本を耳で愉しむことが出来るAudible。聴いていると耳が幸せです。
毎日、夜に聴くのが楽しみで、完全に日課となっています。
Audibleには様々な作品があります。けれど、その中でも最もボイスブックとして聴いてて楽しいのが「小説」かと思います。
プロのナレーターの朗読を聴きながら、頭の中で場面場面を空想する…。
こんな楽しいひと時があって良いのだろうか。
だって、空想の中だったら「映画化で表現しようにもできないシーン」を思い描いた通りに再現できるんですよ。
僕はあまり想像力豊かな方ではないのですが、もし「想像力豊かな人」がボイスブックを聴けば、さらに「最高の場面」として頭の中に思い描くことができるのでしょう。
このように、「小説の朗読」と「聴き手の想像力」が合わされば、どんな映画にも負けないエンターテインメントになれると思います。
なので想像力が豊かな人ほど、ボイスブック小説はおすすめです。
というわけで、以下では「Audibleで楽しむことが出来るおすすめのボイスブック小説」をまとめてみました。
目次
小説
小説とボイスブックの相性は抜群。
中でも池井戸潤さんの作品は、ボイスブックでも様々な試みがされています。
半沢直樹 オレたちバブル入行組
バブル期に大手銀行に入行し、大阪西支店で融資課長となった半沢直樹。
支店長命令で無理に融資の承認を取り付けたものの、会社は倒産、支店長の浅野はすべての責任を半沢に押しつけてきた。四面楚歌の半沢に残された道は債権回収しかない。半沢が取った一発逆転の方法は――!?
もはや説明不要ですね。
超大ヒットドラマ「半沢直樹」の原作。
物語には、明確な悪役がいて、最後は懲らしめられるという勧善懲悪モノと言っていいと思う。現代版水戸黄門。
悪が倒れる時の脳汁はハンパない。なんだかんだ人間って「単純でも勧善懲悪モノが好きなんだな…」と実感する作品。
半沢直樹 アルルカンと道化師
東京中央銀行大阪西支店の融資課長、半沢直樹のもとにある案件が持ち込まれる。
大手IT企業ジャッカルが、業績低迷中の美術系出版社・仙波工藝社を買収したいというのだ。大阪営業本部による強引な買収工作に抵抗する半沢だったが、やがて背後にひそむ秘密の存在に気づく。
有名な絵に隠された「謎」を解いたとき、半沢がたどりついた驚愕の真実とはーー!?
半沢直樹の新作。
下町ロケット
研究者の道をあきらめ、家業の町工場を継いだ佃航平は、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。
創業以来のピンチに、巨大企業・帝国重工が近寄ってきた。特許を売れば、窮地を脱することができる。
だがその技術には、佃の夢が詰まっていた――。男たちの矜持が激突する感動のエンターテインメント巨編。第145回直木賞受賞作。
町工場のロケット技術で大手メーカーと渡り合う、痛快なストーリー。ドラマも大ヒットで、続編もヒット。
陸王
勝利を、信じろ。埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、足袋作り百年の老舗。
日々資金繰りに頭を悩ませる宮沢社長は、足袋製造の技術を生かしたランニングシューズの開発を思いつく。伝統と情熱、そして仲間との強い結びつきで、こはぜ屋は一世一代の大勝負に打って出る!
これも役所広司さん主演でドラマ化されていましたね。
花咲舞が黙ってない
その日、東京第一銀行に激震が走った。
頭取から発表されたライバル行との合併。生き残りを懸けた交渉が進む中、臨店指導グループのはねっかえり・花咲舞は、ひょんなことから「組織の秘密」というパンドラの箱を開けてしまう。
隠蔽工作、行内政治、妖怪重役……このままでは我が行はダメになる! 花咲舞の正義が銀行の闇に切り込む痛快連作短編。
主演でドラマ化済み。
犬にきいてみろ
おせっかいな叔母に拝み倒され、人生初のお見合いに出かけた花咲舞。
相手は町工場の二代目社長で、気の弱そうな青年だったが、「工場長の不正に気をつけろ」という手紙を受け取り、人知れず悩んでいた。
相談を受けた花咲と相馬は、真相を突き止めるため動き出すが――?
