WordPressのバージョンが4.8となりテキストウィジェットの仕様が変わりました。
その仕様変更により、「テキストエディターに入力した文字列に対して勝手に段落が追加されてしまう」という問題が出てきました。
その問題を「インストールするだけで解決できるプラグイン」をコメントにて教えてもらったので、紹介です。
目次
WP4.8テキストウィジェットの動作問題
WordPress4.8でテキストウィジェットにビジュアルエディターが追加されました。
これにより、以前あった「自動的に段落を追加する」機能がなくなってしまいました。
その上、デフォルトで「自動的に段落を追加する」機能が有効になってしまいました。
これにより、テキストウィジェットに、改行を含むアドセンスコード等を挿入すると、
自動的に段落が入ってしまい、以下のような余白ができてしまいます。
表示されたタグを見てみると、以下のように段落が勝手に挿入され、余分なpタグやbrタグが付加された状態で出力されるのが原因のようです。
これだと、アドセンス表示位置などが余白の分だけ崩れてしまいます。
この問題を解決するために、先日functions.phpにコードを追加する方法を紹介しました。
ただ、この方法より、手軽に問題を解決できるプラグインを先日コメントにて教えてもらったので紹介です。
参考 WordPress 4.8.1 HTML Code Widget – WordPress Snippet
Add Paragraphs Option to Text Widgetプラグイン
その、WP4.8で追加されたテキストウィジェットを、旧テキストウィジェットに戻すことが出来るプラグインが「Add Paragraphs Option to Text Widget」です。
この使い方は簡単で、単にインストールして有効化するだけで、新型の「ビジュアル/テキストウィジェット」が
旧式のテキストウィジェットに変わります。
注意点
ただ、このプラグインをWordpressのデバッグモードで動作させると、noticeメッセージが出てしまいます。
けれど、気にせずnoticeメッセージを消して利用すれば問題ありません。そもそもデバッグモードはデフォルトで無効になっているので、通常メッセージは表示すらされないと思います。
まとめ
このように、プラグインをインストールするだけで、旧式のテキストウィジェットとして利用することが可能です。
ただ、7月の最終週あたりに公開予定のWP4.8.1で「新しいテキストウィジェット」が追加されるようなことが4.8.1 – Make WordPress Coreに書かれています。
4.8.1 planning
#40951 (New Text Widget – Switching Between Visual/Text Editor Strips Out Code) – WordPress Trac
#40907 (Introduce widget dedicated for HTML code) – WordPress Trac
なので、待てる人は、7月最終週に予定されているWPアップデートを待って「HTML Code Widget」ウィジェットを利用するのが無難かもしれません。
反対に、以下のような人は、今回紹介したプラグインを使用するのもありかもしれません。
- 既に「テキストウィジェット」に格納された内容を「新ウィジェット」に移すのが面倒
- functions.phpのコードはいじりたくない
- 2017年7月後半まで待てない
WP4.8.1で追加予定の、新しい「HTML Code Widget」とか関係なく、既存の「ビジュアル/テキストウィジェット」に格納されているコード等を、そのまま旧ウィジェット表示で使いたい場合には、良いプラグインかと思います。