一昔前、レンタルサーバーといえばエックスサーバーの一強時代がありました。
しかし昨今では、レンタルサーバーも群雄割拠の時代。新進気鋭の良サーバーがどんどん出てきています。
そんな新進気鋭のサーバーの中でも、サーバースピードで言えば、ConoHa WINGはエックスサーバーと並んでトップクラスにあります。
ただぶっちゃけてしまうと、個人でWordPressサイトを運営するのであれば、どちらを選択しても問題なく運営できます。
どちらも非常に優秀なサーバーであることに間違いはありません。
ですので、これからサイトを始めようと思っている人は、ネットで評判などを調べると、これらサーバーに行き当たる方も多いかと思います。
そして
どっちが良いだろう??
と大いに迷う可能性が高いと推測されます。
そういった場合は、それぞれのサーバーのスペック表を見て「自分の使用目的にあったサーバー」を選べば良いと思います。
ただしその場合、「それぞれのサイトを往復しながらの比較」となるので結構面倒くさい作業になります。
そんな手間を省くためにも、「手軽に両サーバーを比較できるような一覧表」を作成してみました。
双方のサーバーの、「何が、どう優れているのか?」が分かりやすくなっているかと思います。
目次
サーバースペック比較表
それぞれサーバーの最安の同価格帯プランで比較します。
エックスサーバーは「スタンダードプラン」。ConoHa WINGは「WINGパック ベーシックプラン」での比較になります。価格はすべて税込料金として表示しています。
色別評価の違いは以下のようになっています。
- 緑色:勝(まさ)っている
- 黒色:変わらない
- 赤色:明らかに劣っている
エックスサーバー スタンダード | ConoHa WING WINGパック ベーシック | |
---|---|---|
運営歴 | 21年 | 6年 |
初期費用 | 0円 | 0円 |
月額料金(1年契約) | 1,100円 | 941円 |
月額料金(3年契約) | 990円 | 687円 |
無料お試し期間 | 10日間 | なし |
商用利用 | ○ | ○ |
再販 | △(一定条件を満たせば) | ○ |
アダルトサイト | × | × |
出会い系サイト | × | × |
プラン アップグレード | 月単位 | 即時 |
プラン ダウングレード | 利用期限単位 | 即時 |
最上位プラン能力 | スペックアップ可能。 大規模サイトでも運用可能。 | スペックアップ可能。 大規模サイトでも運用可能。 |
サーバー引っ越し オプション (SSLサイト移転) | 移行ツール有(無料) 移転代行:33,000円 | 移行ツール有(無料) 移転代行:10,978円 |
支払方法 | クレジットカード 銀行振込 コンビニ決済 Pay-easy | クレジットカード ConoHaチャージ ConoHaカード |
サーバーソフト | nginx | nginx |
HTTP/2 | ○ | ○ |
HTTP/3 | × | × |
QUIC (新高速化技術) | × | × |
KUSANAGI (WP高速化) | ○ | × |
使用ディスク | NVMe SSD | SATA SSD |
ディスク容量 | 300GB | 300GB |
CPU | 6コア | 6コア |
メモリー | 8GB | 8GB |
転送量目安 | 無制限 | 無制限 |
RAID構成 | RAID 10 | RAID 10 |
自動DBバックアップ | 14日分 ※自動復元機能あり | 14日分 ※自動復元機能あり |
自動ファイルバックアップ | 14日分 ※自動復元機能あり | 14日分 ※自動復元機能あり |
遠隔バックアップ | ?サイトに記述なし | ?サイトに記述なし |
バックアップ 復元コスト | 無料 ※自動復元機能あり | 無料 ※自動復元機能あり |
ドメイン取得 | 同一サービス | 同一サービス |
ドメイン料金 | 2つ無料 | 2つ無料 |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 |
サブドメイン | 無制限 | 無制限 |
MySQL(DB作成) | 無制限(MariaDB) | 無制限(MariaDB) |
MySQL 管理ツール | phpMyAdmin | phpMyAdmin |
SQLite | ○ | ○ |
PostgreSQL | × | × |
独自SSL | ○ | ○ |
無料SSL | ○ | ○ |
管理パネル | 独自パネル | 独自パネル |
CPU使用率表示 | ○ | ○ |
メモリー使用率表示 | ○ | ○ |
ディスク使用量表示 | ○ | ○ |
転送量表示 | ○ | ○ |
オリジナルCGI利用 | ○ | ○ |
SSI利用 | ○ | ○ |
PHP | 8.0、7.4 | 8.0、7.4、5.6 |
Ruby | 2.0 | 2.5、1.9 |
Python | 3.6、2.7 | 3.6、2.7 |
Perl | 5.16 | 5.16 |
Cron | ○ | ○ |
SSH利用 | ○ | ○ |
FTP利用 | ○ | ○ |
FTP追加アカウント | 無制限 | 無制限 |
ファイルマネージャー | ○ | ○ |
