前回、SourceTreeでコミットに関する基本操作を行う方法について書きました。
今回は、SourceTreeでブランチの作成・マージ・削除、タグの作成・削除などをする方法を紹介したいと思います。
SourceTreeのインストール方法は、以下を参照してください。
目次
ブランチの一覧を表示
SourceTreeでブランチの一覧を表示する方法です。
Gitコマンドでいうと以下の動作になります。
git branch
ブランチ一覧は、基本的に何もしなくてもコミットログ左側ツリーの「ブランチ」ノードに一覧で表示されています。
特に、これといった操作はする必要がなくパッと状態が確認できるのは楽です。
ブランチを作成する
SourceTreeを利用してGitのブランチを作成する方法です。
Gitコマンドで言うと以下の動作になります。
git branch [ブランチ名] //ブランチの作成 git branch -b [ブランチ名] //ブランチの作成と同時に切り替え
ブランチを作成するには、「ブランチ」ボタンをクリックします。
すると、「ブランチ」ダイアログが表示されるので、「新規ブランチ」タブ上の「新規ブランチ」にブランチ名を入力して「ブランチを作成」ボタンを押してください。
ブランチを作成すると、作成と同時に切り替えが行われます。
ブランチを削除する
不要になったブランチなどを削除する方法です。
Gitコマンドでいうと以下の動作になります。
git branch -d [ブランチ名]
ブランチの削除も非常に簡単で、まずは、不要なブランチアイテム上で右クリック行います。
すると、「[ブランチ名]を削除」というメニューが表示されるので、選択します。
すると、「ブランチ削除の確認」ダイアログが表示されるので「OK」ボタンをクリックしてください。
すると、一覧からもブランチが削除されます。
ブランチを切り替える
ブランチ間の移動(切替)をする方法です。
Gitコマンドでいうと以下の動作になります。
git checkout [ブランチ名]
ブランチの切り替えもとても簡単です。単に、切り替えたいブランチアイテム上でダブルクリックを行うだけです。
以下のような、「ブランチ切り替えの確認」ダイアログが表示されるので「OK」ボタンを押してください。
これでブランチが切り替わります。
ブランチのマージ
ブランチ同士をマージする方法です。
Gitコマンドでいうと以下の動作になります。
git merge [ブランチ名]
ブランチをマージ(統合)するには、まずマージ動作を行うブランチをダブルクリックで選択します。
次にマージ対象となるブランチを右クリックします(今回はhogeブランチをマージします)。
すると、以下のようなメニューが表示されるので「現在のブランチに[ブランチ名]をマージ」を選択してください。
すると「マージの確認」ダイアログが表示されるので「OK」ボタンを押してください。
処理が完了すると、ブランチ同士が統合されます。
タグ一覧の表示
タグを一覧表示。
Gitコマンドで言えば以下の動作になります。
git tag
タグの一覧表示も、特に操作は必要ありません。
コミットログ左側ツリーの「タグ」ノードに一覧が表示されています。
特に何もしなくても、これまでにつけたタグ名一覧が以下のように表示されています。
タグの作成
直近のコミットに対して新しいタグを作成する方法です。
Gitコマンドで言えば以下の動作になります。
git tag [タグ名]
もっとも最近のコミットに対してタグを割り当てる場合は、「タグ」ボタンをクリックします。
すると「タグ」ダイアログが表示されるので、「タグを追加」タブ上の「タグ名」を入力後、「タグを追加」ボタンを押してください。
すると、タグ一覧に新しいタグが追加されています。
以前のコミットにタグを割り当てる
直近のコミットではなくて、何個か前のコミットにタグを割り当てたい場合の方法です。
Gitコマンドで言えば以下の動作になります。
git tag [タグ名] [コミットID]
指定のコミットにタグを割り当てるには、「タグ」ダイアログを開いたら「指定のコミット」ラジオボタンを選択し、「…」ボタンをクリックしてください。
すると「コミットの選択」ダイアログが表示されるので、一覧からタグを割り当てたいコミットを選択し、「OK」ボタンを押してください。
あとは、「タグ名」をつけて「タグを追加」ボタンを押してください。
すると、指定したコミットに新しいタグが割り当てられて作成されます。
タグを削除する
作成してあるタグを削除する方法です。
Gitコマンドでいうと以下の動作です。
git tag -d [タグ名]
タグを削除するには、「タグ一覧」から削除したいアイテムを右クリックして「[タグ名]を削除」メニューを選択します。
「タグ削除の確認」ダイアログが表示されるので、「OK」ボタンを押します。
すると、「タグ一覧」からタグが削除されます。
まとめ
SourceTreeを利用していると、コマンドを入力しなくても、必要な情報がある程度表示されているので、とても現在の状態が把握しやすいです。
その把握しやすい状態で、GUIでエクスプローラーを操作するように視覚的に追加・削除などを行うことができます。
ということで、「わざわざコマンド入力してブランチ・タグ状態を確認するのは面倒」なんて場合は、SourceTreeを利用すると結構楽できると思います。
SourceTreeの利用方法をまとめたものは以下。