「花咲舞が黙ってない」シリーズの「犬にきいてみろ」は、ドラマで花咲役を務めた女優・杏さんによる朗読で楽しめます。
神保町奇譚 花咲舞シリーズ
テレビドラマ化、新聞連載で大好評の「花咲舞が黙ってない」シリーズ最新作は、神保町が舞台。
〝一見客お断り〟のこだわりの寿司屋で、臨店を終えた東京第一銀行の花咲舞と上司・相馬健が舌鼓を打っていると、高齢の女性客がひとりで来店した。
店主とも顔なじみらしい、上品そうな婦人の話に耳を傾けてみると……。
人気ベストセラー作品「花咲舞が黙ってない」シリーズ。ドラマ版で相馬役を務めた俳優の上川隆也さんが朗読。
夢をかなえるゾウ
ダメダメな僕のもとに突然現れたゾウの神様“ガネーシャ”。
なぜか関西弁で話し、甘いものが大好きな大食漢。そのくせ、ニュートン、孔子、ナポレオン、最近ではビル・ゲイツくん(、、)まで、歴史上の偉人は自分が育ててきたという……。
しかも、その教えは「靴をみがく」とか「募金する」とか地味なものばかり。こんなので僕の夢は本当にかなうの!?
累計400万部達成のベストセラー。
鹿の王
強大な帝国・東乎瑠(ツオル)から故郷を守るため、死兵の役目を引き受けた戦士団“独角”。
妻と子を病で失い絶望の底にあったヴァンはその頭として戦うが、奴隷に落とされ岩塩鉱に囚われていた。ある夜、不気味な犬の群れが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生。生き延びたヴァンは、同じく病から逃れた幼子にユナと名前を付けて育てるが!?
たったふたりだけ生き残った父と子が、未曾有の危機に立ち向かう。壮大な冒険が、いまはじまる――!
上橋菜穂子による日本のファンタジー小説。
メゾン・ド・ポリス: 退職刑事のシェアハウス
柳町北署の新人刑事・牧野ひよりは、念願かなって刑事になったものの、仕事はお茶汲みやコピー取りばかり。
そんなある日、所轄内で殺人がネットで生中継されるという事件が発生。
どうやら四年前に起きた事件の模倣犯らしい。
ひよりは上司の刑事から、四年前の事件を担当していた元刑事・夏目惣一郎の話を聞いてこいと命じられる。メモの住所を頼りに辿り着いたのは、蔦で覆われた大きな三角屋根の古びた洋館だった。
その門前で掃き掃除をする惣一郎に声をかけるが、惣一郎は「断る」の一点張り。
すると謎の老人が現れ、「まあお入り。ちょうどお茶の時間だ」と告げて洋館にひよりを招き入れた。
そこはなんと、退職刑事専用のシェアハウス<メゾン・ド・ポリス>だった!
TBSにて高畑充希・西島秀俊主演でドラマ化。
ハリー・ポッター
ハリー・ポッターは孤児。意地悪な従兄にいじめられながら11歳の誕生日を迎えようとしたとき、ホグワーツ魔法学校からの入学許可証が届き、自分が魔法使いだと知る。
キングズ・クロス駅、9と4分の3番線から紅色の汽車に乗り、ハリーは未知の世界へ。ハリーを待ち受けていたのは、夢と、冒険、友情、そして自分の生い立ちをめぐるミステリー。
5,000円以上もする作品なのでAudibleコインと交換すると3500円以上もお得。
俳優の風間杜夫さんが12時間も熱演している作品なので「そりゃこの値段になるわな」と納得の作品。
風間杜夫さんの声が心地よく、当然ストーリーも楽しい。正にボイスブック向きの作品といえます。
ドグラ・マグラ
精神病棟を舞台に記憶を失った青年の混乱した世界を夢野独自の文体で話が展開されていく
「日本三大奇書」のひとつといわれる夢野 久作のドグラ・マグラ。
値段が5,000円近く、お得なのはもちろんなんですが、特筆すべきは再生時間。
なんと21時間20分の超大作です。これ1冊とAudibleコインを交換すれば、実質1,500円で丸1日近く、奇妙な世界に没頭できます。
アルケミスト: 夢を旅した少年
羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドへ旅に出た。錬金術師の導きと様々な出会いの中で少年は人生の知恵を学んでゆく。
世界中でベストセラーになった夢と勇気の物語。
少年がエジプトのピラミッドへと宝物を求めて旅をする中で、錬金術師と出会い、前兆や心の声を聞き、大いなる魂を理解する物語。
カルロス・ゴーン氏の愛読書ともいわれる。
悪人
なぜ、もっと早くに出会わなかったのだろう――九州地方に珍しく雪が降った夜、ひとりの土木作業員が、保険外交員の女性を殺害してしまう。
そして、出会い系サイトで知り合った女性と逃避行に及ぶ。残された家族や友人たちの思い、そして、揺れ動く二人の純愛劇。
一つの事件の背景にある、様々な関係者たちの感情を静謐な筆致で描いた渾身の傑作長編。
芥川賞作家、吉田修一の代表作の一つである『悪人』。今まで映像化や舞台化など、話題に事欠かないこの作品が、田中麗奈と中村蒼のキャストでボイスブック化。
夜は短し歩けよ乙女
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。
けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。
そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。
山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作!