.htaccess編集 | ○ | ○ |
WEBフォント利用機能 | モリサワ 75,000PVまで無料 | モリサワ 75,000PVまで無料 |
メールアカウント | 無制限 | 無制限 |
メーリングリスト | ○ | ○ |
メールマガジン | ○ | × |
メール転送 | ○ | ○ |
メール自動返信 | ○ | ○ |
WEBメール | ○ | ○ |
メールボックス容量設定 | ○ | ○ |
アンチウィルス | ○ | ○ |
スパムフィルター | ○ | ○ |
メール暗号化 | ○ | ○ |
簡単インストール | ○ | ○ |
サポート | 電話、メール | 電話、チャット、メール |
サポート対応 | 良い | 良い |
スペック的な違いはさほどないですね。ただ、サイトのバックアップ・復旧に関しては圧倒的にエックスサーバーが強いです。
エックスサーバーの強み
比較してみた結果、エックスサーバーの強みはこちら。
- 日本のレンタルサーバーシェアNo.1
- 超高速WordPress実行環境のKUSANAGIを搭載
- 抜群の安定感
日本のレンタルサーバーシェアNo.1
エックスサーバーは日本で一番使用されているレンタルサーバーです(hostadvice.com 調べ)。
シェアがナンバーワンということは、それだけ利用者も多く、情報も多くWEB上に公開されているため、何かトラブルがあった場合は検索から調べて解決できる確率が高いと言えます。
これはかなり大きなアドバンテージです。
サーバーが速い
エックスサーバーは、WordPressに特化した高速環境のKUSANAGIをデフォルトで搭載しています。
加えてリスクで使用されているSSDもNVMe SSDと通信速度も速いものが採用されています。
体感的にもカタログスペック的にも、サーバーの性能的にはエックスサーバーに分があるかと思います。
安定感は抜群
エックスサーバーがレンタルサーバー事業を開始したのは、2003年7月で今から21年前となります。
その間、大きな障害も出さず淡々と安定運営出来ているのは、エックスサーバー社の企業努力の賜物(たまもの)とも言えるでしょう。
サーバーを安定運営するのはサーバー業者としては、当然のことかもしれません。けれどこれができないサーバー業者も結構あります。
エックスサーバーは21年間、堅実に安定運営してきた実績を買われて、多くのアフィリエイターに人気のサーバーとなっています。
反面、ConoHa WINGは2018年9月26日に運営を開始したサーバーです。安定運営状況に関しては、まだまだ運営状況を見守る必要はあるかもしれません。
サイト エックスサーバー
エックスサーバーでサイト運営を開始する方法はこちら。
ConoHa WINGの強み
エックスサーバーと比較して、ConoHa WINGの方が優れていると思う点はこちら。
- 運営コストが割安
- WordPressの引っ越しが簡単(安い)
- プランの変更がフレキシブルに可能(即時対応可)
運営コストが割安
ConoHa WINGの「WINGパック」で「スタンダード」プランで3年契約すれば、多少安くサーバーを借りることが可能です。
ConoHa WINGもう十分なくらい高性能なサーバーです。そのサーバーを、これだけ安く借りられるのは、この上ない強みです。
WordPressの引っ越しが簡単(安い)
ConoHa WINGのは、引っ越し代行依頼料が安いです。
「WordPressの引っ越しを有料で丸投げできるオプション」としては、業界トップクラスの安さです。
サイトの引っ越しは非常に手間です。
たったこれだけの値段でプロに丸投げできるのであれば、僕は間違いなく、この引っ越しオプションに依頼します。
プラン変更がフレキシブル
ConoHa WINGは、クリック操作で手軽にサーバー性能(CPU・メモリ)を上げることができます。
つまり、大量アクセスがある場合は、アップグレードし対応することができます。
この機能は、コントロールパネルのオン/オフで手軽に設定が可能です。
人気ブログや、トレンドサイトを運営する場合は、急激なアクセス増によるトラフィック上昇が起こる可能性は高いです。
そういった場合に、対応できるサーバーとなれば、ConoHa WINGになると思います。
サイト ConoHa WING
ConoHa WINGでサイト運営を開始する方法はこちら。
まとめ
「で、どちらのサーバーが良いの?」ということに一言で答えるならば、以下のようなことが言えるかと思います。
- 速さと安定性ともバランスの良いサーバーを求めるなら→エックスサーバー
- 少しでもコストの安いサーバーを求めるなら→ConoHa WING
双方のサーバーに歴然とした差はありません。
ただカタログスペック的に近いサーバーだったとしても、個人的にはエックスサーバーの方が総合力で上回っていると思います。
加えて、21年間安定してサーバー運用してきた実績もありますのでエックスサーバーを推したいです。
とはいえ、どちらのサーバーにしても100万PV/月程度のサイトならば、余裕で運営できるので、どちらを選んでも正解とはいえます。
エックスサーバーでは、キャンペーン期間中はさらに料金が安くなります。ご確認はこちら。↓
Conoha Wingについて情報が正確でなくなっています。
訂正をお願いします。