先日、エックスサーバーが転送量制限を発動する条件を調べてみました。
それとともに、エックスサーバーで自分の転送量を知るためにちょっとした設定を行ったので、その方法の紹介です。
目次
エックスサーバーでの転送量の上限
エックスサーバーには、転送量による課金はありません。
ただ、エックスサーバーには転送量の上限となる目安はあります。
エックスサーバーにはX10、X20、X30と3つのプランがあります。
それぞれのプランには、以下のような転送量の目安があります。
転送量の目安 | |
---|---|
X10プラン | 900GB/日 |
X20プラン | 1200GB/日 |
X30プラン | 1500GB/日 |
転送量課金はなしとありますが、転送量がどれだけ増えてもいいのですか?
データ転送量の課金はありませんが、ネットワークやサーバーに対して過大な負荷が掛かる場合には、制限を行う場合があります。
目安数値を恒常的に上回る場合は、ご利用プランの変更をお願いする場合があります。 また、目安数値を大きく上回る転送量が発生する場合には、速度制限などの制限を実施する場合があります。
エックスサーバーには、以前からこのような上限があるのは何となく知っていました。
けれど、実際に自分が一日にどのくらいの転送量になっているのかは、目に触れるところにそういった情報がないので、よくわかっていませんでした。
そこで、エックスサーバーで運営しているサイトの転送量を調べる方法がないかと探したら、良い方法があったので紹介します。
エックスサーバーでサイトの転送量を知る方法
エックスサーバーで、サイトごとの転送量知るには、エックスサーバー側でちょっとした設定をしてやる必要があります。
まずは、サーバーパネルからログインします。
すると、おなじみのサーバーパネルが表示されるので、「アクセス統計」をクリックします。
すると、ドメイン選択画面が表示されるので、アクセス統計を設置するドメインを選択します。
「アクセス解析設定」画面が表示されるので、「アクセス解析の追加」タブをクリックします。
あとは、「アクセス解析設定の追加」ボタンを押せば解析が開始されます。
アクセス解析は、設定を行った日から開始されます。
ですので、1日の転送量を見るには、1日の0:00から24:00まで経過するまで待つ必要があります。
転送量を見る方法
転送量を見るには、サーバーパネルから「アクセス統計」をクリックします。
すると、ドメイン選択画面が表示されるので、アクセス統計を見るドメインを選択します。
すると、アクセス解析の一覧タブに、X Analyzer解析を見るための「閲覧」ボタンが表示されているので、それをクリックします。
すると、新しいタブで以下のような解析画面が表示されます。
1日の転送量を知るには、メニューから「日別アクセス数」をクリックします。
すると、以下のような転送量のグラフを見ることができます。(解析開始は2月8日~)
2つ、ピークがあるのは、以下の記事が、たまたまバズったからです。
このバズで、70GB/日くらいになります。(サイト全体の転送量で)
これで、50GB/日になります。
それぞれ、転送量制限の目安を超えていますが、突発的にバズがあったためであり、恒常的に上回っているわけではないので制限対象にはならないかと思います。
このサイトだと、平常運転の場合は、15GB弱/日ぐらいになりそうなので、平常時は今のアクセスが3倍になっても大丈夫そうです。ということで、今の最安プランのまま、当分上のプランを利用する必要もなさそうです。
それにしても、エックスサーバー最安プランのフトコロ広すぎる。
僕の場合は、マルチドメインで他にサイトもやっています。ですのでマルチサイト運営をやっている場合は、すべてのサイトの1日の転送量を合計した数字が転送制限の目安数値となると思います。
転送量は、グラフの下に表もあるので細かく見ることもできます。
以下は、CC0写真サイトまとめがバズった日のアクセス数の表です。
左から、日にち、PV、訪問者数、転送量です。
PVが11万6,000とかになっていますが、エックスサーバーの解析機能(X Analyzer)は、BOT(Googleクローラー含む、自動巡回ソフト)と、スパイダー(スパムなど)も含めた数字です。
アメーバブログ基準のPVといってもいいかもしれません。
実際のGoogle Analyticsなどの数字は、もっともっと低くなります。ですので、通常のアクセス数などを計測したい場合には、エックスサーバーの解析機能は向いていないと思います。
Google Analyticsにはない情報
エックスサーバーのX Analyzerには、転送量のほかにも、Google Analyticsでは見ることのできない情報もいくつかあります。
こういった情報を見たい場合は、エックスサーバーの解析機能を利用してもいいかもしれません。
ファイル別転送量
以下のように、ファイル別の転送量を見ることができます。
当サイトの場合だと、画像のみで転送量の90%以上を占めていることがわかります。その次は、WEBフォントやCSS、JSなどのリソースです。いかに画像の圧縮や、リソースの圧縮転送が重要かがわかります。
当然かもしれませんが、HTMLを含めた実際の文章(本文)なんて、現在のサーバなら、ほとんど転送量には影響しません。
ロボット別アクセス数
以下のように、ボットがどのくらい負荷をかけているかを見ることもできます。
Googleは、アクセス数は多いですが、転送量が抑えられているのがわかります。(おそらくそう動作するようにプログラムされている。)
反面、その他のボットは、あたり構わずクロールしているのかもしれません。
エラーコード別アクセス数
以下のような、エラーコード別アクセス数も見ることができます。
404や、403にここまでヒット数が多いのは、おそらく自動巡回型のプログラムによる、セキュリティーホール探しが原因ではないかと思います。
これは、直近10日間ぐらいの数字なので、結構あるものですね。
僕のようなサーバー素人が、これに対抗するには、公式に配布されている以外の問題のありそうな、プラグイン、テーマを使用しないとかしか、ないかもしれません。(野良テーマを配布している僕が言うのもなんなんですけど。)公式に配布されているものは、一応レビュアーのチェックが入っています。
あとは、Wordpress、プラグイン、テーマなどにバージョンアップがあったらコマメにアップデートするとかしかないかもしれません。(一応、セキュリティー用のプラグインなどもあります。)
あとはエックスサーバー任せ。
まとめ
と、こんな感じの情報をエックスサーバーの解析で知ることができます。
通常の解析では、Google Analyticsなどで十分かと思いますが、転送量やBOTが気になるようなら、X Analyzerを導入してみてもいいかもしれません。