僕は、アニメの四畳半神話大系で、森見登美彦氏の作品にどっぷりはまり小説を購入したクチです。で、この小説も当然購入しました。
僕は小説としては「四畳半神話大系」よりも、こちらのほうが好き。アニメ化もされています。
有頂天家族
「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け廻る。
が、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。
世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー。
森見登美彦氏にハマったならこちらも。
独特の語り口がボイスブックにマッチしている。こちらもアニメ化済み。
ペンギン・ハイウェイ
ぼくはまだ小学校の四年生だが、もう大人に負けないほどいろいろなことを知っている。毎日きちんとノートを取るし、たくさん本を読むからだ。
ある日、ぼくが住む郊外の街に、突然ペンギンたちが現れた。このおかしな事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにした──。少年が目にする世界は、毎日無限に広がっていく。
こういうちょっと不思議な世界観を描かせたら森見氏以上に楽しく描写できる人もそういないのではないだろうかと思う。第31回日本SF大賞受賞作。映画化済み。
日の名残り
短い旅に出た執事が美しい田園風景のなか古き時代を回想する。長年仕えた卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、
二つの大戦の間に邸内で催された外交会議の数々。遠い思い出は輝きながら胸のなかで生きる。失われゆく伝統的英国を描く英国最高の文学賞受賞作。
俳優・田辺誠一朗読する、ノーベル賞受賞作家カズオ・イシグロの代表作「日の名残り」。
新宿鮫
「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島。歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺された。犯人逮捕に躍起になる署員たちをよそに、鮫島は銃密造の天才・木津を執拗に追う。
待ち受ける巧妙な、罠! 絶体絶命の鮫島……。登場人物の圧倒的な個性と最後まで息をつかせぬ緊迫感!
過去多数ドラマ・映画・漫画化された人気シリーズ。
俳優の城田優氏がナレーション。
校閲ガール
ファッション誌編集を目指す河野悦子(こうのえつこ)が配属されたのは校閲部。担当する原稿や周囲ではたびたび、ちょっとした事件が巻き起こり…。
読んでスッキリ、元気になる! 最強のワーキングガールズエンタメ
石原さとみ主演のドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール」の原作。
グラスホッパー
「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに――「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!
殺しを生業とする二人の男の描かれ方がハードボイルド小説。
マリアビートル
酒浸りの元殺し屋「木村」。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」「檸檬」。運の悪い殺し屋「七尾」。物騒な奴らを乗せた東北新幹線は疾走する! 『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。
「グラスホッパー」の続編でありながら、さらに上を行く面白さ。
火花
300万部を突破し、第153回芥川賞受賞、同賞受賞作として単行本発行部数歴代1位を獲得した話題作、又吉直樹氏の『火花』が遂にボイスブック化。
一応、話題になった本ということで。
堤真一氏がナレーション。
コンビニ人間
36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。
オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。
ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は「恥ずかしくないのか」とつきつけられが……。
現代の実存を問い、正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。
第155回(2016年)芥川龍之介賞受賞作。
お笑いコンビ「オアシズ」メンバーの大久保さんが読み手。物語の主人公に合わせたキャスティングなのかも。
クライマーズ・ハイ
1985年、御巣鷹山で日航機が墜落。その日、北関東新聞の古参記者・悠木は同僚の元クライマー・安西に誘われ、谷川岳に屹立する衝立岩に挑むはずだった。
未曾有の事故。全権デスクを命じられ、約束を違えた悠木だが、ひとり出発したはずの安西はなぜか山と無関係の歓楽街で倒れ、意識が戻らない。
「下りるために登るんさ」という謎の言葉を残して――。若き日、新聞記者として現場を取材した著者みずからの実体験を昇華しきった、感動あふれる壮大な長編小説。
地方新聞社が舞台の小説。未曾有の大事故、「御巣鷹山日航機墜落事故」に立ち会った記者の苦悩と葛藤。
対岸の彼女
専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが……。
結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、それだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。多様化した現代を生きる女性の、友情と亀裂を描く傑作長編。
第132回(2004年)直木三十五賞受賞作。
ワケありってコトで: HIPHOP NOVELS
1994年に、オハイオ州で近年まれにみる大掛かりな麻薬取引容疑で収監され、7年間服役した著者自身がおくるストリート・バイブル。
女優の夏木マリさんが朗読。書籍の内容と夏木マリさんのキャラ的にも良いキャスティング。
聖の青春
重い腎臓病を抱えつつ将棋界に入門、名人を目指し最高峰リーグ「A級」で奮闘のさなか生涯を終えた天才棋士、村山聖。名人への夢に手をかけ、果たせず倒れた“怪童”の生涯を描く。
重い病気を抱えながらも、将棋に命をささげた天才のノンフィクション小説。アニメ「三月のライオン」の二階堂のモデル。
全く同レベルでは語れないのですが、僕も体に障害があるので胸にくるものがあります。
終わった人
銀行の出世コースから子会社に出向させられ、定年を迎えた田代壮介。仕事一筋だった彼は途方に暮れる。妻は旅行などに乗り気ではない。図書館通いや体を鍛えることは、いかにも年寄りじみていて抵抗がある。
職探しをしてみると、立派な職歴が邪魔をしてうまくいかない。妻や娘は「恋でもしたら」とけしかけるが、気になる女性がいたところで、思い通りになるものでもない。惑い、あがき続ける田代に安息の時は訪れるのか?
