前回、SourceTreeを利用したGitの基本的なローカルリポジトリ操作について書きました。
で、次はリモートリポジトリの操作と行きたいところです。ただ、リモート管理をするには、いくつか初期設定をする必要があるので、今回はそれについて書きたいと思います。
「SourceTreeとは?」なんて場合は、以下を参照してください。
目次
リモートリポジトリ初期設定の主な手順
今回は、リモートリポジトリとして多くのユーザーに利用されているGitHubを利用SourceTreeのWindowsでの設定方法を紹介したいと思います。
主な設定手順は以下になります。
- GitHubへの登録
- 新しいリポジトリの作成
- SSHキーの作成
- SSHキーの秘密鍵をクライアントに保存
- SSHキーの公開鍵をGitHubに登録
- SourceTreeでリモートリポジトリの追加
今回は、よりセキュリティーの高いSSHキーを用いた初期設定方法を紹介します。
GitHubへの登録
まずGitHubアカウントを持っていない場合は、GitHubからアカウントを作成しておいてください。
とりあえずやることは、「ユーザー名」、「メール」、「パスワード」を入力してサインアップするだけです。
新しいリポジトリの作成
GitHubの登録が済んだら(既にアカウントを持っていたら)、GitHubにログインしてください。
新規リポジトリを作成するには、管理画面右上にある「+」ボタンをクリックして表示されるメニューの中から「New repository」を選択してください。
「Create a new repository(リポジトリの新規作成)」画面が表示されるので、「Repository name(リポジトリ名)」を入力して、「Create repository(リポジトリの作成)」ボタンを押してください。
今回はテスト環境なので、設定はRepository name(リポジトリ名)」をつけるぐらいでOKかと思います。
以下のような設定方法が書かれた画面が表示されたら作成完了です。
コンテンツ上部にある「SSHのURLパス」は後で利用します。
SSHキーの作成
SSHキーを作成するには、SourceTreeの「ツール」メニューから「SSHキーの作成/インポート」を選択してください。
すると「PuTTY Key Generater」が起動するので「Generate」ボタンをクリックしてください。
すると、プログレスバーが表示されるので、「PuTTY Key Generater」フォーム上でマウスを動かしまくってください。
プログレスバーがどんどん進捗していくので完全に終わりきるまでマウスカーソルを動かしてください。
動作としてはこんな感じです。
プログレスバーが満タンになると、以下のように表示され、SSHキーの作成が完了します。
この画面は、後でまた使用するので、今回のリモートリポジトリ設定が終了するまで閉じないでください。
SSHキーの秘密鍵をクライアントに保存
先程作成したSSHキーのプライベートキー(秘密鍵)を使用しているパソコンに保存します。
秘密鍵ファイルを任意の場所に保存
保存を行うには、「PuTTY Key Generate」フォームの「Save private key」ボタンをクリックしてください。
すると、以下のような「パスフレーズを設定しなくていいの?」みたいなメッセージのダイアログが表示されるので「はい」を選択してください。
あとは任意の場所に、名前をつけて保存してください。
僕は、「github.ppk」というファイル名をつけて、SSHファイル保存用のフォルダー内に保存しています。
SourceTreeで利用する秘密鍵ファイルの設定
次に、SourceTree側で秘密鍵の設定を行います。
設定をするにはまず、SourceTreeの「ツール」メニューから「オプション」を選択してください。
すると、「オプション」ダイアログが表示されるので、「全般」タブ上の「SSHクライアントの設定」項目を以下のように設定します。
それぞれの設定項目は以下。
- SSHキー:任意の場所に保存した秘密鍵ファイルを選択
- SSHクライアント:OpenSSH
- SourceTree起動時にSSHエージェントを起動:有効(デフォルト)
設定が済んだら、「OK」ボタンを押してください。
SSHキーの公開鍵をGitHubに登録
GitHubに公開鍵を設定します。
ブラウザでGitHubを表示させ、ユーザーアイコンをクリックして「Settings」を選択してください。
管理画面にメニューが表示されるので「SSH and GPG keys」を選択してください。
すると、登録キー 一覧画面が表示されるので「New SSH key」ボタンをクリックしてください。
すると、以下のような入力フォームが表示されます。
そして、先程の「PuTTY Key Generate」から以下のように公開鍵をコピーします。
公開鍵をコピーしたら、GitHubの入力フォームに以下のように貼り付け、タイトルをつけて「Add SSH key」ボタンをクリックします。
すると、以下のようにSSHキーがGitHubに登録されます。
これで、公開鍵がGitHubに登録されました。
SourceTreeでリモートリポジトリの追加
最後に、SourceTreeに新しいリモートリポジトリの登録を行います。
まずは、ツールバーにある「設定」ボタンを押してください。
すると「リポジトリ設定」ダイアログが表示されるので、「リモート」タブ上の「追加」ボタンをクリックしてください。
すると「リモートの詳細設定」ダイアログが表示されるので、「デフォルトリモート」にチェックを付け「URL/パス」を入力後、「OK」ボタンを押してください。
「URL/パス」には、先程GitHubで取得したパスを入力してください。
最後に、登録内容が表示されるので、内容に問題なければ「OK」ボタンを押してください。
これで、GitHubを利用した際のリモートリポジトリの設定は完了です。
GitHubにプッシュする
一応簡単に、プッシュ方法も紹介しておきます。
GitHubのプッシュを行うには、ツールバー上にあるプッシュボタンをまずはクリックします。
表示されるダイアログから、プッシュするブランチを選択して、「OK」ボタンを押せばGitHubに内容が反映されます。
長いブランチ名なんかをつけると、コマンド操作だと入力が結構面倒でしたが、これだと数クリックで終わります。
まとめ
GitHubを用いて、リモートリポジトリの管理を行う時に必要な初期設定はこんな感じです。
ちょっと最初の設定が大変ですが、一つ一つ順を追って設定していけば、そこまで難しいこともしていないと思います。
というわけで「SourceTreeでGitHubを使用する設定方法がよくわからない」なんて方は、今回の設定方法を試してみてください。
SourceTreeの利用方法をまとめたものは以下。