:サイトの負荷対策(数字を多くすれば負荷は減るが正確性が損なわれる)

ここでわかりづらいのが「サンプリングレート」の設定ですが、作者さんのサイトに分かりやすい解説が書いてあったので引用。

サンプリングレートは、大量のアクセスがあるWebサイト向けの負荷対策です。

デフォルトでは全てのPVをカウントし、「1」をプラスします。 サンプリングレートを「10」にすると、10PV時にカウントし、「10」プラスされます。 (10人目を正確にカウントするわけではなく、1/10の確率でカウントします)

数字を増やせばサーバへの負荷は減りますが、正確性も損なわれます。ただ、広告をブロックしているユーザーの割合を調べるだけなら、全てのPVをカウントする必要はありません。

推奨値はサイトのPVによって変わりますが、10~100程度が現実的な数字だと思います。

Adblock対策プラグイン「End of Adblock Cycle」を作成しました | OXY NOTES

ブロックユーザー割合のグラフ

また、同じ設定画面に「広告をブロックにしているユーザーの割合」グラフが表示されます。

広告ブロックが有効なユーザーの割合グラフ

ちなみに、当サイトの「Adblockユーザーの割合」を調べてみたら、およそ10.79%でした。(※サンプリングレート100で測定)

寝ログの広告ブロックユーザー割合

WordPressテーマのSimplicityサイトで測定したところ、広告ブロックユーザーの割合は、およそ7.20%でした。(※サンプリングレート10で測定)

Simplicityの広告ブロックユーザー割合

当然ながら、あまりネットやパソコンに慣れていない方が多いサイトは、広告ブロックユーザーが少ない傾向があるようです。

注意点

このプラグインで広告ブロックのブロックを実現するには、以下の条件に当てはまる必要があります。

  • 「Adblock Plus」「uBlock」「Crystal」の利用者であること
  • ユーザーがJavaScriptを有効にしていること
  • サイトで1日以上のページキャッシュが設定されていないこと

詳しくは以下の作者ページに書いてあります。

参考 Adblock対策プラグイン「End of Adblock Cycle」を作成しました | OXY NOTES

まとめ

こんな感じで、End of Adblock Cycleは、広告をブロックしているユーザーに、警告文を出したり、コンテンツ自体を見えなくすることができます。

また、大まかにではありますが、広告ブロックユーザーの割合を計測することもできます。

僕の場合は、「広告ブロックユーザーの割合」を知りたかったので、このプラグインを使い始めました。今のところは、警告を出したり、コンテンツを非表示にするつもりはありません。

けれど、ブロックユーザーの割合が30%、50%と増えるようなら、やはり何かしらの対策は行う可能性もあるかもしれません。

というわけで、「手軽に広告ブロックユーザーにコンテンツを非表示にしたい」とか「広告をブロックしている訪問者の割合を知りたい」なんて場合に、重宝するプラグインだと思います。

プラグイン End of Adblock Cycle

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