高学歴で、それなり順調に出世街道を歩いてきた人が退職してからの話。団塊の世代向けのダークファンタジー小説。
スクラップアンドビルド
「早う死にたか」
毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。
日々の筋トレ、転職活動。肉体も生活も再構築中の青年の心は、衰えゆく生の隣で次第に変化して……。
閉塞感の中に可笑しみ漂う、新しい家族小説の誕生!
現代の嫌な閉塞感をうまく描いた作品。第153回芥川賞受賞作。
サラバ
僕はこの世界に左足から登場した――。
圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。
累計100万部突破の第152回直木賞受賞作。
破門
映画製作への出資金を持ち逃げされたヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮は、資金回収のため、関西とマカオを奔走する。巨額の資金をめぐる争いはやがて組同士のトラブルに発展し、桑原にも絶体絶命の危機が! エンターテインメント小説の最高峰!!
2人の極道コンビの会話が軽妙で絶妙。裏社会を描きながらもエンターテイメントとして楽しい。第151回直木賞受賞。
火車
休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。
自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。
山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作を俳優の三浦友和が朗読。
三国志
劉備、関羽、張飛の三人が出会い桃園で義兄弟の誓いを経て、後漢末の激動の時代から魏呉蜀の三国が鼎立して諸葛亮が五丈原で没するまでを描いた。 世界で多く読まれている作品の一つで、ゲームや小説など今なお若い人からシニア世代まで心を捉えて離さない壮大な歴史スペクタクル。
読みごたえ抜群といったらコレ。
吉川英治代表作。三国志の世界を独自の史観で展開した三国志の原点となる作品。昭和14年から18年までの4年間、中外商業新報や台湾日日新報等の新聞に連載された作品。
軍師二人
「軍師二人」は、戦国の英雄たちの中でも突出した将才をもつ二人、後藤又兵衛と真田幸村の大坂の陣における葛藤と互いの深い洞察が描かれた作品です。
真田幸村と後藤又兵衛という有能な才を持つ人物が2人いたにもかかわらず、豊臣一族の中でどのように才能を発揮できず散っていったかが描かれています。
「何でも鑑定団」等でもおなじみの銀河万丈さんの朗読が迫力満点。
君の名は。
山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉と、東京で暮らす男子高校生・瀧、夢の中で入れ替わっていることに気づいた二人は――。
出会うことのない二人の出逢い。少年と少女の奇跡の物語。
日本中を席巻した映画『君の名は。』の、新海誠監督みずから執筆した原作小説をボイスブック化。
アニメ「鋼の錬金術師」でエドワード・エルリック役を演じられた、朴路美さんの凛々しい声で「君の名は」の世界観を楽しめます。
方言監修に映画と同スタッフを起用するなど、細部までこだわった意欲作。
まとめ
Audibleには、これらの他にも多数小説があります。
是非好みのボイスブックを探してみてください。
冒頭にも書きましたが、「Audible」と「小説」の組み合わせは非常に相性が良いと思います。
これは、想像力が豊かであれば豊かであるほど楽しくと穏やかなひとときになり得るはずです。
正直言って、僕はあまり想像力に自信がありません。
けれどそんな僕でも、毎日夜ボイスブック(オーディオブック)を聴くのが楽しみでしかたありません。
自己分析としては、「耳から入ってくる朗読の場面を、頭で想像するのが愉しくてしかたがない」といった感じ。
おそらく、リラックスした形で頭を適度に使っている感覚が気持ちいいんだと思います。
なので、例えば小説を書ける人や、映画監督をしたことがある人なんかは、「どんな凄い場面を想像しているんだ?」と思って、羨ましさすら感じます。
そんなわけで、「自分は想像力豊かな方だと思う」という方や、「小説の映画化はいつも物足りない。自分の想像を超えてこない」なんて方は、Audibleで朗読を聴くのが最高のエンターテイメントにもなり得るかと思います。
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